少しだけ青空。午後からまた少しずつどんよりの空。
七夕なのを。すっかり忘れてしまっていて。 なんだか。それどころではないとか。思ったりしているのかも。 しれなくて。ぐるぐるぐる。いろんなことがかくはんされているみたい。
夕食の時。サチコが。子供の頃のことを話し始めて。 夫君が。山へ笹をさがしに行ったんだぞ。毎年なって。 すごく自慢そうに話したりする。ほのぼのと懐かしい。 いつからか。願いごととか。そっとひそかになったらしくて。
私のねがいごと。それさえも。なんだかぐるぐるしているこの頃。 まあるくやさしく。手のひらにそっとのせられるようなことばかりなら。 もっと穏やかな気持ちで。日々を過ごせるだろうなと思ったりする。
なにがいちばん大切。そんなふうに特別には決めてあげられなくて。 すごく欲ばりさんで。あれもこれも失いたくないものだから。少し。 焦ったりもする。だから手のひらからこぼれちゃうことだってある。
いちねんに一度じゃなくて。しろくじちゅうそうだから。 『願い』の方があたふたしてしまって。道に迷ってしまうのかも。
だからといって。願わずにはいられない。祈らずにはいられない。
たとえば。「あいたい」それは欲というもの。 それを「一生あえなくてもいいから。どうか生きていてくれますように」
願うこころに血の文字で祈りを書いている夜だった。
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