朝は風がとても強くて肌寒く思ったが。午後はまた初夏の陽気。 いつもは気だるい土曜日なのに。今日はなんとなく活き活きと過ごす。
朝のこと。いつもの山道を通りながら。確か次のカーブを曲がったらと。 このところ気にかけている紫陽花のことを思った。もう咲き始めている。 民家のそばでもない場所に。山道の生い茂った草むらに。ぽつんとある。 見つけた時は真っ白だったから。たぶん日に日に色づくのだろうなどど。 昨日よりも今日のことを楽しみにしていたのだった。
そしてカーブを曲がったら。そこにぽつんと座っているお遍路さんが居た。 紫陽花の花に寄り添うようにして。疲れた足を撫でているようだった。 それはすごくほっとする光景で。なんだか一枚の絵のように見えた。
見つけてくれたんだと思う。あっ・・こんなところに咲いてるって。 そう思うとすごく感激してしまって。やたら目頭が熱くなったりした。
そうしていただいた穏やかな朝を大切に思う。ささやかな贈り物みたいに。
まあるいこころ。時には転がらずにいられない時もあるが。 そうして見失ってしまいそうになる時もあるのだが。 感じたことをずっと忘れずにいたいものだと思う。
ころがっていけば。また見つけることがいっぱいあるのだろう。 泥だらけでもいいじゃないか。動けなくなってそこに在り続けるのも。 それが過去というものならば。いつだっておさらばできるのだから。
感じたことはずっと生き続ける。それが未来というものかもしれない。 ひとつひとつ大切に。育てることも出来る。だから生きるのは愉しい。
みんなみんな。ぽつんとそこにある。
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