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熱血青春日記(癒し系)
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2004年09月30日(木)
何も言えなかったので

いよいよ明日は本番の日。
なんだか信じられないなとみんなで話していました。
とにかく残ったビラを大学でばら撒いて、最後の宣伝とする。
20枚ほど余ったので、どうしたものかと思っていたら、科目等履修生というやつでいくつかの授業をとっているおばあさん……いや、お姉さんがいらっしゃる。
直接話し掛けて、教育大と医大の学生がこういうお芝居をやるんですけど見にきませんかと言ったところ大変興味を持ってくれて、ありがとう、とビラを受け取ってくれました。

こりゃ好感触と思っているところに生理学の教授がやってくる。
この教授は恐ろしい記憶力の持ち主で、なんと全学生の名前と顔を全て記憶しているのです。
だから、この授業だけは出席カードがないのにサボれないのです。ちっ。
始めは、内科のお医者さんっていうのはえらく記憶力がいいんだなと思っていたんですが、ほかのお医者様はそんなことないので(笑)、やっぱりこの人の特技なんですね。
もちろん自分もバッチリ記憶されていて、どこで手に入れたやらビラを片手に
「おい、ゆう。ここの脚本演出ってお前のことだろう」
とおっしゃる。
「ええ、まあ」
と言うと
「ほー。人間一つはとりえがあるもんだ」

(´□`lll)


彼女さんとその友人が
「ゆう君は急性胃腸炎になるくらいがんばってるんですよ」
などと宣伝するのですっかり教授の標的にされて、ひとつの説明が終わるたびに
「そうだろ、ゆう」
だの
「お前、演出家なら呼吸器の仕組みくらい知っとけよ」
だの
「こういう理由でこういう反応が起こるんだ。演劇につかえるだろ、ゆう」
だのと集中攻撃するので、居眠りもできません(駄)



そんなこんなで、唯一の睡眠時間を削られたまま、最後の稽古場へ。
役者さんは演出の言葉を欲しがっていて、けれど何も言えなかったので、好きな言葉を引用しました。


星を掴もうとして手を伸ばしても、なかなか掴めないかもしれない。
けれど、星を掴もうとしているかぎり、その手は泥を掴むことはないだろう。


やってやろうじゃないか。
死ぬほど泣かせてやろうじゃないか。
一花咲かせてやろうじゃないか。



2004年09月29日(水)
ゆっくりでいいから

いよいよ本番が近くなってきて、みんなのテンションも上がってきました。
プロジェクトには参加していない先輩方もちらほらと顔を出してくれます。
そんな中、11月に公演を控えている他劇団の演出家の方が来てくれました。
我々の劇団出身の大先輩にあたります。

普段はめちゃめちゃテンションが高いのに、今日はやけに落ち着いた声で
「演出がんばっているかい?」
と話し掛けてくれたので
「胃を痛めるほどに悩んでます」
と正直に打ち明けると
「それでいいよ。そうじゃなけりゃ、いいものなんて作れないからね」
と妙にずっしりとおっしゃりました。
普段からは想像つかなくて、おもわず背筋がシャキっとしました。
なんか、うれしかったなあ。
これじゃあ自分はダメだとずっと思い続けていたのに、何か重荷が取れたように感じました。
まだまだ小物だなあ。もっとビッグになりたいなあ。



それでがんばりすぎたのか何なのか、帰りにちょっとした出来事。
いつもは帰る方角が同じ先輩の車に乗ってしまわれる彼女さんですが、今日は人数が多かったので、珍しく自分の車に乗りました。
ほかの人々を駅で降ろし、一路彼女宅へ向かう車の中、お互いに大変だねとか話してました。
向こうの上手く出来ない、本番が不安だという話を聞き、自分も一体何ができるだろうと話している途中で、急にめまいが始まる。
最初は運転に支障ないレベルだったのが、だんだん手の感覚がなくなってきて、意識が遠くなり始めたので、彼女に断って近くのローソンに車を止めました。
しばらくシートを倒して横になっている間、彼女はコンビニののぼりを見て
「ああ、そろそろ中華まんが美味しい季節なんだね」
と行って、すっとコンビニに入っていき、その中華まんを二つ買ってきてくれる。
「帰りが遅くなってゴメンね」と言えば、
「23時に帰るって電話してきたから、ゆっくりでいい」
と言う。
そういえば、ここ最近は怒涛のようにやってきて、いつでも急いでいた気がする。
時間がないと言い続けていたような気がする。
もう本番は目の前なんだから、ゆっくり仕上げていこう。
そう心の底で思いながら、エンジンをかけました。



2004年09月28日(火)
迷子

今日は仕込みの残り。
平台を組み、パネルを立てて、けこみをします。
まずは平台を組み終わって、ずれないようにその中にシズと言う錘を入れます。
その作業を任された我々三人は劇団一の適当軍団。
まーここらへんだべ、と適当にシズを入れていく(^^;

シズを入れた後はやることがないので、ほうきと塵取りを持ってきてひたすら掃除をしていたわけですが、なにしろまだあっちこっちで作業をしているため、

「あ、ごめん。木屑だしちゃった」
「ごめん。ここもう一回掃除してくれる?」

などと連中は好き勝手言いやがりまして、いつまでたっても掃除が終わらない。
ムカついたので掃除は放り出して、次はパネルが立つというのでその手伝いに行きました。
ところがまた、そこで大事件が発生。
強度の問題で、運んでいる途中にパネルが分解しました(笑)

大慌ててで男全員が集合し、パネルの復旧作業。
取れた部分は木工用ボンドで固定し、もう一回り大きなクギを使って留めるという方法で合意する。
木工用ボンドがあいにくなかったので、じゃあ買出しに言ってくると先輩(29歳)は一年生の女の子(19歳)を連れていきました。
じゃあボンド帰ってくるまでしばし御歓談と相成ったわけですが、待てど暮らせど帰ってこない。
先輩の車で、すぐそこのアルテに買いに行くだけなのに、何をそんなに手間取っているのかと思っていた頃に電話が鳴り、見てみるとその先輩からの着信である。

「すまん、Nちゃん帰ってきてない?」
「いえ、帰ってきてないですけど? ってか、先輩と一緒じゃないんですか?」
「それが、はぐれて迷子になってん」

貴様一体何歳だーΣ(´□`lll)

なんでも、先輩がボンドを買いに行くので、その子に1000円握らせて、これでみんなにドーナツを買いに行きなさいと指示したところ、待ち合わせ場所を決めてなくて見事に迷子になったそうです。
なんか、もう……うん。


まあ、とりあえず探していなかったら向こうも帰ってくるだろうから、一旦帰ってきてくださいと言っておいたら、案の定二人は別々に帰ってくる。
我々の心には、この29歳にお使いは頼めないことが刻まれました。


ボンドがやってきて、みんなは装置の修復に入り、暇人一人だけがひたすら掃除をしていたのですが、装置も無事に終わり、仕込みが終わると場当たりに移ります。
今回は照明が大変なことになっていて、とにかく転換が多い。
操作するのに手は三本必要なんじゃねえかと思うほどで、こりゃ大変だなあと思いながらもなんとか場当たりを終わらせて家路に着きました。



2004年09月27日(月)
あんた邪魔。

今日はいよいよ仕込みの日。
舞台となる稽古場にイレクターをたて、客席を組み、暗転処理をし、装置をつくり、パネルに人形たてを付けて建てこみをし、平台を組み、けこみをし……などなど、とにかく色んなことをします。
そのため、今日は朝から大工仕事がほとんど。
自分たちは午前から授業があったのですが、イレクターを建てるのだけは人手が必要だったので、自分は彼女さんとともに昼休みを抜け出して稽古場へ顔をだしました。
イレクターは無事にたったのですが、シズを吊る段階になると彼女さんに先輩達がいちいち説明しながらやっていたので色々と手間取ってしまい、そろそろ授業に間に合わない時間になってもまだ吊り終わらない。
彼女さんは
「次は情報科学ですから、一回くらい休んでも平気です。代返頼みますから」
などと言って稽古場に残ることになりました。
「じゃあ自分も」
と言うと
『あんたは単位落とすから帰りな!』
とメンバー全員から全否定くらいました。ねえ、何この信頼度の差。
情報科学だべ? んなもんどうせ行ったって寝てるだけだからいいんだ、前期の情報処理演習は単位とれたんだから情報科学も楽勝だと言い張り、結局残りました。
もう単位落としたね、と憐れみの目で見られましたけど残りました。
絶対落とさんってのに。
でも、残ったところでイレクターが建ってしまえばほとんど仕事はない。
仕方がないので舞台上の掃除をしていると、彼女さんから、照明の吊りをするから紐を力いっぱい押さえててくれ、といわれました。
よしきたとばかりに行ったんですが、実はこの公演中に5キロ体重が落ちてました。
その上、最近はろくすっぽ筋トレもしていないし、この時点で熱が38度近くあったので、全然力がなくなってる。
下手すりゃ彼女さんの引っ張る力のほうが強いので押さえ込みの意味がまったくなく、
「あんたもう、稽古場の隅っこに行って寝てなさい!」
と押しやられてしまいました(笑)

仕方がないので虚しく掃除を再開すると、今度は舞台監督部から暗転処理に使うのでこの規格でダンボールを切ってくれ、との指示。
よしきたとばかりにダンボールを切り始めたのですが、なにしろこのカッターというやつは切れない。
ノコギリのようにシャコシャコ言わせながら地味に切っていると先輩がやってきて
「ねえ、ゆう君。カッターって何か知ってる?」
と訊かれました。
小学校は脱走していたから、そういえばカッターの正しい使い方なんて習ったことがなく、今まで自己流でした。
どうやらカッターというのはきちんと使えば結構切れるものらしいです。
先輩がやったら恐ろしく早く切れました。
よっしゃ、それがわかればこっちのもんだ! とばかりにまた切り始めるのですが、なぜかやり方は同じなのに切れない。
舞台監督のMさんが戻ってきて
「ねえ、切れた?」
と聞かれても、先輩が切ったところから3ミリくらいしか進まない。
「あー、もう! この男は不器用なんだから!」
とお叱りを受けつつ、今度はこう、力をこめてやればいいはずだと思ってやると切れすぎて自分まで切りそうになる。
別の先輩が飛んできて、また正しいカッターの使い方をレクチャーするも、この男には通じませんでした。
いつしか自分の周りに先輩が全員集まってくる。
「ねえ、みんなお父さんお母さんの目でゆうを見ているよ」
などと、訳のわからない励ましをうけつつ、ようやく切り終えました。

今度はもっと簡単な仕事をやると言われ、次の任務は客席組み。
席がズレないようにシズと呼ばれる、バカみたいに重たい錘を中に仕込む作業でした。
これをこの中に入れるだけだから簡単でしょ、と言われて始めたのですが、こいつがまた体力がない&筋力が落ちているものだから、熱は40度近くまで跳ね上がったし、シズも持ち上がらないし、だいたいがあの狭い口からシズ入らないし。
四苦八苦しつつもようやく一個入れたところでもう息も上がってるし、ご丁寧に指も挟んだし、汗もだらだらに流れてました。
それを見ていた先輩がまた飛んできて
「ねえ、あんた熱あるんだから、これは私がやるからこの幕を支えてて」
と、もっと簡単な任務にランクダウンしました(笑)
ところが、この幕というのがまたつかみにくい。
その上もう縛って固定してあるのでなかなか外れない。
「……ねえ、Kちゃん。一体どういう人生を歩いたらこんな不器用な人間ができるの?」
と先輩は泣いていました。




結局のところ、病人は舞台の隅っこに特設スペースを設けられ、そこで寝かされていたのです。



2004年09月26日(日)
13時間稽古。

今日は大学院入試のため、稽古場は使えませんでした。
じゃあ休みになるかといえば、公演1週間前にそんなことはなく、別の稽古場を借りて稽古することに。
舞台監督部で借りたところは、団員の家から徒歩30秒という近さにある会館でした。
本来は町内会の集まりなどに使う施設で、案の定行ってみたらじさまばさましかいない。
管理人もおじいさんとおばあさんで、住み込みで働いている……というか自宅を貸している状態(笑)
そこへ9時〜22時まで篭もって稽古でした。
大きなホールと小さなホールがありまして、午前中は小ホール。
午後は小ホールがなんとか囲碁会とかいう集まりがあるので大ホールに移動でした。
その囲碁会が終わったら、また小ホールに移動という日程。
大ホールは結構高いので、なるべく小ホールを使うようにしていたのです。
管理人さんに、少々騒がしくなるがいいか確認をとって早速稽古開始。
先ほどもちらっと書きましたが、ここは団員の家から徒歩30秒です。
小ホールの窓を開けたら、目の前にその家がありました。
家族総出で窓辺に立ち、団員の稽古を見守っていました(笑)
そんな中での稽古。
『小ホール』と名が付くとはいえ、普段の稽古場とそんなに変わらない広さ。
ここで午前中みっちり稽古を行いました。

午後からは大ホールに移動をかけました。
ついでに昼食をコンビニで買ってから移動すると、なんとまあこれがまた広い。
宴会場によくあるような小さな舞台があって、イレクターが建って暗転処理ができれば、ここでも公演ができそうでした。
昼食後にテンションがあがり、ここでもみっちりと稽古。
途中自分の胃腸の発作が起きて、稽古場が一時騒然としたりしましたが、なんとか乗り切ってました(^^;


稽古をしていると時間はどんどん過ぎていくもので、いつのまにか時計は19時を回ってしまいました。
本当は17時で小ホールに移動だったのですが、今日はこれでお客さんがこないから、と大ホールを小ホールの金額で使っても良いよ、と言われました。
これは本当にありがたかったです。
気にしていた稽古中の声の大きさも、囲碁クラブのほうが騒がしかったくらいでした(笑)

さてそんなわけで稽古を続けて19時、ここで、Sくんがどうしても外せない用事があるというので抜けたため、そろそろ晩ご飯にしようとみんなで外へ出る。
車二台に分乗して、先輩のおごりで近くのうどん屋へ行きました。
人数が多いので、適当に分かれて色んな雑談をする。
こうしているとちょっとした大家族のようでおもしろいのです。
うどんは高くても400円以下なので、遠慮せずに奢られます。
自分は柚子ねぎのうどんというのを頼みました。
柑橘系は胃によろしくないだとか色々と言われつつも、さっぱりして美味でした。
自分は役者陣と並んで座り、今回の公演は役者に助けられたよ、いやいや本がいいんだよ、などとお世辞合戦してました(笑)

食事が終わって稽古場に戻ってくると、なんだか旅館に帰ってきた感じがします。
みんな「このまま寝るかー」みたいな雰囲気なんですけど、また稽古です。
演出もほぼやる気がないんですが、鬼のような舞台監督につっつかれてやってました(笑)

さて、22時に稽古が終わって帰るという段になる。
彼氏(Sくん)が早々に帰ってしまったMさんは自分の彼女をとっ捕まえて
「私Kちゃんと帰るー」
等と言う。
彼女さんも
「わーい、Mちゃんに貰われるー」
などといい、本当にそのままお帰りになられました。
Sくんに帰られて、彼女さんにもすてられた僕はどうしろと、とずっとごねていたら団員になだめられる。
そんなわけで、色々死にそうになりながら家路につきました。



2004年09月25日(土)
ドミノ

今朝、鏡をまじまじと見てみたら、ずいぶん頬がこけてました。
体重計に乗ってみたらなんとまあ、5キロ減少。
ものを食べるどころか、食べ物の話をするだけでも嫌というのだから、仕方ない気もするけれど、よくない痩せかたです。
急性胃腸炎ってのはものすげーなあ……。
ストレスもあったのか、稽古場で突然発作が起きて、腹を抱えたまま倒れてしまいました。
稽古場に走る緊張感。みんなを驚かせてしまったなあ。
うちの劇団のすばらしいところは、半数は医学生だということです(笑)
死ぬかと思った。ほんとに。


ここ最近、というか元々なのだけれど、何をやってもダメな気がする。
劇団も自分の役割をキチンと担えていないと思う。
仕事でも失敗続きでだんだん自信がなくなってきている。
だんだん自分が嫌いになってきたところで、何がどう変わるわけでもなく、ただ一日が過ぎるのを、焦りとともに見送るだけの日々です。
ドミノ倒しみたいに、一つ倒れればみんながダメになる。
どこかで間違った気がする。

そんな折に人の悩みの相談を受けて、ああ、自分だけ悩んでいるのではないんだなと思いました。
欲しかったのは慰めでも同情でもなくて、一緒にがんばっていく仲間だったかもしれません。

何をやっても中途半端で空回り、どんなにカッコわるくても、全然ダメでもとにかくやるしかない。
努力に努力を重ねて、死ぬほど努力して、それでもダメだったなら、その時は笑え。
昔、そう教えられたことがあります。
表面上の意味しか理解できていないと思うけど、今でも信じている言葉です。


このままじゃ悔しいじゃないか。
もう笑うしかないまでやってやろうじゃないか。
そういう気持ちになれるのは、仲間がいるからなんだな、と思います。
そう言う意味で、自分は幸せものだと思うのです。



2004年09月22日(水)
フィーリング

大学病院は診察がアバウトだとか、待ち時間が長いだとかでなんだか評判はあまりよろしくないんですが、昨日のクスリを飲んだだけで一発で治りましたよ。
そりゃ完治はしてないんですけど、昨日よりは何倍もマシ。

ところで、最近色々と落ち込むことがあって激しい自己嫌悪に陥っており、そこへ急性胃腸炎にトドメをさされたものだから、稽古場にもローテンションで入ることが多かったのです。
それを察したのか、一昨日、昨日にかけてやたらとメールがきました。
全て劇団の人からで、それぞれの言葉が書かれてました。
約二名ほど、二通にもわたる長文を書いてくれた人もいました。
それが、別にみんなでそうしようと決めて送ったわけじゃなくて、それぞれが自分の判断で勝手に送ったって言うんだから、うちの劇団は、お節介というか、お人よしが多いんだなあと改めて思いました。
でも、二通にも渡る長文よりも、彼女の何気ない一言のほうがじーんとくるよね。
と、微妙にのろけておきます。


まだまだいけるぞ。
力不足を痛感しているけれど、ここでくたばる訳にはいかない。



2004年09月21日(火)
大学病院

僕は急いでいたのです。
昼までに行かねばならない場所があって、間に合いそうにないので車をかっとばしてました。
エンジン音高らかに、快調に車を飛ばしていたら、なんだか黒い車が追っかけてくる。
ぴったり後ろについてパッシングを始めたので、やべえヤクザか何かか? 逃げろ、と思ってさらにスピードをあげました。
その途端、にゅっと出てきた赤色灯。

「そこの車、速やかに停止しなさい!」

やべえ、マッポだよアニキ(;´Д`)



と言うわけで、速度違反で警察にしょっ引かれたゆうですこんばんは。
くっ、迂闊であった……。

しかし、車を止められてパトカーに突っ込まれるときに、ずいぶん警官の応対が腰低いのに驚きました。
大体が、車をとめての第一声が
「どうもー。道警でーす」
ですからね。いや、お前は若手芸人かと。

後で思ったのは、きっと警察はあくまで『市民の味方』なんだろうな、ということ。
何も敵じゃなくて我々を守るためにやってるんだから、ソフトに応対するんだなあと感心しました。
いやー。パトカーもカッコよかった。でも違反切符はやっぱり痛い(泣)



しかし、速度違反でとっつかまったと大学で言ったら、みんな驚いていました。
確かに、人を乗せているときは法定速度ぴったりで走るからなあ。
反省反省。



なぜ急いでたかと言うと、さっさと家に帰って、そこから大学へ行き、できれば授業前に大学病院へ行きたかったのです。
まあ、しょっぴかれたおかげで授業には間に合ったんだけど、病院を受診しているヒマはありませんでした。
けれど、放っておくには辛すぎたので、どうせ大学の目の前にあるんだからと、授業後に受診しにいきました。
どうもでかい病院っていうのはよくシステムがわからない。
とりあえず受け付けに行って学生証(←これを持ってると無料になるのだ。医大生の特権)と保険証を突き出すと、熱を測れと体温計を差し出される。
確か家を出るときに計ったら37.4だったなと思いながら計測してみると、37.7まで上がっていてアセる。
とりあえず書類と体温、身長、体重を提出する。
そこから診察順まで待つんですが、いやあ、じさまが大量にいて待たされること。
やっと診察順になったので、席に座り、熱があって食欲がないこと、胃に不快感があることを訴えると、先生は「急性胃腸炎ですな」と即決する。
前にもなったことのある病気です。またきたのか。
なんだかよくわからないが、大量のクスリを処方されました。
タダだから、もっと病気にならないと損な気がする(笑)



2004年09月18日(土)
破稿。

今日、塾で擬人法の説明をするときに
『人以外のものを人に例える』
と説明したら
「先生、人以外って、人も含むんじゃないですか」
と意味不明なことを問われる。
どうやら数学で習いたての『以下と未満』の区別がこれにも適用できると勘違いしているらしく、それを何度もひつこく説明したのだが、どっこい彼らに一度刷り込まれたものはなかなか覆らない。
仕方がないので
『人ではないものを人に例える』
と表現を変えて覚えさせました。
けど、あのまま成長していいのだろうか。
ヘンな大人になる気がするが、思い込みの力ってすげえんだなあ。
とりあえず数学科の先生を恨み続けようと思います(違)



まあ、そんな感じで劇団のほうもそろそろ切羽詰まってきて、明日は予定では休みだったのにいつの間にやら休みはキャンセルという方向で全員一致。
ところがその事実を自分は知らず、というか皆がお互いに演出家には誰かが話を通したものと思い込んでいたので、結局のところ自分には何の連絡もありませんでした。
今日の23時くらいに急に
「明日、会議があるので一時間入り時間を早くしてください」
などとメールが来てずいぶん焦る。
明日はお隣の千歳市で私用があったのだけど、朝一で爆走して帰ってくるハメになりました( ̄∇ ̄;)
どうもうちの劇団は、ヘンなところで連携が取れてないのです。

しかし、演出・脚本として本当に力不足を痛感しています。
モノを書くにも、全て自分の薄っぺらさというか、浅はかさが現れている気がして、今の台本が本当に気に入らない。
気に入らないといったからって小説のように破り捨てればよい話ではなく、もう目の前まで開演は迫っているのだから、最期の悪あがきくらいはせねば。
上演が終わったら、データも本も全て処分しようと思っています。
破れ稿にするのはこれで二度目だ(汗)


自分に力がないのが本当に悔しい。
まあそれだけが原因ではなく……というか、プライベートで色々あって、ちょっと陰鬱になっていたとき、先輩に
「まあ、あとはゴマカシがきくだろう」
と言われたとき、なぜだか物凄く傷つきました。
完璧を求めはしないけど、「ごまかす」ことしかできない自分に腹が立ち、うんざりしたのです。
皆に申し訳ないなあ……。
公演が終わったら夜逃げでもしたい。



2004年09月15日(水)
サーカディアン・リズム

「今日ね、1週間後に提出のレポート出されたの。2000文字もあるのよ」
と、談話室で先輩がむくれていました。
俺は1週間で2万文字(台本の第1稿)を書いたんだあああああ!
と熱弁しておきました。参ったか。

そんなわけでこの一ヶ月間、平均睡眠時間が三時間を切っていたような生活だったのです。
友人に、テレビの話ばかりする奴がいるんですが、もう何を言っているのかさっぱりです。
ポルノの新曲? んなもん出してたのかい?
モーニング娘の、辻と加護(だったっけ?)の区別がつくかって?
それどころかメンバー全員同じ顔に見えるよ(←オジサン化)。
ていうかあれ、どこからどこまでがモーニングなんだよ。多すぎだよ。
冬ソナとか言われてもね。なんですかそれは。ペなんとかって、林屋かっての。


そんなわけで、ずっと起きていたからいざまともに寝られると思ってもまったく眠くならない。
日内リズムが崩れて、概日リズム睡眠障害だかっていう症状になっているみたいです。
自分で診断表を見てこれかも、と思っただけだから本当かどうかは知りませんが(笑)
仕方がないので診断表のとおりにメラトニンを服用したら今度はひたすらに眠り続け、気付いたらもうお昼でした。症状にしては強い薬を使ったみたいです。
今日の講義は午後からだったから、十分に余裕を持って大学についたのですが、いかんせん今日の科目は社会心理学と検定英語という眠い教科2連続だったため、とにかく授業中も眠り続ける。

今日は一日とにかく頭がぼーっとしていたらしく、漫談はいつも通りにできるんだけど運転がメタメタでした。
Uターンして戻るだけの道をどう間違ったのか、気付けば謎な場所にいたり、誰もいなかったから良かったようなものを、気付けば逆走していたりしました(危)
ただ、工事の為に片側交互通行になっていた道を走っていたら、ずっと向こうの対向車にパッシングとクラクションを鳴らされたときは、ああ、あの人も寝てないんだなと思いました(笑)

おかげで彼女さん宅に到着したときは
「すごい。奇蹟だ」
と言われました。
うん。別にアブないクスリやってるわけじゃないから。


服用から24時間は経っていたとは言え、油断は禁物でした。



2004年09月13日(月)
大正解

今日は劇団が休み。
だったら溜まっていた用事を一挙に消化しようと思って車で色々と旅をしました。
大学の町から当別、北郷、発寒、澄川、平岸、豊平、大谷地を経由して自宅へ。
もう一日中車を運転していたので、そろそろ腰がイカれます。

一体何をしていたのかと思い返しても、なんだか大したことのない用事で遠距離を走り続けたわけですが、もののついでに大学から当別経由で澄川まで大学の友人を乗せていきました。
長いドライブだったので、途中奴が
「恋話しようぜ」
などと言い出し、自分の今までの恋愛話を色々とまくし立てていました。
それを運転しながら、ふんふんと聞いていたわけですが、5人目の恋人と涙の別れの話を聞いたあとで
「で、お前はどうなのよ」
と当然なるわけです。
いないって誤魔化したほうがいいのかな。
でも、まあ誰と言わなければわかるまい、と思って
「一応彼女はいるよ」
と言いました。
すると友人は
「Kさんだべ?」

うあーバレバレ(;´Д`)

大学では隠してるぜ、と思ってたのが水の泡でした。

その後も奴は
「ゆうはしっかり者でKさんは面倒見がよくて優しいから、よく合うな」
だとか
「おそろいのリングを買ったりすればいい」
とか勝手なことを散々まくしたてたあとで下車しました。
大学ではあまり話したりしないんだが……おかしいな( ̄∇ ̄;)


澄川からの帰り、たまたま高校の前を通ったのでついでに演劇部に顔を出してみました。
高校演劇っていいなあと思いながら、後輩たちにちょっとしたアドバイスを加えてみる。
甘すぎる自分と違って今の演出はスパルタらしく、役者陣が困っていました。
今日はたまたま演出が休みだったみたいなので、精神面から色々と口出ししてみる。
劇団では存在感の薄い演出家でも、ここでは尊敬の眼差しを持って見られました。
高校生は素直でいいなあ……。
劇団では適当なことしか言わないのが悪いんですが(笑)
今作っている感動大作なんてね、僕の専門外なんだよ。



2004年09月10日(金)
全滅。

『君は無理してるって気付かずに無理をする人だ』と言われたけど実感がない。
あ、でも今日は疲労しすぎて右耳が突然聴こえなくなったぞ。そういうことか(笑)
そういえば、暇があったら、あれができる、これもしたい、などと次々に予定をつめていくので気がつけば休暇がないのです。
そーか、よく見てるんだなあ……(汗)


今日は集中授業の最終日。
でもって、月曜から通常授業が始まるのです。
気だるい気分で登校すると、なにやら掲示板前に人だかりができている。
なんだか人がいすぎて見るのが面倒だから、とりあえず教室に入りました。
席につくなり彼女さんが
「ねえ、どうだった?」
と身を乗り出して訊いてきて、その体制だとTシャツの首の部分からなんかふくらみが見えるんだが果たして隠させるべきか思案しながらとりあえずは
「何が?」
と訊き返してみると
「掲示板に単位の合否が貼ってあるよ」
とのこと。
うーん。試験結果か。ついにこの日がきたのか。

授業が終わってから、おそるおそる観に行きました。
掲示板前には彼女の友人がおり
「あれ、ゆう君。結果どうだった?」
と訊いてきます。
今から見るところ、と自分の部分を指さしてみると、なにやら空白の部分が多い。
よく見ると自分が空白の部分に、みんなは「合」と書いてある。
「ねえ、この“合”って合格したってこと?」
「そうだよ」
「……片っ端から落ちてるんですけど」
何度か確認したけれども、基礎統計学と生物学と解剖学と物質科学が真っ白です。
理系の四科目が全滅です。なんか、いきなり留年の危機なんですけど。
気分は地雷原に取り残された三等兵なんですけど。
高校の頃、赤点軍団の総長と呼ばれていたことが頭を過ぎりました。


2稿目はガイダンス。
彼女さんがわくわくしているので、正直に理系が全滅したことを告げると
「あんたバカじゃないの」
とストレートにやられる。
だって、総長だし。


追試は12月にあります。
それまでにみっちりしごいてくれるそうです。



2004年09月08日(水)
暴風

台風で休みにならないかなと思っていたら、本当に大学は休講になる。
暴風の影響でJRが止まったのです。

またも不意に休みが出来たので、やることといえば本の見直し以外には、車のガソリンを入れに行こうと思っていたくらいしかない。
とりあえず車に乗って、大学図書館で調べ物をしてからガソリン・スタンドに行こうと思って行ったのはいいのですが、台風の影響で図書館も休館になっており、大学には職員と研究員、お医者さん以外には誰もいない。

仕方がないので、そのままセルフのガソリンスタンドにいくと、スタンドのおじさんが妙に暇そうにしており、給油している間中ずっと話し掛けてくる。
おかげで、給油が終わり、精算してもしばらくゆっくり喋り続けていました(笑)

家に帰り、巻き上げられた砂で汚れた車体を軽く洗ってから、本を書くためにパソコンを起動したけれど、なんだか頭が痛くなってきて、しばらくぶりにベッドにもぐって昼寝をたっぷりとる。


台風は思っていたほどひどいものではありませんでした。
晴れていればどこかへ出かけたけれど、まあ、久しぶりにゆっくり休めました。
おかげで台本書いてない。ひい。



2004年09月07日(火)
愛のかたち

大学では、たいてい最前列に座って講義を受けています。
やる気があるのかといえばそうではなく、最前列に座るのは単純に耳が人より遠いからなのだけれど、最前列にいたところで結局居眠りをしているので特に意味はありません(笑)
最近は平均睡眠時間が2時間を切っているというありえない生活なので、とかく講義中は眠い。
今日もうとうとと半分夢ごこちで講義を聞いていたら、丁度話は睡眠障害についてでした。
理想的な睡眠時間は8時間だけど、みんなの睡眠時間はどのくらいかな、などと聞かれ、最前列で船を漕いでいるこの男があたるわけです。
最初、5時間以内? と訊かれてそうです、と答えると教授は驚いた顔をする。
ていうか5時間もない、2時間だと言うと、睡眠と健康の関連について長々と語られました(笑)


講義が終わるといつものように稽古場に直行。
台本は最期の場面だけが気に入らなくて、結局最期の二ページが抜け落ちている未完成のまま。
こいつが睡眠不足の原因なのだけど、締め切りは待っちゃくれないのです。

稽古が終わると、いつものように車で彼女さん宅までドライブ。
だけど今日はもう一人、地域環境専攻ゆえにチカンと呼ばれている女の子を近くのJR駅まで乗せていきました。

その子は彼女さんと大の仲良しで、送っていく途中も後部座席に二人で座ってなにやらつっつきあったりしているのです。
ところで、この子には、S君というなんだか「可愛い」という表現がピッタリ来る男とめちゃめちゃラブラブなのです。
けど、本当につきあっているのかどうかはずっと謎でした。
自分が見る限りでは、多分我々よりいちゃこいているのですが、稽古場でこの子が彼女さんと仲良くしているのを見て、残された男二人もとりあえずいちゃこいてみるうちに、Sと自分はラブラブなんだという説が劇団内に流れたんですけれども。

今日こそ、付き合っているのかどうかハッキリさせようと思い、彼女さんと車内で取り調べました。
付き合ってるの? おじさんに口割っちまいな? などと問い詰めたらついに口を割りましたよ(笑)
前回の公演が終わった辺りから付き合いだしたんだってさ。
劇団内のカップル率が高いなあ、おい。どーなってるのさ(←人のこと言えないけど)

言ってしまった後でその子は急に恥ずかしがり、もうSはゆう君にあげるから、Kちゃん(彼女さん)をくれ、などと言い出し、彼女さんも「わーい、貰われるー」などと言われ、略奪愛されました。
話し合いの結果、その子はSと彼女さんに二股かけることになり、自分もSを半分貰うという複雑な四角関係が形成されたことで同意……というか一方的に決定されたところで、駅に到着したのでその子を降ろす。

駅から彼女宅に向かう途中、彼女さんに
「まあ、僕は色んな愛の形があっていいと思うんだよ」
と言ったら
「S君となら浮気してもいいよ」
などと意味不明な許可を得ました。
やった。彼氏できちゃったv


……僕は、愛は性別を超えると思っているんだけどね。
いや、僕は彼女一筋っていうかね。
最近では、Sとその子に
「ラブラブバカップル」
という、なんだか、その言葉そっくりあんたらに返すよ、と言いたいような称号を貰いました。
赤信号の間に脇腹攻撃バトルしてたからなんですけどね。
その内それが原因で事故りそうなんだけどね(笑)



ところで、台風きちゃいましたね。外は嵐です。
明日休みにならねーかなー。JRとまれ……(念)



2004年09月06日(月)
印刷。

なぜかは知らないけど、今日は大学が休講日。
なのだけれど、昨日、先輩にとっつかまり、彼女さんがチラシの印刷に行くので大量の紙を運べという任務を賜ったため、朝早くに彼女さん宅まで迎えに行ってから印刷しに行きました。
どこかの出版社にでも行くのかと思ってたら、市民活動支援なんとかという、なんだかよくわからないところの印刷室を借りてやりました。
用紙は自前なのですが、チラシを2000部刷って60円という激安さ。
台本もここで刷れればいいんだけどなあ。
個人は契約できないそうで。むむ。
現在台本は第6稿目になっているので、意外と印刷がバカにならないんですよ(笑)
でも、台本の決定稿はまだあがっていない。そろそろ舞台監督に殺される。



2004年09月05日(日)
気持ちを伝える

今日の稽古はほとんど役者陣がいない。
なので、せっかくだからと役者と役についてとことんまで語り合う。

うすっぺらな男が忙しい隙間の時間に書いた大したことのないものだけど、役について真摯に考えていてくれて、助かる。
この役はどんな人物かを徹底的に話し合っていくうちに、なんだかカウンセリングでもしている気分になってきました。
役者は常に客席に向かって自己紹介をしているようなもの。
だから、役を良く知り、それを軸にして自分自身のこともよく知らなきゃならない。
色々と語り合い、密度の濃い稽古になりました。


稽古は17時で終わったので、彼女さんと晩ご飯を食べに行きました。
といっても、まだ時間は早いので、特に意味もなく某大型ショッピングセンターに行ってみる。
そこでふらふらと生活雑貨を見たり、台所用品を見たり、よくわからないモノを売っているお店でブラブラしたりしていたら、もう時計は19時をまわる。
行ったお店は自分がよく行く地元のラーメン屋。
ここはチャーシューがたっぷり入った焼き豚チャーハンが美味で、もちろんラーメンも旨い店。
結構気に入っているのです。

帰り道、なぜかうちの劇団内の恋話で盛り上がる。
うちの劇団は「恋愛集団」と呼ばれたことがあるほど劇団内のカップル率が高いのです。(人のことは言えないが、まあ我々は入団前からだから例外だろう)
それでもみんな結構隠しているらしく、知っているのは二組だけなのです。
しかし、同期のSさんとS君は、下手すりゃ我々よりいちゃこいているのだが、あれは付き合っているのかどうか微妙なところ。
今度S君をとっ捕まえて訊いてみよう。

高校の頃、我々も一時期つきあっているだのいないだのと噂になったことがあります。
まあ当時はつきあってないよーなどと言って否定していたのに、今では噂が本当になったわけで。
結局は自分から言いましたが、向こうもずっと意識はしていたようで、もやもやしたままは嫌だから、卒業したあとで自分の気持ちだけ伝えようと思っていた、と言っていました。
うーん。彼女が自分に告白しようとしていたのは意外だった。
自分が一方的に好きなだけかと思ってました(笑)
形にならない気持ちだからこそ、ちゃんと伝えるべき。




ところで、昨日から今日にかけて、電化製品が片っ端から壊れてます。
昨日はMDコンポにCDが詰まって取れなくなり、今も半開き状態になってたり、だいぶ昔に友人に貰った携帯用のインベーダ・ゲームがさっきから電源ボタンも押してないのに突然動き出したりしてます。
なんだ、誰か呪いでもかけたか。



2004年09月04日(土)
おにぎり

ガソリン代というのはバカにならない。
毎日家から大学へ行き、大学から彼女さん宅経由で自宅に帰るので、走行距離もそろそろ1000kmを超えそうです。
そうなってくると、昼食代が自腹なため、そろそろ危うくなってくる。
そのくせ、晩飯は家で食べると一人だからと彼女さんや友人をよく誘い、ノリで奢ったりしているため、昼抜きの生活も考えねばならないのです。
しかも先月、後輩たち七人におごると言う暴挙に出たのでやばいのです。
自分で弁当をつくるという選択肢はないのです。ああないのです。


そんなわけで、昨日の帰り、彼女宅まで送る車内にて
「あーどっかに弁当落ちてないかな。弁当が降ってきたりしないかなあ」
等とあからさまに言っていたら
「それは暗に私に作れと言っているのね」
と流石に気付く。
「おう、作れ。いつも家まで送るべ。メシも奢るべ。オラつくしてるべ?」
と言えば、あーはいはい。わかったわよ。作るよ。と言いました。
前に奢られてばっかりでは申し訳ない、と向こうが言ったので、彼女に奢るごとにポイントが貯まるということになっていたのです。ポイントが貯まると景品と交換ということで双方が納得していたのです(謎)

今朝、大学に来てあくびを噛み殺していたら、彼女さんが何かの包みをぽんと手渡しました。
「おにぎり作ったからあげる」
って、ホントに作ってくるあたり、律儀な人だなあと。

というのろけでした。


ところで、今日はめちゃくちゃに寒い日だなあ、そろそろ雪降るんじゃねえかと思って厚着をしていったら、大学につくなり異常者扱いされる。
今日はどうやら半袖でいられるくらい暖かい日らしく、みんなしっとり汗をかいたりしているんですが、自分は長袖に上着まで来てガタガタ震えていました。
あんた、具合が悪いんなら休むなりしなさいよ、と言われたのですが自分ではただ寒いだけで特に具合が悪いとは思わない。
なんだ、何かヘンな病気にでもかかったんじゃねぇか( ̄∇ ̄;)
いい加減大学病院に行ったほうがいいかもしれない。



2004年09月03日(金)
討論会

さて、昨日オカマのふりして
「私、ゆう子ちゃん♪」
などと言っていたら当てられた司会ですが、なんとか無事にこなせました。
前半が自分の担当で、後半がもう一人の男子の担当。
討論が以外と長引き、予定の発表順番まで行かなかったのですが、時間になったので
「これからご飯休憩です」
と勝手に打ち切り、残りをもう一人に渡すと
「ゆう君すごいわ。よく緊張しないね」
と言われる。ふっ、劇団員をなめちゃいけねぇ。


じゃーメシ行こうぜーと、男子軍団で固まって食堂に行ったのですが、自分は最近のカゼがこじれて食欲がまったくないのです。
かと言って、自分から誘っておいてメシ食べないというのは何かおかしな気がして、軽いもの……と思っていたのですが、何をトチ狂ったのか、気付けばカレーライスの食券を握り締めている。
そんな訳で、ずーんと沈みながら席についたわけですが、自分以上にブルーな男が一人。
どうしたのかと訊けば、
「顎関節症が痛み出した」
と。そりゃ大変だ( ̄∇ ̄;)

まあ、でも奴が頼んだのはラーメンだから、伸びたら食える、だの、もう高カロリー輸液で生きていけ、だのとまわりは無責任なことを言うのですが、とにかく食べるのが辛そうでした。
ラーメン一杯食べるのに30分はたっぷりかかっている。
最後の強敵はチャーシューで、あのバカみたいにカタい肉を噛むのに死にそうな顔をしてました(笑)
うちの大学の学食はなんだか病院食みたいな感じなので、入院患者か何かに見えてくるほど哀れでした。
自分も自分で、食欲がないのにカレーというとてつもない食事をしたせいでずっと胃が重い。
講義室に帰ってから女性陣に顎関節症の奴とセットでバカと言われました。

そんな昼食のあと後半も続いて討論。
やはり患者中心の医療にシフトして、無意味な延命治療の停止、ホスピス等の施設・法律の充実化などか中心に議論されました。
なかなかにおもしろい意見もあって、興味深い内容でした。



授業が終わった後、教授に前々から気になっていた
「魂と精神の違いとは何か」
を質問しにいきました。
何か明確な定義があるのかと思ったら、それは未だに議論中らしく
「今度、一緒に議論しましょう」
などと言われる。
この少ない脳みそで考えることがまた増えた(;´Д`)



2004年09月02日(木)
クオリティ・オブ・ライフ

今日の講義で、グループごとに語り合って、その結果をまとめて明日に発表する、ということをやりました。
議題は
『余命わずかと宣告された終末期患者が“健康である”と言い切るために必要な要素について』
でした。
世界保健機関がいうところの健康の定義は、身体的、精神的、社会的、霊的(スピリチュアル)の四要素から成り立つと言っているわけですが、終末期の患者にもちろん身体の健康は望めない。
それでも、健康であるという状態にするにはどうすべきか、というのを討論するのです。
なんか、こんなことやってると医学生みたいでもりあがります(笑)

そのディスカッションで、総合司会を学生にお願いしたい、男女各一名ずついないか、と教授は言い、男子学生が一人手を挙げました。
じゃあ、女子は、と教授が言っても誰も手をあげない。
この学部は七割近くが女子なのですが、誰もやりたかがらいので、よし、やった人はポイントをあげようと教授は言いました。
「じゃあ、あたし、ゆう子ちゃんがやる。うふっ」
とジョークで友達に言ったら、なぜかそれを教授がばっちし見ており
「じゃあよろしく」
などと勝手に決められる( ̄∇ ̄;)


そんな訳で、明日のディスカッションで司会をやることになったアホです。
そこまで決まったら、あとはグループ討論にうつりました。
ターミナルケアに入った患者さんが“健康に”生きていくための方法。
その人だけの病気だから、というのではなくて家族や医療チームが一団となって、一緒に医療行為にあたることが重要になると思います。
そこから、人間の尊厳や、患者さんの人生の質を考え、何をすべきか、など個別に診療していく、というところで意見は一致を見せる。
日本はとにかく延命治療を最優先させる傾向にあるのですが、それは果たして本当にいいことなのか、もはや医療になす術など何もないのに、ただ漫然と蘇生術を繰り返し、患者にとって苦しい状態を長引かせるのが正しいのか、などという問題も出てきて話がこじれたりもしましたが、なかなかにおもしろい討論でした。

話し合っているうちに授業時間は終わり、それでも終わっていないので、班全員でぞろぞろとラウンジに出て再び話し合う。
次のテーマは精神的な健康の定義とは、というところ。
なんだかんだと意見を出し合っていたら、劇団の稽古が始まる時間をとっくに過ぎていました。
あらら、と思っていると
「ゆう君はいらないから、先行ってな」
と、彼女の友人に言われる。
バリバリ意見発表しとるがな( ̄∇ ̄;)
と思いながら、涙を拭いて稽古場へと行きました。



2004年09月01日(水)
ぶわっと

午前2時、突然携帯電話が鳴った。
友人からのメールで、その時なんとなく眠れなかったので、そのまましばらくメールをしてる。
自分が、寝なくてもいいのかと訊くと、明日は休みだからずっとおきてていい、と言う。
何か知らないがもりあがって、最近忙しくて友達にも会ってなかったので、真夜中に家を飛び出してドライブへ。

まずは川へ行って雑談をし、そこらへんの道をぐるぐると回り、そろそろ午前6時でハラも減ったからと24時間営業の吉野家へ行き、車屋さんめぐりをして一台一台見てまわっていると、そろそろ9時半になる。
あー、今日の講義は10時からだから、そろそろ行かなきゃなあと思っていると、彼女さんからメールがくる。

「今日、2講目休みだってさ」

い、YES!!
と言うわけで、そのまままたフラフラとし続けました(笑)


そんなわけで、午前二時からおきていて、やっと今日から集中講義。
久しぶりの友達が多いので異様にテンションがあがり、周りからとにかく落ち着けと言われる。
でも、講義そのものは興味深い話でとてもおもしろかったです。
なんか芝居漬けで忘れてたけど、ああ、おれはやっぱり医療学生なんだとおもいました(笑)


その後はサークルへ。
自分の思考回路は基本的に感情とか感覚が先にきて、理論や数式は後にくる構造になっています。
なので、「もっとぶわっと」だの「もっと激しく」だのと意味のわからないことを連発して役者陣を困らせるとんでもないやつです。
もうちょっと器量がよければいいのだけど。


稽古が終わった後、昨日作ったというハート型のクッキー(色んな形をつくったけど、たまたまハートしか入ってなかったそう。愛に溢れていると言うことにしておいた)を彼女さんからもらう。
味よりもその気持ちが嬉しいのさ。