無責任賛歌
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| 2001年11月22日(木) |
親の死にメよりアニメ/アニメ『ナジカ電撃作戦』MISSION 007/『MISTERジパング』7巻(椎名高志)ほか |
オタアミ当日まであと2日! カウントダウン2!
何日か前のしげとの会話だけれど、ちょっと思い出したので、改めて記録。
「あのね、『だよ〜ん』を車の窓に貼ったから、あとで見てみて」 しげがいきなりそんなことを言うので、ちょっと驚いた。車の窓にステッカーみたいなのを貼るやつは多いが(内心アホかと思っちゃいるが)、わが女房ドノまでそんなアホの仲間になろうとはと落胆したばかりではない。よりにもよって、なんで「だよ〜ん」。 どんな情けない様子になってるかと、車を見てみたら、窓に貼ってあったのは「ダヤン」(←猫)。
……だからその「似てるコトバは全部同じもの」って発想でものを考えるクセ、なんとかせい(-_-;)。
今日も職場への送り迎えはしげの車で。 読者の方の中には、運転手付きの車を手に入れたようで、なんて贅沢なやつなんだとお思いの方もいらっしゃるかもしれないが、主導権はしげの方にあるので、うらやましいことでもなんでもないんである。 今日も帰りが予定より遅くなって、職場を出たのが6時20分。今日はしげは、7時からの仕事で、間に合うのにギリギリの時刻だ。 「あと1分遅れたらおいて帰るつもりだった」と、しげが芥川龍之介の『杜子春』の鉄冠子仙人みたいな無慈悲なことを言う。 かと言って、私が怒って「私に1分間時間を下さい」と鈴木健二で対抗しても勝てやしない。 結局、そのまま時間がないと言うので、しげのバイト先のリンガーハットまで同伴。どうせ晩飯もここで食えばいいかと、皿うどんを注文。新発売で小振りの明太子ご飯があったので、それも注文。昼飯食ってないから、これくらい食べても太りゃすまい。 しかし、妙なもので、あのリンガーハットの制服着てる時のしげって、いつも以上にコロコロと丸っこく見える。しかも、しげ、営業用に声のトーンを上げているのだけれど、目と顔は全然笑ってないので、ちょっと怖いのである。接客業だってのに、もちっと愛想よくなれんものだろうかねえ。 しげの言う、「店員全員から評判の悪い」新しく入ったマネージャーさん、何やら問題のある人だという話であったが、見た目の感じはそんなにヘンな雰囲気の人ではない。まあ、チラッと見ただけで、その人の人格を見抜けるほどの眼力は私にはないので、一見フツーに見えて実はこの人が……なんてコトもないわけではなかろうが、話を面白くするための誇張と勘違いだけで生きてるようなしげのハナシだから、どこまでが本当のことやらアテにならない。 こんな書き方すると、そのマネージャーさんにどんな黒いウワサがあるのかと気になる方もおられましょうが、まあ、他人のプライバシーに関するコトなんで、書くのは控えときます。 ……かえって事実よりずっと黒い想像されちゃうかな(^_^;)。
食後は自宅まで歩き。 帰りにセブンイレブンで、飲み物その他を買い物する。 しげからは、「今日は10時には帰るから、それまでに部屋を片付けといてね」と言われるが、終日の仕事でぶっくたびれていたので、なんだか頭がぼーっとしていて、遅々として進まない。 明後日にはよしひと嬢が泊まりに来るというので、ともかくまた、床の上を歩けるスペースは作っておかねねばと、乱雑に山積みされたビデオと本をなんとか部屋の隅に寄せていく。 そうこうするうちに10時を過ぎたが、今日は早く帰れると言っていたはずのしげが全然帰って来ない。つい先日も「3時に帰る」とか言っときながら、急に仕事が忙しくなって、結局帰ってきたのが朝の6時を過ぎてたことがあったけど、リンガーハットに夜中の4時5時に来る客って、いったいどんなんなんだよ。
世間の人は、妻の帰りが遅かったりすると、もしかして浮気でもしてるんじゃないかとお疑いなるかもしれないが、しげの場合、それは絶対にありえない。 だって今日は『ナジカ電撃作戦』があるから(^^)。まず確実にしげは浮気よりもウチで『ナジカ』を見る方を選ぶやつなんである。まあ、私もそうなんだが。
CSキッズステーション『ハンドメイド・メイ』第10話「メイっぱい」。 今までロクに見てなかったけど、最終回(たった10話って……本気で短いんでやんの)だけ見てもたいして面白くないな。 よく分らんが未来から来たメイドロボットがみんな主人公の男の子のところに押しかけてきたって話らしい。まあ、『ああっ女神さま』っつーか『ラブひな』っつーか、あの手のパターンのロボット版ですわな。最終回も、まあありきたりと言えばありきたり。ウィルスに感染して危ない(ロボットだけにコンピュータウィルスにっちゅーことやね)ほかのメイドロボットたちを、主役のメイが助けようとするけれど、その過程でメモリーが初期化されちゃって……って、もしかしてこれまでのハナシをじっくり見てたら面白く感じてたかもしれないが、私はもう今更またかいってな感じでこの手のパターンはちと食傷気味だ。 メイの声が『彼氏彼女の事情』にも出てた山本麻里安なんだな。かわいらしい声ではあるけれど、どうも印象に残りにくい。ハタチも過ぎたし、さて声優界で生き残れるかどうかはこれからだろうな。
『ナジカ電撃作戦』MISSION 007「殺意の弾丸は乾いた微笑みと共に」。 過剰運用のせいでメンテナンス中の(と言っていいんだよな、ヒューマリットなんだし)リラがいないので、ナジカの今日の任務は単独行動。 「リラがいなくて大丈夫かね」 「お忘れですか? 私はもともと一人なんですよ」 一見冷たく聞こえるこのセリフも伏線なんだよな。本当はナジカは少しずつリラに、というよりはヒューマリット全般に対して心を通わせるようになっているのだが、そのリラがいない時に、いかにもヒューマリット開発に関わっていそうな天才少女数学者スワンニーを保護する任務がナジカに下るってのがなかなか脚本、考えてあるね。 やっぱり毎回パンチラ尻見せは盛り沢山なんだが、それを抜きにしても(いや、抜きにしちゃ語れんが)スパイアクションドラマとして佳作にし上がってることは間違いないのだ。
で、そのあとの『アニメぱらだいす』ではリラ役の井端珠里がゲスト出演してたんだけど、この子まだ中学生なんだね。あのシロウトっぽい声は演技とばかりは言えないわけだ。いや、感情に乏しいヒューマリットって設定には実に合ってるんだけども。 中学生なのに背が意外に高い。見た目170センチくらいあるんじゃないか。そのせいなのか、猫背でずいぶん姿勢が悪い。役者としてやってくなら、声優ばかりじゃなくて舞台での演技なんかもしていかないといけないんじゃないかな、なんてどうもこのトシになると新人さんに対して勝手な世話焼き発言が多くなるな。これは決して私がロリコンなせいだからではないぞ。 いや、ホント。 『エイリアン9』の大谷ゆりの声もこの子がアテてたのか。シロウトっぽい声優を使うことに反感を示す人もいるが、例えどんなにうまい声優さんを使っても、子供の自然な演技にはかなわないってことはあるんである。 『となりのトトロ』と『火垂るの墓』が併映で公開された時、映画的な完成度は『トトロ』の方が優れていたにもかかわらず、声優に関しては本当に子供を使っていた『火垂る』の方がはるかにリアリティがあったことを考えると、私はやはり「日本の声優は世界イチィィィィィ!」なんて押井守みたいなことは言いたくないんである。 あと『キカイダー01』の第一巻の宣伝と、関智一と森久保祥太郎の対談もあったが、チラッと見ただけでは前作より作画レベルは落ちている感じ。けれど対談では前作よりずっと01のイメージに引きずられてアクション中心の話になってるらしい。さて、それで果たして原作のあの悲しいラストにちゃんと収斂されていくんだろうか。ちょっと不安要素が結構あるぞ。
結局、しげが帰って来たのは12時。 「何でそんなに遅くなったん」 「いきなり店長がこけてケガした」 「……なんじゃそりゃ」 「だから、椅子に乗って何か上にある物とろうとして、コケたんよ。で、介抱してるうちに客がドドッと来やがって、帰れなくなった。『ナジカ』今日はナマで見れると思ったのに」 ……「ナマで見る」って、コトバの使い方間違ってるぞ(^_^;)。 でもヒトのケガの心配よりも、仕事よりもアニメの方が気になるというのはなんとオタク道に適っていることか。しげは妻として女として人間としては最低だが、オタクとしては真に鬼畜であり、称賛に値するものだ。 いっぺん、オタク版『杜子春』を書いてみたいんだよな。当然ラストは両親が鞭打たれていても懸命にアタマの中でクラリスやヒルダや手塚治虫キャラの女の子のナマ足や『ガス人間第1号』に出た時の八千草薫のことを妄想しながら絶対に口をきかないのだ(←ヤなやつだね)。 しげをモデルにして女版で書くという手もあるがそうすると頭の中の妄想がダン・エイクロイドのみになるのでちとこれは面白くない。やっぱり男の邪念がパロディにするには一番か。 でもそんなの、既に誰かが書いてるかもなあ。もしリクエストがあれば、連載小説ってことで書いていこうかくらい考えてるけど、数少ない(←本気でそう思ってるので、想定してるヒトって10人に満たない)読者のみなさん、いかがでしょう?
マンガ、モンキー・パンチ原作監修・山上正月作画『ルパン三世Y』10・11巻(双葉社・840円)。 総集編を雑誌で読んでるし、と思って単行本の方はじっくり読んでなかったんだけど、なぜか読み損なってたエピソードもあった。 総集編に収録されなかったのか、単に私が買い損ねてたのか。もう、これだけ本買ってると、その辺の記憶は曖昧だ。 巻を追うごとに峰不二子がかわいいだけの女になっていったり、悪役がもう「バカな金持ち」ってパターンのやつらばかりで工夫がなかったりと、もの足りないところが多くなってきて、正直言って飽きてきてんだけど、原作マンガファンも旧シリーズファンも新シリーズファンもすべてを満足させる作品なんてもはや作れっこないんだから、まあこんなもんでもしゃあないか。
マンガ、鈴木由美子『ビバ! 山田バーバラ』1巻(講談社・410円)。 実はウチには鈴木由美子が『白鳥麗子でございます!』以下全て揃っていたりする。しげが新刊が出るたび必ず買ってくるのだが、本人は「別にファンじゃない」と言い張っている。 でも、私は知っているのだ。 しげが『白鳥麗子』を読みながら泣いていたことを。 鈴木さんの作品、なんだか女性の涙腺を刺激するツボみたいなものを押すテクニックが絶妙らしいんだよね。 この『山田バーバラ』でも、38歳のオバサンが偶然冷蔵庫の中に入って20歳のころの自分に戻れることを知り、若い男の子に恋をするって話なんだけれど、設定自体は考えてみたらかなりムチャクチャだ。なのに、やはりその「健気さ」が感動を呼ぶのは、かつて『白鳥麗子』の勘違いな恋に涙した元少女たちの心を打ったのと同じで、女性が男性よりもはるかに壊れやすい「夢」の中に生きているからなんじゃないだろうか。 「美」は必ず移ろう。男なら、そんなものに夢を託したりはしない。もっと確固たる夢、永遠に続く夢を見ようとする。だから、儚い夢にすがりつく女性を蔑み、差別もする。 例えば「そんなにまでして男にもてたいのか」なんて言いかたで。 けれどどうだろう、自分を整形しててでも美しくなりたいという女性の気持ちは、決して単純に「男にもてたいからだ」なんてところに収斂されちゃうようなものではないんじゃないだろうか。 多分、長い歴史の中で、ほかのいろんな「夢」は全部男に取られてきちゃってるのだ。「美しさ」ってのは女性にとって、男が女に残してくれたほぼ唯一の夢であり、アイデンティティなんだろう。 だから、「ビューティコンテスト」なんてのに賛成する女性も反対する女性も、実は「美」に価値を認めざるをえないと考えている点では同じなのだ。それが「男から与えられた」ものであるからこそ、反発する女性もいるわけだし、ほかに自分がすがりつける「夢」がないから結局それにすがりつこうとする女性も現れる。 その様子を見て男がほくそ笑んでいることをどれだけの女性が自覚しているだろうか。 実は私も鈴木由美子さんのマンガを読むとつい泣いてしまうのだが、それは白鳥麗子も音無可憐もこの山田バーバラも、恋するオトメというのが、男以外のものに強い充足感を抱くことができない精神的なカ○ワであることをあまりに露骨に表しているからにほかならない。 語弊があるのを承知でいうが、オタクが自分の趣味に拘泥するのだって、精神的カ○ワである。人間はみな自分が自分であるために何かに拘わろうとし、その結果、どんどんと既知外になっていく。でもその選択肢の多い男に比べて、女はなぜここまでその選択肢を狭められているのだろう。 「ほかにいくらでも女性の価値を認めさせる道はあるだろう」なんてセリフを簡単に吐けるオトコははっきり言って鈍感だ。女性はどんなにトシをとろうと美にこだわり続ける。その固定観念から本当に抜け出せる女性なんて皆無だ。言わば女性たちはみな不治の病に罹っているようなものなのだ。 ……そんな話見せつけられりゃ、泣くしかないじゃん。
マンガ、椎名高志『MISTERジパング』7巻(小学館・410円)。 黒幕の天回、いったいどの時代から来たのかと気になってたが、昭和20年とはいい時代を選んだなあ。読者の我々は当然それ以降の歴史をも知っているわけで、だからこそ、信長の、「その戦争のあとをお前は見るのをやめて逃げて来たんだろ? 何が『滅亡』だ、見もしなかったくせによ! 地球が吹っ飛んだわけじゃねーんだ、その先にも天下は広がってるはずだぜ!」というセリフを実感できる。 読者もまた、仮に今の時代に何かの逼塞感を感じていたとしても、そこから他の時代を夢見ることが「逃げ」になるのだという椎名さんのさりげない歴史認識を感じることができるのだ。その「逃げ」を許さない考え方自体にはちょっと異論もあるのだけれど、熱血派というか、いかにもサンデー系列の清く正しい少年マンガの王道を走ってる人なんだなあ、ということはよく分る設定なんだよな、これ。 しげが折り返しの「あなたの信長度チェック!!」がいたく気に入っていて、「アンタはいくつ?」とか聞いてくる。 「1、奇襲は得意な方だ。2、圧倒的な強さの敵が、勝負の直前突然不慮の死をとげてくれたことがある。3、大相撲を開催するのが趣味だ。4、家が安土城だ。」 ……1個もあるか。
『キネマ旬報』12月上旬号、東映50周年記念号。 東映が50周年と言われて、え、たったの? と思ってしまう人はやっぱりかなり古い人じゃなかろうか。確かに「東映株式会社」がスタートしたのは50年前の1951年(昭和26年)だけれど、これには前身である東横映画の年数は入ってない。1938年(昭和13年)から数えれば、63年。……それでもなんだか短い気がするなあ。つい何年か前、やたらと「映画100年」なんて言ってたし、東映初期からのスターたち、市川右太衛門、片岡千恵蔵、中村錦之助、大友柳太朗、大川橋蔵、東千代之介、みんな、みんな、死んじゃってるから、なんだか90年くらい歴史があるように錯覚しちゃってるのである。 やはり映画きそれだけ若い芸術なのである。 しかし本当に東映も昔日の面影がないなあ。高岩社長が一人気を吐いて、「『千年の恋』みたいなメジャーの作品を作り続けている映画会社は、今のところうちしかない」とか言ってるが、東宝の『ゴジラ』を無視する気か? 「『鉄道員』は東宝や松竹でやったらヒットしない」って発言も暴言に近い。……松竹はともかく、東宝の方が絶対もっとヒットしたと思うがなあ。直営館で言えば圧倒的に東宝が有利だろうに。 こういう現実を認識できなくて夢物語ばかり言ってるやつが映画会社の社長に多いのはなぜなんかね。基本的に映画関係者が「山師」だからってことなんだろうか。
2000年11月22日(水) 今日は眠かった……イツモのことだけど/『ルパン三世カルト2001』ほか
| 2001年11月21日(水) |
乗った人より馬が丸顔/アニメ『ヒカルの碁』第7局/『カスミン』1巻(あもい潤)ほか |
オタアミ当日まであと3日! カウントダウン3!
昨日、急にアクセス数が減ったと書いたが、今日になったらまた元通りになっていた。……どころかいきなり30件ものアクセス。しかもやっぱり半分は『フルメタル・パニック!』の検索(^_^;)。 だからWOWOW、いい加減、延期やめてちゃんと放映しろよ。テロを勝手に想起するのは神経過敏な既知外だけだってば。 けれどこういうささやかな(というか勘違いの)アクセスでも楽しいのは、この日記読んだ方が「なんじゃこりゃ」と首捻る様子が想像できてしまうからであろう。……私も性格ワリぃな(‐^▽^‐)オーホッホッホッホッホッホ。
しげが免許を取って以来、ずっと職場への送り迎えをしてもらっていたが、今日は事情があって自転車。朝方しげは「眠い眠い」と連発していたから、少しは楽させてあげられたかな。 うおおう、久々の山越えはマジで腰に来るぜ(;>_<;)。 しかも今日の仕事のスケジュール、半端な量じゃないのだ。息抜く瞬間がまるでない。これでミスをするなと言うのはまあ無理というものであろう。……って何をやったんだお前(^_^;)。
自転車で来たのは、今日は出張があったせいもある。 なにしろ免許が取れない身なので(まあ視力がないってだけなんだけど)、しげに車で送ってもらわない限り、足は自転車しかないのだ。 ……しかしいかに近所とは言え、仕事の合間にちょっとだけ出張ってのは結構キツイぞ。 けどね。仕事がキツイのに文句はないのよ、実は。
この日記では、私がいかにグータラかってこと書いてますけどね、ここには「誇張」ってもんが入ってんですよ。言わば「読んでもらうための演技」ね。 もちろん私が全くグータラでないってことはないんだけれど、石部金吉の文章なんて、読んでたって面白くないじゃござんせんか。世の中、「私ゃグータラでない」なんて明言できる人間なんていないでしょ? 言えたらそいつはただのアホです。人間みんなグータラだ、マジメなフリした誰かさんが、誰かを蔑むなんてただの「妬み」でバカらしいじゃん、というスタンスで書いてるってことなんですよ。
でまあ、ここで職場の悪口を言うのは極力控えているから書かないけどさ、実を言うと今日はもう、ムカついて、憤懣やる方なくハラワタ煮え繰り返って、怒髪天を突いて、腹かいてぐらぐらこくようなことがあったのよ。 私は他人にバカにされたり侮られたりすることはたいして苦ではない。ヒトは弱い生き物なんで、実は常に誰かを差別してなきゃ生きてられない。これは差別を肯定するのか否定するのかという次元とは全く別の、ただの事実である。 だから他人が私の抜けてるところや茫洋としたところを見て蔑み侮ることで、気が晴れたりストレスが解消したりするんだったら、他のところに被害が行かずにすむだろうな、なんて考えてしまうのである。実は、これって母親からのウケウリなんであるが。「人を馬鹿にする人間になるな、人に馬鹿にされる人間になれ」……いや、前者はともかく後者はちょっと違うんじゃないか、と若いころは思ってたけど、トシ食ってきてみると、この言葉の意味、なんか否定しきれない現実感があるのだ。 苦労人だったのかなあ、私の母親も。
ちょっとわかりにくいだろうから、サンプルを挙げると、それは黒澤明の『椿三十郎』に登場する城代家老・陸田を演じた伊藤雄之助みたいなヒトである。 伊藤雄之助は実に冴えない御面相をしている。だから若侍たちも日頃昼行灯みたいな陸田を馬鹿にしているのだが、実はそう見せてる間に、藩内の次席家老や御側用人が不正を働いている動かぬ証拠を集めて、穏便にコトを済まそうとしていたのだ。 そのことを見抜けなかった若侍たちは、あろうことか黒幕の大目付のところに不正のことを報告に行ってしまう。そして、城代は某所に監禁され、それを助けるためにいよいよ無頼の浪人・三十郎の登場、ということになるのだが、このときの三十郎を演じた三船敏郎の城代評がよかった。 「自分が馬鹿にされると知ってて平然としてられるだけでも大物だ」 こういうヒトが私の理想の人物像なわけです。 ……なんかなあ、まだ私は怒っちゃうからなあ。伊藤雄之助の境地にまでたどりつくのにはまだまだ時間がかかりそうなのである。
仕事は6時に終了(ムリヤリさせた)、銀行でおカネを卸して、ようやくサイフの中身が重くなる。 急いで帰宅したかったので、自転車に乗ったままケータイでしげに電話するが、馴れないコトはするもんじゃなくて、つい不注意で正面から走って来たトラックに衝突して私は死にました。
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いや、死んだら日記は書けないってば(-_-;)。 こんなつまらないジョークを飛ばしてると友達いなくなるんである(だったらするなよ)。 ホントはちょっとコケかけただけですけどね。でも危ないことに気づいたんで、電話中は自転車漕がないようにしました。
しげに、予め車の用意をしてもらって、私がマンションに着いたら、そのまま車に乗り換えて、食事に出ようと誘う。 ケータイの向こうでしげが心配そうな声。 「でも、私仕事が9時からあるんだけど」 「7時前には帰りつくよ。もう途中まで来てるし」 「……じゃあ、待ってる」 ……ところが私の観測は甘かった。私の体力が落ちているのを忘れていたのである。山越えの坂道はとてもペダルが踏めず、手押しで歩いて登る羽目になった。 結局、車に乗り込めたのは、7時ちょっと過ぎ。 「間に合わんやん!」と怒るしげに、「じゃあ近場でささっとラーメンでも食うか?」と聞いたら、「……焼肉」とヒトコト。 這い、食べましたよ、たっぷりと焼肉。新しく焼肉屋がオープンするというのでそっちに行ってみたら開店は明日。仕方なく近所のちょっと高級な肉を食わせる店で食う。予定より千円以上かかったが、まあ、しばらく貧乏生活味わわせちゃったし、罪滅ぼしのつもりである。
しげの仕事の時間ギリギリなので、ウチまでは送ってもらえず、近所のセブンイレブンに落としてもらう。 パンやお茶、牛乳などのほかに、マジックを何本か買う。あわよくば、眠田直さんや岡田斗司夫さんにサインしてもらおうなんてこと考えてるのだ。できたら眠田さんには『オトナ帝国』同人誌に(^^*)。唐沢さんには去年頂いたんだけれど、お二方からはまだなのだ。 でも私は小心者なので、こういうときはどう切り出したよいか、タイミングがつかめないことが多い。なんかなあ、失礼なことしそうで、結局サインペン握り締めたまま、トボトボ帰るなんて、アイドル追っかけの女子中学生みたいなことになりゃしないかと心配なのである(してどーするよ)。
『ヒカルの碁』第7局「お前とは打たない」。 うん、さりげない演出がちゃんとドラマを作れるようになってきたぞ。スタッフが題材に馴れたのか、作画も濃密になってきた。 碁石を打つ瞬間の残像処理、盤面に置かれた石の一瞬の振動、そんなものまでキチンと作画しているのだ。 それも充分すごいことだけれど、更に感心したのは、学校での授業風景の描写が実に丁寧だったことだ。上下可動式の黒板を上げる先生の手をアップで映し、ロングで教室全体を捉え、先生のアップに移る。学校のムードを表現するだけだから、声はなし。 「よくあるじゃん」と言う人もいるかもしれないが、こういうふうにカットを三つに割ってちゃんと作画してるって、今時珍しいよ。たいていは止め絵のパンだけで誤魔化す演出の方が圧倒的に多いんだから。この黒板の「上下可動式」ってところまでちゃんと見せてる演出、本筋とは直接関わらない描写だけれど、意外にこういうことをキチンと描ける演出家って少ないのよ。 そして、それがアニメの世界観をリアルなものにしていくんである。 塔矢アキラの眉毛が髪の毛と色違いで前髪の外に浮いてる作画、第1回から気になってたんだけど、部分的に原作通りの髪の下に眉毛が隠れるリアルな表現に戻ってるカットもある。原作のオマケマンガの方に、スタッフの「その方が表情が出るから」という言い訳の発言が出ていたが、それはつまり作画の腕が未熟なだけなんで、原作通りの描写でも充分に表情を表現することが可能、という自信を持ったスタッフも現れてきたのだろう。 結構水準の高いアニメになってきたぞ♪
疲れたので日記も書かずに寝る。 でも、なんとしても明日、明後日のうちに更新の遅れを取り戻さないといけない。だって、さうしないとオタアミが終わったあとで、「オタアミまであと○日!」なんてマヌケなこと書くハメになっちゃうもんな(^o^)。
マンガ、あもい潤・NHK・NEP21『カスミン』1巻(NHK出版・420円)。 アニメのコミカライズって、絵柄が極端に違ったりダイジェストになったり打ち切りになったり担当マンガ家が変わったりとか、トラブルが多くてつまんないものも多いが、これは実に完成度が高い。 いや、正直言って、ここまでアニメのイメージを崩さず、なおかつちゃんとツボを押さえたマンガとして成立してるとは思ってもみなかったのだ。もちろん、絵柄はアニメとは微妙に違うのだけれど、そこに違和感がないのは、キャラクターの捉え方が適切だからだ。うっかりヘナモン(変化するもの。オバケとは違うらしい)の屋敷で暮らすことになったカスミと、ヘナモンの頭、仙左右衛門との頑固ものどうしの意地の張りあい、天然キャラの桜女さんやマサエ先生、いや、小さなヘナモンの「ぬれぞうきん」や「ポトポット」に至るまで、「このキャラはこんなこと言わない」ってところが微塵もないのだ。いやあ、あもいさんスバラシイっスよ(^^)。 今のところアニメの『カスミン』、全話録画してるけど見返してない。マンガ版とじっくり見比べるのもいいかな。 ああ、それとNHKはアニメのコミカライズはすぐに絶版にしちゃうので、買うなら今しかありません。実はもう、『飛べ!イサミ』だって再版してないみたいなんです。……ちょっとヒド過ぎますよねえ。
マンガ、魔夜峰央『パタリロ!』73巻(白泉社・410円)。 もう感想書かんでもいいような気はするが。73巻だぜ73(^_^;)。 どういうわけか今巻ではやたらと自然環境破壊の問題についてタマネギの一人に長広舌を振わせているが、なんか以前読んだことのある本のウケウリだ。これだけ連載が長くなると元ネタをいっぺん咀嚼して、それから作品として出すってことが難しくなってるんだよね。まんまストレートに元ネタがわかるものもしばしば。 ……なのに魔夜さんに関しては全く起こる気が起きないのは何故なのかなあ。もう「またやってる」くらいにしか思ってないし。空気みたいな存在になってるってこと? でも確かに、何となく『パタリロ!』がこの世から全くなくなってしまったら、「春の心はのどけからまし」って気分になってしまうかも。そう言えば、ふと、「そろそろ『パタリロ!』の新刊が出るころじゃないかな」、って探してること多いし。 うわあ、中毒症状起こしてるのか? オレ(+_+)。
2000年11月21日(火) 酒飲みには常識なのかも/『入院対策雑学ノート』(ソルボンヌK子)
| 2001年11月20日(火) |
オタアミに行くぞオタアミに行くぞオタアミに……/『COMAGOMA』1巻(森下裕美)/『おさんぽ大王』1巻(須藤真澄)ほか |
オタアミ当日まであと4日! カウントダウン4!
あなたはオタアミに行きたくなるあなたはオタアミに行きたくなるあなたはオタアミに行きたくなるあなたはオタアミに行きたくなるあなたはオタアミに行きたくなるあなたはオタアミに行きたくなるあなたはオタアミに行きたくなるあなたはオタアミに行きたくなるあなたはオタアミに行きたくなるあなたはオタアミに行きたくなる
え? なにか今日はウルサイって? さあ、そりゃサブリミナルってやつじゃないですか?
今日は定刻通りに帰るはずが、いきなり残業。 車で迎えにきたしげ、およそ30分ほど待たされてしまい、いやもう、怒るまいことか。 ったって、仕方ないっちゃ仕方ないんだものなあ。 あなたはオタアミに行きたくなる 腹をすかしたしげ、「ラーメン食いたい」と言い出すが、サイフの中には14円しかない。実はその状態が一週間ほど続いているのである(^_^;)。 しげが「どこか食べに行く?」と訊くので、私が「いや行かん。サイフに14円しかないから」と言うと、やたらケタケタと笑うのだが、可笑しい状況では全然ないぞ。行こうかどうしようかなんて、初めから迷いようがないのだ。
でも買い置きの食料があるので大丈夫。今日は酢豚とヒジキ、フカヒレスープ。これでカロリーは300kcalに押さえてあるのだ。しかも、しげが「おいしそう♪」と言ってピンハネするので、ますます低カロリー。ダイエットに一番よいのは「貧乏」である。あなたはオタアミに行きたくなる
『FF:U ファイナルファンタジー・アンリミテッド』第8話「ソイル〜マガンのしんぞう」。 よくわからんが敵らしいコドモ(タイラント伯爵なんてたいそうな名前がついてやがる)は「神」になるために「オメガ」を探しとるんだそうな。てことは、既に「アルファ」は手に入れとるんか。なんか『仮面ライダーアギト』と設定がかぶるな。まあ、よくある設定だけどさ。 今話でピストってサメモドキの怪人が出てきて、配下の「四凱将」ってのがようやく揃い踏みしたわけだけど、こいつ、4人の中で一番頭がイイと威張っているみたいだが、フツー、自分でそういうヤツに頭イイやつはいないって。 それにこいつの声が子安武人だし(^_^;)。この人はもー、私のココロの中では『少女革命ウテナ』の「お(ほ)い、お(ほ)い」の冬芽サマ以降、「ギャグキャラ」としか認識出来なくなってるので(あのアニメは同時期の『マスターモスキートン』よりよっぽどギャグだった)、声を聞いただけで笑いのスイッチが入っちゃうようになってるのである。 いやもう、「風」からマガンを奪い取ったはいいものの、挑発されて篭めたタマ(なんとか言う名前がついてたみたいだったが忘れた)の色がショッキングピンクだったかウルトラマリンブルーだったか、ともかくその色の選択のハデさっつーか、シュミの悪さ、やっぱ子安だよアンタってなもんで、笑うた笑うた。 昔ながらのFFファンには評判悪いみたいだけれど、私は結構ノってきた。いや、なかなかヌケたとこ見せてくれるギャグアニメっスよ、これ。 「オロカ面」も出てくるし(←オスカーのことね)。 あなたはオタアミに行きたくなる
CSチャンネルNECO『探偵事務所23・くたばれ悪党ども/銭と女に弱い男』続けて見る。第一作は鈴木清順監督のイカレた傑作との評判のヤツだが、私はこれが初見。 カラー版の『くたばれ』が第1作で、第2作の『銭と女』がモノクロって、普通と順序が逆。まるで木下惠介の『カルメン』シリーズみたいだな。確かに意味なしミュージカルシーンは楽しいが、いい味出してるのは探偵事務所の副所長役を演じてる初井言栄。若いし、メガネかけてて、いかにも探偵の相棒って感じで、最初、初井さんと気がつかなんだ。しげは見てて「北林谷栄だ」と言い張るし。 だからその「名前が似たことは全部同一人物か親戚」って発想でヒトを認識するのはいい加減で止めろ。 しかしこのころの宍戸錠はホントに足が長くてカッコイイなあ。裕次郎も人気のもとはその足の長さだったみたいだけど、「足をもてあましてる」感が一番強かったのは宍戸錠ではなかったか。このヒトにはこういうやさぐれた探偵とか殺し屋なんて役が一番似合うんであって、間違っても博士役なんてさせちゃイカンのだ。 ……東森博士はまだしも、ブラックジャックと谷博士はやっちゃいけなかったよなあ。
なんか急に、この日記に飛んでくる人が激減している。 一日に20件程度のアクセス数が、多いほうなのか少ないほうなのかはよく分らないけれど、今日は5件ほどしか人が来てない。っーか、いつもGoogleとかで検索してくるヒトが一人もいないのだ。なにしろ、ここ1ヶ月くらい毎日来ている「フルメタル・パニック!」が気になってるらしいヒトビトすら、誰一人来てないのだから(やっぱり複数なんだろうなあ。特にたいしたこと書いてないのに覗きに来てるし)、これはやっぱり「異常」事態と言わざるを得ない。 単なる偶然なのか、それともネット上で何か事故でもあったのか。それとも私は何かマズイことでも書いたりしてたんだろうか。 なんか気になるなあ。 あなたはオタアミに行きたくなる
NHKで昨日再放送した『タイムトラベラー』で、“裏”モノ会議室にツリーが出来ている。 なんか差別用語がどうのこうのと書きこんでる人が多いが、それは別に『タイムトラベラー』を題材にしなきゃ語れんことでもないんだよなあ。せいぜい城達也のナレーションに触れてるくらいのもんで、なぜかみなさん、「作品の出来」に触れることをあえて避けてるみたいだ。 NHKらしく脚本は説明的過ぎるし、SF設定はご都合主義だし、セットはチャチだし、島田淳子(浅野真弓)も「伝説の美少女」ってほどじゃなかったし。まあ、そりゃ「謎の転校生」なんかも含めて、実は少年ドラマシリーズ、SFドラマとしては当時から結構弱かったんだけどもね。 でもまあ、もっとひどい『赤外音楽』とか『11人いる!』とか『ぼくとマリの時間旅行』なんかもしっかり見てたんだよなあ。SFドラマの絶対数自体が少なかったから。まあ、なんとか水準レベルと言えたのは『幕末未来人』くらいのもんじゃなかったろうか。ヒロインの美しさという点でも、古手川祐子は群を抜いていたし。 『ぼくマリ』は高瀬春奈が脱がないのが最悪。脱いだらもっと最悪という説もある(^^)。でも今見ると、その最悪ぶりも笑えていいのよ、これが。 やっぱりどんな駄作・改作だろうが、ちゃんと残しとく必要はあると思う。
金がないので、今、マンガを買ってくるのはもっぱらしげ。しげのマンガの趣味がわかる一端だ。 マンガ、竹田エリ『私立T女子学園』10巻(完結/集英社・819円)。 作者の性格が歪んでる点では新井理恵とタメ張るんじゃないかと私は勝手に思ってたんだが(だって歪んだキャラしか出て来ないし)、オビに「キリがいいからやめました」って書いてあるのも、「だらだらいつまでもつまんね〜マンガ描き続けてるやつ多いよな〜、恥ずかしくね〜のかよ」とか考えてんじゃないかと想像すると、やっぱりこのヒト、性格歪んでるんだろうなって気がする。 デブな友達に向かって、「背中にブラジャーつけて背中の肉を集めて『両面おっぱい』してほしいの!」なんて、男だったら絶対言えんぞ。誰か試して見れ。 私はこのヒトの毒舌マンガ、まだまだ続けられると思ってたんだが、しげは「10巻も続けばもう飽きた」とニベもない。まあ、恐らくこの作者より性格が歪んでヒネクレてネジくり曲がっているしげにはこの程度のマンガは笑うほどでもないのであろう。 あなたはオタアミに行きたくなる
マンガ、森下裕美『COMAGOMA コマゴマ』1巻(集英社・840円)。 ありゃりゃ、また『少年アシベ』始めたのか、と思ったら、ワイド四コマでアシベとゴマちゃん以外にはスガオくんくらいしか出て来ない(スガオくん、初めてアシベと同じコマに入れてよかったね)、前作とは全くテイストの違う新作。なんか雰囲気的には前作は『元祖天才バカボン』だったのが今度は「元祖」の取れた最初の『天才バカボン』に戻ったようなシンプルさ……って、このたとえのわかるヒトは確実に30代以上だろうな(^_^;)。 いや、新キャラがいないわけじゃなくて、母ちゃんの父ちゃんと母ちゃんが(つまり爺ちゃん婆ちゃんだ)新登場してるんだけど、そのせいなのか今回はあの大会社社長の父方の爺ちゃんは登場しない。 そういうところに作者が拘ってるのは見てとれるが、読者の要望は「旧キャラをもっと出せ」だと思うのだ。ゴジラかい(^^)。その要望に屈せず、今の路線でずっと森下さんが押しとおせるか、その経過を見て行く方が作品自体よりずっと面白そうだ。 それはそれとして、森下さんの『荒野のペンギン』、文庫で復刻してくれないかなあ。
マンガ、須藤真澄『おさんぽ大王』1巻(エンタープレイン・890円)。 これだけ旧刊なんだけれど、改訂版の初版なんだそうな。 前のとどこか違ってるとこあるのかなあ。比較できないからわかんないけど。こういうのたいてい「表紙だけ」だったりするんだよなあ。 ほのぼのファンタジーばっかり描いてるかと思ってたら、こういう探訪記マンガも描いてたのね、このヒト。でもメリハリが効いてて、これが実に面白い。ともかく期待に胸ワクワクで出かけたその土地々々の名物に、次々と裏切られてく展開は秀逸。なんだかつげ義春の『リアリズムの宿』を思い出させるなあ。 花見の場所取りに何度も失敗したり、競馬ですりまくるのは、ご本人にはお辛い思い出だろうに、よくここまで笑いを取るように描いていることか。 ああ、また一冊、継続して買う本が増える……。 あなたはオタアミに行きたくなる
夜、こんな夢を見た(←漱石を狙ってんのかい)。 今日は会ったこともないひい爺ちゃんの葬式である。 ところが私は劇団の仕事が忙しく、爺ちゃんの葬式にも出られなかった。 実は西原理恵子やナメダルマ親方やたぬさんやすえいどんたちと麻雀をしていたのである(←いきなり矛盾。サイバラさんたちが出てきたのは『どばくちさいゆうき』を読みながら寝たためであろう)。愛ちゃん(サイバラさんのアシストさんね)が私を物差しでビシビシと叩いて「早く葬式に行きなさいよ」というので、仕方なく親父の店(注・床屋)に行く。 行った店は、なぜか今はもう潰れてなくなってる前の店(このへんで夢だと気付くべきであるが、どうして夢を見ている最中はそのことに気付かないのであろうか)。 もう夜中でみんな寝静まってるので、仕方がなく二階に上がると、親父は愛人とグースカピーと寝ていた。ああ、おとうさんがあいじんをつくってたなんて、そんなのいやだあ、と中学生みたいな感覚になってよく見たら、どんどんそいつはボヤけて親父かどうかわからなくなったのであった。仕方なく下に降りてみると、親父は店を大改装中であった。ああ、やっぱりあの愛人と寝ていたのは親父じゃなかったんだとほっとする(じゃあ、誰だったんだよ、そいつは)。 店の入口がワキにあって狭いので、真正面のガラス戸を取っ払って入口にしようというのだ(子供のころ、ガラス戸を磨かされるのがイヤで取っ払っちゃいたいと思ってた記憶の反動だろうな)。 親父は私が葬式に出なかったことに立腹していて、罰を与えると言う。 「オトナになったお前にこんなことを言うのは気が引けるがな。もうテレビは見ちゃだめだぞ」(子供のころ、やたらテレビ禁止・マンガ禁止を食らっていたのである) んなこと言ったって、ウチに帰ったら、私がテレビ見たって親父にバレる気遣いないじゃん、親父はバカかとは思うものの、ああ、これはぼくのこころをおとうさんがためしているのだなという少年のような心の私は親父の言葉を素直に聞く。 で、二階に上がって、速攻、テレビを点ける(^_^;)。 そこはひい爺ちゃんの遺体が置いてある部屋である。実はもとの私の部屋。葬式用に親父が勝手に改装してたのである。でも私のことを気遣ってか、新しいパソコンなんかが置いてある。私が帰ってきた時、自由に使えるためであろう(でもそういうのって、たいてい親父が私物化しちゃうんだよな)。 優しいココロになっていた私は(いつもは非道なんかい)、ああ、ジイちゃん、一度も会わなくってごめんねと(私が生まれる前に死んでるんだから会えないのは当然なんだが)、その痩せ衰えた手を握ってモミモミしてやる。 するとどうだろう。今まで死んでた青白い爺ちゃんの顔に赤味がさし、生き返ってゆっくりと立ち上がったではないか。 「……トイレ」 生き返って最初のセリフがそれかい。ヨチヨチ歩き出す爺ちゃんに、その部屋で寝ていた婆ちゃん(婆ちゃんもとっくの昔に死んでたはずだが)が気付いて、抱きとめる。 「ああ、爺ちゃん、ホントは生きてたのに気付かなかったんだね。ごめんね、ごめんね」 婆ちゃん泣いているが、私はまた爺ちゃん死にはしないかなと心配なのであった。
夢日記を書いてばかりいると気が狂う、という俗説があるが、それはそのままありのままを書こうとして、自分自身の鏡像の中に没入してしまうからであろう。ツッコミ入れながらだったら、自分の夢でもそれは他人事であるから心配はない。それに、そうしょっちゅう、夢の内容覚えてるはずもないし。 もとから既知外だからこれ以上基地外にはならんのだろうというツッコミもあろうが、まあ、それはそれということで(゜▼゜*)。 あなたはオタアミに行きたくなるぅぅぅぅぅぅ!
2000年11月20日(月) 通勤だけで力を使い果たしてる日々/『薔薇の木に薔薇の花咲く』(いしかわじゅん)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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