ニムの花
ニムのひとりごと*ニムの落し物*ニムの恋

2005年12月29日(木) 今年も終わりですか?




なんだかなんだか。なんと言っていいやら。
今年、2005年は人生の中で一番濃厚な1年になったと思われ。
奇想天外な1年。そして出会いの1年。
知らない土地に来るということはその土地に存在する人たちの中に入っていくというわけだから毎日が出会いのような感じだった。

自分が大学生であるということを忘れるくらい
初心に戻った気もする。学ぶということ。
人とコミュニケーションをとるということ。
人を大切に思うということ。
すべてを学びなおした1年。

今年が終わりに近づいているように
あたしの残された時間も刻々と終わりに近づいている。
ここからが肝心。目標を見失わないように。
この旅が無意味にならないように。

まずは休みボケしている自分を奮い立たせなければ。

あと2日。何ができるだろう?
とりあえず、日本にいるお兄ちゃんにお手紙書こう。












2005年12月27日(火) 海は広いな 大きいな




遠く遠くにいる君は
いつも笑っているのでしょう

遠く遠くここにいる私も
笑うように心がけています

海を愛する君は
とても大きな心を持っている

海の名前を持つ私は
大きな心を持ちたいと願う

海は広い
海は大きい

私はは海となって
君は海に浮かぶ












2005年12月24日(土) じんぐるべーるじんぐるべーる




鈴の音なんか聞こえないし
サンタの偽者がウロチョロしてるのも知ってる。

けど、小さな幸せで大きな喜びを感じることができるようになった。
昔は自分が一番じゃなきゃ嫌、と内心思いつつ
争うことを避けるために必死で頭をずる賢く使っていた。
でも今は、そんなことする必要もないくらい
なぜだか幸せがふとした瞬間にそばにあることに気づく。
例えば友達の一言だったり、みんなで食べるご飯だったり、
平穏な公園だったり、陽の光だったり。

人の顔色なんてうかがう癖もなくなってきて
自然に笑みがこぼれて、自然に話をする。
それだけでこんなにもストレスを感じないでいられる。
不思議だ。何がこうなって、どうなっているのかも
自分ではわからないけれど、自然な自分がここにはいる。

今までが嘘だったわけじゃなくて、
頑なに身に着けていた殻を破ったんだと思う。
人を疑って、自分を偽って、
知ったかぶりして、知らん顔して
良い格好しようとして、自分を追い詰めて・・・

日本にいる家族や友達と離れて
一層彼らの存在価値を再確認したのもある。
こんなに遠く離れていても全然寂しさを感じない。
それはあたしの心の中にみんながいつも存在するからだ。
手を伸ばしたらすぐ届く距離にいる。
だから何も恐れはしないし、悲観的になることもない。
物理的な距離を考えたらどうしようもないけど
あたしの心は安定し続けているし、これからもし続けると思う。
この理由のない自信があたしを包んでいる。

強くなった?そう聞かれたらそうかもしれないし、
大人になった、とも言えるのかもしれない。
漠然とした推測ばかりなのは、
深く語り合える友達が今はそばにいないから。
あたしの歴史を知る人にしか、あたしの変化は見えないはず。

困惑したり、鬱になることはほとんどなくなった。
文化の違いに戸惑うことはあるけれど、
それは一種の勉強であって、学ぶことができる。
何もかも飲み込んでしまえばいい。
吐き出したければ吐き出せばいい。


要するに、今の自分は幸せということ。
愛と平和に満ち溢れているということ。
ラブあんどピース。


とても静かな夜にみんなの幸せを祈る。
らぶ&ぴーす!





2005年12月18日(日) 犬と猫




あるところに一匹の犬がいました。
とても愛想が良くて
みんなから愛されてすくすく育ちました。
いつも幸せそうな顔をしてご主人様に擦り寄ります。


他のあるところに一匹の猫がいました。
それはたいそうなお天気屋で
静かな場所を探しては日向ぼっこをするばかり。
ご主人様が呼んでも知らんふりばかり。


そんな犬と猫が知らない町の道端で突然出会いました。
猫はいつもどおり何知らぬ顔をして通り過ぎました。
犬はいつものように笑顔を浮かべてワンと挨拶をしました。
猫は少し戸惑いながらも、後ろから着いてくる犬に
興味を持つようになりました。
犬はワンと話しかけますが、猫は犬の言葉がわからないので
ニャーと答えてみました。
すると犬は喜んでまた、ワンと話しかけます。
二匹はそのうちお互いの言葉ではなく野生のカンで理解し始めました。


素直な犬は理解して欲しい思いを伝えようと必死です。
猫は相変わらず気まぐれな態度で犬をあしらいます。

二匹の間に不思議な感情が起こり始めますが
お互いにそれが何なのかわかりません。

すると突然、犬が消えてしまいました。
ご主人様に呼ばれた犬が自分の家へと帰ってしまったのです。
ひとりぼっちになった猫はなんだか寂しくなり
小さい声でニャーと鳴きました。
そしてすぐにあの不思議な感情が何だったのか猫にはわかりました。

猫は来た道を戻り、犬と出合った場所で待つことにしました。
さて猫はどれくらい犬を待つことができるのでしょうか。
そして犬はまた戻ってくるのでしょうか。




言葉の壁を越えられるのははぁとしかないのかもね。













2005年12月17日(土) 勿忘草




騎士ルドルフは、ドナウ河のほとりを歩いていました。
水きわに咲く水色の可憐な一輪の花を見つけ、
愛するベルタに贈ろうと崖をつたわっておりて行きました
花に手が届いた瞬間すべって急流ドナウ河に落ち
流され もがきながら花を高くかかげ
私を忘れないでと叫びながら飲み込まれてしまいました。







私を忘れないで


どうして忘れることができよう
この胸に残された貴方の歯型が疼く
この耳に残された貴方の言葉が響く


私を忘れないで


酔いと音と光のなかで
伝わるものは鼓動と熱だけ


私を忘れて
貴方を忘れる


残された切なさの残像だけが貴方を記する


















2005年12月16日(金) 呼吸





重ねる
何度も
寒さを忘れ
我を忘れ


重ねる
何回も
呼吸をするのも忘れ
空の星たちが見下ろす



「こんな言葉を言うのは簡単だけど」
君はそう言った。
呼吸が止まりそうだった。



慣れない言葉たちに
戸惑う僕ら
冴えない音楽に
苦笑いを浮かべる僕ら
足りない何かを
探し続ける僕ら


今また静かに呼吸を始める
















   観察記録  


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