無責任賛歌
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2000年09月11日(月) |
ミステリとワンピースと/『ONE PIECE』1〜5巻(尾田栄一郎) |
女房と無駄話をしていたら、翌日。もう午前二時である。次の日が休日だとこういう贅沢もできる。 「本格ミステリって何なの?」なんていきなり聞いてくるから悪い。私にそんなネタを振れば延々五時間くらい喋りっぱなしになるよ。 女房は、ここしばらく「新本格」作家のミステリーを立て続けに読んで、相当不満を抱いたらしい。「トリック」に拘泥し、小説としての面白さを失っている作品がなぜ読まれているのか? と憤懣を述べている。 生意気にも私は「作者も読者もバカなのさ」と切って捨てる。 「密室」だの「ダイイングメッセージ」だの、現実にはあり得ない設定にこだわる姿勢は決して上等な嗜好ではない。本格ミステリというのは「謎が合理的に解かれる」ことに主眼を置く点に面白さがあるのだから、特定のモチーフだけに拘っていては、その興味は半減するのだ。 ……なんて話から、「松尾スズキはいい!」なんて話まで、ベラベラ喋っていたのだった。
というわけで、11日(月)の日記。
やたら疲れているので、昼近くまで惰眠を貪る。 小雨がぱらついている中を郵便局まで。「ゆうパック」を買ってくるのが目的だったが、箱がたの大き目のを買ってしまい、女房に叱られる。もう少し小さ目の袋状のがあるのだそうだ。こういう日常生活の基本的なことに私は実に弱い。 私のことをもの知りだと思っている人もいるが、知ってることだけをさも仰々しく喋りたてれば、他人は「この人は知識がある」と勘違いしてくれるものなのである。これ、詐欺師の初歩。内実はただの世間知らずなのにねえ。
買い物に出たついでに金龍ラーメンに寄って角煮丼を食いつつ、やっと尾田栄一郎『ONE PIECE』1〜5巻を読む。……ヨシヒトさんがハマるのも分るなあ。多分ゾロのファンでしょ? 決してウマい絵とは言い難いが、キメのシーンでのルフィーの笑顔なんてのはあの絵でなくちゃ、と思わせるね。 ただ、ドラマとしては第一巻の第一話で終わっちゃってるので(マジで感動モンなんだけど)、後から息切れしてくるんじゃないかと心配。ジャンプマンガは人気がでないとすぐ打ち切られるので、どうしても初めの話のほうにドラマが凝縮されて尻すぼみになるパターンが多いからなあ。 メンバーが揃った後、そこを乗り越えられるかどうかがカギだろうな。古本屋何軒か回ってみようかなあ。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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