雲ひとつなく。青くどこまでも蒼い空。
こんな光溢れる日には。ぽつんと立ってみるのがいい。
背筋を伸ばして真っ直ぐに。空を仰いでみるのがいい。
天からの気をさずかる。それは分け隔てなくみんなに。
降り注いでいるのだから。ひとも植物も石ころにだって。
気づいてほしい。知ってほしい。感じてほしいと願う。
あのひとが。いつもうつむいていたのが。悲しかった。
だから必死になって。おしえようとした。伝えようと。
今思えば。どんなにかあのひとを苦しめたことだろう。
でも青くて。こんなに蒼くて。空はあの日とおなじ秋。
あのひとは。きっと生きている。私はあのひとの命を。
信じている。
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