古い魔法
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2003年11月30日(日) 眼鏡のつるは鬘の下

テレビ東京「極上の休日/楳図かずお篇」。作品ごとにアイデアノートがあって、たいせつに保存してあるんだけど、まことちゃんノートの最初のページの一番上の欄外のところに『女は年をとるのが早すぎて もう恋をするのも…』と小さく走り書いてあったのがものすごく気になる。みぎが赤で、ひだりが青のくつ下。スタジャンのロゴがすごくかわいかった。あのしましまシャツだらけ(てか、オンリー)のクロゼットを見ることができた。中1のときの理科のノートの構成が画力がつとめて秀逸。ちゃんと残ってるのがスゴイよ。

今週はしごとでちっとも出かけられなかったので「散歩からアイデアが」「休日は山か海かに」と高尾山にお出かけの姿を見て、つつましく疑似満喫。お体に気をつけてずっと元気でいてほしいです。もし沢田というひとと結婚したら、まことってつけるかもよ子供に。

いとこ夫婦は知り合って20年以上たつんだけど、つきあってるときに、いとこは大きなまこと人形をプレゼントに貰って、それはこどもがうまれても幼稚園服を脱がされた露な姿でおもちゃの箱に入ってたりして、そういうところがわたしがいとこをすきな理由だと思う。
(後日聞いたら、まこと人形はつき合ってはじめてのバレンタインのお返しだったそう☆いまはTシャツだけ着てるんだって。プーさんみたいだが、ちとやらしいかもな)

NEWS。 食玩「楳図かずおの世界(仮)」が来年はつばいだって! こわかわいい。食玩ってそれほど欲しいと思わないんだけど、まこと&美香のやつ、ほちい。さとる&まりんはあるのか? でわ、さばら!


2003年11月29日(土) 坊さんかんざし買うを見た

広末涼子のLIFEカードのCM、よさこい節を唄う路面電車のがいいなと思っていたら、岩井俊二・作でした。しましまのセーターとか着てむかしの小学生みたいな人がいるなと思っていたら、景子夫人とフランスを旅する番組の貴乃花親方でした。森へトリュフ狩りに出かけて「トリュフってのは自然に埋まってるんですね、土に」なんて言ってました。そして肩掛けカバンのひものねじれかなんかを夫人に直してもらっている姿はやっぱりお母さんと大きい子みたいでした。サヴァン症候群の人の日本語吹き替えがちょっとふざけているなと思いました。日テレのベストヒット歌謡祭(コレ「有線放送大賞」でいいのに名称。合併市の名称とかもよくわかんない)の司会、堺正章と紀香。ベアトップのドレスを着た紀香の胸元とハッチャキマチャアキの目線がおなじなので、そればかり見てしまいました。でもつまらなくてすぐチャンネルをかえるので、紀香が恋人にインタビューするかどうか見られませんでした。味の素のCMで、樹木希林は田中麗奈のお母さんをやっているけど、大倉孝二の母もやっているので、おなじ家族だったりしてなと思いました。

スーパーのお菓子売り場にいたカップルの男の人の方が「俺、けっこう好きなんだ、ルマンド」と言ってました。女の人に却下されてたけど、あたらしいお菓子のかげでひっそりとつつましく存在するその古風な姿をいろんなものとかさね合わせてしまいました。


2003年11月28日(金) 犬の年齢

TVを消すのがこわい! ずっとTVを見ていたいっていうんじゃないんです。山で遭難して眠るのがこわい!のこわいかも。なんでかっていうとうちのテレビがもう少しでたぶん壊れるから。半月ほど前のある日からスイッチを入れて30秒間ずっとしましまの線です。今朝は、主電源を入れると古いドアが風で軋むような音がして、つかない。何回かがんばると、つく。いちどつくとあとは何時間でもついてる。

齢、60才、人間でいうと10才。犬? そう愛犬です。そりゃもうどこに行くでも一緒で。おなじ布団で寝ることも。青春の辛苦をともにした仲です。恋の悩みも相談しました。ほんとです。だから買いかえたくないんです。困りまちた。これでは明日の行方もわかりません。わたしがすやすや寝てる間に、年老いた象のように群れを離れ、ひとり真白な骨となってしまうかもしれません。

壊れるという字と、懐かしいという字がなぜ似ているのか少しわかりました。60才といえばそろそろ引退です。定時に帰ることは、まずありませんでした。いつも残業ばかりでこどもの誕生日もクリスマスも祝ったことのない人でした。酷使させてしまったのです。今となっては、とりかえしのつかないことなのです。疲れた身体で今日も「モテモテあかねの奮闘捕物帳」じゃなくて「キッズ・ウォースペシャル〜これでファイナル!ざけんなよ〜」を見せてくれました。ありがとう。これから今週の「百年の恋」とAX02をしつこく見ます。最期のそのときが来るまで、なるべくたのしく過ごそうと思います。それが最良のはずです。テレビにはこころが入っているのです。

TVが壊れてもうめっこさんは見られるのだ。


2003年11月27日(木) 冬の色

夜更けにしんみりお皿を洗っていたら、ラジオから「北ウイング」が流れてきた。長距離トラックでゴォーーと富山県あたりを走ってるかのような錯覚。パーキングでソフトクリームなんか食べるのは断じて御法度だ。かたやマンハッタンでは赤羽ちゃんがタクシー乗りながら「赤いスイトピー」を唄う。陰と陽のバランスが見事に存在したんだなあ、だからこそ人気が続いたのかなあ、などとしみじみしてたら、次は山口百恵の「冬の色」がかかった。有名じゃないけど名曲の。

 あなたから許された口紅の色はからたちの花よりも薄い匂いです
 くちづけもかわさない清らかな恋は人からは不自然に見えるのでしょうか
 いつでもあなたが悲しい時は私もどこかで泣いてます
 恋する気持に疑いなんてはいれる隙間はありません
 あなたなら仲のいい友達にさえも微笑んで紹介が出来る私です
 
 冬の色/山口百恵


陰はいいと思うんだ。何の世界でも頂点にのぼりつめた人にはそういう部分がかんじられるし。スターなんて特にうす暗さただよってこそかと思ったり。スターってのもいまどきなんだけどな。でも、そこはかとなく、じゃないとだめ意識しちゃ。本人はばりばり笑顔でいるつもりでも、その笑顔すら違和感のある、けどどこか人を落ち着かせるような闇の帷が瞳の奥にあるかんじじゃないと。戦火の看護婦のような。いまって誰がいるだろ。ばななさんは井川遥といってたが。宿題。
CM、男の勲章ではじまる松嶋菜々子の生茶の、すきじゃないんだけど、股の間からくるしそうに顔をのぞかせるゆきだるまをついつい見てしまう。くるしくないか、うれしっか。そっか。にしても、冷たいよ。


2003年11月26日(水) 真冬物語

さっき、外にでたら、666ってナンバーのクルマ見ちゃって、そのあとスーパーに寄ったらレジで、666円だった。なんか冴えないと思ったらさ。で、そのあとおしえてもらった友だちのアドレスがまたそんなようなかんじのだったの。だからどうなのってかんじだけど。
今日のマシューおもしろかった。先週の「東野幸治ゴルゴを語る」、に続いて、「熱闘!冬の魚貝甲子園」というちょっとおもしろ企画。フグ高校vs.カニ高校とか。トーナメントで。ちょっとタモリ倶楽部ぽく。ZONEとかプロモそのもののお子ちゃまゲストはやめて、この線でいけばいいのにな。フグのしゃぶしゃぶは本当に美味しそうだった。ぽん酢できゅきゅっと。カキ高校もね。メンバーはマシュー、高橋さん、吉川晃司、加藤紀子。ボケ・ツッコミ適度な比重。でもZONEって紅白3度目なんだって。

キリンジ2大ニュース。畠山美由紀・ハナレグミ・堀込泰行ユニット「真冬物語」新春元日発売☆           
           武道館ライブ、DVDで2004年2月11日発売☆ ※25日に変更になりました

STARBUCKSでは、12/3からペパーミントモカってのがはつばいよていよ。味はさておき、語感で買うよ。個人的には、ラズベリーモカフラペチーノとコーヒーゼリーフラペチーノとエッグノックラテの再発を期待。どこかの店舗でやってよ! あんなに店舗あったらメニューかえてもいいと思うよ。ダイエーにまでできたんだから。あとあったかいホットケーキも!「ダブルで!」とかいうと4枚重ねな! メープルシロップ自由で! もう強制! 人は匂いに誘惑されるからコーヒーとホットケーキ(とカレー)のお店とかステキだと思うな。

うちの近所の行きそうにない喫茶店では、モカ白玉あずきというのがあって、コーヒーの中に白玉とあずきがはいってるんだって。あれ名前そのままだね。で、上にアイスがのっかってる。なんかおいしいかも甘苦で。とらやカフェでも「あずきとカカオはおなじ豆同士」って合体させてることだし。黒豆ココアも売れてるっていうし。プラス50円でタピオカも!(嘘)


2003年11月25日(火) 冬の扉

僕はねぇ、夜中の車がなくなったぐらいの時も好きなんです。信号だけが、点滅してるような。
で、まっすぐの道とかが、凄く好きなんです。冬とかだと、空気がきれいだから、遠くまで鮮明に見えるのが楽しいんですよね。
もう1こ、時間帯で言うと、夕方の4時とか、5時ぐらい。夕日は出てないんだけど、光がちょっと黄色っぽくなってきた感じ。
真昼間じゃない、けど、まだ1日のうち、あと1イベントやりたいっていうか、あと1つ、有意義なことを。
買物に行くでも、なんでもいいと思うんですけど、その感じが好きです。

 ラジオのインタビューで/堀込泰行


ごはんを食べそこなって、Qちゃんより先にガス欠。夜半、補充、ブルボン「J's ポップスの巨人たち」の渡辺真知子を入手。「かもめが翔んだ日」を唄いたかったので。カップリングは「唇よ、熱く君を語れ」。歌が本当に上手い。ライナーにEPジャケットが印刷されてるけど、むかしのっていいな。ちょっとダサめのグラビアで、デザインはあまり施されていないけど写真がとてもよくて、そこに生の歌手がいるかんじがする。作り手の戦略とかあるはずだけど「歌と私」「歌vs私」とふたつがまじめに向きあえてるかんじがする。へ、演歌っぽいってこと? あと季節感とかそのときの歌い手の年齢とか、自分は何してたっけかな、ってセットで記憶されるし。じかなかんじがしてうれしいけどな。そでもないか。そっか。それとけっこうお菓子が入ってた。ブルボンってかんじのやつ。


2003年11月24日(月) 赤い図書室

30歳で男の子を産んで、32歳で女の子を産むんです(笑)。お兄ちゃんが中3のときに、妹は中1。先輩から「○君の妹だ」とか言われて「いや、いや」と。そういうお友達がいて羨ましかった。私にも兄がいますが、4つ上で中学、高校では一緒になれなかったから。自分の娘にそんな思いはさせたくないんです(笑)。

 婦人公論インタビュー/石原さとみ


冬将軍がやってきた。わは。寒いけど、ダッフルコートが着られます。スクールアイテム万歳。「百年の恋」の筒井道隆も着てました。32だというのに、いつまでも大学生か新入社員のような筒井道隆。筒井君みたいなひとと結婚すれば、と友だちに言われましたよ。
ホットワインもいいかも。なんかあまくして。今夜はAlpen Floraという信州のワインをあけました。亜硫酸が入っていないので頭がいたくならず、安くておいしい。でもお酒、ちょっとしか飲めない。
ほぼ日の腹巻きも注文。迷った末「赤い図書室」に。売れ切れてなくてよかった。
夜、テレビつけてたら、キリンジ「FBHL」のCMが電波にのって我が家に飛来。退屈貴族のときでした。いいもん見た。
これを書きはじめてひと月たちました。


2003年11月23日(日) 刹那

遠くから届く宇宙の光 街中でつづいてく暮らし
ぼくらの住むこの世界では 旅に出る理由があり
誰もみな手をふってはしばし別れる

そして毎日はつづいてく 丘を越え僕たちは歩く
美しい星におとずれた夕暮れ時の瞬間
せつなくてせつなくて胸が痛むほど

 ぼくらが旅に出る理由/小沢健二


大嫌いなこと。それはあたらしく買った本が、家に帰ってふうをあけると他人が手荒に読んだ折り目がまざまざとついてることで、今日の銀色さんの家の本がそうだった。気づかない自分もいやだけど。やっぱり本はまっさらで。
ふつう本の広告に装幀者は記されていないと思うけど、リトルモアの刊行案内は、雑誌ならデザイン、書籍なら装幀したひとの名も載っているところがやっぱなんかちがうなって思わせる。
トラは最も深刻な絶滅の危機にある野生動物で「the Last 5000」という保護をうったえるキャンペーンもWWFがしているんだけど、日本でまずそれに応えた有名企業が阪神タイガースで、つぎが「とらや」だそう。すごい。で、それについて検索していたら、熊本のスナックのラストまで5,000円、という意味の料金表が出てきてしもうて。


2003年11月22日(土) エアソファ型カステラ

甘いものが甘過ぎにかんじる最近。彩のチョコラムレーズンも、ネスティの杏仁ミルクティも、あま〜い。おぢさんになったのだろうか。それからコーヒーゼリー。名水珈琲ゼリー・羊蹄型(←北海道の会社だからかな)っていうのを食べたらおいしい。これはゼリーは無糖で、シロップ16gとミルクが別添になっているのです。コーヒーゼリーはあまくないのね。だからいいみたい。
気になるのは栗きんとん。GARDENに行ったら、岐阜のがあったんだけど、食べたいなと思っていたのは「すや」さんのだったので見送り。11/28からは、無印でエアソファ型カステラが発売。マイケル、かわいそうなひと・・・。


2003年11月21日(金) 東京番外地

子供のころ、団地の4階に住んでたことがあったんだけど、いま散歩しながらおなじような体裁の建物を見遣ると、4階だったそれは6階半くらいの位置にかんじる。4階なら軟式ボール届いちゃいそう。よくある話だが、むかしかんじてた2階半分の高さはいったい何処へ・・・。母親の大きさも縮んできたです・・・。身長はいったい何処へ・・・。
ヒルズのレジデンスで一番高いのはなんと43階建て。子供が見たら、さぞ高い、つーか、大人が見ても高すぎ。酸素あるのか。いちどお訪ねしたい。ヘリウム声で脅かすよ。で、ベランダからスーパーボール、バウンドさせるのも忘れずに。キャッチ出来たら乞う拍手。
あわあわ、の出版ラッシュ。GIRL'S KITCHENとか、ムーミンのCUTとか、平凡パンチ表紙集とか、sunlight galleryのエッセイ集とか、しまおまほちゃんの本とか、いろいろ読みたい。あのコーヒーやお菓子のある図書館がふと思い出されます。見送って道具の本を1冊買いまちた。根本きこさんってかわいい。でも芯がしっかりしていそうで、ちょっと出の人にはない貫禄がある。料理研究家ってわりとはっきり、心意気が男派か女派かわかれる職業ではなかろうか。けっきょくは取り扱うものや職種じゃなく、本人の裁量なのだね。
街は店はクリスマスムード、てか商戦。でも手がのびるものは実はあまりない(やせがまん)。sixはかわいかったけどもう閉まってたよ。ささやかながらうれしいのは赤いGAPの紙袋。GAPはこども用がいつにもましてすこぶる可愛く、冬モチーフのおもちゃブレスを買ってしまいました。おねだんもすこぶる可愛く。
マコーズベーグルがなんか読めない名前にかわってた。ちょっと見ないとすぐコレ街って。木里子と陽春さんもちょっと見ないうちに結婚して完で。子役もちょっと見ないとすぐギャルで。「ピュア・ラブ」のおんなのこもTommy Februaryプロデュースでデビューだし。Tommyも入籍だし。そのうち、鼻でもほじってちょっと見ないうちにエア・カーとか走りだすよこれは。
シカゴの友達、Office Trip先のテキサスからステーキ風味の葉書。


2003年11月20日(木) ひしゃげた傘の歌

気圧が下がるせいなのか雨でねむいねむい。でもしばらくわすれてたやりがいを思い出したのでがんばろう。

無所属や少数派党の議員の国会での席ははしっこもはしっこなのに、なんで無所属の田中真紀子はまんなかのいい席にすわれるのだ? 

森本レオって、本名かと思ってた下条アトムみたいに。ヨネスケみたいに。(嘘。ヨネスケは芸名でちた)

マンハッタンって舞台でやってもおもしろそう! 今日のオンエアでそう思った。しかし「はったんまんじろう」って? 清志郎って?

再放送の「ホームワーク」、携帯はおろかポケベルも出てこないたしか。でも筧利夫は出てる。

大沢たかおの少年時代を森山未來が演ずるなんて。似すぎ。髪型のせいかな。「世界の中心で愛を叫ぶ」。

ピピピクラブで読んでから、MEGUMIと森三中の村上さんがだぶってしまう・・・大きなげっ歯類みたいなかんじが。冬にむけ、どんぐりやなんかをせっせとほおに蓄え中。

フリッパーズのトリビュートCDのジャケット、なんであんななのだ?

中島美嘉や上戸彩のわけめだけツンツンヘアって、のばすとき困りそう。かぶっちゃったよねふたり。

石原良純が軍団時代のことを(今はちがうの?)「あれは、まさしくごっこだった。皆がそれぞれに、ボス役、若頭役、チンピラ役に徹してのごっこだ」とあっけらかんと言ってたけど、徳重聡もチンピラ役、使いっぱ役やらされてるのかな。気の毒。

クウネルの日。


2003年11月19日(水) タイムマシン

「おばあちゃんは、ぼくのこと、あやしまないの?」
  いいえ。
「おばあちゃん。のび太くんがかわいい?」
  ええ、ええ、そりゃもう。
  いつまでも、いつまでも、あの子のそばにいてせわをしてあげたいけど、そうもいかないだろうね。わたしももう年だから。
「そ、そんなさびしいこと、いわないでよ」「信じられないかもしれないけど。ぼく、のび太です」
  やっぱり、そうかい。
  さっきから、なんとなくそんな気がしてましたよ。
「信じてくれるの? うたがわない?」
  だれが、のびちゃんのいうこと、うたがうものですか。
「おばあちゃん!!」

 おばあちゃんのおもいで/ドラえもん第4巻より
 幼稚園のころに亡くなったおばあちゃんをドラえもんとタイムマシンでたずねて―


のび太が自分のうまれた日に行く話とこのふたつがドラえもんの中でいちばんすきです。(なんと、のび太は昭和39年うまれ)
感動しにくいわたしのわずかなつぼに迫る描写だけど、3才の子のおばあちゃんにしては、老け度があまりに高いと今日気づきました。
アンデルセンバーガーをひさしぶりに食べる。@ヒルズ。他のバーガーのピクルスは苦手でとっちゃうんだけど、ここのはピクルスも食べられちゃうベストワン。ピクルスである前に野菜。Bros.の日。Richard Scarry「ABC Word Book」購入。ほぼ日の腹巻きの色に迷う。


2003年11月18日(火) 木のホール

桜木町で降りてランドマークとは反対側に出て、音楽通りを歩いて、もみじ坂をのぼると、神奈川県立音楽堂という来年で50才のホールがあるんだけど、1,000人ちょっとしか入らないホールなんだけど、その佇まいはとてもかんじのよいもので(なんだかかんじがよいというのは重要)、キリンジがここで演奏したらとってもいいことになりそうなんだけどだめかな。
ロンドンのロイヤルフェスティバルホールを模して作られたそうで「木のホール」って呼ばれてる。以前クロノス・カルテットを聴きに連れていってもらいまちたが、むずかしいことはわからないけれど、とっても音がいいんだ。今回のツアーではバンドアンサンブルのすばらしさや迫力を味わえたので、次はアコースティックなアレンジで、銅像は入るかわかんないけど、武道館のわるくちじゃないけど、こじんまりとした丁寧で大事にされているホールで、ホールもひとつの大きな楽器になり得るような、ツアーはいかがか。あの「カウガール」が終わりだけどはじまりだった、みたいに。
だれかこれを読むことがあったら、えらいひとにづだえでぐだざい! おでがいじまず! もうからないからだめー、とか東芝さんがいうかも(メモカぴあってなにさ)。それにチケットがとれなくて泣くかも。でも叶って聴いても泣くかも。
音楽堂から届く手紙には、ホールの前にあるクスノキが樹木医にかかっていて今は元気がないですけど、30年たてば元の姿より元気になりますから安心してくださいなんていうお話があったりして。30年、だよ。坂をさらにのぼれば、刺激の少ない野毛山動物園があるし、赤い京急に乗って行くこともできるよ。散歩するにもうってつけ! お茶うけにも!

ここに限らず全国にそんなホールがあると思うけど、(たぶん)長くなるであろうキリンジの歴史に、お遍路さんみたいに津々浦々兄弟でめぐるものわるくないと思うけどな。


2003年11月17日(月) ロボロボ園

遅蒔きながら、六本木ヒルズに行ってみました。渋谷から直行バスに乗ったんだけど、外装はもち内装も村上隆、さらにはシートの布もロクロク星人柄でびっくりしたよ。「あー、あのバッグのひとのぉー」「かわいー」なんて車内の婦女子は言ってました。べつにキャラクタいなくたっていいじゃんお店いっぱいあるんだし。なまえもマサムネとかつけないで、公募すればよかったのになんてしらじら思ったけど「ゆるキャラ(みうらじゅん先生命名)」といっしょにしたらきっと怒られるんだろうな。
ものすごく近くに住む友だちと待ち合わせて、ついヒルズをかけ抜け、ついよそでお茶を飲んでよそで夕ごはんを食べてしまいました。
こちらは閉店間近だったので看板料理の「海南鶏飯」は食べられなかったけど、とてもよいお店でした。海南鶏飯とは、柔らかく茹でた鶏肉を鶏スープで炊いたごはんの上にのせて各種ソースで食べるアジアのチキンライスだそうです。もうなくなっちゃったんです・・・なんて言われるとますます食べたくなるもので、こんどは早めに行きたいと思います。

ヒルズに戻り、TSUTAYA BOOKSとおなじフロアのSTARBUCKSへ。ここは本を読みながらゆったりとコーヒーが飲めるんだけど、つい図書館と呼んでしまいそうなくらい自由。買わない本も読んでいいんだっけ? つい長居してしまい、午前3時に店を出ると、たまにはおしゃれ気分でこんなの見たいな!と思ってた、けやき並木のライトアップも消えていました。興味のあるロボロボ園へ行くのもつい忘れていました。つい、の多い一日でした。


2003年11月16日(日) 続・For Beautiful Human Life

鈍色に暮れる冷たい心で何を感じる?
僕は音楽に愛されてる、そう思うのか?

 耳をうずめて/キリンジ


キリンジ武道館の日。個人的には1,500から2,000席くらいの割と密となれる音の良い会場での演奏を好むのだけれど、本日は「おめでとうキリンジ」「よかったねキリンジ」「ありがとうキリンジ」の3スローガンでのぞみまして、実は途中、あまりの心地良い上級テクに初陣の連れが禅僧のように目を閉じてそして微睡んでおりましたものですから、あれこれ気もそぞろになりもしたのですが、新譜を聴くたびにその日よりも次日、次日より次々日、次々日より半月後、半月後より半年後・・・、と時を追い無意識に反芻するほど重みが増す傾向とおなじくして、帰宅後の深夜、軽く人肌に懐かしく、ちっちゃな希望の芽なんか出ちゃったりして。あは。
まだまだSWEET10くらいですが、ああ平凡だけどこのひとのプロポーズ受けて正解ダッタ☆なんて夫の寝顔を見ながら呟いているかんじです。そしておそらく亭主に加齢臭がほのかに漂いはじめ、女子社員にお花なんか形式で渡されて帰宅した翌日から家でゴロゴロして邪魔だなーなんてそうじ機ぶっつけても、きっと熟年離婚とかしないで添いとげると思うよ、キリンジとその音楽に。あ、加齢臭とか邪魔とかいうのはことばのあやね。
んあ、今日もカレー!?とか不平言っても、またすぐカレー食べたいな☆なんて星付きでキラッと胸おどるかんじでね。そうそう焼肉でもイタリアンでもなく、カレーなかんじ。おうちっぽかったり、給食っぽかったり、スパイシー!だったり、具が大きかったり、ナンだったり、はたまたグリーンやイエローだったりして、また堀込兄弟とその仲間たちはあの街この街、やって来るはず。

満席でよかった。ミラーボールもちゃんとまわってよかったね。銅像が動くのも見たかったけど。みんなそんなふうに思ったりしてるよ。
銅像がツタンカーメンみたいにパカッとあいてそこから天功風に登場するかも!なんてワクワクもしてみたよ。
わたしもキリンジとその音楽のような夫を見つけて、おいしい朝の味噌汁くらいになりたいと思います。 かしこ


2003年11月15日(土) 天使のがっこう

このごろ何度かきくはなし。5才くらいのこどもがうまれる前のはなしをするんだけど(おなかにいる時や出産時の記憶じゃなく)、まだおなかに入る前に天使のがっこうみたいなところにいて、たくさんの赤ん坊と順番を待っているとかいないとか。それでちょこっと順番をずるしたり、地上?をのぞいて「あのひとンとこ、アタチ行ってあげよっと」とか、わりと大人っぽくて選択も自由らしい。
字も読めるようになって絵本など眺めたりして、また口も達者になったおませさんの想像? あといろいろ見えちゃう方面の方々が「もうすぐそこまで来ておなかに入るのを待ってます、おんなのこです」などなど言うのは? 
わたしたちは所詮物質で、人生さまざま難所はあれど、だけど、どこらへんまでが、その、天使なの? てか、そう思ってていいの?

明日は大きなたまねぎの下に行くので、早寝早寝、今週は3晩フトンで寝てなかったしな、なんて偽リラックスしていると、TVからクレイジーケンバンド。去年の今ごろ、大きなたまねぎの下で1曲ほど拝聴しましたが、白いスーツで格好良かったです剣さん。
ペットボトルにプチッとするカフェフレッソの曲なんてさ!「ラテン」「ボサノヴァ」「ディスコ」ver.があるんだよ。「ツイストver.」もあったんだと!果てなきメロディメイカーではなかろうか。&おぢさん天使。 食玩みたいにミニCD付きで売ってください明治乳業さま。すばらしきコラボ、湯村テリー画伯のヨコワケハンサムTシャツも欲ちいところですね。誰かコンサートに行きまちょう。


2003年11月14日(金) 長生きしよう

冷蔵庫が、からっぽ
ちょっと、おつかいに行ってくるね
外は雪だから、マフラーを巻いて
白い空気をスイスイ吸ってこようっと

わたしたちの天敵は、小さなウイルスなんだね
無農薬のヨーグルトと長葱が待ってる店へ急げ

心がけよう、健康でいよう
あなたの、鼻風邪を早くやっつけよう
一緒にいよう、カッコイイとうさんと、かあさんになろう

 長生きしよう/こなかりゆ


こなかりゆライブアルバム11月末発売。12月より第2火曜ILLにてパーソナリティ開始。1st詩集「日本語を踏んづける」出版予定☆


2003年11月13日(木) うわさのキッス

六杯目。やっぱりしのぶくんのブラでちた。そしてやっぱりマスターがすきでおんなのこで。裏がありそうだけど。
ついついマンハッタンの客の動向に目がいってしまうけど、TOKIO松岡君も熱演というか、ナレーションだらけだし、たいへんだよな喋らない役だもん。実年齢もTOKIOもカンケイなく、匿名性を持ったその役の役者さんに見えなくもない。「H」ではじまる名前ってなんだろ。ベッシーの振付けが八反田リコさんというクドカンの奥さんだけど、八反田とか。んなワケないか。
ライセンスも出てるんだよね。プロデューサー役。わたしは藤原君とたんじょうびが同じ。
ピョンピョンはコーヒーゼリーがきらいなんだって。たしか食わず嫌いでいってた。タクシーの無線No.は「1107=イイオンナ」なんだって。「てへ」って流行るのかな。


2003年11月12日(水) E気持ち

どういうわけか、そこにいるとバカにいい気持ちになってしまう地帯があった。これはなにもぼくだけではなく、みな口々にそういうので、ぼくは不思議に思ったが、そのころは景色のせいだろうぐらいに思って、あまり気にしなかった。しかし、そのたのしいような奇妙な気持ちが忘れられず、三十年後、再びその場所を訪ねてみたら、やはり三十年前と同じバカにいい気持ちになってしまうのだ。
散歩して、いつもなんとなくたのしい気持ちになる場所と、なんとなく暗いような気持ちになる場所なんかがあるように、場所は、ある種の感情みたいなものを確かにもっている。不思議に古い神社の場所というのは、快適な気分になるところが多いが、古代人というのはそういう気持ちを知っていたのかもしれない。

 妖怪天国/水木しげる


コパ、来年の本出し過ぎ。稼ぎどきかもしれないけど、すでに哀愁。熱心に複数買う人いるのかなって思うけど、友達の家にもしあったら、こっそり熱心に読んでしまったりして。人に言えない悩みをぶつけてしまったりして。あれれ。


2003年11月11日(火) 妖怪天国

私はそのように、長い間マンガに挑戦し、いまは世間的には報いられましたが、私は少しも幸福ではありません。また過去においても、幸福だと思ったことはあまりないようです。
ということになると、人生には幸福と呼べるものはないのではないか、と思うわけです。あるいは、挑戦ということによって生ずる心の緊張、いわゆる「はり」といったようなものがささやかな快感をもたらす、それが幸福といえば幸福なのかもしれません。

 妖怪天国/水木しげる


今日はポッキーの日だけど、あえて鬼太郎ゲタの日を重視。ほか、えんとつの日でもあり、くつしたの日でもあり。なんか細長いものが4つ並んでればいい日。なんとかの日ってなんでもありだこれはもう。ポッキー&プリッツの味もなんでもありだ。ジャンドゥーヤとか。お笑い芸人の名前もなんでもありだ。こどもの名前もなんでもありだ。ティアラとか。
ポッキーのCM、石原さとみ。そういえばモー娘。終わったんだね。昨冬のJ-PHONE・お兄ちゃんが受験篇の石原さとみはカワイかった!けど、パピコの「夏のお嬢さん」は歌がなんとも…。「てるてる家族」ではどうなのかな。てるてる公式HPの日記、本人記述じゃなさそう。大きな力がはたらいてるんだね。名前も変えない方がよかったのにな。


2003年11月10日(月) ミルクティーみたいな色

嫁さんが機嫌が悪いのが一番なんか怖いですね。常に、気分よく機嫌よくいてほしい。まあ、それは無理は無理なので、できるだけそういう環境にしておきたい。
結局嫁さんに自分と記憶を共有してほしい、自分が今までひとりであっちこっち行って、いいなと思ったところはまあ嫁さんにも知っていてほしいと。新幹線もわざわざ500系とか700系とか別々の、1回の旅行でいろんな新幹線乗れるように時刻表をちゃんと合わせて。

 安野モヨコ対談集「ロンパースルーム」より/庵野秀明


最近の松下由樹のCMには胸が傷むばかり。これでいいのかよ松下由樹。
TV、スーパーテレビ、長嶋親子の。一茂すきなんだけど、かなしい目をしてる。今日から暖房。


2003年11月09日(日) Paper Driver's Music

助手席で脈絡がないようでほんとはちょっとある話を次から次にピーピー喋って、ねね、そうだよねそうだよね、なんてドライバーに無理矢理あいづちを打たせたり、肘はまどわく手は口元、目線は正面で運転に集中している真剣な表情を沈黙のたびにのぞき見したり。

ゆうべは「千年紀末に降る雪は」のプロモーション用に作られたスノードームが出てくる夢。振ると雪を模した白いキラキラが舞うという、ありきたりといえばそうだけどほんとにあっても需要のありそうな逸品で。オルゴールはついてなかったけど。
貴理子、結婚。いつのまに。これから何をうりにするのか。しばらくつっこまれるね。「おそ昼」で松居直美はなんて言うかな。


2003年11月08日(土) いとう老人物申す

バラエティ番組でSが「自分が先々年金をもらえなくなっては困るのでフリーターもちゃんとお金をおさめてほしい」と言った。特にそういったテーマの番組ではなかった。出演者の誰かが「仕事に就くのもむずかしい時代だからね…」と言ったが、せめて「自分ももらえなくなるかもしれないんだよ」とか何か別の視点でつけたしてくれたらよかったけど、終始自分軸でやなかんじ。ごもっともだけど、もっと別の鉾先ってないの? 明日は選挙。

というのも、前もごきげんようのとき、こんなことを言ったんだ。
Kさんのお母さんが上京した際、ひったくりに遭ってしまい、Kさんも警察につきそったりしたけれど、けっきょく財布や保険証の入ったバッグは出てこず、もちろんそれと思しきひったくりも検挙されずじまい。話の結びに司会者が「カメラに向かって一言どうぞ」とさしむけると、Kさんは「出てきたらブン殴ってやる!」とあくまでテレビっぽくお茶目さまじりに言ったんだ。するとSは「それはイケないでしょう、ンフフ」と言った。高齢の母が怖い目に遭ってものを取られたんだから、それくらい言ったっていいでしょ、ンフフ。

また、Oさんがおうちで寝ていると、お宅が通りに面しているそうでその日も登下校する小学生の会話が聞こえて目が覚めたという。聞くつもりはないが、寝付くにも寝付けず会話の内容が耳にはいり、どうやら兄弟ゲンカらしいと判断した熱血Oさんは窓をあけてケンカをやめて静かにするよう注意したそうで、そこでもSは「他人の話を盗み聞くのはいけないでしょう、ンフフ」と言った。

が、自分の娘の出産会見ではよくある「彼氏を連れて来たらどうしますか」みたいな質問に「ブン殴る!」と答えたんだよう。
くやしいけれど、お前に夢中。


2003年11月07日(金) 自転車でおいで

私は高校の時からピアノを弾いてお金をもらってましたから、男性社会の隅にいたんですね。男の世界を壊しちゃいけないし、女を売り物にするのは最低だし、甘えもせず甘えられもせず共存していくのはユーモアが非常に役立った。

 きょうも一日楽しかった/矢野顕子


パーカッションのひとがときどきグルグルまわしてる、赤いホースみたいな楽器ってなんていうんだろ。
ペダルスティールは、田村玄一さんとかとてもカッコよく演奏しているあこがれの楽器だが、あれを弾くかんじって遠くから見てると店先で焼き鳥を丁寧に丁寧に焼いている格好にちょっと似て蝶。


2003年11月06日(木) 木枯らしに抱かれて

「すいか」にしても「マンハッタン」にしても、みんなどこかあんな場所がほしいんだろうな。


2003年11月05日(水) カウガール

ときどきトイレの個室のドアに「洋式」「和式」と各々プレートが貼ってあるけど、「洋式」の文字の下に「Western Style」なんて補足があったりする。
これじゃ、ドアをあけると反対側にも実はドアがあって同時に誰かが入ってきて、1、2、3、で撃ち合うとか、TOTOのロデオタイプの新便器があるとか、そんなことを想像しながら順番を待ってしまうじゃないか。

今日のテレビ、
「NHKスペシャル・こども輝けいのち」
「Matthew's Best Hit TV」最近つまんない。すきなひとが面白くないのは、見ていてかなしくなる。
「堂本剛の正直しんどい」こっちは面白い。安達祐実は頭がよくて間がいいね。童顔と黒田アーサーはさておき。
ラブサイケデリコの新曲、懐かしいような夕焼けのような人肌のようなかんじが何かに似てるなと思ったら、昔のサロンミュージック。


2003年11月04日(火) Coffee-Milk Crazy

知らない街のスーパーやコンビニに入るとかならずチェックすることがあって、それはグリコの「おいしいコーヒーミルク」が置いてないか探すこと。「カルシウムの多い牛乳」「濃くておいしい牛乳」と3つシリーズなんだけど、コーヒーミルクだけ滅多になくて、最後に見つけたのは成瀬駅前の「ブラウニー」というパン屋さんしかも4年も5年も前。そうしたら再会しました仙台の駅ビル地下で。4つか5つ買ったんだけど、もうないよ。再会の愛に火がついて1リットル燃焼。
コーヒー牛乳はほんとうは嫌いだったんだけど、千本松牧場で有名なホウライのミルクコーヒーのおいしさに10年くらい前に気づいて。聞きコーヒーミルクができるかも。でも躍起になって探したりはしない。

それからどうしても食べられなかった柿がおととい食べられるようになってびっくり。
仙台の「いたがき」という果物屋さんで買った和歌山の種なし柿。試食でなぜか手が出て食べたらおいしい! 和製マンゴーってかんじで。長い間、一瞥しては目をそむけてたものに気持ちがうつる瞬間があるって不思議だ。人に対してもあるのかな。
しばらく和歌山の種なし、和歌山の種なしって呪文唱えながらスーパーに行くのかも。でも種なしって果実としてどうなんだろ。


2003年11月03日(月) For Beautiful Human Life

勾当台公園を散歩していたら、銀杏並木の黄色い葉っぱが人知れず雨みたいに降ってるところがあって、ワーと上向いてたら本当の雨粒もおちてきた。邪魔が入った、なんて渋々三越に入ると「Singin'in The Rain」が静かに流れてる。
道も広々していてエントランスも雰囲気があって、偶然かな、こんな日もあるんだな、雨もわるくないや、なんて北叟笑んだりして。そうしたらね、これって暗号らしい。店外の様子をうかがい知ることのままならない従業員はBGMによって雨を知り、接客用の準備をするんだって。知らなかったー。その日の売り上げ目標にあとひと息のとき、目標を達成したときのBGMもあるみたいで、これは別にいいや。雨の方だけ気にとめることにする。でも雪が降って傘をさすことや紙袋をビニールで覆うこともあるよね? そのときはなにがかかるんだろ。準備にかわりはないから同じ? それじゃちょっとつまんない! 今年、雪が降ったらぜひ三越に。

定禅寺通りは、けやき並木でずっと続く。日暮れて、ライブも開演。天から各人にスポットがあたったときなんて身震いするほどで、まるで九人の戦士みたいだった。ツアーメンバーが最高に格好よすぎるのがキリンジのいいところ。


2003年11月02日(日) Vem Ska Trosta Knyttet?

うっとりするようなメロディーが、風にのってきこえてきました。
あれは、スナフキン。のどかないりえで、ふえをふいているのです。
いつもたびをしているスナフキンは、くつもカバンももっていません。
「ねえ きみ、“ながいたびにはカバンより歌”だよ」なんて、
クニットをげんきづける人は、いったい、どこにいるのでしょう。

 さびしがりやのクニット/トーベ・ヤンソン


この間『大いなる遺産』を観たら、フィンとエステラとおばあさんはずっと緑色の服を着ていた。途中フィンは緑じゃなくなっていたけど、最後はまた緑。フィンとエステラが結ばれた日のシーツまで緑だったかも。前に観たときはてんで気づかなかった。


2003年11月01日(土) オードリィ・ヘプバーン・コンプレックス

いとこが漢字検定の勉強をしている。夥しい量で存在する漢字はむずかしい。
が、ひらがなもカタカナもかなりむずかしい。たとえば人名。
「りりィ」という人がいる。リリィ・シュシュじゃなくて♪私は泣いています、ベッドの上で・・・などのヒット曲で知られ、現在は「青い鳥」や「金八先生」で印象深い母親役を演じていたりもするりりィ。
彼女をイメージすると「リリー」では無邪気すぎるし、ちょっと木更津キャッツアイのローズ姉さんみたいになっちゃってかなしくなる。ひらがなの「り」とカタカナのちいさい「ィ」を併せたかんじが最上の匙加減。
だからなるべく間違えちゃいけない。

カタカナの取り扱いで注意したいのは「B」と「V」を混ぜないこと。
小西康陽氏が名著「これは恋ではない」の中で“かくの如く表記は難しい問題”と以下の例をあげている。
ヴェンダースとベンダース。いわれてみればベンダースはなんか汚い宣言みたい。
あとみんなが好きなオードリィ・ヘプバーン。ヘップバーンじゃサンダルみたいだし、オウドリィじゃ気持ち悪く、オードリーは馬鹿げている、と。
もちろんカタカナは発音記号じゃないし、個人のセンスだろうけど、漢字ひらがな、カタカナ、アルファベットを使う国に住んでいるんだから、ちょっとくらい気持ちをむけても損はないはず。
でも小西さん、「テレヴィ」「ヴォリューム」とV多用し過ぎ。上手に言おうとすると「バリウム」みたいになっちゃうよ。

反対に森山親子は「B」を「V」に唄う傾向。「僕らは」とか「さとうきび畑は」のところ。親子共演のオファーは断っているというふたり、今日の「ミュージック・フェア」では母が懇願されて「さくら」を唄うみたい。「ぶぉくら」って唄うかな。

たしかシブがき隊って、ヤックン、モックン、フックンってえんぴつでもあたまでも書いていたけど、先日「フッ君」表記にばったり出会い、一抹の哀愁。


Rina |MAIL

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