うす曇のまま夕暮れになる。ツバメの鳴き声が聞こえたので。 もしやと思い。台所の窓から巣のあたりを覗いてみたのだが。 やはり。もうその寝床は必要ではなくなったらしい。
だけど飛び交っている。忌み嫌われているわけではなさそうだ。 我が家のすぐ近くで眠るのだろう。朝になればまた声が聞こえる。
季節が。このところずっと梅雨の頃のままで。 足踏みしているように思うのだけど。かくじつに動いている気配。 それは稲穂の黄金色だったり。日に日に感ずることが多くなった。
私もすこうしだけ動いてみようとしている。 目には見えないところで。ゆっくりとここではないところへとだ。 そのうち自ずから感じることが出来るのだろう。これでよかった。 そう思えるのに違いない。かたちにしようとしたら不確かすぎる。 だから。あえて見つけようとはしない。そして言葉にもしないだろう。
たんたんと日々を過ごす。たんとたんとじゃなくごくわずかな進歩。
いってみないとわからないところへ。明日も進んでみようと思う。
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