ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年05月08日(日) 抱っこ

やわらかな陽射しとそよ風。のほほんと空を仰ぐ。
時間が止まっているように。思える時があるのが。
なによりも至福の時なのだろう。穏やかな空気が。
静止している自分のまわりで。漂っているような。

日常のほんのいちぶぶん。だからとてもありがたい。



先日生まれたらしいツバメの赤ちゃんだったが。
いっこうに姿が見えず。親ツバメの様子も変で。
もしかしたら孵化できずに。卵のまま死んでしまったのでは。
ないかと心配していた。親ツバメが巣から離れてばかりいて。
時々母ツバメらしいのが。巣の中を覗き込んでいるだけだった。
生まれているにしてはあまりにも静かな気配がするばかり。

なあにまた卵を産むさと言われても。なんだか納得出来ない。
そんなもんかなって思えない。どうして?って疑問符しちゃう。

夕方近く。洗濯物を入れ終った縁側で。またぼんやりと巣を眺めていた。
そしたらちょうど母ツバメらしのが帰って来たところだった。
餌みたいなものを咥えているのだ。あっ!っと思って目を凝らす。

ああ、なんてか弱い。それはそれは小さな生きるものが見えたのだ。
まだ首が座っていない人間の子供と同じように。支えてあげないと。
今にも折れてしまいそうだ。それなのに必死になって頭を上げている。

ひとつ。ふたつ。みっつ見えた。まだ鳴くことも出来ない小さな命たち。
ほらほらおっきく口を開けて。見ているとはらはらするような光景だった。

やったね。きみがお兄ちゃんだ。そんなひとつがお母さんから餌を貰う。
ぼくもぼくもだよ。一生懸命口を開けたら。お母さんが餌をくれたんだ。

くにゃくにゃっとなって。ぼく駄目だよって。みっつめはまだ口を開けない。
可哀相でならないけれど。母ツバメは振り切るように。また空へ飛んだ。

母さんはね。ほんとは優しいけど。厳しいんだ。
みんな強い子になって欲しいんだよ。だってそうでないと一緒に旅が出来ない。
いっぱい食べさせてあげたいんだよ。だから一生懸命口を開けて欲しいよ。

夕暮れて。やっと母さんが巣に帰ってくると。
みんなみんな抱っこして眠るんだ。
お兄ちゃんも弟も。おなかが空いてる末っ子も。みんなみんな抱っこだよ。


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