サーモンピンク・フラミンゴ
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2003年05月13日(火) 犬と猫と男と女

本日のお題は「犬と猫」でございます。
「タチとネコ」じゃございませんよ。そちらの方があるいはウケるかもしれませんが。
わんわん、にゃあにゃあ、でございます。

よく、雑談の中で「犬と猫、どっちが好き?」なんて話題が出たりしますね。
みなさんはどちらがお好きでしょう。

ワタシは断然、猫でございます。

犬も大好きなんですよ。
というか、動物はなんでも好きなんですけど。
ム○ゴロウさんのように、野獣の口の中に入ってみたり、動物の顔をべろりべろりと舐めることはできませんが。
松島ト○子さんのように、思い切ってライオンに噛まれてみる勇気もありませんが。
ていうか、あの人も別に好きこのんで噛まれたわけではちっともないんですけど。

犬って、ワタシの中で、なぜか「男」なんですよ。
だから、犬を飼うときは、必ずオス。
メスだと、どう扱っていいか困ってしまうほどに、なんだかこの概念に縛られてしまっているワタシなんですが。

で、犬って「なついてあたりまえ」「自分を慕ってあたりまえ」「忠義を尽くしてあたりまえ」という感じがいたしましてですね。
我が家でも犬が2頭がおりますが、犬に対しては大変厳しいワタシ。
2頭とも大きめなので、躾が入ってないと社会的にマナー違反、ということもあるのですが、
そもそも犬が言うこと聞かないとなんだかエラク腹が立ちます。
ワタシに愛想がないときも「こら、尽くさんかい、ご主人に」と、やはり腹が立ちます。
かといって、しつこくされると「ウザ」と思ったりします。
良い子にしてないと「ダメなヤツめ」と軽蔑してしまいます。
「顔、なめるな。きたなーい」なんて冷たいことも思ったりします。
かわいそうです、犬。
ていうか、ワタシホントに犬が好きなんでしょうか。
好きなんですよ。

そして、これって、男性に対するワタシのスタンスそのまんまなんですね。おもしろいことに。
寄ってこられるとウザイ。
ちょっとマイナスポイント見てしまうと「ダメなヤツめ」と見下してしまう(おまえ何様だ。じょりぃ様です)。
キスされたりすると、うっとり感より「なんか不潔」と思ってしまう(思わないこともありますケド。でもキスって女性との方が断然良いですよねー)。
自分を見てないと「ちょっとどういうつもりよ」と思うくせに、ちょっとしつこくされると「しっしっ」と思ってしまう。
似てます。

今読み返してみて、「犬と男性に対する気持ちの類似」について述べているというより、自分がいかに自己中でイヤな人間か告白中、という気がしてきました。

そして猫。
猫はもう、「女」です。
犬の逆で、オス猫は飼えませんワタシ。

猫はそもそも言う事なんて聞きゃあしない生き物ですから、ワタシの思い通りにならなくてもちっとも気になりません。
逆にその気まぐれ具合に 「きゃ〜わ〜い〜」とメロリンになってしまうわけです。
犬がうっかり家の中を汚そうものなら 「うらっ!なにやってんだよおめーはよー」と、チンピラをしばき倒すヤ○ザのような勢いで怒ってしまいますが(怒っちゃいけないので、その後きょんに怒られるワタシ)、猫がワタシのふとんにゲロしたって「ありゃりゃー、にゃあたん、ゲロちちゃったの〜。だいじょぶ?ん〜、かわいちょね〜」てなもんです。
もう、何やっても許しちゃいますしね。
嫌がられてるのに 「ちゅきちゅき」としつこくしたりします。

いや、人間の女性には、「嫌がられてもしつこくする」という押しの強さはまったくない、弱虫じょりぃでありますが。
それにしても気持ちが悪いですね。猫に話すワタシ。
書いててイヤになりました。

で、ワタシの好きな女性のタイプというのが、「なかなかワタシの思い通りにならない人」「何考えてるのかよくわからない人」「自分のやりたいようにやってる人」だったりしますので、そのまんま猫っぽいんですね。

「犬と猫」なんていう、全然カンケーなさそうなところで、ひょっこりばっちり自分のセクシュアリティが露呈してしまっているという、そんなお話でございます。
ワタシとは逆に「犬は女だなあたしは」とか「猫はオスに萌え〜」なんて方もいらっしゃるかと思います。
お話をうかがってみたいものです。とても興味があります。

まあ、「犬と猫は、あくまでも犬と猫」という方がほとんどでしょうか。
きょんなんかには「じょりぃのその感覚、あたしにはよくわからんね」と突き放されておりますし。


余談ですが、最近の子供は「飼い犬っていえば、純血種」というのが当たり前の感覚になっている子が多いみたいで、じょりぃ、驚きでございます。
ワタシが子供の頃なんざ、飼い犬なんて柴か雑種でしたよどこの家も。
スピッツもちょっとはやっていたかな。
野犬なんかもけっこううろうろしてまして、「がぶり」と噛まれる、松島○モ子風な友達もいたりしました。

それが先日、友人が子供連れて犬と遊びに来たときにですね。
かわいー、たのしー、とひとしきり遊んだあとに、子供(小6)が
「この犬、なんて犬?」と訊いてきました。
「犬の種類ってこと?」
「うん」
「雑種だよ」
「ザッシュっていうんだ。高いの?」
「は?」
という会話がありましてね。

雑種っていうのはね・・・と軽く説明いたしましたら、その子、目をキラキラと輝かせまして
「すごいね! じゃあこれって、世界で1種類しかいないの?!」
「まあそうだね」
「すごい! 高かったでしょ!?

世の中は変わったものだ、と、しばし遠い目をしてから、あとの説明は母親に譲りました。

これから犬を飼おうと思ってらっしゃる方には、断然雑種をオススメするじょりぃであります。
丈夫だし、利口です。性格も偏りづらいし。
とはいえ、ちょっと前までは「お金払って純血種を飼うくらいなら、貰い手に困っている雑種をなるべく飼って欲しい」という思想だったワタシときょん(きょんは動物関係の仕事をしております)でしたが、最近はそれも一概に言えないな、と。
消費に合わせて無理矢理ブリーディングされた子たちが、買い手(飼い手でなく、あえて買い手としました)が見つからず処分されている世の中です。
こちらも少しでも救ってあげたいですからねえ。
無理なブリーディングがたたって、不良品ならぬ不良犬も増えているようで。
勝手な人間どものせいで、犬猫にとっては、受難の時代でございます。

なんて、偉そうな事言いながら、「今度買うときはちっちゃくて抱っこできる犬がいいね。チワワを飼って『チクワ』と名付けてみたいものだ」なんて冗談もこいたりしております。
字がヘタな人だとそのまま「チワワ」と思われてしまったり「チクク」と思われてしまったりで、えらい楽しいことになりそうでございます。


そうそう、猫を飼っていらっしゃる方。
ココロ優しい方の中には、エサをあげてるだけの「通わせ飼い」をなさってる方もいらっしゃるかと思いますが。
どうか避妊手術だけはしてあげてくださいましね。
マジメなお願いでございます。 公共広告機構でした(ウソ)


2003年05月07日(水) 子供はなんでもわかってる(かも)

子供はなんにもわからない。

などと今時思っている方もいないとは思いますが。

本日は「子供はなんでもわかってる(かも)」というお話を。


ワタシは子供が大好きです。
このセリフって、えらい「いい人」そうな雰囲気が出てしまって、ひねくれ者のワタシには耐えられないものがありますので、普段は口にいたしません。
が、本当は好きなワタシ。
これが好きな人の子供なら、もうたまりません。
メロメロです。
おもちゃにだってなりますし、奴隷にだってなります。
ママにそっくりな顔で、過剰なスキンシップ。
子供に対してヨコシマなキモチには全くなりませんが、やはり嬉しいものです。

で、ワタシの運命の人・ナナの、子供の話。

「なんでそんなに好きなの?」とナナも呆れるくらい、子供たちはワタシになついてくれております。
一日ナナ家と過ごせるときは、ナナとはまったく話さず(というか、話せず)、一日中子供たちと遊んでいます。
とはいえ、長女ちゃんはこの春から中学生なので、思っていることすべて口に出したりしませんし、べたべたもしてきません。
もう「子供」という領域から、一歩踏み出してしまっています。

というわけで、本日の話題の主役は次女ちゃんと末子ちゃんのふたりです。

このふたり、ワタシのことをよく「王子」と呼びます。
玉子じゃないですよ。と、軽くボケてみました。
自分の空想の世界で話をしたり遊んだりしているとき、ワタシは彼女たちの世界で王子になっているのです。

「王子じゃないよ。お姫様にして。じょりぃちゃん、女だしさ」とお願いしてみるのですが
「ダメー。じょりぃちゃんは王子。ねえ、『お姫様抱っこ」して、王子ー」
「はい」 どっこいしょ。
そうするともうひとりがやってきて
「王子がお姫様にするみたいに、くるくる回してー」
「あ、はい」 くるくるくるくる。

疲れた。めまいが。はあはあ。
体力も腕力もないんですよ、この王子は。

「じょりぃちゃんもお姫様やりたい」
「スカートはいたらいいよ」

なんだ、理由はそれだけのこと?

「じゃ、今度スカートはいてくるから。そしたらお姫様になってもいい?」
「ダメ。いいよ、スカートはいてこなくて。でも見てみたいからはいてきてね」
どっちなんですか。

ワタシのジェンダーロール的に姫か王子かと問われれば、これは間違いなく王子なんですね。
ワタシ別に男らしくはないけど、でも、ココロは王子。(例え現実の扱いが奴隷でも)

そういうのって、わかっちゃうのかしら。
それとも、ただ単に、自分がお姫様役やりたいから、王子役がほしいってだけなのでしょうか。

「じょりぃちゃんが王子なら、ママは何?」と、なにげに訊いてみるワタシ。
「ママもお姫様」
「パパは?」
「パパは・・・・お父さん」
「おねえちゃんは?」
「いじわるな姉」 そのまんまやんか。

わあい。ナナが姫でじょりぃが王子だー。
とよろこんでいいのかなんなのか。
王子ひとりで3人の姫か。悪くないですね。ひひひ。

という、下心がわかっちゃったりしてないだろうな。
と、ちょっと不安になってみたり。


次女ちゃんは今年、バレンタインのチョコレートを手作りしました。
3年生で。ませてますね。
とはいっても、「つくったのはほとんどあたし」とナナの弁ですが。

バレンタインデーのずっと前から「じょりぃちゃんにもあげるからね」と。
「嬉しいなあ。好きな男の子にもあげるの?」
「うん。あと、パパとおじいちゃんにもあげるの」
「みんな男の人だね」
「うん」
「じょりぃちゃん、女だけど、くれるの?」
「きゃははははは」 なぜ笑う。

そしてバレンタインデー当日。
ちゃんといただきました。手作りチョコレート。
とはいえ、次女ちゃんはまだ学校から帰ってきていなくて、ナナから受け取ったのですが。

「はい、これ、次女から」
「あ、どうも」
「なんでじょりぃにあげるのかな(笑)」
「なんでだろうね」
「あのね、あたし、次女に聞いてみたんだよ」
「なんて?」
「『どうしてじょりぃちゃんにあげるの? 次女ちゃん、じょりぃちゃんのこと男の子だと思ってるの?』って」
「そしたら?」
「『思ってないよー』って、なんかすごい恥ずかしそうでさー。
で、『でも、いつか男の子になると思うからさ』って、得意そうに言ってた」
「わはははははは」
「おもしろいよねー」

その何日か後、次女ちゃんに会えたのでお礼を言いながらチョコの話を。
「次女ちゃん、好きな子には渡したの?」
「あげないよ。好きな人なんかいないもん」 あれ?このあいだはいるって言ったのに。
「誰にあげたの?」
「パパとおじいちゃんとじょりぃちゃん」
あら、光栄です。
そのあと、ワタシの耳元でひそひそと
「ねえ、じょりぃちゃん。ホントは男の子なんでしょ?」
「え? 違うよ。お化粧だってしてるときあるでしょ?胸もあるし。ママより大きいよ(笑)」
「じゃあ、そのうちってことだね」

そのうちってことだね言われましても。

末子ちゃんはいつもワタシの胸を触ったりもんだりして遊ぶのですが(ワタシがいやがるのがおもしろいのかも)。
「ママとどっちが大きい?」子供相手につまんないこと聞くワタシ。
「んー。じょりぃちゃーん」
「よしよし」

なのに
「じょりぃちゃん、ホントは男なんでしょ?」といつも聞かれるワタシ。
だから女だって。
そう聞きながら胸をまさぐらないでください、末子ちゃん。

そして先日。
「末子が大きくなったら、じょりぃちゃんと結婚してあげるから」と末子ちゃん。
「女同士は結婚できないんだよ。知ってる?」
「じょりぃちゃん、ホントは男だから」
だから違うって。

そしてさらにコワイことに。

末子ちゃんは
じょりぃちゃんがいるときはパパはいらない。
パパがいるときはじょりぃちゃんはいらない。

と考えている様子。
しかもこれは、どうもママとの関連が深いらしく。

ナナとワタシと末子ちゃんでお出かけするときは「パパ、アメリカに行ってていいから」と、パパを遠ざけようとし(なぜにアメリカ?遠ざけすぎだし)、パパとママと出掛けるときは「じょりぃちゃんはかわいそうだけど連れて行けないから」と言われてしまいます。

この4歳児は、どんな風に感じているのか。

「恋」とか「愛」の意味を理解していれば、
ワタシのナナに対する気持ちというのはもしかして察知できているのかもしれませんね。
まだそういう観念がないから、とりあえず「ママ」を中心に考えたときに、上記のような漠然とした矛盾を感じる程度にとどまっているようですが。
それにしても、パパとも楽しくお話したりしているワタシなのに、次女ちゃんも末子ちゃんも「パパ&じょりぃ」という組み合わせはこれっぽっちも浮かんでいないようで。

なんだかそういうところ、
コドモとはいえ、というか、コドモだからこそあなどれませんね。

そして、中学生になった長女ちゃんのことが、そろそろコワイじょりぃであります。
この子がまた母親に似て観察力の鋭い娘ですから、ぽーっとナナに見とれてたりすると、そのうち気付かれてしまうでしょうね。

気をつけなくちゃ。 と、本気で思っております。




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