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2004年04月22日(木) 「Songs from Banana Note」/吉本ばなな

ばなな熱に火がついた最近の私。

この本は、不覚にも!私としたことが!存在自体、あまり気づいてなくてなんと今更ながら初めて手にとった本です。1988年〜1991年の3年間、「SWITH」に連載していたエッセイをまとめたもの。時期としては、キッチンでデビューし「うたかた」「TUGUMI」ときて「N・P」を書き上げた頃みたい(内容から察するに)です。すると約15年前くらい・・・ばなな25歳、私は当時中学生でした。

読んでまた感動してしまい、昔からやっぱりこの人は私を感を動かすぬぁぁぁぁ〜・・・・としみじみ。
先日彼と飲んでいたときに、自分の基本となる影響を受けた映画や音楽や作家、の話になって、私は文句なしによしもとばななでした。彼がどうしてもweezerが好きなように、私は死ぬまでばななの本は手放さないだろうなぁ、とゆう。もちろん音楽や映画もあるんだけど。

本の中で彼女はだるくて死にそうなある日、大好きな見飽きたはずの映画に突然救われるんだけど、その映画の自分の中の存在について語った後、
「私の作品をいつか人が読んで、誰かがどこかでこう思ってほしい。こうゆう気持ちになってほしい。それは、色あせず、消えず、その人の内にある何かを引き出す役目をする。それは再現する力を持ち続け、それをなぞりさえすればいつでもよみがえるものであってほしい。その人がそれを思い出すとき、いつもとにかくかばったり、つよく抱きしめたくなるようなものであってほしい」

そうゆうのを再認識してしまった本なのでした。さっそくamazonで購入。




2004年04月20日(火) 「向こう側の幸せ」/よしもとばなな

読書、って言えるのか分かりませんが。雑誌「ダ・ヴィンチ」の特集での書き下ろしです。

今まであたりまえだと思っている事、習慣や癖や日常。よしと思ってそれらを守って暮らしていることってあると思うんだけど、ふとしたきっかけや瞬間にそれらの向こう側に・・・ある幸せとかうれしい発見とかに気づくときってある。
うまく言えないけど、そうゆうことを思いました。

そうゆう向こう側に気づかない、目をむけられないのって、人間の臆病さなんじゃないかな、とゆうことも一緒に。



2004年04月18日(日) 「活発な暗闇」/江國香織編

いい詩集が読みたいな、と思っていたときにちょうど見つけて、購入。
江國香織が好きなものばかり選んだとゆう詩集です。

とくに気に入ったのは堀口大學の詩。初めて知った人です、が、
江國香織も「天才じゃないかと思う」と言っていました。

「夕ぐれの時はよい時」より

夕ぐれのときはよい時。
かぎりなくやさしいひと時。

若さににほふ人々の為めには、
それは愛撫に満ちたひと時、
それはやさしさに溢れたひと時、
それは希望でいっぱいなひと時、
また青春の夢とほく
失ひはてた人々の為めには、
それはやさしい思ひ出のひと時、
それは過ぎ去った夢の酩酊、
それは今日の心には痛いけれど
しかも全く忘れかねた
その上の日のなつかしい移り香。

夕ぐれのときはよい時。
かぎりなくやさしいひと時。

・・・日本語って本当に美しい。日本人に生まれて良かったなーと思う瞬間です。


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