ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年05月15日(日) あふたーないん

このところ少し肌寒さを感じていたのだが。今日はまた初夏の陽気となる。
家中の窓を開け広げて。ふと北側の窓の外を眺めると。お隣りの柿の木が。
こんなに大きかったかしらと思うほど。若き葉がきらめいていてウツクシイ。
実のなる頃を知らなかった。そこは夏が終わるとずっと閉ざしてある窓なのだ。

それから。縁側でツバメ達を観察。ちちちちちっと子ツバメ達が鳴き始めた。
確かに三羽が元気そうなのを見てほっとする。あの末っ子もしっかりとして。
母さんから餌を貰っていた。玄関の扉のあたりは糞でいっぱいだけど。それが。
何よりも順調な証拠のように思え、いくらでも汚していいよと思えるのだった。

それから。自室の掃除をする。今日ついに灰皿を捨ててみる。
5度目の禁煙を。今度こそきっとと決意し、『禁煙セラピー』を読む。
その本には「さあ、最後の一本を吸いましょう」と書いてあるので。
そのようにして。なんだか疑心暗鬼ながら。ついにやったぞと思ったりした。

それからは。とても清々しい気持ちが続く。葛藤もなく。不安もなく。
愚かな自分とおさらば出来たんだと。とても嬉しく思えたのだった。

いつものように茶の間で『義経』を見て。ビール片手に自室に帰って来た。
するとどうしたことだろう。なんだか頭の中が真っ白で。すごく虚しくなる。
第一波の禁断症状かと冷静に受け止めて。頑張れよ、これを乗り切れよと。
必死で自分にエールを送るのだった。お父ちゃん助けて・・と遺影を見れば。
その遺影の前には。買って殆ど吸っていない煙草の箱がちょこんと在るのだ。
灰皿と一緒に捨てるべきだった。もったいないなと思ったばかりに在り続ける。

ため息をいっぱいつく。自己嫌悪と。開き直る気持ちとが喧嘩を始めて。
私はすっかり開いてしまうのだった。在るものは始末しようと思い始める。
最後の一本まで。今はそんな気持ちでいっぱいになり。どうしても駄目だった。

何も喜びを感じていないのに。どうして火を点けようとするのか。
吸えば吸うほど虚しくなるのに違いない。これは麻薬だ。麻薬なのだと。

悲しいほどに知っているというのに。


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