ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2002年06月08日(土) 夏風にこんにちは!

午前中は久しぶりに真面目にお掃除をした。
すっかり夏らしくなったから、網戸を洗ったりクーラーの手入れをしたり・・
主婦も結構やりがいのある仕事だな・・なんて思った。

開け放した窓から爽やかな夏風がこんにちは!するのが嬉しい。
洗濯物も気持ち良さそうにお日様と戯れている。
家事も張り切るとお腹が空く。少し早目に焼きソバを作り昼食を済ませた。

午後はのんびりと読書をしようと思ったら、もう読む本が無かった。
仁成は読み尽くし、本屋さんに行くのも億劫で・・本棚を漁っていると、
未読の貴重な一冊を発見する。やたらと分厚い本だった。

ページをめくろうとすると・・ひらりと落ちるものがあり、はっとして拾い上げる。
それは一筆箋に書かれた短い文章であったが、ささやかな手紙に他ならなかった。
その本を頂いたのは、いったいいつのことだったのだろう・・。
なんだかとても昔のことだったような気がして、懐かしさで胸が熱くなった。
今まで開かずにいたことが悔やまれたが、こんな爽やかな日に見つけて良かったと思う。

和室の畳の上に座布団を二つ折りにして寝転ぶと、風がくすぐるように吹いてくる。
いい気持ちだ。とても幸せな気分になれた。幸せだと私はすぐに眠くなる。
結局一時間ほど本を読み、あとはお決まりのお昼寝の時間となった。


「今夜は焼肉にしろや!」息子の声で目が覚めた。
そうそう・・私もそう決めていたんだよ!さすがに絆が深いと見える!
寝乱れた顔に口紅を差し、キュロットをGパンに穿きかえる。
そして咥え煙草でクルマを飛ばす。メニューさえ決まっていれば怖いものはない。
息子からの命令に従い、珍しい焼肉のタレを探してみた。
あった!エバラではない貴重なタレを発見して思わず「おお!」と声が出た。
それは「四万十の仙人」という名で、これ以上スゴイもんがあるものか!と思った。

どうだまいったか!自信満々の夕食でテンション上がりまくる母である。
「夏はやっぱアラスカや!」息子は新しい発泡酒がお気に入りだ。
二日酔いで一日中ゴロゴロしていた夫も、迎え酒で元気になる。
ただ・・今日も仕事の娘が独りで焼肉食べるのが、可哀相だなと思った。

でも娘が帰ると、兄が待ちかねたように向かいに座りおしゃべりを始めた。
娘は相槌を打ちながらビールを飲み、お肉を頬張っている。

私はそんな兄と妹にほっと安心してお風呂に入る。
こんな微笑ましい光景がいつまでも続けばいいな・・
お湯の中でぼんやりと未来を想う。
それは若いふたりのそれぞれの人生で・・私はいつまでも変らぬ母でありたい。


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