晴れのち雨の日。なんだかしんみりと。それでいて清らかな雫のような雨。 山々が潤い息を。一斉に空を見上げるように雨を受け止めているのだった。 そうしてぽつんとそこにいると。その緑の一部分になったような気がした。
芽吹くにはもう少し時間が必要。また凍えて震う日もあるのだろうきっと。
まんいちその時。手遅れになろうとも悲しみやしない。嘆くこともしない。
若き新芽に光り射す時。ただ静かにそっとよりそう枯れたこの身でいたい。
地に根があることを誇りに思う。その地を伝いずっときみを守り続けよう。
やがて風にむなしく折れて。ついに腐って地の神に召され土に還るならば。
恵みの雨を受け止めて流れていこう。すべてすべてきみのもとへ届けよう。
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