出勤前に急いで洗濯物を干すのが日課。 きりりっとした朝の空気。ぴんとしてくるこころ。 私も靴下になって。一日中風に吹かれていたいなと思う。
どこからか鈴の音が聞こえて。仕舞い忘れた風鈴かなと思った。 でも。夏の間だって聞こえたことがなかったのになあって不思議。
その時だ。見上げた堤防の道を。颯爽と歩いているお遍路さんが。 鈴の音が高鳴ってきて。あっと見とれている間に。すぐ遠くなる。 りんりんが。じんじんと胸に響いては。風のように去って行った。
いい朝だなあって思う。清々しくて。とても新鮮な気持ちになった。
そしてすぐに私は追いついた。ちょうど大橋の真ん中あたりで。 また鈴の音を聞くことができたのだ。その時のなんとも言えない気持ち。 追いついて追い越すことが。なんだかいけないことのように思えた。 どうしてそんなふうに感じたのか。よくわからないのだけど・・・。
もしかしたら。私も歩きたいのかもしれない。 鈴の音を追って。ずっと後を追って行きたいのかもしれなかった。
きっとよくあること。だけどなんだか。今日は特別な朝なのかなと思った。
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