たりたの日記
DiaryINDEXpastwill


2013年07月07日(日) 秋田へ  蚶満寺〜男鹿

七夕の今日、このWEB日記で出会った、秋田の友人Tを訪ね、数回目の秋田へ。

7日、秋田の友人Tの案内で蚶満寺へ。そして男鹿へ。
松尾芭蕉がこの寺を訪れ『奥の細道』のなかで、「九十九島(つくもじま)」と呼ばれた当時の象潟の景観を絶賛し、 
象潟や 雨に西施が ねぶの花 という歌を残しているが様々な云われが残るこの寺のたたずまいは印象的だった。

初めて秋田を訪れた時、やはりTの案内で男鹿へ行き、その海岸に魅了された。またいつか男鹿へ行きたいと思っていたが、今回は男鹿の海岸に建てられた宿に泊まるという幸運を得た。宿の窓からは美しい男鹿の海岸が見渡せ、波の音に癒され、これもまた忘れることのできない貴重な時だった。

8日は素敵な御宅がそのままレストランになっている「イングリッシュ コテージ」で、シャンソンとアフタヌーンティーの集いへ。秋田弁でのシャンソン「愛の賛歌」は圧巻だった。リビングルームについ先ごろ新国立美術館で見た「貴婦人と一角獣」のタペストリーが飾られてあるのにも不思議な繋がりを覚え、Tの友人、知人たちとの出会いもあり、祝福された時に感謝!


蚶満寺
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9A%B6%E6%BA%80%E5%AF%BA

男鹿桜島 きららか
http://www.kiraraka.jp/

イングリッシュ コテージ
http://www.akita-gt.org/event/2011/898/englishcottage-newopen.html


2013年07月06日(土) イコンの話題

今日は夕方4時過ぎまで、弟夫婦と子供達とゆっくり家で過ごした。長男のYは卒論でイコンのことを、特に日本初のイコン画家 山下りんを研究するらしく、イコンの話になり、山下りんの伝記を読んだり、ロシア聖教でイコン画家の第一人者、アンドレ ルプリョフの描いたイコンを見たり、彼のことを作品にしたタルコスキーの映画を見たり、イコンづくしの会話が面白かった。

イコンといえば、わたしがいつも持ち歩いている今年の手帳の表紙に使っているのはテゼで買ってきた「友情のイコン」。これは6世紀にエジプトで描かれ、今はルーブル博物館に所蔵されているもので「キリストとメナス」のタイトルがつけられている。

またこのクリスマスに訪ねたお茶の水の聖ニコライ堂で、女性のイコン画家山下りんの描いたイコンを見た。
何かとイコンに出会う年だ。

弟から聖アトス山(ギリシャ正教の聖域)で描かれるイコンがインターネットで購入できることを聞いた。パソコン上でいくつものイコンを見ていたら、本物のイコンを見に、ギリシャに行きたくなった。
ギリシャに行けないにしても、イコンを買いたい・・・

この次、金沢を訪れるのはYの卒論の発表の時かな。


2013年07月05日(金) 7年ぶりの金沢

 今回夏に大人の休日フリー切符を使って、7月5日、6日と金沢へ。7日、8日と秋田へ旅した。

 いったいこの前金沢の弟家族を訪ねたのはいつのことだったろうと日記を探してみるのだがとうとう見つからないままだったのだ。前回の金沢行きは
2007年6月(クリックするとこの時の日記にとびます)
だった。

 何と6月22日に長野県の栂池湿原を歩き、翌日金沢、3日目に秋田駒ケ岳へ登山(3日とも日帰りで!)、29日から7月1日にかけて、八幡平、岩手山、早池峰山と歩いている。
何と体力のあったことだろう。あきれるほど欲張りな旅。

 しかし、この度も4日間に金沢と秋田という欲張りな旅ではあった。また後になって、あの旅はいつのことだったのだろう、何をしたんだっけと探すことになるのだろう。記憶力の衰えを日々痛感するこの頃、ここに記しておこう。

 5日の正午に金沢駅に到着、義妹が駅に出迎えてくれ駅ビルの中にある不室屋カフェへ。ここは加賀麩を使った料理を食べさせてくれるカフェで、さまざまに麩を料理した色どりも美しいふやき御汁弁当をいただく。

 まずは武家屋敷通りへ。趣のある通りをゆっくり散歩し、武家屋敷跡野村家へ。屋敷と庭園の調和がすばらしく、いつまでもそこに座り、落水の音を聞いていたい気持ちになる。眼下に美しい庭園を眺めつつ、お抹茶をいただく。

 次に案内してもらったところは聖霊修道院の礼拝堂。昭和6年に建てられたロマネスク風の聖堂で聖堂の右半分は畳敷きで、左半分がベンチになっている。この畳敷きの場所でテゼの祈りの集いにぴったりだと思う。ステンドグラスの色もやわらかくなんとも心落ち着く空間だった。こちらのシスターからお話も伺うことができたことは幸なことだった。その後義妹の通う金沢カトリック教会を訪ね、21世紀美術館に立ち寄り、松任市の弟の家へ。




2013年07月01日(月) 朝の散歩

7月、好きな季節かもしれない。
夏休みを控えた、楽しいことが先に控えているという明るさを伴った気分。
まだ梅雨のさ中とは言え、窓からの風はさわやかで、うすぼんやりした太陽の光も有り難い。

さて、昨年の7月はわたしはひたすら歩いていたように思う。9月のコンポステーラへの旅、1日に30キロ近くも歩くことをシュミレーションしつつ、わたしが「伊奈コンポステーラ」と呼ぶ、家のそばのジョギングロードを3時間、4時間と歩いていた。

9月の旅からこっち、尾てい骨や膝を痛めすっかりウォーキングから遠ざかっていたのだが、先週の火曜日から今日まで、日曜日を抜かし毎日歩いた。不思議と朝6時過ぎには目が覚め、歩きたいという気持ちが起こる。6時半くらいから歩き始め、夫が起きる7時半までには戻ってくるという1時間ほどの歩行なので、身体のどこにも負担はなく、ウォーキングとかトレーニングというよりは朝の散歩。iPhoneでテゼの歌を聴きながら、時に歌いながら。

あの9月の旅からこっちもいろいろな出来事が起こったが、たとえ尾てい骨を痛め、膝の老化を進めたとしても、思い切って旅をして良かったと思う。日本の外に出るということ、あらゆるバックグラウンドから離れ、一人で見知らぬ土地、見知らぬ人たちの中で立ち現われる自分に出会うことができて良かったのだと思う。あらゆる不安やパニックもひっくるめて。


たりたくみ |MAILHomePage

My追加