| 2005年11月16日(水) |
名も知らぬどこかの誰かでいたい日 |
すこし老いてしまったかもしれないススキが。とても好きだなと思う。
朝に。それは小高い丘にあり。ちょうど朝陽が昇りはじめて。 その向こう側から。今日という日が始まる光を。真っ直ぐに。 浴びながら。ススキは少し照れくさそうに。微笑んでいるのだ。
夕に。それは道端の荒れた原っぱにあり。木枯らしに似た風が。 ひゅるひゅるとくすぐるのを。耐え忍ぶでもなく。素直な姿で。 夕陽に向かって。首をかしげるようにして。ただ頷いているのだ。
老いるということは。もしかしたら。とても素敵なことなのかもしれない。
ひとつ。どうしても撤回しなければならないことがある。 それは。先日ここに書き記してしまった。ある詩人さんのこと。
結論を先に言えば「わたしは、ほんとうにあなたが大好き」 だから。たとえつかの間でも。あなたに不信感を抱いてしまったこと。 言い換えれば。我が身を省みずに。対抗意識を燃やしてしまったこと。 私は。こころから恥じている。ほんとうにほんとうにごめんなさい。
彼女の日記は。一日たりとも欠けている日がなかった。 嫌な事があった日は。嫌だったってちゃんと言ってくれる。 嬉しいことがあった日には。今日はとてもいい日だったって。
名も知らぬどこかの誰かが。その誰かは自分のことを好きでいてくれる。 その好きなひとに読んでもらいたくて。彼女は書いているのだと言う。
その言葉を受け止めた瞬間。胸がとても熱くなり。涙がこぼれた。
私はあなたに。惚れています。これからもずっと大好き!
親愛なる詩人。銀色夏生さま。
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