薄っすらと霧につつまれた夜。月はぼんやりと一切れの檸檬。 こんな夜には宇宙の果てから。未確認恋愛物体が飛んでくるらしい。
見つけてはいけないから目を閉じていよう。 見つかってはいけないからそっと隠れていよう。
嗚呼。それでも声を出してしまいそうになる。 息を殺す。いっそ死んでしまえ愚かな女よ。
なすすべもなく落ちゆく心の破片に触れてみるがいい。 どんなに痛かろうとしっかりと握り締めてみるがいい。
その血がすべて。その血が祈り。その血がいのち。
在るべきか在らざるべきか迷うならなおさら生きよう。 光れない輝けないまして抱きしめることもできなくても。
ワタシイガイアナタヲアイセルヒトハイナイ。
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