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2004年10月31日(日) ■ |
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千秋楽 |
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やっとスタッドレスタイヤに履き替えました。 この間雪が降ったときは夏タイヤで送り迎えをし、眠っていらっしゃる皆様の横で大変怖い思いをしてました(笑) 中古車のくせにタイヤはついてこなかったんですよね。 営業所の人は「うちで買うより専門店のほうが安い」と営業する気ゼロなことを言っていたので、その言葉どおり専門店へ。 タイヤのホイールを無駄に凝ってかっちょええもんにしたらずいぶん高くなりました(^^; もっと車をドレスアップしたいのですが、総額を考えたら新車買ったほうが安いんでねえのかと思うので、どこかの営業所の車みたいな現状で十分です。 でも、シートカバーと足元灯はつけたいなあ。 特に足元の灯りがないと、彼女が降りるときによく頭をぶつけるので、いちいち注意しなきゃならんのです(笑)
さて、今日で他劇団のお手伝いは終了です。 午前中は上記の通り車をメンテナンスしてから親戚の家まで行く用事があったので、午後から手伝いに行きました。
最終日にはお客さんもたくさん来てくれて、うちの劇団員も固まって観に来る。 芝居が終わった後は二劇団合同のバラシ大会でした。 照明のバラシにありえないほどの人員が群がることになる(笑) なのでほぼ何もしないうちに一瞬でバラシは終わり、打ち上げまでにもかなりの時間がある。 とりあえず代表さんと携帯番号の交換などしたあと、しばらく御歓談していました。
うちの劇団のM先輩という人が結構な美人さんでして、それなのに彼氏がいない。 ということで他劇団の男軍団はM先輩の取り合いをしていました。 演出さんは役者にマッサージをしてやるといいつつ締め技を決めて、死ぬ死ぬとわめいていたり。 この三日間で舞台監督さんとすっかり仲良くなった自分は、隅のほうでへこへこしあっていました。 劇場主がバカじゃねえかこいつらというような顔で見てました(笑)
そうこうしているうちに、彼女さんが帰ると言って人の首根っこをつかみ引きずりまわすので、舞台監督さんとは次回の公演で会いましょうと涙のお別れをし、そのまま駐車場まで拉致される。
まず先輩を駅まで送った後、さて彼女宅へ行こうとなったのですが、何をどう間違ったのか見知らぬ土地にいる。 でも、この先に環状線があるはずだ! と思って車を爆走させていると気持ちがいいほどに環状線を通り越し、また見知らぬ土地に。 「ん? こっちだっけ? いや、あっちか? いや、そっちだ! ん? 違うな」 と一人ごとをぶつぶつ言っていたら 「ねえ、私家に帰れるの?」 と不安そうに訊くので 「今日は野宿だ!」 と親指を立てたら、叩かれるわひっかかれるわ。 無事に帰りついた頃には、試合後のボクサーみたくなってました。
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2004年10月30日(土) ■ |
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お手伝い二日目 |
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今日は11時に劇場入りだというので行ってみれば、彼女さんが入口にぼんやりと座っているのみで他は誰もいない。 どうやら劇場主が遅刻のようです。 そのうちみなさんバラバラと集まりだしたころ、やっと劇場主さんが顔を出しました。
そんなわけで劇場入りしたわけですけれども、特にスタッフ部隊(今日は我々二人でしたが)にやることはない。 二人でぼーっと座っていたら、演出さんが 「シュークリーム買ってきたから食べて」 と渡してくれました。 そのシュークリームを見ながら演出さんが 「今日は舞台監督が13時入りなんだよな」 と言えば 「じゃあ、このシュークリームにからし仕込んでおこうぜ!」 と役者さんが言い、全会一致で可決する。 で、「すみません、からし買ってきてもらっていいですか」 と自分にその指令が下りました。
からしを買ってきて、シュークリームの中に仕込むと、他のシュークリームと一緒に並べておきます。 みんなで自然にとって、最後の一つを舞台監督に取らせる作戦。
しばらくするとようやく舞台監督がやってきました。 さっそく役者さんの一人が 「代表がシュークリーム買ってきてくれたから食べようよ」 と自然に誘導し、計画通り舞台監督さんはからし入りシュークリームを掴みました。 食べた瞬間言葉がありませんでした(笑)
からしはお手伝いの子が買ってきてくれたんだと役者陣が言うと 「かわいい後輩になんてことをさせるんだ」 とまた頭を抱えてました。苦労人なんだな。
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2004年10月29日(金) ■ |
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お手伝い |
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昨日シュート見学(というか場当たり見学だったけど)をさせてもらったお礼に、今日は本番の手伝いに行きました。 何しろ役者が多い芝居なので、演出家自ら受付に立つという人手のなさ。 なので、我々がスタッフとしてお手伝いさせていただくことに。
開演の4時間ほど前に劇場入りをして、まずは何か仕事ありますかと訊くと、演出さんが 「このダンボールに紙を貼って欲しい」 とおっしゃるので、四苦八苦しながらも製作。 やっと終わって、ところでこれはアンケートボックスのように見えるけども、なぜ入口がないのかと思いつつも持っていくと、じゃあこれに切れ目を入れてカードリーダーにしようとおっしゃる。 「カードリーダ? なんです、それは」 と訊くと 「ふふふ。この劇団のチケットはIDカードを模しているよね」 「ええ、そうですね」 「このIDカードに刷り込まれた情報を、この機械で読み取るんだ。たまにエラー出るから気をつけてね」 「ていうかこれダンボー……」 「精密機械だから!」
よくわからない劇団である。
とにもかくにも、そのダンボールは超高性能のカードリーダーで、ここにカードを通さないで入るとセキュリティシステムが作動して劇場のブレーカーが全て落ちるそうです。 ただ、認証するときに「ピッ」と音がする機構を組み込み忘れたので、そこは口で言うそうです。 それを隣で聞いていた先輩が 「ゆう君絶対そういうの好きそう……」 とボソっと言ってました。 うん、大好き。
そんなわけで、認証システムで二人で盛り上がってきたら舞台監督がやってきて、 「客を舐めた劇団だって言われるだろ!」 と頭をかかえてました。
それからはほとんど何もしないまま開場の時刻に。 演出家はほんとうに「ピッ」と言いながらカードリーダーに通し、お客さんは笑ってくれる人も居れば、苦笑いの人もおり、「うわ……」とひく人もおり(知り合いでしたが)(笑)。
開演時間になり、自分は仕事がなくなったので、スタッフパスがあれば無料で芝居を見られる、ということで見せて頂きました。 照明と舞台装置に特に気合が入ってるなあ。という印象。 笑いを取る部分では、ちょっと自分にはあいませんでしたが(^^;
そんな感じで一日目のお手伝いは終了しました。
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2004年10月28日(木) ■ |
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シュート見学。 |
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今日は休講で午後からの講義がありませんでした。 なので、ちょうど暇であることだし、他の劇団のお手伝いも兼ねて見学に行こうということになり、劇団のメンバーと4人で向かうことに。 途中、差し入れを買っていきたいから、どこかのお店で停めてくれと先輩が言ったので、業務用のスーパーに行く。 女子三人はこういうお店に来るのは始めてらしく、一般に思っていたスーパーとは全く違うと驚いている。 先輩も「売り方がアメリカンね」と唖然としていました。 飲み物とお菓子を買いにきたのに三人はじっくりと店内を見て廻り、何が安いだのなんだのと大盛り上がりでした。 そうか。人はこうして主婦になっていくんだ。
業務用スーパーというからには、普通とは違い、とにかく売っている量が違う。 チョコレートもジュースも箱買いです(笑) もちろん単品でも買うことが出来、それはかなりの安さになっている。 明治の板チョコのダンボールを抱えてこれを買うと言ったらみんなに止められて、結局適当なお菓子を2,3買い、ジュースを箱で買って店を出る。
見学に行ったとき、実はすでにシュートが終わっているというオチがつき、結局場当たりだけ見させてもらいました。 とにかく照明がアツイ。 見たこともない照明が次々と登場し、劇場主の方がいろんな効果を見せてくれました。 今日は色々と参考になったなあ。
帰りの車の中で、人が多いところへ行くと具合が悪くなるという話を自分がしたら彼女さんがまるで不思議生物を見るような目で 「えっ、じゃあ映画館とかもだめなの?」 と訊いてくる。 あれは一人分のスペースが確保されているから、座っている分には問題ないけど、終わってから出口に向かうときはちょっと苦手だというと 「じゃあさ、プールは? 温泉もだめ?」 「ちょっと苦手だなあ。温泉は好きだから一人で入るのは良いけれど、知り合いがいるとなんかだめ」 「お祭りとかも?」 「自分の領域に侵入される感じがダメなんだな」 などと、細かく訊いてくる。 彼女の友人を駅で降ろしたあと、彼女宅まで向かう途中も興味があるのか、満員電車は大丈夫なのかとか、演劇やってるけど大丈夫なのかとか、普段ひっついてるけれども我慢していないかなどと取り調べられる。 ひときしり聞いたあとで 「へんなひと〜」 と言って降りていきました。 いや、そんなさ、ヘンな病気とかじゃないから(笑)
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2004年10月27日(水) ■ |
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秋刀魚 |
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朝遅くに目が覚めて、気付けばそろそろ11時になる頃。 大学は12時40分に始まり、ということは12時には家を出なければ間に合わないので、朝と昼は兼用でどこかで食べることにして、シャワーだけ浴びて家を飛び出しました。
ところが家を出てみてびっくり。 昨日の夜降った雪が溶けずに積もっているのです。 気温も2度くらいしかなかったし、異常気象かなあと思う。 明日には溶けるらしいのですが、例年よりもずいぶん早いです。 いつもだったら雪は降るけれど積もることはないのです。
けれど、雪の朝というのは結構好きで、思いがけずに出会ったのでなんだか静謐な気持ちになる。 一時間前に家を出たのは、今日は交番に行かなきゃならなかったのです。 昨日の夜、公園で小銭入れを拾ったのでとどけにきたのでした。 これ落ちてたって言って渡して終わりかと思っていたらとんでもなく、なんだか面倒な書類とかあるんですね、あれ。 中学校の時はここで行き倒れのじさまを助けたことがあって(あったんですよ)、高校の頃はケンカでしょっぴかれて(実際にはケンカ寸前だったけど。笑)、家に強盗が来たって言うんでここの人に来てもらって、ついこの間はスピード違反でしょっぴかれて、となんだかずいぶんここの交番にお世話になってたんだなあとしみじみしながら、無事手続きを終えました。
大学のある街へ行き、昼は商店街の仲に飲食スペースがあったのでそこでとることにしました。 なんだか見るからにインチキくさいところで、下手するとうちの学食よりしょぼいんだけど、とりあえずカツ丼が食べたい気分だったので注文。 みんながみんなラーメンを食べていたんだけど、果たして雪が降ったからなのか、ここのラーメンはウマいんだろうかと思案していたら、自分の番号が呼ばれたので取りに行きました。 カツ丼のカツを一口食べて、みんながラーメンを食べている理由がわかった気がします。 カツがね、焦げてて苦いの(;´Д`) いやあ、カツ丼にハズレは無いと思ってたけど、あるんだ(笑) でも、基本的に味には頓着しない人なので、そのまま米一粒のこさず完食しました。 結局のところ、学生なんだから胃にぶちこんでしまえばなんだっていいんです。
授業が終わった後、今日は劇団の会議があるので、一路教育大へ。 会議が始まるまでに結構な時間があったので、はじめのうちはS木と喋っていたり、差し入れのプリッツを勝手に食い尽くしたり(駄)していたんですが、そのうちに間がもたなくなる。 彼女さんとH志の彼女であるSさんはなにやらお互いにつっつきあったり抱き合ったりしていちゃこいており、こっちはH志がいないのでどうすることもできない。 早く来いやー、あいつ30分までに来なかったらシバくべーと話していたら、ちょうど彼が顔を出しました。 とりあえず、さっそく昨日の事件(「好き」宣言事件)を報告しなければと思い、 「昨日さ、Sが車の中でさ……」 と言いかけたところで、Sが猛スピードで追いかけてくる。 逃げ切れずに捕まると首根っこつかまれて、耳元で 「あんた、今みんなが居る前で言ったらこのまま殺すわよ」 と静かに脅されました。ほんとにこわい。
会議は今後の公演日程をどうするかという話し合いでした。 今問題になっているのは、2〜3月に小劇場で公演を打たないかという話が来ていて、ぜひそれはやりたいのだけど4月に新入生歓迎公演があるので、どうしようかということです。 4月の準備時間がほとんど無い中、中途半端なままで新歓を打つならば、小劇場は蹴ろうかという意見が最初は優勢だったのですが、とことん話し合った末、最後は両方やろうということで落ち着く。 自分は残念ながら、小劇場公演は参加できないのです。 でも、劇団としては小劇場でも打って欲しいし、新歓も絶対にやりたいので、みんなが小劇場に向かっている間、自分は必要によってはプロジェクトを結成し、4月を仕込んでおくよ、ということで満場一致をみました。 こういう会議をしていると、本当にみんな芝居にたいして熱い想いがあるんだなということを再認識します。 やっぱりモノ作りっていうのは必要な苦しみから生み出されるものだなと。 4月はまた、自分なりのリベンジでもあります。 自分の脚本・演出で10月は成功したけれども、まだまだという気がするし、自分に対しての反省点や悔しい部分も本当に数多くありました。 この劇団で、もう一度だけチャンスが貰えるならば、是非やらせてほしい。 もっともっといいものを作るために、がんばらなきゃなあ。
会議が終わったのが九時過ぎで、駐車場でSさんと彼女さんを車に乗っけて、見送りに来たH志に 「昨日SがH志のこと「好き」って言ってたよ。ラブラブやん」 と隙を見て言ったら、Sさんが顔を真っ赤にしてぎゃあぎゃあ騒いでいたけどもう知らね。 対抗しているつもりなのか、車の中でSさんが 「ゆうはKちゃん一筋だもんねー。ゾッコンだもんねー」 等というが、逆に彼女さんが真っ赤になっただけ。ふ、オレには効かんよ。
前に 「ゆうは彼女以外の女性を女として見てないよね」 と言われ、まったくその通りだなあと思っているところです。 それを言ったら彼女さんは 「それって、私にとってはすごく光栄なことだけど、例えばT先輩みたいにスタイルも良くて美人な人を見てもなんとも思わないわけ?」 と訊かれ、恐らく男か女かではなく、ただ「人間」としか認識されていないんだと言うと女子二人から異常者扱いされる。 あれだよ、外科の先生が女の子の太ももをみて「大腿二等筋」と認識するのと同じ原理だよ。 と説明しても理解されない。まあそうか(笑)
だから、良く言えば分け隔てなく接するってことだけど、ずいぶんデリカシーがないんだろうな(笑)
そんなこんなで、暴れるSを家に送り届けると、もう22時を過ぎており、本当は彼女さんと食事に行く予定だったけど、彼女さんも家に返したほうがいいだろうと判断してそのまま家まで送り届けることにしました。 赤信号で止まるとなぜだか首を締められ、なぜそんなことをするのか問うと 「Sちゃんにゆうの首締めといてって頼まれたのv」 とずいぶん満足そうにおっしゃる。 あれか。君はゴルゴ13か。
さて、彼女さんを送り届けて困ったのが晩飯。 行く予定だったレストランはもう閉まっているだろうし、吉野屋かココイチかなあと車を走らせていると、小さな居酒屋を見つけました。 なんだかそんな気分だったので、お酒は飲まないけどふらっと立ち寄ってみる。 客は自分以外だれもいなく、体格のよい親父さんと奥さんらしき女性が厨房で何か雑談をしているところでした。 「定食みたいなのってできますかね」 と自分が訊くと、親父さんは包丁を研ぎながら言いました。 「なんでもできますよ」 「じゃ、とりあえず秋刀魚焼いてもらって、定食みたいな感じでお願いできますか」 「あいよ」 しばらく店にはフランスの遺跡発掘という特番の音と、食器のぶつかる音、秋刀魚の焼ける音や包丁が何かを切る小気味良い音ばかりが響いていました。 何ができるのか楽しみにしていたら、やがて出された料理は、まず秋刀魚の姿焼きにご飯、味噌汁に肉じゃが、漬物、こんにゃくとネギを味噌で和えた、なんだかよくわからないけどウマイもんがでてきました。 ずいぶんボリュームがあります。 晩飯にしては遅すぎる食事をとりながら、あまり饒舌ではないけれど親父さんとぽつぽつと会話としながら全て平らげました。 あれだけ食べて、ナントたったの700円。 メシ食いそびれたらここに来ようと心に決めました。
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2004年10月26日(火) ■ |
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素直になれない |
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稽古場でH志とお喋りしていたら、Sさんが登場。 H志という奴は、おまえサトラレかよというくらい嘘のつけない奴である。 昨日、あの後Sさんとメールをして、自分とドライブをしたという話はしたそうなのですが、具体的にどこへ行ったのか訊くと必ず話をそらすので、これは何かあるに違いないとSさんは察知するわけです。 自分もなぜか巻き込まれ、詰問されたのでH志がつい 「だから、家……」 とぼそっと言うと、それだけで全てを理解したらしく、そのまま二人まとめて稽古場の押入れに突っ込まれました。 ドアをどんどんやりながら 「お父さんとお母さんにご挨拶に行ったんです」 と言わせると余計にキレる。そりゃそうだ(笑)
やっと出してもらった後で、SとH志は 「でも、来るんだったら呼んでくれれば出て行ったのに……」 「でも、やっぱり迷惑だよ」 とかなんとか、またいちゃこきはじめやがったので、さあさあ読み合わせやろうよと台本にかじりつく。
今日やったのは、日常の会話を録音して本に起こしたという書き方をした台本だったのですが、なんだか、結局のところ何の話なのかがさっぱりわからない。 やっぱり物語っていうのは嘘から始まるんだな。
今日はなんだか寒かったので、Sさんが送れとせびる。 仕方がないので車に乗せて、家まで送ることにしました。 この人、車の中ではH志の話しかしないので、そのことを逐一H志に昨日報告したら、それも聞き出したらしくやめろやめろとわめく。
その後でH志を付き合うことになった経緯を、昨日H志から聞き出した分含めて正直に吐かせると、なにやらなかなか難儀なことになっている。 元々男性不審だったんだけど、H志だけは大丈夫だったんだと。 んで、暗いところとかに行っても手をぎゅーってしていてくれるから安心なんだと。 まあ、その話を聞いていて、すると俺は異性として認識されていないんだなと思ったりもしたけれど、んなことはどうでもいいのであって、それで、結局H志に惹かれていったんだね、と訊くと 「惹かれたって言うか……。私はそんな恋とか、そういうんじゃなくて」 とか四の五の言っているので 「だから、ようするに好きなんだべ?」 と訊くと 「……うん」 と素直に認める。
今の聞いた? 好きやて。うんやて。明日H志に報告だ! とまくし立てたら顔から火を吐かんばかりの勢いで怒る。けど知ラネ。 このカップルは見てておもしろい。
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2004年10月25日(月) ■ |
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張り込み捜査。 |
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今日は劇団で台本の読みあわせをやらないか、ということで、暇だったので行ってみました。 参加者は結構少なく、彼女さんは何でなんだかいないし、H志の彼女であるSさんも家庭教師だとかで途中で抜けました。 読み合わせが終わった後、やいのやいの言いながらみんなでご飯を食べに行くことになり、いつもの如く例の中華料理屋へ行く。
料理が運ばれてきて、先輩が慣れた手つきで皆の分をさっと取り分けて食事にはいる。 大皿に運ばれてくる料理を取り分けて食べるっていうのが、なんだか劇団が大きな家族みたいな気分になれるのも、この店を気に入っている一つの理由です。
あっちこっちで、色んな話で盛り上がっていると、やがて小学生くらいの女の子と母親が店に入ってきました。 先輩がそれを見て 「○○ちゃんじゃない」 と声をかけます。 少女も先輩を見て 「あ、Mせんせいだ!」 と嬉しそうな顔をしていました。 どうやら教育実習か何かで教えた生徒らしいのです。 その子は料理が来るまでの間、我々のテーブルに座り色んな話をしていました。 やがて「クッキング・パパ」という漫画を持ってきて、一人一人に 「お兄さんはこの人」「お姉さんはこの人」 と配役を下さいました(笑) そう決めた基準は何か、と尋ねたら 「お姉さんとM先生は美人だから」 という答え。 じゃあ、俺は俺は、と男軍団が言うと 「お兄さんたちもカッコいい」 と笑う。 自分が手を挙げて 「じゃあ、僕はどうかな」 と訊くと 「……。カッコいい!」
ねえ、今、絶対間があったよね(;´Д`)
確かに美男美女に囲まれて一人だけ芸人みたいな顔だけどさ、と思っていると、ただ、眼鏡がお気に召さなかっただけらしい。 眼鏡を取って見ると「カッコいい」と喜んでくれました。 ただ、その後で「やっぱり眼鏡あったほうがいい」と言われたのはどういう意味か。
そんな感じで和気藹々と食事が終わり、さて、帰ろうかと外に出る。 なんだかこのまま帰るのは寂しかったので、H志と 「茶でも行くか!」 というノリになり、二人だけ違う方向に車を走らせました。
最初は 「コンビニのおでんはどこが一番ウマイのか」 という捜査を開始したのですが、サンクスにおでんってないんでしたっけ。 三軒ほど廻ったけれども見当たらず、とりあえずセブンイレブンで買った大根を食べながらどうしようかと思っていると 「できれば……彼女の家を一度見てみたいな」 とH志が言う。 自分は何度か送っているので場所は知っています。 もう家はわかったから、今度H志を玄関に放り投げて置くとSさんには言っていたので、それを実行するときが来たのだと思う。 よし、一路ドライブだ、というノリで家へ向かう。
ところが、さて家についたところで 「一体これからどうするんだ」 という当然の疑問が男二人の頭を去来する。 別に本当に来ただけで、これはもしかして世に言うストーカーなのではないかという話に至り、そのまま何事もなくUターン(笑) 本当に観に行っただけという意味のない行動をして家路につきました。 今思えば、本当に玄関にH志を放り出しておけばよかった。
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2004年10月23日(土) ■ |
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あだ名 |
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今日は塾でお仕事の日。 授業が終わって教室掃除、報告書の作成、来週の授業計画を作ってミーティングと一通りの業務も終えて、帰るまでの時間に先生方で雑談をしていたら、社員の先生がそういえば、という口ぶりで言いました。
「そうそう。ゆう先生って大学で100均って呼ばれてるんだって?」
呼ばれてません(;´Д`)
どこからそんな情報を仕入れたのかと訊けば、S先生からという。 Sは大学の友人で、自分の紹介で今週から入ったのです。 今は授業見学をしていて、来週から研修やら研究授業が始まるはず。 シフトがまったく違うので塾では会うことはないのですが。 そいつがどうもそう言っていたらしい。 男子の間では影でそう呼ばれているのか。次に会うのは水曜だな。追求せねば。 生徒の間でも、自分は「くらら先生」だとか「博士」だとか、なんだかあだ名で呼ばれているので、社員の先生はおもしろがっていました。 今日言われて知ったのですが、あだ名がついてる講師は自分だけだそうです。 塾であだ名のデパートという称号を頂きました。いらんつの。
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2004年10月22日(金) ■ |
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裏方仕事。 |
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今日は授業が終わったあと、J先輩に連れられて他劇団のお手伝いをするべく、中央区にある小劇場に向かいました。 明日がいよいよ本番ということで、劇場内はピリピリ……というか壊れている人が多い。 J先輩は何を考えているのか知らないけれど、挨拶を済ませた後 「この子は劇団○○1年目のクララです」 と自分をみなさんに紹介する。 舞台監督のお姉さんが 「クララって……どこからどう見ても男の子ですよね」 とつっこむと 「ああ、性転換手術をしたので」 とか超絶的に適当な紹介をする。 そのうちクララって芸名になるんじゃないだろうか。 そんな売り込み方したくなかった(;´Д`)
ゲネが始まる前までに、まずは舞台裏ツアー。 この小劇場はお客さんとして何度も来ているのですが、裏にまわるのは初です。 色々と勉強になるなあ。 特に彼女さんは照明パートなので、吊り込みとかブースを見てました。 自分は楽屋を観に行ったんですが、せ、狭い(笑) ちゃんと化粧台はあるけれど、まともに立てない。 彼女さんが頭つくか、つかないかくらいの高さしかない。 まあ楽屋=化粧部屋なんだから特に不便はなさそうですけどね。 会館の大きな楽屋に慣れているとカルチャーショックを感じる。
舞台裏の装置を見せてもらったのですが、やっぱりセットはしっかり作ってあるなあという感じ。 見えない部分も綺麗に作られていて、装置さんの意気込みを感じます。 うちらの装置は、裏側は適当ですから(笑)
その後、入口に戻って軽作業を任される。 烏龍茶の缶にひたすらアルミテープを貼っていく作業です。 そうすることによってラベルを隠し、どこの会社のものなのかをわからなくしてしまうのです。 NHKなんかがよくやる手ですね(笑) とりあえずアルミテープが無かったので自分とJ先輩とで買い出し。 行く前、舞台監督さんに 「透けないコップを買ってきて欲しい」 と言われる。
アルミテープは買ったんですが、さて、透けないコップ。 探しても湯飲みかコーヒーカップくらいしかありません。 もう花瓶でいいんじゃねえの、と二人で話していたら、透けないコップが目の前に。 何種類かあったので、 「どれがいいですかね」 と先輩に訊くと 「さっき、舞台裏ツアーしたときにさ、セットに8マイルのポスターあったの見た?」 と言う。 「ええ、壁に貼ってありましたね」 「だろ。だから、8マイルっぽいコップ買ってくべ」 「そうすね。じゃ、これなんか8マイルっぽくないですか?」 「あ、それ完璧。エミネム。買いだな」 ……まあ、8マイルっぽさは微塵もないんですけどね。 こんなテキト−でいいんだろうかと思いつつも劇場に持ち込むと 「これで完璧です」 と言われる。いいんだ(笑)
さて買い出しも終わったし、彼女さんたちがアルミテープ作業をしているので一缶取って手伝うことに。 座る場所がないなと思っていたら彼女さんの隣に座っていたS木が立ちあがって 「ゆう、ここ譲るよ。Kちゃんの隣に座るがいいさ」 と言う。 監督さんがそれを聞いて 「え、何、そこの二人できてるんだー。やーもー、見せ付けないでね」 とS木と絶妙なコンビネーションでからかってくる。 ところが監督さんにも彼氏がきっちりいる(しかもうちの劇団の先輩)ので、その内S木の矛先が監督さんに変わりましたけどね(笑) S木は放っておいて作業に取り掛かったのですが、ところがこれが異様に難しい。 ありえないほど汚くなる。治そうとしたらどんどん悪化(笑) しばらく四苦八苦していたら先輩が 「すまーん。ゆう、リソ付き合ってー」 と言うので、また劇場の外に行くからこれ頼む、とやりかけのやつを彼女さんに渡して行く。
リソというのは印刷をするという意味。 パンフレットに挟む公演の広告(フライヤとかビラという)を刷りに行きました。 大量にあるので、札幌駅にあるエルプラザへ。 ここだと、団体登録しておけば格安でリソることができるのです。
先輩と二人でぼーっと印刷機を眺めて、できあがったフライヤを紙袋に詰め込み、再び劇場へ。 アルミテープの作業に戻ろうかと思ったら、彼女さんが、さっき自分がやりかけた缶を突き出して 「君のこれさ、修復不能だったから最初っからやりなおしたんだよ」 と、微笑みつつも怒りのオーラ全開だったので、そっちには手を出さないことにしてひたすら折込作業に入る。 折込というのはパンフレットにフライヤを挟む作業。 新聞に広告が挟まっているのをイメージしていただければわかると思います。 あの新聞がパンフレットに変わっただけで、同じ事をするのです。 こっちは超絶的に不器用でもできるから、さっさと終わる。 そんなことをしているうちにもう21時も半分過ぎていたので、彼女さんを家に送るために早めに失礼することにしました。 あとは撤収だけなので、これ以上は居てもご迷惑なだけなのです。
車は劇場近くにあるJ先輩の自宅に停めてありました。 J先輩宅はちょっと奥まったところにあるので少しわかりにくい。 先輩はこのまま残って撤収も手伝うので、地図を書くから、と言ってそこらへんのいらない紙に書き、手渡してくれました。 ところがこの地図というのが、また超がつくほど適当すぎてさっぱりわからない(笑) 幸いにも自分はなんとなく道を覚えていたので、すんなりとたどり着きました。
自分は脚本・演出か役者しかやったことがないので、裏方仕事は装置以外ほとんどやったことがないのですが、今回やってみて裏方さんの偉大さがわかりましたよ(笑) こういう地道な努力に今まで支えられていたんだなあ……と感謝。 本当はゲネも見たかったのですが、普段見ることがない裏方仕事が見れただけでもいい経験になりました。 うーん。もっと他劇団を見てみたいなあ。
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2004年10月21日(木) ■ |
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プリンシュー |
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昨日の話なのだけれど、彼女さん宅から帰る途中でコンビニに寄りました。 コーヒーでも買っていこうかなと思って棚を見ていたら、興味深いものを発見。
『プリンシュー』
まあ、そのまんまで、シュークリームの中身がカスタード・クリームでなしにプリンなんです。 完璧マズいと思いつつ、ネタの為に購入。
近くの公園に車を止めて、ラジオだけをつけながら問題のそいつを食してみました。
……うん。 責任者出て来い(;´Д`)
シュークリームとプリンを別々に買って一緒に口に突っ込んだ味がしました。 夜の22時にそんなことを一人でやってたんですけどね。 一体僕は何がしたいのか、と自問自答が多い最近。
で、今日。 1講目はコミュニケーション心理学という授業。 何の訓練なんだか忘れましたが(駄)、とにかく一人がテーマに沿って何か話しをし、もう一人がそれを昔話風に変えて喋るというのがありました。 それをするために、4人一組になってくれというので、何となくごちゃっとそこらへんの4人が固まる。 我々のグループは女子2人、男子2人という構成になったのですが、我々男子(自分とりー君)の間に衝撃が走りました。
りー君とペアルックだよ(;´Д`)
色違いなのでわかりにくいのですが、どう見ても同じ服。 二人の間に 「やっちまった……」 「ああ。油断したな……」 と無言の会話がありました。
その授業が始まって語り手は自分の番。 提示されたテーマが 「恥ずかしいと思っていること」 でした。 速攻でリー君と服かぶったことをネタにすると、うちらのグループだけ爆笑が起こる。
この間もこの授業でマッサージをするとか言っていて、自分がやってもらう側だったのですが、パートナーの人が明らかにマッサージの仕方が違ったので 「おめえ明らかに違うよ! ヘンな回転かかってるんじゃん! 縦回転じゃん! ドライブかよ!」 とかツッコミの嵐だったり、自分がする側になっても 「いかがっすかお客さん」 とか先生の話をろくすっぽ聞かずにやってたりしてたな。 そうか、だから有名人なんだ(笑) 今日も見知らぬ女の子から 「ゆう君……だよね」 と言われました。そろそろ大人しくしよう。
2講目の睡魔と闘った後、彼女さんが 「そういえば、あれ持ってきたの」 と紙を何枚か差し出しました。 そう、彼女は演劇部の面々を登場人物にした小説を書いたと言っていて、いつか読ませてもらうことになっていたのです。 というかその話をしたのは2年か3年前なのですが(笑) 学食まで一緒に行き、彼女は友人と食べるのでそこで別れた後、じっくり拝読しました。 とりあえず自分は雪の深いアルプス山脈の頂上に制服(しかも夏服)でETごっこをしていたらUFOに連れ去られてしまいました。 この子、頭大丈夫かなと思いました。
3講義目は精神医学なので真面目に聞いたあと、図書室でそれぞれ本を読んだりレポートを書いたりしたあと、二人で高校に遊びに行きました。 相変らずの先生方がたくさんいて、次々に声をかけられます。 守衛さんにまで声をかけられます(笑) はじめに放送局に顔を出し、なにやら設備が立派になっているのに驚きました。 ついに映像機器が入ったよ。 自分らがいたときはラジオ専門でした(笑)
高校時代、彼女さんがここの局長で、自分は演劇部の部長だったので(でも彼女さんが演劇部の副部長、自分が放送局の副局長。人手のなさが浮き彫りになる(笑))、放送局はほぼ幽霊部員でした。 大会前後にだけ顔を出して編集作業を怒涛のようにやって、大会に出て、終われば去っていくという。 しかも(演劇部もそうだったけど)女子しかいないのでかなり肩身が狭い思いをしていたのですが、二つ下のM少年も自分と似たような境遇にありました。 今日見ていたらさらに立場が弱くなったらしく、食物連鎖の一番下のようでした。 放送局の男子部員はそういう運命なのだよ。哀れ。
M少年を励ました後は演劇部へ。 こっちは外で(つまり学内公演ではなく、貸しスタジオで)公演を打ちたいと話していたのですが、大丈夫かなあ……。 どうも話を聞いている限りでは頼りなくて仕方がない。 二人で口を挟みたい衝動をなんとか押さえて暖かく見守っていました(笑) 本当は色々差し出がましいこともしたいのですが、やっぱり我々はもう部員ではないのだからと思って黙っていることにしました。 でも、気になるなあ……(笑) 子を思う親の気持ちが理解できるような気がする。
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2004年10月20日(水) ■ |
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おしゃべり会 |
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今日は午後からの授業。 普通の人々は4講目で終わるのですが、自分は基礎統計学を落としてお呼び出し申し上げられたので5講目まであるのです。
午前中に大学に行って勉強でもしようと思っていたのですが、今日はなんだかやたらに眠い。 南向きの自室は眠るにはちょうどいい暖かさになっており、何度も起きようとするのに体がついていかない。 そんなわけで気付いたらもう遅刻しそうな時間でした(笑)
学校について授業を受けている最中も影が薄かったらしく、2講目が終わってから3講目の間に、彼女の友人に 「あ、ゆう君来てたんだ!」 とか言われました。さっきからいたんですけど。
そんなわけで4講目もなんだか知らない内に終わり、普通の人々は放課後。 というか4講目は選択科目だから残っている人も少ないんですけどね。 彼女さんたちはこのあと部活があるので、一旦そこでお別れ。 自分は指定された教室に向かいました。
基礎統計学の補習授業で、まずはテストが帰ってきたんですが、点数を見て目玉が飛び出ました。 10点でした。もちろん100点満点。60点以下で赤点。 ……赤点番長と呼ばれていた高校の頃を思い出しました( ̄∇ ̄;)
テストを返し終わった後、教授は 「いやあ、今回は惜しい人がほとんどでしたね」 と言った後、ちらりと自分を見て 「まあ……例外の方もいますが」 と言いました。 はい、例外の筆頭です(T_T)
そんなわけで、ずいぶん遅れて部活へ。 今日は前回の公演の反省会でした。 ホントはもっと早くにやる予定だったのですが、卒論の中間発表が昨日だったので、今日までもつれ込んだのです。 反省会が終わったら、そう言えば10月って結成飲み会やってないよね、という話を自分がしたら今からやろうと言うことになる。 といっても単純にみんなで晩ご飯を食べるだけで、またいつもの中華料理屋へ。 いつもならチャーハンとあんかけ焼きそば、鳥のから揚げ(というかフライドチキン)が定番ですが、今日は人数が多いのでそれに加えてシューマイと天津飯を注文。 シューマイはかなり美味でした。 天津飯はちょっと酸っぱいのだけれど、例のH志(今日は実習で地方に行っていて不在でした)とラブラブのSさんはなぜかそれに酢をかけている。 「そんなに軟体動物になりたいの」 と聞けば 「違うの。私、何にでも酢をかけて食べるのがすきなの」 とおっしゃる。 そういえば前にもチャーハンに酢をかけるという尋常じゃない行動に出ていた気がする。 その酢のかけ方というのがまた、人間じゃない量なのです。 おめえタコだろってくらいかけるのです。 S木と二人で 「H志は将来大変だね」 と話していました。 本人は最初何のことだかわかってなかった風なのですが、わかった瞬間に顔を真っ赤にしてました。 少女漫画みたいな奴だ。
一体何の話で盛り上がったんだか、おしゃべりを続けているうちに気付けば閉店時間が近付いており、とりあえず店を出るか、ということになる。 そのあとも店の前でなんだかおしゃべりの続きがあちこちで展開されている。
今日の反省会で、劇のパンフレットをみんなに配ったのですが、そのパンフレットには役者とスタッフからの一言が載ります。 そのテーマが『動物園の思い出』で、SさんとH志は、二人で動物園にデートしに行ったときの事を書いていました。 ただ、お互いにわからないように書いていたため、事実を知る自分以外にはわかりません。
Sさんが、店の前でパンフを読んで 「ああ、みんな結構おもしろいこと書いてあるねえ」 と、ぽつりと言ったので 「そうだよ。あんたらみたいにデートのことを書いてる人なんていないんだよ」 と言ったら、本気で怒って追いかけてきました。 それでせっかくわからないように書いていたのに、皆にバレてしまうハメになる。 この人おもしろすぎる。
殺すとわめくSさんを先輩がなだめてくれて一命を取り留めたわけですが、そんなことしているとSさんの携帯にメールが入る。 今まさに話題になっているH志で、 「今度、ゆうとKちゃんと、僕と君の四人でボーリングにいかない?」 という内容。 「ゆうどうする?」 と訊かれたので 「うちの主導権はKさんが握ってますので」 と答えたら納得してました。 つか、H志は何がしたいんだ。色んな意味でダブルデートだよね。 と言ったら、腹が痛くなるほど笑われる。 それぞれに彼女と彼氏がいるからね。
そんなことをやったあとで、さて解散ということになりますが、いつも少し考えるのが誰がどの車に乗るかということ。 いつもなら、彼女さんたちは方面が一緒なので先輩の車に乗って、自分が新琴似方面の人々を送るのですが、今日は新琴似の人が一人で、しかもダーリン(笑)がむかえに来ると言うので自分の車には誰も乗らないことになる。 そこで、先輩が何をトチ狂ったのか 「じゃあ、Kちゃん(彼女さん)はお前に任せる」 と言い、純粋に何ゆえか聞いたら 「お前はもっとKちゃんと一緒の時間を作ったほうがいい」 と諭される。
日記を読んでいる方はさも毎日いちゃこいているかのように感じると思いますが、実際にはあんまり話したりしていないし、二人きりになるのも稀なのです。 彼女さんに自分が放置されているのが現状で、自分は友人から 「おめえ愛されてねえんじゃねえの」 と言われるし、彼女さんも友人から 「あんた彼がかわいそうだよ」 と言われるくらい放置プレイです。 毎日日記に書いてるからといっても、ちゃんと男友達とずっといますよ(笑)
そんなわけで、互いに相手を大事にしろと諭され、車に載せられる。 なんだかみんなに暖かく見守られたまま家路に着きました。
そういえば、車の中で彼女さんが 「月の上でジャンプしたら宇宙に飛んでっちゃうの?」 と、また夢見る乙女なことを言っていたので 「この車が空を飛べるとしたら、アクセルべた踏みでも無理だよ」 と諭すと意外という顔をしていました。 まあ……君の住む世界では飛んでいっちゃうんだろうね。 残念ながらここは地球って言うんだ。 と言ったら子供扱いするなとむくれてましたが。
さっき気になって調べてみたら、月からの脱出速度って秒速2.4kmくらいらしいですね。 これはちょっと意外だったな。もっと遅いものかと。
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2004年10月18日(月) ■ |
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フランス |
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どうしてだったかは忘れてしまいましたが、お酒の話になり、ビールといえばやっぱりドイツってイメージがあるなあと自分が言いました。 そこからイメージが膨らんでいき、話がはずみます。
半地下にあるその木造の酒場には、木のテーブルと椅子で店内には大きな樽がある。 そこにいる人々はみんな炭鉱あたりで働いていて、茶色のつなぎと薄汚れたシャツを着てジョッキを傾けて騒いでおり、中でも親方は机に片足を上げて偉そうにふんぞり返っている。 テーブルの上にはビールのほかにジャーマン・ポテトとソーセージ、チーズなどが所狭しと並べられ、どれもがおいしそうな湯気を立てている。 そこへ茶色のジャンパースカートにエプロンをした酒屋の肝っ玉母さんのようなおかみさんが両手に持ちきれないほどのジョッキを持ってきて、小言のひとつでも言って去っていく。 ところでこの親方はマルコビッチといって、角刈りの強面だけれど実は子供好きで、家に帰ればハンナという奥さんと、クラウド、ジョアン、ナミル、ユールという4人の子供たちをかかえている。 疲れているのに、子供の相手を欠かさず、子供が寝静まった後には妻と子供の将来について語り合うのだ。 クラウドは将来、海の男になると言っている。 今は頼りないけれど、きっと数年後にはたくましくなって帰ってくるのだろう。 ジョアンはクラウドに比べて大人しい性格だ。読書が趣味で、将来は学者になるだろう。 ナミルは男勝りな性格で、泣き虫のユールをいつもかばっているお姉さんタイプ。
……二人で話し合った結果、以上のところまで決まりました。 一体何を真剣に話し合っているのか。
今日は補講が入ったので5講目までの授業。 放課後になったらもう外は薄暗くなっており、そろそろ冬だなあと実感します。
みんなはさっさと帰っていくのだけれど、自分は特にやることもなかったので大学に残っていました。 あと10分後に、フランスに留学に行っていた教授が帰ってきて、その報告会があるというので出席しようと思ったのです。 行ってみたら、教授陣がずらっと並んでいて、あとは編入のお兄さんと大学院生、学部3年生の集団がどんといるくらいで、間違ってもヒマつぶしが目的の学部1年はいませんでした(笑) 一人でぽつんと座っていたら(編入のお兄さんとは一応顔見知りなのだけど、彼女らしき人といたので声をかけなかった)、生理学の教授がやってきて 「おう、ゆう。そんなところに一人で寂しくないのか」 と言ってやたらと話し掛けてくる。 そりゃあんたが寂しいんじゃないのかい( ̄∇ ̄;)
報告会自体は興味深いものでした。 神経心理学で最前線を行っているといわれる病院の話で、日本とは医療制度も違うのでなかなかにおもしろい。 まあほとんど教授のフランス観光案内でしたけど(笑) フランスはまだ病院のIT化も進んでいないし、STと神経心理士(という職種がむこうにあるらしい)の仕事が分かれているというのも、ちょっとシステムが遅れているというか、面倒なところではありましたけど、そろそろ改革されているみたいで。
教授は最後に、パリの人は日本人が失った『義理人情』にあつい人たちだったと言って締めくくりました。 うーん。パリか。フランス語を勉強して一度行ってみたいな。
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2004年10月17日(日) ■ |
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遠出。 |
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朝にやられた。 5時30分出発どころか一時間おくれの6時30分出発でした(笑) で、澄川どころか札幌市をつきぬけ、恵庭を通り越して、千歳の山のてっぺんの支笏湖まで行きました。 カルデラ湖の『カルデラ』って、ポルトガル語で『鍋』って意味なんだそうです。 で、何しに行ったって、特に何もなかったんですが、とりあえず支笏湖でまったりしてました。 暇とエネルギーだけがムダに余っている時期なのです。 男三人組で小さな軽自動車に乗り込み出発。
二時間ほどのドライブで辿り付く朝の支笏湖は、天気にも恵まれてそれは美しいものでした。 そのまま少しそれて上の休憩所まで行くとホテルがあります。 そのホテルに入り、ラウンジの喫茶店でお茶をしようということになりました。 北海道名産といいつつ、道民でもあまりお目にかかれないハスカップを使ったメニューが揃っていました。 K倉はハスカップ・ティー、自分はハスカップ・サンデー、S呂は何をトチ狂ったのかハスカップ・ビールを注文しました。 ハスカップ・サンデーは、あのハスカップ独特の甘酸っぱさがいい感じでとても美味しかったです。 ハスカップ・ビールは赤紫色の綺麗なビール。 自分は運転するし、だいたいが炭酸がダメなので飲めなかったんですが、彼は実にうまそうに飲んでいました。 朝のホテルの喫茶店はほとんど誰もいなくて、どこかの団体がバスわっと出て行ったあとは静かなものでした。 しばらくそこでおしゃべりをしたあと、ホテルを出る。
支笏湖畔に戻ってしばらくぼんやりと湖を眺めた後は一路家に帰ってきたのですが、それでもまだ昼を廻ったくらい。 後は家でのほほんと時間を過ごしていました。 なんかよくわからない一日だったなあ。
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2004年10月16日(土) ■ |
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寝酒 |
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なんだか知らないけどワインを大量に貰ったので、毎晩飲んでます。 そのうちの一本は、なんとかっていうボジョレーの帝王とかで、100年に1度の味わいだと説明書きにありました。 ハーブ料理と相性がいいらしいのですが、んなものないので石狩鍋で飲みました。 死ぬほど合いませんでした。 しかし、そこらで売っている安いボジョレーと飲み比べてみたけれど、何がどう違うのかさっぱりです。ソムリエへの道は閉ざされました。
んなことやっていたら、治ったと思っていた急性胃腸炎が再発したらしく、今日のバイトが終わり、生徒を玄関で見送っている途中で胃に激痛が走る。 まわりに気付かれずにトイレまでたどり着きましたが、いや、死ぬかと思った。 でも帰ってきて、さっき寿司をつまみに飲みました。そろそろ血を吐いて倒れるはず。
本当は精神医学の復習でもやろうと思っていたのに、もう何がなんだかわからんので寝ます。 明日は朝の5時30分から澄川へ旅立ちます。 僕は一体何をしているんだろう。
精神医学で思い出した。 参考書を買おうと思い続けて早一ヶ月が過ぎたのですが、あれ高すぎです。 しかも心理学事典と医学事典も来年までに買わねばならないのです。 それぞれ一冊2万円もしやがります。それ一ヶ月の給料ですから! 残念! ……とか言ってられない。あああ、アトラス解剖学も買ってねえええ。 古本屋に100円で売ってないかな。
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2004年10月15日(金) ■ |
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ファンタジー |
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今日の3講目は教授が出張とかで休講でした。 なので、せっかくの空きコマを使って勉強会をすることに。 空いている教室を使って、基礎統計学の勉強をしました。 講師を担当するのは、なんとパソコン教室でインストラクターのバイトをしている友人。 ちゃんと資格も持っているプロの方です(笑) 生徒は自分一人だったのですが、彼女さんと友達軍団がすぐ後ろにいてがやがやしていました。
統計どころか算数レベルで怪しい男なので、一番初め、推測統計と記述統計の違いから始まって、比率、平均、偏差、標準偏差、普遍分散、標本分散、中央値、最頻値、四分位数まで行きました。ちょっと時間が余ったので、とどめにサンプリングの種類。 本当に統計の基礎の基礎ですね(笑) しかし、教授よりはるかにわかりやすい(^^; あんなに授業に集中したのは、受験生時代の夏期講習以来です。
90分間そのようにして勉強会をやったあとで、そのまま4講目の認知神経科学に突入。 今日は『失認』という大事な病態だったんですが、普段使わない頭をフル回転させたので途中で睡魔が襲ってきました。 あの講義の教授はものすごく静かに喋るんですよ。 しかも今日の1講目は生理学っちゅー、また頭をよく使う授業だし。 もう起きていられない。
そんなわけで、さっき脳みその写真が出てたなあと思ったらいつのまにか講義は終わっており、放課後になっている。 今日は彼女さんとお食事に行く約束をしていたのです。 と言ってもまだ15時30分だったので、適当にそこらへんをぶらつくことに。 二人でふらふらと大学を出て歩き出すと、今日は皆さん4講目で終わるらしく、劇団の人に次々と会いました。 先輩は「あ、あはは〜」と笑ってごまかし、同期の人は「早く行けよ」とやさぐれてました。 この間の飲み会で、もう知られてしまったからなあ(笑) 彼女さんはその事実を知らないので 「今日はみんなヘンだねえ」 と言ってました。 バレたら殺される。
夜までの間、イサム・ノグチ氏が設計した大きな公園に行きました。 これでも演劇と文芸という芸術をやっているものの端くれなのだけれど、やっぱり偉大な芸術家の考えることはよくわからん。 謎のモニュメントがあったり、よくわからない形のトイレがあったりしましたが、なかなかおもしろかったです。 彼女さんは突然火がついたように走り出したりするので目が離せません。 「そこらへんにいるチビッコと変わらんではないか」 と言ったら 「ちがうもん」 と言った次の瞬間に、また興味のあるものを見つけて走り去ったりします。 オマエの脳みそはファンタジーか。
いいだけ走り回った後、ベンチに腰かけてまったりしていたら、そろそろ日が沈む頃。 夕日を見送ってから食事に行きました。 近くのイタリアンレストランで、自分はミラノ風ポークカツレツ(どこらへんがミラノなんだろうか)、彼女さんは和風お月見パスタという奴を注文し、あと照り焼きチキンのピザを二人でひとつ頼みました。 安い割りになかなかに旨い。計算外だったのが、結構な量があったことです(笑) なんとか食べ終えて、食後の紅茶なぞ飲みながら小学校時代の学芸会で何をやったかという話題で盛り上がったあと、店を出る。
まだ19時だったので、そのまま青葉町の公園まで行き、のんびりと天体観測。 その後コンビニで「やきいもオ・レ」という謎の飲み物を買い、二人で飲んで微妙な気分のまま家路につきました。 あれ、一口目はマズいんだけど後味がいいから、なぜか次々に飲んでしまう。 もう2度と買わないが(^^;
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2004年10月14日(木) ■ |
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君はペット |
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「じゃあ、適当にペアになってくださいね」 コミュニケーション実践論という授業。 教授が言うので、誰かと探していたらば女の子にがしっと捕まる。 「一応お互いに自己紹介してください」 と言われたので、その方に 「あ、ども。ゆうです」 と言ったら 「うん。知ってますよ。有名だもん(^-^」
ナニユエ(;´Д`)
一番大きい講義室の最前列でオカマのマネをしていたのが敗因でした。
放課後になり、今日は夜から劇団の会議がありました。 今後の活動方針を話し合うのです。 彼女さんと一緒に行ったらもうみんな来ていて、狭いサークル会館がほぼ満杯になっている。 その中で例のバカップル二人は熱烈にいちゃついており、誰も近づけない領域を形成していました。 たまたま我々はその隣に座り、ぼんやり二人を見ていたらH志が持っていた魔法使いの杖っぽいものを渡してくれる。 なんとなくそれで彼女さんの脇腹をつついてみたら、今日は腹の虫の居所が悪かったらしく 「あんた蹴るよ」 と言いました。 「蹴れるもんなら蹴ってみそ〜」 と言ったら本気で蹴ってきて、一撃目をひらりとかわして 「私にも敵が見えるぞ!」 と言ったら本気で追いかけてきて、げしげしと足蹴にされる。
それを見ていた三年目先輩が 「ねえ、私この二人のこと知らなかったんだよね」 と、隣にいた2年生に言う。 「そうそう! 私もこの間の飲み会で初めて知ったんですよ」 「意外だよね〜。でも、高校から一緒なんだから納得はできるかも」 などと大声で言い合い、彼女さんは真っ赤になって 「ち、違うんですよ! もう先輩やだー!」 と言いつつ、三倍速で蹴りまくられました。
劇団の会議が終わった帰り道、彼女さんが何を吹き込まれたのか 「ねえ、A先輩はG先輩を飼ってるんだって」 「ああ、そんな感じだね」 「でね、K先輩はH先輩を飼ってるんだって」 「へぇ」 「そして、SちゃんはH志君を飼ってるの。……うふふ」
……それは何か。俺をペットにするつもりなのか。
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2004年10月12日(火) ■ |
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読書 |
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火曜日はとてもつまらない。 大学は4講目の英語コミュニケーションという授業だけで、しかもその授業は3クラス編成になっており、自分のクラスのは特に親しい友人もいないのです。 大学っていうのは席が決まっていないし、講義が終わればみんなさっさと出て行くから、友達を作るっていうのは困難な場所だと思う。
その上、今日は朝からなんだか具合が悪く、ひどい腹痛や関節痛があり、食欲も落ち、ひどく体が重い。 そんなわけで午前中はずっとベッドに横になって本を読み、大学で先輩に会って次回公演の候補だという台本を受け取り、午後はひたすらそれを読み耽り、講義を受けて家に帰ると、またベッドでひたすら本を読むという、なんだか入院患者のような生活になってます。 どこかへ出かけようにも、講義が微妙な時間帯に入っているしなあ。
なんだか最近、どれだけ休んでも休んだ気がしない。 病気がまだ治ってないのかなあ。 ふらっと温泉旅行にでも行きたい。
そんなことを、とりとめもなく思いながらの帰り道、昼からの小雨があがって空には見事な虹が出ていました。 自然っていうのはすげぇなあと思いながら虹を見ていたら、目の前にいたカップルがいちゃこきながら「綺麗だね」とか言いあっていて、こんな日は、なにやら人恋しくなるのです。
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2004年10月11日(月) ■ |
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殺意。 |
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「H志くんといるとね、なんだか安心するの」 などと、のろけが始まったよこの女は。 と思いながら、おもしろいので聞いていました。劇団一のバカップルです。
彼女は、特に詳しく聞こうとは思わないのでなんだかよくわからないけど、心的外傷をかかえているようで今でも狭いところや暗いところがダメという、なかなか難儀な問題をかかえていたりします。 今までも何回か過呼吸になったりしていて、医大組が幸にも過呼吸の対処法(と言うほど大袈裟ではないけれど)を知っているので、少し休めばなんとかなるのですが。 これって治るの、と相談を受けたことがあって、詳しい話を聞かないとわからないけれどPTSDならば確実に治癒するので、とりあえずは4単位も落としているエセ医学生よりもカウンセラに診て貰うか心療内科あたりに行くのを勧めると、どうにも親には言いたくないから行けないらしい。 親は保険証を管理しているので、理由を話さないと貸してくれないらしい。 自分はしょっちゅう病気するので、保険証は自分が持っているのですが。 だから、勉強がんばって治してくれって言われたんですが、最低でも後6年かかるわけで、そう言ったら「6年待ってる」と目を輝かせてました。患者さん第一号です。
ところが、彼氏と一緒にそういうところへ行くと不思議と発作(過呼吸)が起きないと言う。 付き合う前は、なんだか知らないけれど彼といると大丈夫だからって一緒にいてもらったりしてたらしいんだけど、付き合うことになってからは二人でいれば大丈夫だと抜かす。 それにねー、この間一緒にエレベーターに乗った時に、手をぎゅーって握っててくれたのー。 などと、PTSDの相談だったのに、結局さんざんのろけを聞かされました。
しばらくして話題の彼、H志が来ました。 彼女はH志の手をとって、頭をなでてもらったりしている。 もうだめだ、と絶望のため息をつくとH志が 「あれ、ゆうどうしたのさ。何か、やさぐれているけどさ」 と言ったので 「だってさ、今までずーっとのろけ話を聞かされてたんだぜ」 と言うと、その彼女はぼっと顔が真っ赤になって 「やめてーっ」 と襲いかかってきました。 ふっ、いくら筋力が落ちているからといって、女に負けるほどやわじゃない。 かるーくあしらって 「私はH志といると安心するのだってさ! 発作起きないんだってさ! 愛の力じゃねえの。ラブラブじゃねえの!」 とまくし立てると、彼女はその場に崩れ落ちて昇天しました。 「本人には一番言って欲しくなかった……恥ずかしくて死にそう」 とか言ってました。 「けっ、思う存分いちゃつくがいいわ」 と言ったら 「ゆう……。いつか殺す」 とずっとブツブツ言い続けてました。おそろしや。
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2004年10月10日(日) ■ |
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子供に接するとき |
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学園祭二日目です。 昼間はたくさん店を手伝ってくれる人がいたのに、なんだか一人二人と抜けていき、最終的には四人になってしまいました。 ずっと立ち続けて声を張り続けたのでえらく疲れる。 最後のバラシのときには誰もが無言になってました(笑)
ただの体力仕事だけならよかったようなものを、教育大の学園祭だからゲストは子供たちが多いわけです。 まあ、子供っていうのは自分の好き勝手ばかり言ってくる連中が多いもので疲れます。 軽くテロリストなんじゃねえか、あれは(笑) 小学生くらいの子だと、なんだか知らないがただ一つのことを飽きもせずに何時間も繰り返しているのだから、つきあっているこっちとしては体力勝負になってくる。 よくもまあ、あんなにエネルギーがあるもんだなあ。 疲れ果ててうんざりしたときに、自分はもう(子供の目から見れば)立派な“おじさん”なのだという事実に打ちひしがれます。
子供と接すると疲れる、という原因の一つに、自分は子供だからといって態度を変えないというのがあげられます。 みんな(特に女性は)子供がきたら、優しく笑顔で、使う言葉も平易なもので接するのに、自分は大学生にも小学生にも同じ態度で接するため、小学生にとっては難しいし、こっちにとっても会話のレベルが違いすぎるので、お互いにうんざりします(笑) 難聴の友人に接するときも、知的障害をもった人に接するときも全く態度が変わらない男です。 男に接するときと女に接するときじゃ態度が違うとは言われましたけどね。 そんなんあたりめぇよ。野郎に優しくしてどうする(笑)
それに、一対一だといいんだけど、集団の中に入るのがあんまり得意でもないのです。 グループの中にいると、自分をわざと端っこにもっていくか、あえてど真ん中で堂々としてるかのどっちかです。 だから、みんなでワッと固まってやるイベントっていうのは大の苦手。 我関せずといった顔で傍観しているか、イベントを主催しているかの二つです(笑) 本当は学園祭も来たくないくらいなんだけど、家にいたってつまらないのでこうして来てるわけで。 悪い癖だと思うんだけど変えられないんだな。
もう少し器用に生きられればいいなあと最近思います。
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2004年10月09日(土) ■ |
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あげいも屋 |
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今日は学園祭の日。 料理をするのにガスコンロが二台用意されたのですが、それでは間に合わないと言うことで急遽ホワイト・ガソリンを使用するガスコンロを用意することに。 団員の家にあるのでそれを運んでくることになったんですが、何せその人の家は遠い。 札幌の隣の市、北広島の山の中にあるのです。 団員の中でも未開の地とか、サバイバル生活だとかで有名でした。 そんなところに取りに行け、と指令が下るのが車持ちの宿命。 朝の8時半には大学にいなければならないため、逆算すると6時には家を出なければならないありえなさでした。
実際に市内に入ったのですが、まあまわりはいたって普通の街並み。 ところが、その人の家があるという道に一本それるともう別世界。 まさに森の中に家が取り残されているといったふうで、訊けば下水道が通ってないという。 本人は強固に 「普通の家でしょ? そうだよね?」 と言ってましたが、噂どおりの未開の地でした。
さて、大学について我々のサークルは外で飲み物とアゲイモを販売します。 実家が洞爺の旅館だという先輩の御宅で取れた、完全無農薬のジャガイモを使用と、なんだかこだわってます。 準備にはほとんど参加しなかったので一体何をどうするのかわからないんですが、当日、開店前にひとつ買って食べてみたら、本当においしかった。 ライバルは中山峠(ドライブインのあげいもが名物)だと豪語するだけありました。
今日は午後からバイトが入っていたため午前のみの参加でしたが、それでも結構な盛況ぶり。 もう大学院受からなかったら、飲食店経営したいなと思いました(笑)
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2004年10月08日(金) ■ |
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天体観測実習 |
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昨日の話なのですが、講義室で 「あー、明日で1週間が終わるなあ」 と言ったら彼女さんから 「明日休みだよ」 とツッコまれました。 「なんで、オレに断りもなく勝手に休講なんだ」 と言ったら 「掲示板に書いてあったでしょ。ちゃんと見たの?」 と怒られました。 けど、掲示板は見たけれども、そんな張り紙はひとつもなかったのです。 その旨訴えて抗議すると 「あんたどこの掲示板見てるの。共通掲示板だから」 とトドメをさされる。僕が見ていたのは学部の一学年掲示板。 むしろオレ専用掲示板を作って欲しい。
というわけで今日は全休講だったのですが、やっぱり関係なく大学に出てきました。 お隣の教育大で今日から10日まで、学校祭が始まるのです。 今日はそれの手伝いに行きました。 我々の劇団はあげいもを売ります。 そんなわけでサークル会館に大量のイモやらクーラーボックスやらガスコンロやらをとにかく運び込む。 午前中にはそれが終わり、コンビニで弁当を買ってきて会館でまったり食べてから、午後はテントを組みにいくことになってました。 自分は早々に食べ終わって、客席用のふわふわした謎の長方形型物体を枕代わりにごろごろしていたら、前回の公演で舞台監督だった人の携帯が鳴りました。 しばらく話をしていたあとで、 「今、前回の公演で脚本・演出をした者がいますので、代わりますね」 などという。自分のことですな。 なんだ、スカウトか、などとみんなで話していたら、その人は自分に電話を渡しながら 「旭川の小学校で、ゆうの本を元に学芸会をやりたいんだって」 と言う。 そうか、教科書を題材に芝居をつくるとそういうことがおこるのか、と先輩は感心していました。 小学校の先生が出て、素人なものだから色々お聞きしたい、と様々な質問をしていきました。 それに答えた後で、上演台本があるから(破れ稿にするつもりだったけど、不精のためにまだあった)それをお送りしますという話に落ち着く。 郵送はお金がかかるので、パソコンのデータをそのままメールで送信し、公演がんばってください、と言うと 「子供たちに感謝状を書かせたいので住所を教えて欲しい」 と先生は仰る。 劇団みんなで作ったものだから、大学宛に送ってもらうようにしました。今から楽しみ。
そんな一騒動があったあと、テントを建てて設営だのと力仕事が終わったら、もう19時を廻っている。 ほとんどの人は帰ったけれど、自分はこのまま帰っても暇なので、H志とメシでも行くかと話していたら、地学専攻の先輩に 「今から研究棟で天体観測実習をやるから見にこないか」 と言われるので、くっついていきました。 H志は彼女がいるから、奴らはいいだけいちゃこいてるんだけど、自分の彼女さんはお帰りになった(なんと親父さんが入院したらしい)ため、けっ、んなもんツマラネエと思ってたのが、そのうちそんなこと関係なく星に夢中になる(笑)
研究棟の最上階に、でかい天文観測の施設があって、前々から興味があったのですがこの日入ることが出来ました。 実習には多くの人がいて、地学専攻のほかにも理学の人や地域環境の人、そしてここに心理科学の人(笑)などいろんな人が来ていました。 この日観測したのが、北斗七星のアルコルとミザールでした。 あの、北斗の拳っていうアニメで「死兆星」って言われてたやつです(笑) 見かけの重星、と言って肉眼ではひとつの星のように見えるのですが、目がいい人には、ミザールとアルコルがはっきり識別できます。 昔、アラビアの兵隊の視力検査に使われたのは有名な話ですね。 これがひとつに見えるようだと、目が悪いというわけです。 望遠鏡で覗いたら、かなり離れていて本当の連星ではないため、見かけの重星、と言われています。
研究員の人にそんなことを説明してもらいながら観測が終わった後、研究棟の屋上に上がってみました。 この街の夜景が綺麗に見えます。 そのうち、どこの専攻科かわからないんですが、手作り花火が打ちあがるというのでみんなで観に行く。 季節外れの花火はいびつに曲がってたり、ハート型のつもりが逆さまになってたりしましたが、それが手作りって感じで綺麗なものでした。 ハート型は何発か打ちあがったんですが、最後の一発で正しい形になったときは歓声があがりました(笑)
花火のあと、劇団員のS木が特殊科の出し物でクレープ屋にいるので冷やかしに。 お前らなんか食え、と言ったので 「この宇治金時もどきくれ」 って言ったら 「ああ、それクリーム売り切れたよ」 などといわれる。 ゆうだから、特別に餡子にチョコまぶして、フレークも入れてやれ! などととりあえず手当たり次第に突っ込み始め、奴の暴走が始まる。 みんなでやめろと言っていたら奥からもう一人、店番の女の子が出てきて 「こいつ、また暴走してますか」 と、にこやかに訊く。 とりあえず出来上がったクレープの中身を見せると 「すみません。こいつ後でしばいておきますから」 と、天使の様な笑顔とごく穏やかな声で卑劣なことを仰ってました。 さらばS木。
そんな感じで夜はまたふけていきます。
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2004年10月07日(木) ■ |
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コミュニケーション |
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死ぬほど寝ているのに熱だけ下がらない。 こんな日に限って気温が高いし、一限目はコミュニケーション実践という講義。 これは大学のフィットネス・センターで様々なレクリエーションをするという講義で、これが自分みたいな協調性の全くない男にとっては非常にめんどくさい上にやる気が出ない(笑) 今日も先生がなにやら喋っていたので退屈になり、ウォーキングマシンのベルトの部分を手でものすご回して遊んでいたら友達にとっつかまって 「お前ロボットね」 とか意味のわからないことを言われる。 説明を求めると、どうやら感覚遮断実験をやるらしく、感覚が遮断される側のことをロボットに例えていたようです。
まあ要するに相方の誘導で、目をつぶってそこらへんを歩き回るって言うごく単純なものです。 やってみるとわかります。めちゃめちゃ怖いです。
別に視覚障害者の気持ちになってみようとかそういうんじゃなくて、単純に自分の感覚を試すもの。
人はそれぞれどれかの感覚が優位になるようになっています。 こういうテストをやったあとで感想を聞くのが一番手っ取り早い。 音に関することが多い人は聴覚優位タイプ、目を瞑っていても明暗でわかる人は視覚優位である可能性が高いというわけです。 相方は、近付くと人の体温がわかるといったので、おそらく触覚優位の人なのでしょう。
自分は視覚優位なんだなあと思いました。 目蓋の裏からも明暗が気になるし。 でも、感覚遮断実験で止めて欲しいのは、視覚がふさがれると聴覚がもともと悪いもんだから、ほぼ何も感じなくなるところです。 そのせいで先生の説明を聞き逃したのさ。ああそうさ。
昼休み。 隣に座っていた女子が 「OLがお金を横領してお水になったの」 とか話していて、おお、ついに日本もそういう事件が起こるようになったんだなあと一人合点していたら、ドラマの話でしたか。そうでしたか。 最近テレビなんてものは、とんと見なくなりました。 一方通行のメディアは、詰め込み型教育の犠牲者を増やすだけなのさ。
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2004年10月06日(水) ■ |
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バカップル |
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やっと自由の身になったと思ったとたん、今まで溜め込んでた種種の病気が襲ってきました。 昨日、今日と1コマだけだったので、自宅でゆっくり休んでいたのですが。
今日も1コマだけ授業に出たあとで、彼女さんが友達のお見舞いに行くとかでさっさと帰ってしまったので、意味もなく生協でやっていた和菓子フェアに乗り込み、団子を買って帰ってきました。 友人も忙しいらしく、今日の夜しか構ってくれません。これから晩ご飯食べて遊びに行くんですけどね(駄)
そんなわけで、布団で微熱を抱えてゴロゴロしていたら、H志からメールが来る。 今週末に学校祭があり、我々はそこで茶店をやるので、クーラーボックスとガスコンロがないかとのこと。 どっちもあるので、持っていくよと返信したら、H志ではなく、H志の彼女さんから 「さすがクララ! H志が愛するだけあるね!」 と帰ってくる。 ちっ、デート中かよこのバカップルは。 一応一緒にいるの? と送ったら 「うん。風月にいるの。ゆうには渡さないもん」 と返って来る。 オレなんか自宅療養中だよこんちくしょうめ、と送り返せばH志から 「愛してるよ」 と来たので癒されました。僕らの愛は不滅さ。
数秒後、どうも腑に落ちないことに気付いたので彼女さんに 「かまってくれー」 と送ったら 「うん。いつかね」 と、割と冷ややかに返されました。 女心と秋の空。
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2004年10月03日(日) ■ |
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千秋楽。 |
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いよいよ最終日。 最後のお言葉を、と言われてテンパって、 「今日は、お客さん気絶させましょう」 とか訳のわからない事を言う。
最後の舞台だから楽しんでいこう、と言っていつもの掃除に入ると、役者陣が次々に 「演出さーん」 とやってくるので、一人一人に握手したり、肩をたたいたりと激励。 先輩が 「はぐはぐ」 と言って抱きついてきたのだが、ていうかそれは全く抱きつくのではなくて、十字固めという首の静脈を押さえる柔道の締め技なのだが、それが綺麗に決まってそろそろ死ぬと思ってたらやっと開放される。殺す気か。
まあ、そんなわけで千秋楽。 予想以上にお客さんが詰めかけ、前に宣伝したおば……お姉さんも駆けつけてくれました。 あまりに盛況のため、パンフレットがなくなるという緊急事態( ̄∇ ̄;) 急遽増刷をし、お客さんを招き入れる。 差し入れも前回とは比べ物にならないほどたくさん届きました。 特に今回は医大組三年目の先輩が引退だというので、その差し入れが多い。
プロジェクトに参加していない劇団員もわっと押し寄せて、 「クララがどんな芝居を作ったのか楽しみだわ」 などと妙なプレッシャーをかけてくる。
本番は、三日間の中では一番好感触だったんじゃないかと思います。 三日ともお客さんが感動してくれてよかった。 客出しの後で、見に来てくれた先輩が 「クララ! よかったよ!」 と言いながら飛びついてきて、だからオレの真後ろに階段あるから。落ちるから! とまた死にそうな目にあう。 どうしてこの劇団の先輩は抱きつくフリして殺そうとするのか。
今日は18時に撤収なので急いでバラシに入り、またこの男は使えないので掃除ばかりをやっており、劇団の掃除大臣の称号を得ました。 掃除が終わったら、たぶんシズ運んでいたときに痛めたのでしょう、ものすごく左足が痛くて動かなくなっている。 それでもこの後すすきので打ち上げがあり、H志が寄るところがあるというので一緒に行きました。 少し遅れて豊水すすきのに着き、彼は寄るところに行ってから向かうから先に行ってて、と言って去っていく。 ふらふらと歩きながら、打ち上げ会場に向かう途中、もう目の前まで来たところで電話がなり 「あんたまた迷ったでしょ!」 とH志の彼女に開口一番怒られる。 いや、オレはまっすぐ来たんだと電話で主張している間に店から先輩が出てきてとっつかまる。 H志が遅れてくるんです、と先輩にいうと 「もうとっくに来てるよ。H志、またクララが迷ったって心配してたよ」 といわれる。なんて早いんだ(笑)
とにかく、動かない左足を引きずって店内に放り込まれると、H志はもうビール二杯目を煽っているところである。 店内はごく小さく、ほとんどうちらの劇団貸しきり状態なので遠慮せずに騒げました。 店主も夫婦でやっているノリの良い人で、一緒になって盛り上がってくれました。
毎回、打ち上げの時にスタッフから○○賞というのがあります。 自分もスタッフなので用意しましたが、自分は舞台監督賞の掃除大臣賞と、衣装さんから胃痛なのにがんばったで賞をもらう。
その後、自分の演出賞はやっぱりみんながんばったから、みんなにあげました。 だいぶ前、H志と銀河鉄道の夜の話をしていて、彼はストーリーは知ってるけど読んだことがないと言っていたのを思い出したので、本をプレゼントしたらすごく喜んでました。愛してるって言ってました(笑)
賞の授与が終わったら、恒例の『演出さんに10の質問』 もう足が痛くて立てないので、隣の人に支えてもらいながら答えました(笑) 10と言いながら15問あったんですが、ほとんどが恋愛がらみ(笑) 唯一違うのは 「この劇団に入ってよかったなと思うときは?」 で、 「H志に会えたこと」 と答えておきました。 H志も 「僕もさ」 などと言い、みんなから 「お前らなんなんだよ!」 と言われました。 けれど、僕らは互いの彼女の公認の仲なのです。残念! 二股かけるなーなどとみんなに言われ、そのまま恋愛話に突入。 もう酔っているし、だいたいみんなぼんやりわかってきたことなので、自分と彼女さんが付き合っている事をH志が公表すると、全く知らなかった先輩達が 「ええ!? ちょっとあんた早く言いなさいよ!!」 とバシバシたたいてくる。 その後メモ帳なんて取り出して 「で、どっちから? いつ? どうやって?」 などと根ほり葉ほり聞いてくる。 唯一知らなかった同期のS木はブチ切れて 「お前いつか殺す」 と言い続けていたり、大変なことになる。 S木に一度、お前の彼女ってKさんだろと言われたことがあるのですが、うまくゴマカしてたのです。 俺はきっと言い続けるだろうと宣言してました(笑)
隣に座った女の先輩はずっと 「いや、あたしもさ、妙に仲がいいなと思ってたんだけど、高校から一緒なんだから別に自然かなって思ってたのさ。いや騙された。そうだよねー。今考えると帰りに送ってあげるって言ったり、いっつも一緒だったりさ。仲いいもんねー。いや、もっと早くにいいなさいよ! なんなのさ!」 とマシンガンのように語ってました。
彼女さんは訳がわかってない風で、いつものようにつれないので、帰りは一人ふらふらと家路につきました(笑)
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2004年10月02日(土) ■ |
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取り留めのない僕らの |
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さて、二日目です。 桟敷、という、まあ要するに座布団なんですが、それが大量に出ていました。 桟敷は客席が足りないなと思ったら出すものなんですが、それが予め出ている。 なんだろなーと思っていたら先輩から 「今日は子供たちがたくさん見に来るんだ」 と訊く。 うあー。昨日の男の子はよかったけど、もっと子供向けにつくるべきだった(汗)
しかし、子供が桟敷に座るとなるとよっぽど来るんだなと思ってたら、来るわ来るわ。 どういう集まりか知らないけれど、小さい子から小学生くらいまで色々と。 その他、客席もぎっしりと埋まり、超満員の状態。
自分が普通に前説しても理解されないと思うので、まず先輩(小学校国語の専門)が子供たちのために説明をしてから前説。
子供たちの反応というのはとても素直で、笑うところでは多いに笑い、泣くところでは泣いてくれました。 中盤がやっぱり理解しがたいようですが(笑) アンケートにも、もう少し子供向けだといいという声もありましたが、全体的には楽しめたみたいで、よかった。
芝居が終わった後、子供たちの先生(らしきお兄さん)がやってきて、子供たちがお兄さんお姉さんと遊びたいって言っているのですが、とおっしゃる。 舞台監督がどうする、と言ってきたので、後のことは俺がやっておくから役者陣は衣装のまま遊んできて、と指示をする。 役者を送り出した後、ほっと一息ついて後かたずけをしていたら、スタッフを手伝ってくれた先輩が来て 「子供に見せられる演劇っていうのはいいなあ。この劇団初だよ」 としみじみ語ってくれました。
役者陣は椅子取りゲームなんかを楽しんでいたみたいで、この時ばかりは役者になりたいと思いましたよ(笑)
子供たちが帰ったあとで、各自解散となったのですが、自分の彼女さんはさっぽろに用事があるとかでさっさと行ってしまったし、みんなそれぞれ帰っていくので、同期の友人H志と勢いで食事に行きました。 彼の彼女も帰ったし、彼は彼で寮に帰るだけなので寂しいと言っていたので、じゃあ寂しい男同士で語ろうぜということになる。
適当に車を走らせて、札幌市では有名な高速道路下のレストラン街へ行く。 イタリアンレストランに入り、男二人でわいわいとディナーを楽しみました。 その後、彼は食事の後に彼女とスターバックス・コーヒーへ行くのが常だというので、ノリでスタバへ。 酒も飲んでいないのにお互いに酔っ払ってきて、帰りの車の中ではお互いの恋愛談義に花が咲きました。 まずはどうやって告白したかをお互いに言い合います。
ヤツのすごいところは、公園の噴水の中で告白したとかドラマティックな演出をし、告白の言葉は
彼 「つきあってくれませんか」 彼女「……」 彼 「それなら、僕と踊りませんか」
これでOKやて。 お前ばっかじゃねぇの! と二人で叩き合って笑ったり。 その後やっぱり自分も言ったわけで、大通公園のイルミネーションの下で告白したわけで、お前もだべや! などと大笑いする。 大学についても話は盛り上がり続け、駐車場に車を停めたまま じゃあ、次はどんなデートしたかひとつあげなさい! と次の話題に入る。 ところが、お互いに水族館へ行ったという話になり、どこへ行ったか訊けば 「おたる水族館!」 「まじで! オレも!」 などと大盛り上がり。 花火大会の話では、自分の彼女が浴衣を着てきたことをえらく羨ましがってました。 彼らは大学の帰りに行ったため、浴衣じゃなかったとか、わいわい言い合う。
そんなこんなで、今日は17時に解散だったはずが21時を過ぎてもまだ二人は大学にいるわけで、 「俺らって何やってるんだろうね」 「明日、千秋楽だよね」 「そうだね」 という話に落ち着き、ようやく彼は寮に帰りました。
誰か僕らをしかってくれ。
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2004年10月01日(金) ■ |
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号泣 |
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ついに本番を迎えました。 重大な事実に気が付いたのですが、自分の前説とカーテンコールの練習をまったくしていませんでした。 急遽掃除しながら練習し、ぶっつけ本番です。
あっという間に開場しました。 平日にもかかわらず結構なお客さんが来てくれます。 自分の高校の演劇部を引退した三年生も忙しい中来てくれていました。 大学生以上を狙っていたのでもちろん、若い方が多かったのですが、意外だったのが親子連れの方がいらしたこと。 しまったなあ、子供向けには意識して作ってないぞ。 ストーリー自体は簡単だけど、果たして理解してくれるだろうかと思っていました。 上演時間も90分と長いし、大丈夫かなあ……。
ところが、物語が始まるとけっこう食い入るように見てくれる。 笑いをとる場面では素直に笑ってくれたし、中盤の難しい部分も一生懸命見てくれました。 ラスト、いちばん泣けるシーンではお客さんがほとんど泣いてくれたのですが、その男の子がえらく号泣。 もう涙を押さえられないというふうで、お母さんにあやされていました。 なんだかあそこまで泣いてくれると、逆に申し訳ない( ̄∇ ̄;) 傍目から見ていた自分もなんだか泣けてきて、そろそろカーテンコールなのに目が真っ赤だしどうしようと思ったほどです。 自分で書いた本で泣くってはじめてだなあ。 それだけ役者さんががんばってくれたんです。
閉幕後、カーテンコールはボロボロでした(笑) 最後に自分の劇団名を言うところが誤って○○高校演劇部と言ってしまい会場内の爆笑を買うハメになる( ̄∇ ̄;) いやあテンパったとみんなに笑われました。
帰り、照明をやっていた彼女さんが大失敗をして(指定外の暗転をした。問題はなかったけれど)かなり落ち込んでいたので、まあ昨日は助けてくれたから今度はおれが、と思ってすすっと近寄り、けれど何もできないので普通に漫談のひとつでもしながら一緒に家路につきました。 車の中で、珍しくぎゅーっと抱きついてきたので 「どうかしたの」 と聞いたら 「人間ホッカイロ」
いや、確かに熱はあるけどさ。 復活の早い人だ( ̄∇ ̄;)
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