ちいさな幸せさがし日記
うららG'ma



 老人ホームの母に会うために

母が特養に入所して一か月と少しが過ぎた。

母の所に行くには、家から1時間半ほどかかる。

私にとっては、ちょっときついけど、
でも、1週間に一回は行きたいとおもっている。

今日は、大阪の北部の方に用事があり出かけたので、
帰りに母の所に寄ろう、二つの事を一日で済まそうと意気込んでいた。

でも、何と言っても不安なのは、自分が強度の方向音痴であることだ。
今までに、4〜5回は行ったことがあるけど、いつも家から直接行っている。
大阪からは初めてなので・・・

大阪の複雑な街を、二つ電車に乗り継いで、そしてバス停を探して
バスに乗るなんて、いくら人に訊くとしても出来そうもない、
でも、行きたい。

そんな気持ちを抱えて家を出た。

そして、帰り道、計画通り、母の所に向かった。

駅員さんに訊ねていたら、横から「バス停まで連れていって上げよう」と
言ってくださった男性。

バスを降りて、きょろきょろしたが、特養の場所が分からず、見かけた女性に訊ねたら、特養の前まで、2〜3分の道を連れていってくださった。

迷うこともなく、目的地に着けたことは、親切にしてくださった方たちのお蔭と感謝の気持ちでいっぱいになった。
本当にありがたいことだった。

母の所に行くということで、これは、あの世の父がきっと背中を押して
くれたのだ、支えてくれたから、ご親切を受け、迷うことがなかったのだと
感慨に浸った。

お父ちゃん、ありがとう!と心の中でつぶやいた。










2013年12月02日(月)



 こころ旅

NHKBSで23日から、火野正平のこころ旅が又始まった。

観始めたきっかけは定かではないけれど、
私は、午後7時15分〜のを(朝も、土日も放映されている)
毎日観るのが、日課になっていた。

一日15分の番組で、視聴者からのお便りで、
その方の思い出の場所を自転車で
訊ねる、ただそれだけのことだけで、特別に風光明媚な所を撮る
訳でもなく、ごく普通の風景が主だけど、

大好きな番組だった。


7月だったかな?
春の旅が一旦終わり、空白期間があってとても寂しくて、
再開の日を心待ちにしていた。

今回は北海道から関東のほうに向かっていくらしい。





2013年09月24日(火)



 抽出しの整理

ふと思いついて、というか、ひとつ引き出しが必要になって、
今使っているどこかの引き出しを空にしたくなり、
午後から、整理をはじめた。

小さい引き出しだったけれど、年賀状や暑中見舞いなどのハガキや手紙等が
いっぱい詰まっている。
今まで中身を確かめたことはない。

一つひとつ手にとってみた、中にはただのDMや
夫が現役中に上司に送った、中元や歳暮に対する奥様からの儀礼的な礼状まで
後生大事にとってあったなんて、バカみたいだ。
さっさとその場で捨ててしまえばいいものを・・・。

知人、友人から貰った、懐かしい賀状や手紙やはがきは、30年位前のものもあり、かなりの数に及んだ。
読み返してみたりして、そうだそういうことがあったなあ〜と、
しばし郷愁に耽った。


ごくごくわずか、どうしても捨てきれず残したものもあったけれど、
過去を振り返るのもほどほどにしようと、どっさり捨てることにした。

捨てるといっても、燃やすことは出来ないので、
燃えるゴミとして出すしかなく、
住所、名前の部分を破りとって、シュレッダーにかけ、
後は手で破り、紙袋にまとめる作業で随分時間がかかって、指が痛くなった。

まだ全部は処理できていない、
暇をみてまた続きをやろう。

ずるずる引きずっていた過去と少しは決別できたことが
気持ち良かった。

昨日より明日が大事だから・・・。

でも、一枚28年前に友だちから送られて来た写真を見つけたときは
嬉しかった。
若い私がそこにいたのだ。






2013年08月29日(木)



 メールの裏側

 今日、ある方に携帯メールを送った。

レスポンスはあったが、短い文だった。
内容的にはごく普通だったし、ネガティブなことは何も書いていないのに、
行間から寂しさが滲みでていて、
何だか辛くなった。

本人は、まさかそこまで感じ取られたとは
思ってないだろう。
でも、あの機械文字からでも、心がかいま見えるものなんだ。
どんな気持ちで、このメールを送信したのかは、

不思議だけど、解るんだよね。

きっと、儀礼的で感情を込めてなかったんだろう。








2013年08月21日(水)



 晩夏

お盆も過ぎ、つくつく法師が鳴き始め、
夜になると微かに秋の虫も鳴いている。

連日34〜5度という猛暑は衰えを見せないけれど、
日没は少し早くなり、日脚は傾いて部屋の中に陽の光が、
入り込むようになった。

季は夏から秋へと動きだしている。

今日の夕方、日課の山歩きをしていて痛切に感じたことは、
5時半を過ぎると急に日が落ちてあたりが暗くなった。
昨日までは、まだ昼間という時間帯だったのに。

あれだけ賑やかだった蝉声も間もなく聞けなくなる、
蝉の屍をよくみかける。

一年のうちで一番寂しい季節が、間もなくやってくるのだな。

最近は秋は苦手。






2013年08月20日(火)
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