無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年09月11日(火) 地球が静止した夜/『ななか6/17』3巻(八神健)

 え〜っと、先にヒトコト断っときますが、今日から数日間、人によっては読んでてちっとばかし不快になることを書いたりする部分が多少あるかもしれませんので、ごくマジメな方は読まれないことをおススメいたします。
 まあ、いつものことか(^.^) 。


 ♪聞ぃこっえそっおっなぁ、鼓ぉ動ぉがぁ、恥ぁずぅか、しぃいぃよぉ♪ どぅおぅしぃてぇ、わぁたぁしらしくは、なっ、いっいぃよぉ♪
 残念ながらテレビ版バージョンで、フルコーラスバージョンを知らない。おかげでカラオケで歌いたくとも歌えないのであった。
 何のことかって、『To Heart』ですがな、18禁エロゲーの。テレビのほうは山口宏の切なくキュンッとした(おええ)脚本のおかげでごくフツーの青春純情アニメの佳作になっとりましたが、ゲームの方はどうもひろゆきちゃんはマルチとまでちゃんとナニしているらしい。
 ……だからしげよ、ええトシの女が朝っぱらからエロゲーなんかやってんじゃないってば。こんな音楽で目覚めさせられるこっちの身にもなれや。


 平常のお仕事に戻って第一日目。
 まあ、遅刻もせずにすんだのはええことであった。……って目標のスキルが低いか(^^)。
 今日から一日の半分以上は職場にいるわけだし、基本的に仕事のことは書かないと決めているこの日記、あまり書くことがなくなっちゃうかもなあ、と思っていたのが大間違い(* ̄∇ ̄*)。
 ……いや、なんつーか、何のことかおわかりの方も多かろうが、もう一回、ご注意。
 気分が悪くなっても知りませんよ。


 定時に職場をあとにして帰宅、なんとか『ジャングルはいつも ハレのちグゥ』の時間に間に合う。……いや、マジメに仕事はしてますってば。
 ホントにこんな面白いアニメがあることに気づかなかったのは痛恨の極みである。やっぱりシンエイ動画はきちんとチェックしておくべきだよなあ。
 既に24話、ということはあと2話で最終回。ハレたちが都会から帰ってくるあたりで終わりってことなんだろうな。果たして保険医とかあちゃんの結婚まで描くのかどうか。少なくともグゥの正体が明かされないままに終わるらしいことは予想がつくが。
 今回の話は原作にもある保険医とかあちゃんのデートをハレたちが妨害するエピソードだが、なんてったって「男が女をホテルに連れこむ」って話で、ちょっと放送的にマズイんじゃないかと思ったが、堂々とやりやがった。(⌒▽⌒)
 ……さすが、『しんちゃん』でもオトナギャグをほぼカットせずに「今夜は……」なんてギャグをトバしているシンエイ。
 あと2話しかないが、まだこの水島努監督の傑作に触れていないというオタク諸君、人生随分損してるぞ。
 今からでも見なさい。


 しげが急に「今日は焼肉だ!」と叫んだので、晩飯はいきなり焼肉。
 しかも「高くても美味い焼肉が食いたい」と言うので、いつも行きつけの「安いだけでただ『肉』である(笑)」某チェーン店にはいかず、比恵の『蛮風』に行く。……いや、確かにいい肉使ってんだけどさ、マジでたっけーんだよ。
 「私は払わん!」
 週末、きらら博にも行かねばならんのに、そんな散財をしている余裕はない。そしたらしげ、
 「私が払う!」
 ……え?
 一瞬、目が点になった。
 あのケチで吝嗇でしわい屋のしまり屋で業突張りの守銭奴の(って全部同じ意味やがな)しげがいったいどうしたのだ。鬼の霍乱か(譬えが違うって)。
 「もう、ガマンできない、今日は行く!」
 なんと言いますか、周期的に思い切り肉を食わねば気がすまない日が来るらしいのだなあ。
 人間、メシ食ってる時にも脳内麻薬は分泌されてるそうだからなあ。
 多分しげのA10神経は「肉を食う」ことによってドーパミンをドバドバ出しているのであろう(^▽^) 。
 ってことは、しげの「肉欲」、いや違う、「食肉欲」、これもマズイか。「肉好き」(これも違うがほかの表現が思いつかん)って禁断症状なのか。
 しげは主に赤身の肉、私はホルモンなどが中心。
 福岡以外の人は意外に知らない人も多いようだが、この「ホルモン」っての、ブタの臓物の俗称である。本当に「ホルモン」を食ってるわけではない(当たり前だ)。クニュクニュした食感が楽しくて、私の幼稚園のころからの大好物なのだが、しげには不評。
 「ゴム食ってるみたい」なんて言われちゃうのだが、ゴムを食ったことがあるのか、おまえ。
 この間から気に入っている「とんとろ」を頼んでしげにも食わすが、これもしげには余り美味しくなさそう。
 薄切りなのに歯応えがあり、かと言って軟骨ほどには固くない微妙なところが美味いんだがなあ。
 もっとも肉の趣味がはっきり分かれているので、いわゆる「肉の取り合い」になるような「死の翼アルバトロス状態」(日本人ならネギ食えネギ!)に陥る危険は、われわれ夫婦にはない。趣味が一致してないほうがいい場合もあるのである。
 ……しかし、相変わらず私の勘は冴え渡っている。
 何となく、今日あたり、夜たらふく食うことになるのではないかって気がして、朝、昼ともに軽くしか食べていなかったのだ。せっかく痩せたこの体重、なんとか維持しておきたいものだ。


 飲み物を買いに立ち寄ったコンビニで、「妖怪根付」を発見。
 しげもこのシリーズは気に入ったようで、二人で1個ずつ買うと、なんと「天狗」の色違いペア。楽しい偶然ではあるが、これは二人とも「天狗になっている」という暗合かな(^.^) 。
 しげ、実は私に内緒で1個買っていて、「青坊主」をゲットしていたようだが、「こんなんかっちょ悪い」と、早速、携帯のストラップを「天狗」に付けかえている。私の携帯には既に「おとろし」が付いているが、そのうち「天狗」も付けてやるかな。
 世間的には夫婦で「天狗の根付」を携帯に付けてるってのも変人扱いされるかもしれないが。


 帰宅してふと気づくと、しげの布団の枕もとに、飲み残したアップルティーのパックが置いてある。飲みかけなら貰おうかと思った途端、また、勘が働いた。
 「おい、しげ。……これいつ飲んだ?」
 ……しげ、黙ってアップルティーを台所の流しへ。
 ……ホントに、いつ飲んだんだ!?


 さて、もう後悔はありませんね?
 いよいよ「あの」ネタでありますよ(^.^)。
 でも、いつも私の日記を読み慣れてる方には、全然意外ではないかもね。

 時刻は10時を過ぎたころ。
 しげはマンガを読んで、のへっと寝転がっている。
 テレビをつけて、何気なく「ニュースステーション」に合わせると、いつも顔は見ているが未だに名前を覚えていない女性ニュースキャスターが、沈痛な面持ちでニュースを伝え始めた。 

 「アメリカ、ニューヨークのマンハッタンにある『世界貿易センタービル』に、“たった今”、飛行機が激突いたしました……」

 映像が切り替わる。
 リメイク版『キングコング』でお馴染みの(そういう覚え方をするなって)、あの無粋なビルの何10階あたりか、確かに濛々たる煙が舞い上がっている。
 ……飛行機が突っ込んだ? ということは「事故」ではないな。
 どこぞの田舎の民家に突っ込んだのならともかく、あんなどでかいビルに偶然ぶち当たったとはとても考えられない。
 狙われたのだ。……って、誰がいったい何の目的で?
 そう思った瞬間、“今まさに”2機目の機影が、ツインタワーのもう一方に突っ込んで行くのが見えた。手前のビルに隠れて、その瞬間は見えなかったが、向こうのビルからも爆発したような噴煙が燃え上がる。

 キャスターが興奮して、「2機目が激突しました!」と叫ぶ。
 もう、間違いない。
 これは「攻撃」だ。
 その瞬間、日頃『サウスパーク』に毒されている私の頭は、「フセインの仕業か?」なんて思ったりしていた。
 私も思わずしげに向かって、「おい、すごいことが起こってるぞ」と声をかけた。
 しげ、「何?」と言って、テレビを見るが、状況が判るとまた、マンガに目を落とす。
 そのあと、時々刻々とテレビは状況を伝えていくが、しげはいっかな関心を示そうとしない。というか、以後、完全なる無視である。
 しげにとっては、こんな自分に何の関係もない、些細なニュースには全く興味がないのだ。

 ……この、しげの、ある意味冷酷な態度のおかげで、私もようやく冷静になれた。
 世間では、しげのこんなノンシャランな態度に対して、「これだけの大惨事に、悲しみの一つも覚えないのか」とか、「自分に関係がないなんて有り得ない、政治的、経済的にも世界への影響がどれだけあることか」とか、激烈に非難する人もあろう。
 だが、「いったい何が原因でこんな事態になり、今後自分にどのような形でこの事件が具体的な影響を与えるか」何一つ解っていない状況で、慌てふためいて「大変だ大変だ」を繰り返す人間の方が、突発的な事態でパニックに陥って周囲の被害を増大させる連中の同類だとは言えまいか。
 しげは世界の情勢に対して全く興味がない。
 政治も経済もしげの世界の中には存在しない。
 日頃がそうであるのに、今日に限って狼狽したりしたら、それこそ不自然だし、「自分」というものをなくしている。
 ましてや、顔も知らぬ人々が死んだことに対して、いきなり哀悼の意を示すような「偽善」を、しげが働くはずがない。

 あの、この日記で私はしょっちゅうしげのことを貶しているので、すわ夫婦仲が悪いのではないかとか、これは「離婚秒読み日記」なのかとか思ったりしてる人がいるかもしれないけどね、実際しげ自身が、そう思ってたりもしてるんだけど(笑)、私がしげと結婚した一番の理由は、この「冷酷さ」なのだよ。
 というのが、私は「偽善」が好きでねえ。
 だって、「安全圏」でものを言うのって、楽じゃないの。表だった批判もされずにすむし、何より汚いもの、醜いものから目を逸らしていられるんだしさ。
 つまりは、人権を声高に叫ぶ人間が一番人権をないがしろにしてるってことだよ。
 ……そういう私の「善人ぶりっ子」に冷ややかな目を向けてくれたのって、しげしかいないわけだよ。
 だったら、私も、しげに対しては「本気」でぶつかっていかなきゃならんでしょうに。日頃、しげを貶しまくってるのはそういうわけです。

 事件の続報は次々に入り、そのたびに状況は変化していく。
 攻撃されたのは、センタービルだけではなく、国防総省、ペンタゴンにも飛行機が突っ込んだこと。
 ピッツバーグでも墜落した飛行機があること(これは目標を達成できなかったものか)。
 突っ込んで行ったのは「戦闘機」だったという情報も流されたが、機影を見る限り、あれは戦闘機などではない。普通の航空機だ。
 案の定、「航空機はハイジャックされたものらしい」というニュースが流れる。

 攻撃目標の無差別性(非戦闘員も狙われたという意味)から、標的が「アメリカ」そのものであることはどうやら見当がついた。そう考えると、これは実に「効率的」な攻撃である。
 なにしろ、自分たちの手持ちの武器を用意する手間は全くないのだ。
 攻撃する武器も敵のもの、目標も敵のもの、それでいて、何千人もの犠牲者を出すことができ、こちらの犠牲は数人ですむ。
 ちょうど偶然、午前中に『ニュースの裏には科学が一杯』という本を読んでいて、「カミカゼアタックが失敗したのは、加速すると翼に揚力が働いて、目標を飛び越えてしまうから」と書いてあったのだが、となると、あの操縦をしていたパイロット、相当な腕の持ち主だということにもなる。
 「飛行機の訓練をする」だけで甚大な被害を敵に与えることが出来るのである。考えてみれば、こういう効果的な攻撃が、今まで一度もされていないということのほうが稀有なのではなかろうか。

 いや、そういう戦闘がなかったわけではない。こちらの人的被害を最小に、敵の被害を最大に、という攻撃、超有名な事例が一つあったではないか。
 ベトナム戦争におけるアメリカ軍の「枯葉剤」の使用である。
 あの、ナチスドイツですら、毒ガス兵器を開発しておきながら、連合軍による更なる報復ガス攻撃を恐れて使用できなかった(一部、実験的使用に留まった)、大量殺戮の手段を、アメリカ軍は採ったのだ。
 今回の攻撃、まるでアメリカ軍の顰に倣ったようである。

 パレスチナ解放民主戦線が犯行声明を発表した、とニュースがあり、すぐさま否定の声明も出された。
 犯人の特定は錯綜しそうである。これも、実行犯が確実に死亡しているのだから、隠蔽工作としても非常に効率的である。
 何より、「やろうと思えば、アメリカという国を攻撃する手段はいくらでもある」と知らしめた効果は大きい。事件の背後にいる犯人たちが特定できたとして、何らかの報復措置が採られたとしても、それ以上にアメリカをビビらす効果があると判断した結果の攻撃ではないのか。

 ただ、逆にこの攻撃が効率的であれば効率的であるほど、同時に犯人たちの「効率的に行わなければならなかった」事情もまた、浮きぼりになってくる。
 犯人たちには、独力でアメリカと戦えるほどの力がないのだ。
 ある程度バックがいるにしても、正面きってアメリカと戦争できるほどではない。だから、「同時多発テロ」ということは、「継続的にテロが行えない」ということでもあり、この時点でわずか4ヶ所しか狙えなかったということが、犯人たちの限界を示しているとも言える。
 しかし、犯人たちはこれを将来への「布石」であると考えたのではないか。
 つまりは、全世界の「反米勢力」へのアジテーション、呼びかけである。
 「アメリカを憎んでいるやつらは俺たちのほかにもいるはずだ。今はまだ君たちは立ち上がれないかもしれない。だが、たとえ小さな力でもこういう手段をとることができる。ベトナムがなぜアメリカに勝てたか。小さなゲリラ活動の積み重ねだ。恐れることはない。アメリカの繁栄もいつかは終わる。それを終わらせるのは君たちだ」
 さて、これに呼応する勢力がどれだけ出てくるか。
 これほどの事件が起これば、その態度を各国は明確に表明せざるを得ない。
 身を寄せるべき、反米勢力を確認し、結束を固める地盤を作る。
 それが犯人たちの最大の目的であったように思えてならない。
 にっほんっの、たっちばっは、びっみょおっだなっ、と♪

 ……で、ここまで引いて参りましたが、もう、お気づきになった方もおりましょう、この作戦、『ガンダム』の「コロニー落とし」のアレンジですね(もう誰かが言ってるかもしれないが、個人の日記だから気にしない)。「仲間がどこにいるか」を探すって意味では『ジャイアントロボ』(アニメの方)「世界制止作戦」のバリエーションとも取れる。
 ……誰だ、犯人たちに日本制アニメ見せたのは(^▽^) 。

 テレビがだんだん激突シーンばかり繰り返すようになってきたので、飽きてきて寝る。っつーか、そんなんばかり見てるから、日記の更新ができんのだ。
 明日には恐らく「ほかのアングル」からの映像も映し出されることであろう。それを楽しみに今日は寝ようっと。


 マンガ、八神健『ななか6/17』3巻(秋田書店・410円)。
 6歳以降の記憶をなくした七華、一時的に記憶を取り戻す。
 わあ、まだ3巻だと言うのに、結構ハードなテーマに触れちゃったぞ。
 こういうシチュエーションコメディーものって、案外深刻なテーマを内包していることが多いんだけど、そのことに「あえて触れない」ことが長期連載のためのヒケツではある。
 例えば、『オバQ』とかでもそうだけど、「正ちゃんとQちゃんのように、もともと住んでる世界の違うものはいつか別れてしまう」ってのが昔は定番としてあった(でもこのパターン、『うる星やつら』以降、現在では見事に崩れ去っているけどね)。だから、オバQがオバケの国に帰って行きそうな話は極力避けていたんだよね。
 この『ななか』のような「記憶喪失もの」も、定番な流れで行けば、「いつか記憶を取り戻す」ことが物語の終わりになる。つまり、作者は「どうやっても記憶が取り戻せない」という状況を作り出すことに腐心していれば、連載を続行させられることになるのだ。
 でも、今巻では一時的にせよ、ななかの記憶が戻る。しかも、「記憶が戻っても稔二と七華の間は修復できるのか」というところまで話を持っていった。
 こうなると、「記憶が戻りました、めでたしめでたし」のパターンはもう使えない。作者は、物語を楽に終われない道をあえて選んじゃってるのだ。
 ……でも、自分の創ったキャラクターが好きだからそこまで突っ込んで話が作れるんだよなあ。ガリ勉に戻ったななかを見て、稔二は「今のななかは苦手だ」と言うが「嫌い」とは絶対にに言わせないのね。そういう「キャラクターに対する気配り」も、作者がこのマンガを大事に作っているんだなあ、と感じさせてくれて、好感度が高いのである。

2000年09月11日(月) ミステリとワンピースと/『ONE PIECE』1〜5巻(尾田栄一郎)


2001年09月10日(月) 憎まれっ子世に……/『RED SHADOW 赤影』(加倉井ミサイル)ほか

 昨9日、映画監督、相米慎二氏、肺ガンで死去。56歳。
 早過ぎる死、というのはその通りなのだが、全然惜しいと思わない監督なので、もっとたくさん映画を撮ってほしかった、という気持ちは全く湧いて来ない。

 80年代の映画シーンの中で、相米監督が中心的な位置にいたことは事実だ。
 今はなきディレクターズ・カンパニーの旗手、というイメージはあったし、実際、ヒット作も結構飛ばし、作品評価も高かった。
 遺作は今年の『風花』。
 見てはいないが、「ああ、ディレカン解散後も、まだ映画撮ってるんだなあ」とは思っていた。
 ……でも、ディレカン後の「ソウマイ」の名は、私の記憶に殆ど影を落としていないのである。
 いや、ディレカン以前だって、相米慎二の映画は、私にとって「ムナクソ悪い」映画でしかなかった。
 役者に対して監督が愛情を持っていないことがありありと見えていたからだ。

 相米映画を語るとき、必ず触れられていたのは、その「長回し」と「ロング」をを多用した(というかアップをとことん嫌った)映像作りである。
 「長回しをすると、役者も緊張するし、その空気はロングじゃないと捉えられない」みたいなことを評論家や監督自身も口にしていたように思う。……でもねえ、それって、「役者が緊張感のある演技をアップで表現できないから」って言ってるのと同じなんだよ。
 アイドル映画ばかりを作らされてた鬱憤を晴らしてたつもりかもしれないが、あの監督にはアイドルをアイドルとして撮ろうとする気持ちが全くなかった。
 だからこそ、できあがった映画は、確かに他のアイドル映画とは「毛色の違った」「ヘンな」ものになっていた。
 けれど、その曰く言い難いへんてこさを、うまく批評できないために、ついみんな、「あれは傑作だ」なんて勘違いして誉めそやしてはいなかったか。
 別に難しく考えるコトはない。
 監督は手を抜いていただけである。……実際に映画撮ってみた経験があればわかるけどさ、長回しは楽だよ〜、編集が。ロングにするのだって、長回しのときにはカメラを引かないと状況が判らないからそうするだけなんだって。
 必然的に、登場人物たちはただの「点景」になってしまうのだ。

 相米ファンに聞いてみたいんだけどさ、『翔んだカップル』や『セーラー服と機関銃』の薬師丸ひろ子、本当に魅力的に撮られていたか?
 『台風クラブ』、女生徒たちをみんな十把ひと絡げに撮っといて、本当に10代の抑圧された心を描けていたといえるか?(せっかくの渕崎ゆり子の下着姿がコマネズミみたいな映像でしか拝めないんだぜ。あああ、姫宮アンシーのセミヌードがああああ。……ごめん)
 『ションベンライダー』なんて、タイトルからして「なんでこんなションベン臭いガキどもの映画撮らされなきゃなんねえんだ」って監督の悪態が聞こえてこなかったか? 河合美智子、あれに出てなけりゃ、もっと早くにブレイクできてたかもしれないぞ。
 『ションベンライダー』は、それを見た押井守に「映画は好き勝手やっちゃっていいんだ」と思わせたという点で、素晴らしい遺産を残したと言えるが、映画自体はまさしくデタラメな、ただの「一人よがり」の映画である。……確かにあれ見たあとなら、「どんなデタラメな映画を作ったって傑作」っていう気になれるよなあ。
 ……はっきり言うが、どんなに下手な役者でも、役者をバカにしている監督を私は映画監督として評価しない。
 相米はクズだ。

 この時期の監督たち、実は相米ほどじゃないにしても、結構ロングと長回しを多用してるんだよね。根岸吉太郎、井筒和幸、大森一樹、森田芳光。……みんなおもに角川系でアイドル映画撮ってるけどさ、見る者を「萌え」させる映画はただの一本も撮ってない。
 ……映画として出来がどうこう言う以前によ、アイドルを撮らなきゃなんねえんだよ、アイドル映画はさ。
 どんなに内容がクサかろうと、どんなにヒヒオヤジのロリコン趣味が満一していようと、この時期にアイドル映画を撮れていたのは、大林宣彦しかいなかったのだ。『時をかける少女』はむちゃくちゃバカ映画だったが、それでも私は今でも言えるぞ、「原田知世はいい!」と。
 あああ、結婚さえしていなければ、角川三人娘BOX、全部買ってやるものを。

 ……まあ、相米さんは天国で誰も萌えないアイドル映画を○田○○子と一緒にでも作っててください。


 朝、メールボックスを開こうとしたら、えらく重くって全然開かない。
 ……なんと、ウィルス入りのメールが送られてきていたのだ。
 事前に気がついて削除したので、被害には合わずにすんだのだが、それから少しずつ時間を置いて、十何回も送られてくる。
 ちゃんと感染してるか確かめながら送ってるんだろうなあ。
 と言うことは、無作為にばら撒いてるんじゃなくて、私、ないしは劇団をターゲットにしているということだ。
 ……つーか、多分、私だろう。

 上記の相米監督に対する批判もそうだが、私は、自分がこうだと思ったことは、たとえそれが死者を鞭打つようなことであっても平気で書いてしまう。
 相米監督のファンだったら、これを読んで激怒するかもしれない。
 しかし、よく読んでいただければお解りの通り、私は根拠のないことは書いていない。私の根拠の立て方に対して批判することはできても、述べている意見自体について「黙れバカヤロウ」とは言えないはずだ。
 どんなにオチャラケたり、揶揄してはいても、私は「批評」以外のことは書いていないのだ。
 だから、それをまず受け入れることは、言論の自由を標榜する者ならば認めなければならない「義務」なのである。
 その上で文句があるのなら、その根拠を示して反論すればいい。

 日記を移転した時も思ったことだが、「理不尽な妨害」は、私の言動が民主主義の名において正当であることを逆説的に証明してくれていることになる。
 ……いや、そんな大げさなつもりで書いてるわけじゃないんだけどねえ。
 根拠のないプライドだけで生きてるようなクサレ野郎ってさ、「こいつには何を言っても勝てない」と思ったら、まず確実にヒステリーを起こしちゃって、暴力的な行為で報復しようとするものなんだよねえ。

 ああ、つまりウィルスを送ってきた御仁は、戦う前に白旗を振って、私を褒め称えてくださっているのだ。しっかり私の文章を読んで下さっているからこそ、本気で憤ってくださっているのだ。
 こんなステキな読者がまたとあろうか。
 読者へのサービスは公開日記を書いている者の義務である。いったいどうすればこの熱烈なる読者のご期待に答えることができようか。
 そうだ、この人は私が苦しみ、凹み、鼻っ柱を折られてシュンとしている様子が見たいのに違いない。
 わかりました。今から「困ります」。

 ぐすっぐすっ。
 ご、ごめんよう。
 悪気はなかったんだよう。つい手が滑って、ヒドイこと書いちゃったんだよう。
 もうウィルス送るなんてことしないでくれよう。
 パソコンが壊れるかと思ってビクビクしてたんだよう。
 夜も眠れなくて、体調は崩すし、下痢と便秘はいっぺんに来るし、アラン・ドロンかジェラール・フィリップの再来かと言われてた美顔が、モンゴメリー・クリフト並に落ちちゃうし、アタマはもともとオカシイし、あんまり苦しくてバカ食いしたんで体重が1キロ太っちゃったし、今日録画する予定だった『SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール』はうっかり録り損なっちゃって土曜まで待たなきゃいけないし、夢の中に横溝正史が出て来たんで、思わず、「セ、先生、『女の墓を洗え』と『千社札殺人事件』はどんな筋になるんですか!」って聞いたけど、ニヤニヤ笑うばかりで全然返事してくれないし、踏んだり蹴ったり突っ込んだりだったんだよう。
 赦してくれよう、悪かったよう、ごめんなさい、謝ります、赦してえな赦してえな、ごめんちゃい、すまなんだじょ〜、アイアムソーリーヒゲソーリー、ヒラにご容赦、課長に五輪車、初めチョロチョロ中パッパ、オセン泣くともフタ取るな、生麦生米生卵、武具馬具武具馬具三武具馬具、合わせて武具馬具六武具馬具、月が出た出た月が出た、隣りのミヨちゃんのケツに出た、あなたと私の合言葉、愛のコトバはアイラブユウ、ユウラブミイくん、松本零士、汽車はゆくゆく貴社の記者、ちょいとお待ちなそこ行く旦那、旦那寺から兵庫に行って、その兵庫の坊主の屏風にいたしやすと、かようお伝え願います。

 ……ご満足頂けましたでしょうか、モリウチさん。


 一昨日は休日出勤したので、今日は平日だけれど休み。
 でも、外出しようにもしげは爆睡していて起きないし、日記の更新も溜まっているしで、昼過ぎまでパソコンの前でパコパコ書き込みなど。

 夕方、そろそろ入院中に貰っていたクスリが切れるころなので、近所のかかりつけの病院に行って、薬を貰う。
 早くに渡さなきゃならなかった成人病センターからの診断書も、今日になってようやく担当医に手渡す。
 ……前はひと月に一度来ればいいと言われていたのに、今度から2週間にいっぺんせよとのことだそうな。そんなに時間が取れるかなあ。
 「あの、ついでにナンですが、ここの『神経内科』って神経のクスリとか貰えるんですか?」
 「どうかしたんですか?」
 「なんだかイライラして眠れないこと多くって。そっちのほうの医者にもかかったほうがいいかなあって思いまして」
 「『神経内科』ってのは脳卒中とかを見るところですよ。おっしゃってるのは『神経科』か『心療内科』ですね」
 「ああ、そうなんですか」
 「前はこの病院にもあったんですが担当の先生が移っちゃいましてね。でも睡眠薬くらいなら内科でも出せますよ?」
 「ああ、それなら結構です」
 単に薬代がかさむから遠慮したのだが、神経科にかかりたいなあと思っているのは本当である。
 正直な話、最近、しげと一緒だと疲れて疲れてかなわないのだが、それが必ずしもしげだけに原因があると思い込むのは危険なのではないかと感じているのだ。

 夫婦である以上、心はお互いに影響しあっている。
 しげのストレスが私に影響し、そうして起きた私のイライラが、またしげを萎縮させ、という悪循環に陥っているように思えるのだ。
 薬などの治療でこの状況が改善できるなら、一度夫婦ともども見てもらえないかと思っていたのだが、どうもしげは気乗りがしていない。
 「……隔離されたらイヤだ」なんて言っている。
 それが既に被害妄想であるし、神経症に対する偏見以外のなにものでもない。
 ココロの病がカラダの病に比べて危険だというのは統計的にも何の根拠もないことだし、悩みを表に出すことを怖がる気持ちは、かえって自分自身を痛めつける結果にならないか。
 ……こういう時に私はちゃんとしげに「一緒にいるから心配は要らないよ」って言ってるんだがなあ。こんな時だけ私のコトバを聞いていないのだ。日頃の悪口だけは執念深く覚えてるくせに。
 平日、しげが一緒にいられるときがまたいつかあるかなあ。
 

 積文館書店を回って、買い損ないのマンガなどを渉猟。
 博多はマトモに新刊書を置いてある本屋が、博多駅、天神あたりまで足を伸ばさないと見つからないので、結構手間がかかる。
 探しているのはあずまきよひこの『あずまんが大王』3巻と、上遠野浩平『ブギーポップ』シリーズの最新刊なのだが、『あずまんが』はあと2冊で売り切れ、というところでかろうじてセーフ。
 でも『ブギー』は影も形もなく、さて、どこまで探しに行けばよいものやら。

 スーパーマルキョウの前のうどん屋で、イカ天掻揚げうどんを食べる。
 しげは肉うどん。「おなか壊しててイタイ」と言ってるくせにどうしてそういうシツコイものを食うか。案の定食ってすぐ、「いてててて」と言い出すが、自業自得なので全く同情する気になれない。
 そのあとスーパーで買い物。
 牛肉、鶏肉、塩サバ、紅シャケ、みな賞味期限ギリギリの値引き品ばかりを買う。だってそろそろ生活が苦しくなってきてるんですもの(^^*)。
 これで占めて千円にもならないが、充分1週間は食いつなげることであろう。


 マンガ、横山光輝『仮面の忍者赤影』2巻(秋田文庫・610円)。
 昔、買ってたサンデーコミックスの単行本は親に捨てられちゃったからなあ。ようやく30年ぶりくらいに忘れものを取り戻した気分。
 ……でも今巻も表紙の絵、アシスタントの代筆だよなあ。赤影が大カタツムリと戦ってるけど、こんなシーンは原作にはないぞ。ドラマの方じゃ、「魔風編」で、「バビラン」って、ちょっと似た怪忍獣が出てくるけど、よくよく見るとだいぶ違ってるし、この怪獣、何なんだろ?
 1巻の「金目教編」に比べると、この「うつぼ忍群」編、構成に難があって完成度の点では一段も二段も落ちる。
 ラストの総力戦なんかあっという間に終わっちゃうし。テレビの放映が終了する前に連載が終わったもののようだけれど、やはり人気が出なかったからじゃないのかなあ。


 マンガ、横山光輝キャラクター原案、斎藤ひろしストーリー監修、加倉井ミサイル作画『RED SHADOW 赤影』(角川書店・567円)。
 こちらのマンガは映画晩の公式ノヴェライズ。
 基本的な筋立ては映画版と概ね同じだけれど、キャラクターの扱い方が微妙に違う。飛鳥がチョイ役でしかも死なないのは、ビックリしたけどちょっと嬉しい。代わりに登場、「薄影」が死ぬことで、青影は抜け忍になる。
 ほかにも映画と違って、根来弦斎と幻妖斎が同一人物であっりたと、細かい改変は多い。……映画よりこっちのほうがよっぽど面白く仕上がってんだよなあ。

2000年09月10日(日) 睡魔と戦いつつこれを書いてます/『星降り山荘の殺人』(倉知淳)


2001年09月09日(日) 見え透いたウソにすがるココロは/DVD『ウルトラマンティガ THE FINAL ODESSEY』

 日曜は朝寝することが多かったけれど、今日はやっと7時に起きることができた。『パワーパフガールズ』を見るのも久しぶりだ。
 今日は「もっとオモチャを」「トゥイッギーを守れ」の二本。

 朝、目覚めるとガールズの部屋の中はオモチャだらけ。けれどそれが全部オモチャ屋から盗まれたモノと知ってビックリ! なんと犯人は夢遊病のユートニウム博士だった!
 そこでガールズは博士を逮捕し……ないで、なんと博士に欲しいオモチャを伝えて、もっと盗ませ……って、おいおい、子供に犯罪を奨励してるのか、このアニメ(^.^) 。
 子ども番組のモラルに厳しいアメリカでヒーローが悪いことする展開が赦されちゃうってのは(後で反省するけど)、いったい規律が厳しいんだか緩いんだか。
 ハカセが銃で蜂の巣にされるときの警官の数がやたら多いのは、『俺たちに明日はない』か『ブルースブラザーズ』の影響だろう。スローモーションで倒れていくところはもちろんサム・ペキンパー&『七人の侍』。全く、相変わらず意表を突くパロディをやってくれるもんだ。

 幼稚園のペットのハムスター、トゥイッギーの世話をする当番になった、ミッチ・ミッチェルソンはとんでもないイジメっ子。ガールズの目を盗んでトゥイッギーを虐待。でもトイレに落ちて突然変異を起こし(どんなトイレだったんだ)巨大化したトゥイッギーに、今度はミッチが襲われるハメに。
 動物巨大化ものはアチラのB級SFに腐るほど出てくるが、ハムスターをでかくするというのは、なんとなく『うる星やつら』の「ツバメさんとペンギンさん」を思い出させるなあ。アニメ化されたときの脚本は、金子“ガメラ”修介だったけど、もしかしてパワパフのスタッフがホントに見てるかもしれないな。


 『仮面ライダーアギト』、死んでるわきゃないと思ってたギルス、真魚ちゃんの超能力で(だからどういう能力なんだかよくわかんね〜よ)やっぱり蘇生。
 でも、ギルスになった途端に真魚ちゃんを助けに来るってのは、自分を助けてくれたのが誰か知ってたってことなのか? それとも謎の青年に操られているのか?
 青年が呟く「この世にはアギトなるものが必要なのだ」というコトバの意味はなんなのか。なんだか進化の過程で枝分かれしていったミュータントたちを戦わせ、行き残るべき者は誰なのかを決めるって展開になりそうでヤだなあ。
 ……どうもこのあたりの思わせぶりが、『地球へ……』や『エヴァンゲリオン』とかぶって来るんだよ。


 『コメットさん/タンバリン星国の姉弟』。
 ここでマメ知識(^.^) 。
 「姉弟」は「きょうだい」と読む。
 男だろうが女だろうが、「兄弟」「姉妹」「兄妹」「姉弟」、全て読み方は「きょうだい」。「しまい」なんて読み方は戦後に流行した読み方なんだよね。もちろん「なんで女どうしなのに『きょうだい』なんて読ませるんだ」ってアホなことで怒った連中のさしがね。文化ってのはそんな一義的な見方で変えちゃイカンのよ。
 そんなことするから、人が人を差別してきた歴史までが忘れ去られていくのだ。
 今回の物語、コメットに憧れて地球に来た姉弟が、新しい学校生活についていけずに差別されるって話なんだけど、明らかに「帰国子女」の問題を扱ってる(コメットさん自身は、星国でもう学校を卒業してるので、地球の学校には通わなくていいというのはうまい設定だ。……なぜそれが通用するんだという疑問はあるが)。
 現実にある民族・人種差別などを、「宇宙人と地球人」というアナロジーとして描くっていうのは、今までにも『ウルトラマン/故郷は地球』『ウルトラセブン/ノンマルトの使者』『帰ってきたウルトラマン/怪獣使いと少年』などで使われてきた手法なのだけれど、実は私は、基本的にはあまり好きじゃないのである。
 ぶっちゃけた話、これって、アナロジーがアナロジーになりきれなくて露骨になっちゃう嫌いがあるのね。ドラマを作る上では、なかなか諸刃の剣なのである。『も〜ッとおじゃ魔女どれみ』の最初の数話でもこの問題を扱っていたけれども、少女モノアニメで描くにゃ重いんだよねえ。適当なキレイ事で終わらせられるものでもないし。
 案の定、1話では結末をつけられなくて、来週に続いちゃったが、うまい結末つけられるのかなあ。
 それにしても、もうコメットさんも24話か。もう半年にもなるが、レベルダウンしてないのは嬉しいなあ。視聴率も必ずしも振るってないみたいだけど、一応3クール目には入るようだ。そろそろDVD出してほしいが、広告を全然見かけないぞ。予定はないのか。


 今日から練習には参加しなくなったので、なんとか体を休められる。
 と言っても、洗濯や台所の片付けは残っているのだ。
 部屋の掃除とゴミの取りまとめもしておきたいが、そこまでは手が回らない。
 ……だからしげがちょっと手伝ってくれるだけでも助かるんだけどなあ。朝起きて、出かけるまで、何時間もあるじゃないか。その間ぼーっとしてるだけってのは、どういう了見だ。
 別に妻に家事をさせるために結婚したわけじゃないし、もともとないモノねだりだということもわかっちゃいるが、せめて「ごめんね」の一言ぐらいはほしいぞ。
 しげは『全員集合』の志村けんと桜田淳子の夫婦コントがやたらと好きで、「私のこと愛してないのね?!」と私にしょっちゅう振ってくるのだが、仮に「そんなことないよ、愛してるよ」なんて答えてやったところで、ならば、と働き始めるわけではないのである。
 そんなんじゃ、答えてやるだけムダじゃないか。
 それよりは「いつもいつもすまないねえ」とでも振ってくれたほうが、まだ返事のし甲斐があるというものだ。
 ……いや、病人の看病してる気分にならなきゃやってけませんって。

 日記を一気に更新させようとフンバッテいたのに、あと一行、というところで、突然「わお〜ん」と音を立てて、「不正操作ガアリマシタ。コノぷろぐらむヲ強制終了シマス」のコールとともに、日記が、ぱあああっ……と消える。
 ……たまにあることなんだけど、原因がいつも不明だ。ヘンなことした覚えなんか全然ないのに。
 ちょっと、頭が白くなって、パソコンの前から離れ、しばらく昼寝。
 気分転換しないと、もう一度取りかかる元気が起きないのであった。


 今月号の『アニメージュ』と『ニュータイプ』、ようやく10月からの新番組情報。
 アニメオタク向けには『まほろまてぃっく』や『Hellsing』、『フルメタル・パニック』『X』『ヴァンドレッド セカンドステージ』とかがあるのだけれど、どうも心引かれるものがない。
 『まほろ』なんか、あの『王立宇宙軍』の山賀博之氏による(というか、“公式には”これが多分、第2作だ)初のテレビシリーズだというのに、かわいいメイドさんが異星人と戦うって、なんだかありきたりな設定。
 もっとも、フタを開けてみなけりゃ出来は分らないし、とりあえずこれ一本くらいはチェックしとくかな。OP演出だけだけれども、庵野秀明もアニメに帰ってきたみたいだし。
 同じGAINAX制作なら、鶴田謙二と山賀博之が組む『アベノ橋魔法☆商店街』のほうが意外に化けるかも。
 もっとも、キャラデザインのツルケン、脚本のあかほりさとるに「巨乳のメガネっ娘を描け」と言われて苦労してるらしいが(^o^)。……しかしこれだけ接点のないスタッフが協力してテレビシリーズ作るってのも滅多にないよなあ。大ゴケする可能性も大だが。

 個人的には『サイボーグ009』と『ヒカルの碁』が一番の楽しみなのである。ただし傑作が出来るだろうという確信があるわけではないが。
 期待はあるが、両作とも不安要素だってかなりあるのだ。

 『009』、誕生編から天使編(完結編)までをアニメ化すると嘯いてるが、何年かけるつもりだ。もう来月から放送だというのに、未だにキャスティングが発表されてないのは、やはり「難航」しているのだろうか。
 映像化において最も困難な点は、やはり「黒い幽霊」をどう扱うかではなかろうか。実際、冷戦構造が消えたとは言え、「死の商人」の存在が消えてなくなったわけではない。より「合法的な」形に変貌して存続している分、タチが悪くなっているとも言えるのである。正面切って扱わせてくれるほど、テレビの制約が緩やかになっているとは思えない。
 既に第一話、島村ジョーの設定が、原作の「少年院脱走」から「無実の罪で地裁に護送中に脱走」と、ソフトな形に変えられているのである。
 「ベトナム編」は、「中東編」はどうなるのか。「移民編」は既に原作すら「ミュータント」の設定が抹消されている。スカスカの、お茶を濁したような内容になるなら、アニメにしないほうがいいとは思うが、打ち切られるのもいやだしなあ。
 作画の紺野直幸、今度は『キカイダー』の時より動かしてほしいぞ。

 あと、『バビル2世』や『キャプテン翼』の再アニメ化まであるなあ。
 こんなのは志がまるで感じられない分、“今更”感が強すぎる。
 『バビル』、主役の名前が原作では「山野浩一」だったが、今回は「神谷浩一」に変えられている。実在の山野浩一からクレームでもついたかな。でも「神谷」はねえだろう。神谷明は許可したのか。

 いったいいつ出来るんだとヤキモキしていた『機動警察パトレイバー』(廃棄物13号)、制作をマッドハウスに移し(『鉄腕バーディー』の流れなんだろうなあ)、ようやく始動とか。
 ……2002年公開って、時代が追いついちゃったじゃないか(^_^;)。
 さすがにこれも今更だなあと思うけど、「とり・みき脚本」の一点のみで期待してしまうのである。


 DVD『ウルトラマンティガ THE FINAL ODESSEY』。
 すごくつまんないかと思ったら、ストーリーとしては『ウルトラマンコスモス』よりスッキリしていて駄作と貶すほどではない。
 太古に滅びた古代都市ルルイエの三巨人が現代に復活、かつての仲間だったウルトラマンティガを再び仲間にし、地球を征服しようとする……。
 平成ウルトラマンシリーズが実はクトゥルーものだったって設定にはのけぞったし、三巨人がティガを仲間に出来ると簡単に思いこんでるあたり(ティガを復活させなきゃ、地球征服は可能だったろうに。自分で自分の敵を蘇えらせてどうする)、脚本上の欠点は多々あるものの、役者がみんな手を抜かずに演技していることが何より好ましい。
 特撮モノに恋愛を絡めるのは、『ゴジラ』などでは失敗するけれど、『ウルトラ』シリーズでは、ヒーロー自身に運命をしょわせる方法として、たびたび使われて成功してきた。
 ダイゴとレナにかつてのダンとアンヌを重ね合わせて見た人も多かろう。更に今回、かつてのティガの恋人、カミーラ(芳本美代子熱演!)が登場、恐らくウルトラシリーズ初の「三角関係」が描かれる(^o^)。
 レナが「カミーラって誰?!」ってヤキモチ焼くあたりなんか、一歩間違えば失笑ものだけれど(いや、失笑したっていいけど)、吉本多香美がかわいいから赦す(^^*)。
 ……でも、これで泣いたってのはちょっと青春のころに何かを起き忘れてきちゃった人なんじゃないかな。


 練習から帰ってきたしげに、役を降りたことをみんなにちゃんと伝えたかどうかを聞く。
 「言いはしたけど、詳しくは説明してない」と、相変わらず煮えきらない返事。
 「オレが抜けるって理由、なんて説明した?」
 「『私とは一緒にやれないから』って言ったよ」
 ああ、まただ。
 こいつ、絶対、「自分が迷惑かけたから」とは認めたくないのだ。
 モノをなくせば、「見つからなかった」(「見つけられなかった」だよ)。
 何かを壊したり割ったりしたら、「壊れた」「割れた」(なぜ自分が「壊した」「割った」と言えないか)。
 予定を忘れたら黙りこむ(「忘れた」だけは自分に責任が掛からないような言い換えが効かないから)。
 全て、自分に責任が掛かることを回避しようとするのだ。
 プロデューサーがこんな「逃げ」ばかり働くヤツだから、私は一緒にはやれない、と言っているのに、やっぱり何一つ反省していない。
 「……みんなはそれで何か言ってたか?」
 「別に」
 つまりみんな無言だったってことか。
 少なくとも、しげの言動は、ちょっと眼はしの効く者ならば、ウソとゴマカシと自己弁護で成り立っていることくらい気づくはずである。
 ……というか、気づけよ。
 何の件でもいいが、思い出してみればいい、しげもこれまで何度となく失敗は繰り返している。そこで素直に「謝った」ことがあったか? 「しまった」とは言っても「ごめん」とは言っていないぞ。
 そこにしげの「欺瞞」を発見できいていたなら、今回の件でも、反応の一つくらいは返したってよかったはずだ。
 しげを責めるのでもいい、私を責めるのでもいい、いや、責めないまでも質問の一つくらいしないで、真剣に芝居を作ろうとしてると言えるのか。
 ……真剣、というのは別にクソ真面目にってことじゃない。芝居は「遊ばないと」出来ないものでもある。
 ただ、ふざけて一人よがりな遊びをしたところで、客は乗っちゃくれないのだ。「真剣に遊ぶ」、その心構えがないと、他人から見て楽しい芝居になんかなりゃしない。
 しげの最大のウソは、芝居がウケないのを「自分たちの実力がない」と口では言いながら、本心では「客に見る眼がないのだ」と思っているところだ。なぜって、ならば当然考えて然るべき「どうしたら実力が伸びるのか」ってことについて、しげは今まで一度も語ったことがないのだもの。
 そういうことを指摘する者が誰もいないということは、結局、メンバーのみんなもしげと同じ穴の狢だってことだ。……否定できないよね?
 前から何度も言ってるが、脚本の協力や撮影くらいなら付き合ってもいいけど、それ以上は私に要求しないでほしいのよ(みんなもどうして脚本書こうとしないかね)。
 これでも私ゃやんわりとした指摘しかしちゃいないんだけどね、「ああ、自分たちもまだまだだな」と思えるほど、芝居について真剣に取り組んできたとは言えないでしょ?
 私にはみんなが目の前の「なにか」から(自分自身のコトだけどね)常に目を逸らしてるようにしか見えんよ。

 自分の失敗を自分のせいだと思える程度のオトナになれたらいつでも呼んでね。そのときは過去のことなんか気にせずに裏でもなんでもやるから。


 テレビで、プレステ2の『ガンダム』の新作CMがオンエアー。
 これがまあ、滅法面白い。
 路上で携帯電話しているサラリーマン、ふと向こうを見ると、ガングロ、超デブのコギャルがこちらに向かって走ってくるのに気づく。
 「……まさか」
 よく見ると、デブの向こうにもう一人のデブ、やっぱりガングロ。
 「……まさか!」
 更にもう一人のデブが……!
 「まさか!」
 走りぬける轟音とともにカットバックされる「黒い三連星」!
 ……無残に路面で踏み逃げされたサラリーマン。
 ああ、久々に「傑作」と言えるCMを見たなあ。
 でも、このジェット・ストリーム・アタック、さいとう・たかをの『無用ノ介』にも出て来たんだけれど、最初に考えついたの誰なんだろうね?


 しげが突然、「デートに行こう」と言い出す。
 「なんだよいきなり」。
 「来週、きらら博に行くっちゃろ? だからその前にデートがしたくなったの」
 「……意味がわからん。きらら博に行くのがお前とのデートだろ?」
 「だから、『きらら博に行く』っていう目的が主なんじゃなくて、『デートが主』ってのがしたいの」
 「……デートってのは目的地にどこかにいっしょにいくことで、『デートが目的』ってのはない」
 「ただ、なんとなく目的地を決めないでブラブラしたいの!」
 「目的地を決めないとどこへも行けないじゃないか!」
 言いたいことはわからなくもないが、それこそしげはドラマの見過ぎだ。お前がやりたいのは「逃避行」であって、「デート」じゃないよ。
 何が悲しゅうて、全てを捨てて北へ(とは限らんがなんとなくそんな雰囲気)行かねばならんか。……温泉に行くくらいでガマンせいや。
 

 深夜、CSファミリー劇場で『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』見る。
 もう何度見たか分らないが、多分、これが私が劇場で直接見た最初のガメラ映画。というか、最初に見た「映画」かも知れない。
 うーむ。ここから私の転落人生は始まっているのか(^_^;)。
 昭和41年ってーと、私ゃまだ3歳だよ。しかし、その殆どのシーンをしっかり覚えてるんだから(テレビで放映されるたびに見ているからだとしても)、当時の私がどれだけガメラにハマっていたか、わかろうというものだ。
 一般的には次作の『ギャオス』の方が人気は高いが、映画としてみた場合、怪獣を倒すために次々と作戦を繰り出すというフォーマット、その作戦自体の奇抜さ、という点において、第一作の『大怪獣ガメラ』とこの『バルゴン』とは、優に東宝『ゴジラ』シリーズをも凌駕しているのである。……まあ、バルゴンの卵が南洋から日本に持ち込まれて、それを取り戻しに現地の女性が来日するって設定は『モスラ』の真似っぽいけど。
 カラー映画にもかかわらず、夜のシーンばかりで怪獣の輪郭がよく見えず、海外興行では不評だったということであるが、夜だからこそバルゴンの冷凍光線(と当時は言ってたけど、光線じゃないよな。霧だよ霧)や悪魔の虹が映えて見えたのである。そのコントラストが醸し出す幻想的かつ恐怖をも感じさせる特撮は今も色褪せてはいない。……平成ガメラでも、せめてラストでバルゴンは出してほしかったんだけどなあ。
 『ギャオス』以降の『ガメラ』シリーズが、予算の縮小もあってか、だんだん作戦自体がチャチになって行ったのは、なんとも残念なことであった。

2000年09月09日(土) なんでこんなにバカなのか



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