朝、車をとばしていると道端で猫が横たわっていた。
暫く運転すると、頭の形がよくわからない猫の屍が。
踏みつけないように注意してハンドルを切った。
会社につく少し前には、体の中が散乱してまわりに飛び散っている猫の死体。

最近、猫の交通事故が非常に多い。
時期が少し外れているような気がするのだが。
かわいそうだが、死体でもなるべく轢かないように注意して運転する。

そういえば先月は、狸の死体がときどき転がっていた。

夢見る夢見ちゃん

11月18日はミッキーマウスの誕生日である。
僕の好きなディズニーランドでは、きっと楽しいエンターティメントであっただろう。

僕が小さかったころ。
父と初めて遊園地に行った。
どこの遊園地だったか覚えていない。
最初で最後の父と二人での外出だった。
父の後につき、地下鉄に乗った。
人でいっぱい混んでいた。
迷わないように父の後にぴたりと付き、
離れないように、父の背広の裾を握った。
小さな僕には地下鉄の揺れは大きかった。
まわりは僕より背の高い人ばかり。
服以外まわりは何も見えなかった。
１駅、２駅・・・。
ようやく目的地に着いた。
意外と大勢の人が降りた。
遅れないように、父についていった。
でも、なぜか少し離れた。
二人連れの女子学生が怪訝そうに僕の顔をのぞき込んだ。
同じ色、同じ生地。
そう見えた裾は、その女子学生の制服の裾だった。
恥ずかしくなり、謝りもせず急いで逃げた。

I LOVE YOU･･･

前の部下の送別会だった。
2年前、彼と一緒に前の職場を作り上げた。
彼は、いま他の部署に飛ばされた。
僕もこの1年苦い思いをした。
彼がいなくなって、そのあとをやれという。
なにを考えているのかは、解っている。

11月です。
冬といってよいのでしょうか。
朝は暗いです。
夜も早いです。
夕方なんてないみたいです。

今朝、トイレに行きたくなり起きました。
頭も、目も、体もまだ眠っていました。
階段を降りトイレに座り込みました。
しかし・・・。
でない。
体や頭は出るシグナルを感じているのに。
下腹部に微かな痛みに似た軽い膨張感を覚えながら。
感覚に耐えながらしばらく待ちました。
でない。
眠い。
頭では考えられず、仕方なく階段を上り布団に潜り込みました。
そして考えました。
病院に行かねばならぬのか。
結石か。
それにしては、痛みはほとんどない。
前立腺か。
う〜ん。確かに子どもの頃に比べると切れが悪い。
それとも、脳か。
最近、頭痛が続いている。
いまも微かに痛い。
命令指揮系統に何らかの障害が生じたか。
この年で尿閉か。カテーテルをいれるのか・・・。
そんなことを考えながら、再びまどろみの中へ戻っていった。
ベルが鳴る。
もう起きなければ。
なんだかしたい。
トイレに入る。
出た。
しかし、思っていたより出ない。
感覚で感じているより出ていない。
う〜ん・・・。どうしたのだろう。
下腹部を押さえる。
よくわからない。
食事をする。
トイレに行きたくなる。
あっ。普通にでた。
あの暗がりの感覚は何だったのだろう。
そう思って車に乗り込んだ。