ちいさな幸せさがし日記
うららG'ma



 春の嵐

朝から風雨が強かった。
冷たい雨ではなかったが、まるで台風のようだった。
木の葉がそこらに飛び散り、幟は、ずたずたに千切れていた。

午後から行く予定だった絵手紙講座が中止になる。
会場まで歩くとずぶ濡れになるだろうなと思っていたし、
あまり行きたくなかったので、連絡が入った時は、
「やった〜」と喜んだけれど、来週、会場が空いているので、また木曜日に、待っています、ということで、
結局、順延ということになった。

順延だったら、今週すましておきたかったけど、そうはいかない。

出かける予定だったので、めずらしく晩御飯の用意も午前中に済ませていたので、読書をしていたが、何時の間にか寝てしまった。

昼寝の目覚めってあまり良くないので、めったにすることはないけど、今日は特別な日という感じだった。

3月というのは、ほんとうに天候の変化が激しい。
毎年、同じことを言っているような気がするが、
とても暖かい日があるかと思うと、雪が降って冬に逆戻りをしたり・・。

でも、不順な時期も後すこし、本格的な春はすぐそこに・・

2014年03月13日(木)



 「トイレを貸してください!」

お昼過ぎのこと。

玄関のチャイムが鳴ったのだけど、
久しぶりにハーモニカの練習をしていたので、すぐには聞き取れなくて、
出るまでにちょっと間があいた。

チャイムに出ると、応答がない、どうしたんだろうと一瞬思ったが、
しばらくして、男の子の切羽詰まった声で「トイレを貸してください」と言ったのが聞こえた。

どうやら、出るのが遅かったので、隣家に行きかけたが、
声が聞こえたので、戻ってきたようだった。

私は、慌てて外に出ると、その子は必至に堪えている様子で、門扉の前に立っていたが、全然知らない子だった。

「早く、早く」と手招きをして、家に入れてあげて、トイレに連れて行き事なきをえた。

身長は私より高かった。「何年生?」と訊くと、6年生だと言っていた。

「ヤバかったんです。ありがとうございました。」と、丁寧に礼をいってくれた。
「トイレに行きたくなったら、何時でもおいで」と言ったら、「ハイ」と言ってにっこりして、、
爽やかな顔で帰っていった。

知らない家のチャイムを押してトイレを借りるのは、
とても勇気がいったことだろう。

でも、それが出来る、しっかりした子で良かった。

私もちょっと良いことが出来たと、嬉しかった。

これがもし、成人男性だったら・・・、家に上げることが出来ただろうか?












2014年03月05日(水)



 従姉の死

今日、かねてより、入退院を繰り返していた従姉が、亡くなった。

最期のお別れも出来ないまま、旅立ってしまった。

もう長くはないだろうってことは、訊いていたけど、日がなくて
お見舞いに行けなくってごめんなさい。

とても残念で悲しい。

4年前に亡くなったダンナさんと、同じ星に行って、もう会えただろうか?

そのことを思うと、少し気持ちが楽になる。

享年84。

ご冥福をお祈りいたします。

2014年02月26日(水)



 母の特養入所が正式に決まった

昨年10月、特別養護老人ホームに、ロングステイとして入居を受け入れて頂くことが出来、この状態で、正式な入居を待つことになり、3か月余りが過ぎた。

目に見えて衰えが激しくなり、在宅介護の限界を感じていただけに、ロングで預かっていただけたことは、ほんとうに助かったし、有りがたく、嬉しかった。

これで母に、十分な介護をうけさせて上げることが出来る。

神は見捨てなかった!と、無神論者のわたしだけど、見えない何かに、
心から感謝したのだった。

母は、スタップの皆さんはじめ、同じ入居者の人たちからも、温かく迎えて頂いて、家に帰りたいということもなく、(入居直後に一度いったけど)
しょんぼりと寂しそうにしたり、涙を浮かべる日もあるけれど、その状態を見た私も落ち込むことはあるけれど、
でも、こういうことは、今始まったことではなく、家に居る時も同じ事だっから、さほど問題ではない。

徐々に皆さんとうちとけて、元気で今日まで過ごさせていただいいている。

そのことが、とても大きな喜びになのです。

人間老いていくこと自体が、寂しいことなのだと思うから・・

正式な入居など何時になることやら、と思っていたが、
運が良かったのかどうか?短期間で実現するとこが出来た。

報告を受けた当初は、手放しで喜んだけれど、健康診断に病院に行ったり、
説明を受けたりと、準備が進むにつれ、だんだん複雑な気持ちになってきた。

同じホームの中でユニットが変わるだけとは言え、周りのスタッフ、入居者の顔ぶれがすべて変わってしまう。

せっかく馴染んだ所なのに、新しい所に変わって、寂しがるんじゃないかしら
馴染めるだろうか?また、心配になってきた。

心配事ってほんとうに尽きることがないものだなあ。



2014年02月13日(木)



 旧友からの電話

ちょっと外出して帰宅すると、友達から電話があったと夫が言った。
名前を聞いて、びっくりした。
その友とは、中高時代の仲良しで、毎年必ず年賀状の交換はしているけれど、
もう、40年ほど会ったことがなく、
かなり前に、パソコンのメールは、2〜3回したことはあるけど、電話で話したのは、もう考えられないほど昔のことになる。

なのに、突然の電話!何があったんだろう?
すごく不安気な私をみかねたか?夫は「声は、元気そうだったで」と言った。

丁度、夕飯の時間でもあったし、そして、夜はちょっと、と思ったし、
結局、その日は、かけ直す事も出来なかった。

翌日、少し緊張しながら、電話をしてみたら、なーんだ、そんなことだったのかとほっとして、気持ちがゆるんで懐かしさがいっぱいになった。

毎年、私の年賀状は、いっぱい色を使って、派手な印刷をしていた。
添え書きもだらだらと長く書いていた。
たしかに、そうだった。
友はそれ見て、楽しんでくれていたそうだ。

そして、今年の私の年賀状はというと、文字だけで、黒一色、
添え書きも「お元気ですか?」一言だった。

それを見た友はあまりの違いに驚き、きっと何かあったんだ?と
心配になり、でも一か月我慢したけど、ついに電話をしてきた、ということだった。

昨年末、年賀状を印刷する時、いい年をして、色をいっぱい使った派手なのは
もうやめよう。
シンプルに行こう!(考えるのが面倒という事が大部分だったが・・・)と
思っただけなのに。

それにしても、儀礼的とも言える年賀状をそんなふうに見てくれていたのかと思うとうれしくて、もっと心を込めて書こうと改めて思ったのでした。






2014年02月08日(土)
初日 最新 目次


My追加