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■四日間の奇蹟 |
■ 2004年10月28日(木) |
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四日間の奇蹟/朝倉卓弥/宝島社
彼から借りた本。 こういうセレクトをするのかとちょっと意外に思ったことは内緒です(笑)。
あらすじ↓ 脳に障害を抱えた天才的なピアニストである千織と、その保護者である元ピアニストである如月。 彼らはわずかな金額で慰問がてらピアノをひかせてもらうという旅を年に何度か行なっていた。 そんなとき、届いた依頼。 そこで出会った懐かしい人と、多くの優しさと、そして起こる奇蹟、再生。
軽く読めるわりにはいい感動を得られる良作ではないかと。 障害をかかえた千織の言動が愛らしくていい。 如月の抱える苦悩とか、真理子の素朴なキャラクターとかもいい感じだった。
それはそうと、この手の、帯に「感動で涙が止まらない」とか書かれる作品の場合、他人は一体どこで泣くのだろうと疑問に思う。 私は、わりと本編の中心部で泣くことはない。 どちらかというとエピソード的な部分に弱い。 タイタニックでも、主役二人よりも、演奏を続けた音楽家たちや子供を抱えながら目を閉じた母親のシーンのほうが印象的だったし。
◎新潟の話 ニュースで連日放送していますが、本当に新潟の人たちには御見舞い申し上げます。 これから寒いし、なおさら大変でしょう。 何かできるかなと思いながら、何もしない自分がいますが、せめてとの思いをこめて、帰り道のセブンイレブンにあった募金箱にお金を入れました。 いつ、どのような形で届くのかはわからないけれど、一日もはやく、安全な生活に戻れることを祈っています。
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