| 2006年02月25日(土) |
あなたが春なのですか? |
今日は南風。海が鳴っているのが。すぐそこが海のように聞こえる。 もう春なのかもしれなかった。海鳴りを聞くと遠く少女だった頃を。 ふと思いだす。記憶は波のように押し寄せて来ては。風に吹かれている。
どどどどどっと。胸がさわぐ。何かが起きてしまいそうで少しこわい。 そんな錯覚を。ゆるやかな風が優しく撫でて。また平穏の時が来るのだ。
土曜日。今日もまたお待ちかねの家業だった。 漁場に向かう軽トラックは河口への道を行く。 海が見える。波が嵐の前かのように高く打ち寄せていた。 汽水域は川の流れを留めるように白波がすごい。 ここも海だなと彼が言う。曇り空なのに真っ青に見える。
潮のにおいをいっぱいに浴びながら。今日もせっせと頑張る。 もう少しで出荷なのだ。『お嫁入り』そう呼んでいる日だった。
早朝から頑張ったおかげで。午後は久しぶりにのんびりと過ごす。 作業場の隣りが物産品店なので。お昼にと田舎寿司を買ったのだ。 柚子の香り。鯵と姫一というピンク色したお魚のお寿司が美味しかった。
それからこれも久しぶりに。庭のクルマの中で本を読む。『白夜行』 TVドラマとはまた違った面白さ。すごくすごく惹き込まれてしまう。
そしてお昼寝。たっぷりと。ふぁよく寝たなあってくらい眠れた。 そしたら肩の凝りもずいぶんと楽になっていた。なんかいい感じ。
夕方。血圧を測る。ああよかった。今朝は160あったのが129。 こんなに一気に下がるものだろうか。なんだかとても不思議だけど。 やはり肩凝りのせいだったのかもしれないなと思うと。ほっと安堵。 でもこれからも。気を付けないといけない。もう若くないのだから。
夜。南風がすごく強くなり。がたがたと窓ガラスが鳴るほど吹いている。 「ねえ。春一番って夜でも吹くのかな?」って彼に聞いたら。 「そりゃあ。吹く時に吹くのがそうだろう」って言うので可笑しかった。
風に聞いてみようかな。あなたが春なのですか?って。
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