少しだけ寒気が緩む。風に吹かれるのではなく太陽の光を浴びる。 ゆるやかにちいさな『しこり』が融けていくような不思議な午後だった。
いつもいつも気がつけば張り詰めていたように思う。 切羽詰りたいなんて思ってはいないのに。どうしてだかいつもそんな『気』 惑わされていたのかもしれない。誰に?って・・それはきっと自分自身だ。
毎朝こつこつと。ただひたすら続けていることがあった。 そのことですごく気が滅入る結果があって。その結果が許せなかった。 自己満足に過ぎないのなら。どうしてそれを止めてしまわないのかと思った。
報われたい・・という強い思い。だから報われないのだと何度も言い聞かした。 ひとの『欲』とはどうしてこうも強情に出来ているのか。 なだめても何度なだめても。時間差攻撃のように襲ってくる。
ほんとうは。もうとっくに報われているのかもしれない。 なのに「もっと・・もっと」っていつも思っているから。気づかないだけ。
あの日も。あの時だって。あんなに嬉しくて涙さえ溢れたというのに。 いったい何が足らないと言うの?どうしてもっと感謝しないの?
光り溢れる冬の午後。まるで春のようにまぶしい空。
ちいさな『しこり』に羽根が生えて。ふんわりふんわり飛んでいった。
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