JERRY BEANS!!

2003年07月31日(木) waste…

この世には消耗品ばかり溢れてて

世の人は消費と消耗を夢中で貪る

集めて、集めて、最後には捨てられて行くのよ

誰も彼も 私も

世界の全ての消耗品になれ

擦り減った心は今日も 明日を映す 


同じもの


そして、いつもと同じ、朝が来る。



2003年07月27日(日)

訳も無く 無性に悲しくなる時がある。

匂いは全てにおいて、全てをもう一度、再製するから嫌い。

もう二度と、帰らないものを、思い出させるくせに、

全く別のものにそれを変えてしまうから。


二度と帰らない道。二度と無いあの日の夜と、その肌のぬくもりも。

形の無いものが、私を想い出のどん底まで突き落としてしまうから。

街の匂い、風の湿った、アスファルトの、海辺の、川辺の、

野球場の、全ての、全てが、 二度と帰らない日の私が、…背中を追いかけるの


私は、二度とあの道を歩けない。それを知った上で。



2003年07月25日(金)

何もしないで過ごしていると、心の中にある薄皮張りの水が
どんどん濁って黒くなる

誰かといると、その人の心の色が
自分のそれに映って見えて、いつのまにか似た色になる。

私は、誰の色も映したくないと、元の色にこだわるばかりで ずっと
寄りそう事を嫌った 変わることも

それで今、映るのは何色だろう

光と空気のない場所で色づくものは無いのに

私の色は 何色だろう

ギザギザの 指先が触れる、 指先でふれる 薄皮張りの 心の水



2003年07月07日(月) 白骨死体

脳裡に横たわる、誰のものかも分からない白骨体が

何も語らず真っ白に真っ白に


肉の重み、その柔らかさがなくなったら かえって私は。



どうして。

何かを語る口も意思をもつ腕も歩く足も、全部失って

どうして心に こんなに居座ってるの

それは 私の心の住人 私のなかのもう一人 たくさんの。



2003年07月06日(日) 心の蜜

心に蜜がたまってく

きっと知らないうち あそこからここまでの曖昧な距離を

働き蜂がそれを運んで溜め込んでいるんだ…

知らないうち、体の中身が あの甘ったるい のどに絡まる蜜で




2003年07月01日(火) セミの涙

雨の日と雨に濡れたセミの抜け殻。

抜け殻は綺麗なミルク色で、半透明な色は雨に映って。

どこかに行ってしまった。

抜け殻の中身は、どこか知らない所で泣いてる。


雨に濡れた殻を想って、そっと雨に涙が紛れるのを。


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nana [HOMEPAGE]

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