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大事にしてくれる - 2009年08月16日(日) 土曜日。夕方突然思い立って、ロングアイランドのウォールマートに行く。渋滞を予想して夜のタンゴのドレスをバッグに入れてって正解だった。行きは全然平気だったけど、帰りに渋滞に巻き込まれる。車から電話してそのままラリーんちに直行して、シャワーを借りてドレスに着替えるパターン第四弾。それからサンドラに、自転車の二人乗りで踊りに行った。わたしの車で行けばラクチンなのに、自転車で行こうって言ったのはラリー。 1時半まで踊って、ラリーんちまでまた自転車の二人乗り。自転車の二人乗りは楽しい。ハンドルとサドルの間にラリーは小さな板を付けてて、わたしはそこに乗っかる。おかしな二人乗りに人の視線をいっぱい浴びて、それがまた楽しい。 ラリーのアパートの目の前に停めたわたしの車のところまで着くと、わたしは降りてラリーは自転車に乗ったままわたしにキスする。ぎゅうっとラリーに抱きついたあと、「あなたんちで眠りたい」って言った。「オッケ」ってラリーは無表情で答えた。「生理になっちゃったからセックス出来ないけど」って言ったら、「そりゃ残念だ」ってラリーは無表情で言った。 日曜日。前とおんなじように、ベーグルのブランチ食べに行く。わたしは前とおんなじセサミベーグル&ストロベリークリームチーズ。ラリーはこの前はベーグル食べなかったけど、今日はオニオンベーグル&ブルーベリークリームチーズ。わたしのベーグルを千切って食べながら、「ストロベーリーの方がウマいな」ってラリーは無表情に言った。 大きな声で笑うし、大きな声で歌うし、なのにわりと無表情も多いなって思った。 わたしの車を洗車しに行ってくれた。それからガソリンも満タンにしてくれた。スタンドでタイヤに空気も入れてくれた。それからイーストビレッジのチーズ屋さんに行って、スイスチーズを2ポンドも買ってくれた。 前に洗車したのは2年くらい前かなって、ビーチに行ったときわたしが言った。わたしの車はとんでもなく汚くて、それはいいけどタイヤの空気が減ってるってラリーは言ってた。 暑い暑い真夏日。もっと一緒にいたかったけど、うちにバスルームのクラックを修理しに来る予定があったから、5時には帰らなくちゃ行けなかった。 修理屋さんが帰ってから、バスタブを磨いた。車がきれいになったから、ずっと気にだけしてた汚れたバスタブもきれいにした。すっごくいい気分。 少し前にジョスが聞いた。「ラリーは大事にしてくれる?」。わたしは頷いた。 甘い言葉とか言わないけど、ラリーは大事にしてくれる。そう思う。なんとなくずっと忘れてたみたいなこと。 - 泊まっちゃった - 2009年08月09日(日) 同僚にもらったフロリダ・アボカドを、ダンスに行く前に一緒に食べようって言ったのはわたし。ダンスの前に食べると疲れて踊れないから、ダンスのあとに食べようって言ったのはラリー。 ダンス・パーティを出たのは1時半。それから一緒にラリーのアパートまで歩いて、ふつうのアボカドの3倍くらいあるおおきなフロリダ・アボカドを二つに切ってタネを取って、ひとつにはグリーク・ヨーグルトをたっぷり乗っけて、あとの半分は持ってったベイビーグリーンとグレープトマトでサラダを作る。 フロリダ・アボカドってふつうのアボカドより少し水っぽいんだ。わたしはこってりした、バターみたいなアボカドが好きだけど、ラリーはフロリダ・アボカドおいしいって言った。こんなふうにたくさん食べるには水っぽい方がおいしいかなってわたしも思った。 そのまま泊まっちゃった。 「寝る時間だよ」って言ったのはラリー。「帰る」って言わなかったのはわたし。 お昼前に起きて、「余分な歯ブラシある?」って聞いたわたしにラリーは電動歯ブラシ貸してくれた。わたしったら電動歯ブラシ初体験。「コワイよ」って躊躇してるわたしの手から歯ブラシ取って、ラリーったらわたしの歯磨いてくれた。 - セダクションその2 - 2009年08月04日(火) 「あたし今まで2回目のデートでセックスしてたのに」って言ったら、同僚のケリーに呆れられる。「あんたね、そんなに安売りするもんじゃないの」。 ラリーはキスしてくれるし、手をつないで歩いてくれるし、抱き締めてくれるし、ニューイヤーズ・イヴのダンスパーティの約束もしてくれる。踊りながらキスしてくれるだけじゃなくて、キスしながら踊ってくれるようにもなった。今までの男たちみたいにセックスに急がないところが好き。少しずつ少しずつ進んでくプロセスにエキサイトする。でももう、も少し進んだっていいのにっても思う。 その1は、先週の土曜日。その前の土曜日と同じように、わたしはひとりでシーポートにサルサを踊りに行ったあとラリーのアパートに寄ってシャワーを借りて、それから土曜の夜のタンゴに一緒に行った。日焼けした背中の皮が剥がれてきて、金曜日のダンスのときに「Terrible!』って言われちゃったから、シャワーを浴びて背中の開いたドレスに着替えたあとラリーにビタミンEオイルの小瓶をわたして「これ、背中に塗って」って言った。 「これ何?」「ビタミンEオイル。皮膚の回復にいいの」「だめだよ、オイルなんか塗ったら背中がすべって踊りにくい」「すべらないよ、すぐ乾くんだってば」「「だめだめ」。 失敗。肩ひもを外してドレスをうんと下げてセデュースするつもりだったのに。 昨日はその2。スケスケのレースのトップの中に、花柄のスカートの地色と同じセイジ色のブラだけを着けて踊りに行った。ちょっと気後れして、はおったカーデガンをラリーが来るまで脱げなかった。ラリーに手を取られてカーデガンを脱いで椅子を立ったら、ラリーはいやらしい目つきなんかしないで思いっきり微笑んで、『新しい服だね」って言った。気後れが吹っ飛んだ。 「新しくないの。ずいぶん前に買ったけど、あんまりスケスケだから中に着るもの見つけられなくて着たことなかったんだ。今日初めて、こんなふうにして着ちゃった」。ラリーの目の前で両手を広げてくるくるターンしたら、ラリーはうんと目を細めて笑った。 いつもより、わたしの腰を抱いて踊ってくれる。わたしの腰に回したラリーの腕に力が入ると、わたしの上半身がラリーの体にうんとくっつく。顔を上げるとラリーの唇がいつもよりうんとわたしの唇に近づく。ラリーは何度もキスしてくれて、ラリーがわたしの右手を取った自分の左手を突然引くと、わたしの唇がラリーの横顔のほっぺにぶつかる。わたしが笑って、ラリーも笑う。 わたしの腰の素肌にレース越しにラリーの腕の力を感じて、セデュースされてるのはわたしみたいって思う。 いつものように地下鉄の駅まで送ってくれたラリーはいつもより長いキスをくれて、わたしはラリーの胸にいつも以上にしがみつく。 ちょっと成功? この次のダンスは清楚な白いドレスに決めた。 -
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