2002年06月15日(土) |
さがしものはなんですか〜 |
日記帳を開いてぼんやりしている。かれこれ30分もこうしている。 何を脱力しているのやら・・今夜も訳の解らない変ちくりんな私だ・・。
今日はからりと晴れたせいか、夜風がとても心地良い。 こんな夜は熱いお湯割が似合う。そしてほんのりと汗をかくのがいい。 まだこれからだ。酔わなきゃ始められない自分が情けないけど嫌いではない。
ひっきりなしに煙草を吸っている。少し胸が苦しくなった。 苛立っているのでもないのに、自分で自分を圧迫しているような気分になる。 どうしたんだろう・・・?何を考えているんだろう・・?知りたくてたまらない。
気を取り直して書いてみよう。こんなんじゃつまらな過ぎる・・・。
こんな時間だと云うのに、またあんずが吠えている。 昼間もしつこいくらい吠えたので、私は本気で怒っている。 吠えたら電流が流れる首輪があるらしいが、さすがに可哀相でそれは出来ない。 無駄吠えは甘やかし過ぎるからだと言われたが、最近は遊んでもあげない。 それでも吠えるのは、相手をして欲しいからか・・怒られるのが嬉しいのか・・? 狡賢くていつも顔色を窺っている。飼い主に似ると云うが・・信じられない。
今夜は娘はモチロン、息子まで出掛けて行った。静か過ぎるような夜だ。 夫が珍しく起きていてロードショーを観ている。アルマゲドンかな? 何度か観ているはずなのに、今夜は眠くないらしい。
昼間・・娘の部屋を掃除した。怒られるかなと思ったけど、やっちまった。 「片付けられない症候群」と云うのらしい。本人も病気だと認めているくらいだ。 綺麗に片付いていると落ち着かなくて眠れないのだそうだ。 そんなわけないだろう・・とホントは信じていない。 ただ仕事と遊びに忙しくて怠けているだけだと思っている。 枕もとに山のように積まれたコミック本、散乱する化粧品などなど・・ よっし!やってやろう!母はこんな場面を見ると奮起する癖がある。
座り込むようにして掃除機をかけていたら、キラキラ光るものを見つけた。 ずっと前に失くしたと言っていたピアスの片割れが転がっていたのだ。 あっ!と思った瞬間手元が狂ってしまい、それは勢い良く吸い込まれてしまった。 普通ならそこで諦めてしまうのかもしれない。見つけなかったと思えばいい。 でも・・母はとことん探すのが好きだった。 確かにあったものが見えなくなるのは、どうしても我慢が出来ない。
掃除機の紙パックを外して、ほじくり作業に没頭した。 汚いけど見つけたい。この中にあるのは間違いないのだから。 見つけたら喜んでもらえるかなと思いながらも、実はそんな自分に感心している。 その小さな光るものに執着している自分に惚れ惚れしてしまったのだ。
だからこの手でその小さな光るものを摘んだ時は・・かなり感激してしまった。 こんなふうにじっくりと落ち着いて、探し物をしたのは久しぶりだった。 たかがピアスといえども・・片方だけじゃなんの意味も持たないもの。
娘にとってはもう必要じゃない古いピアスかもしれない。 期待に反してあまり誉めてはもらえなかったけど、私が嬉しければそれでいい。
失くしたものを見つける喜び。それって・・忘れたくないなあ・・なんて思う夜だった。
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