徒然ハトニッキ
(映画編)

はとの不定期映画鑑賞日記。

2005年01月15日(土) カンフー・ハッスル

監督・製作・脚本・主演 チャウ・シンチー

AMCイクスピアリ

チャウ・シンチーという人は映画とカンフーを心の底から愛しているのだなぁ。
それはそれは愛に溢れた作品ですよ。
愛があるからオッサンたちのカンフーだって素晴らしく撮ってるし、愛があるからくっだらない物語でも何だか知らぬが感動させられちゃうんだな。
アジア映画の汗臭さ、垢抜けなさ、残酷さ、やかましさ全てをチャームポイントに置き換えることに成功してると思う。


日本語吹替え版というのを初めて観たんですけどもエンディングが二回あって驚きました。"日本版テーマ曲"の意味を初めて知ったよ。



2005年01月09日(日) ロックンロール・ハイスクール/少林サッカー

「ロックンロール・ハイスクール」
製作総指揮 ロジャー・コーマン
監督 アラン・アーカッシュ
出演 ラモーンズ

「少林サッカー」
監督・主演 チャウ・シンチー

どちらも同じ日に観たわけですが、偶然にも両作品共に製作者の精神的支柱に同じものを感じました。
"バカバカしくも真面目にエンターテイメントを追求する姿勢"
どちらも素晴らしい青春映画です。



2005年01月04日(火) ベイブ/都会へ行く

制作・脚本・監督 ジョージ・ミラー

TV

前作『ベイブ』がとても好きなので、この二作目の『都会へ行く』は観るのが躊躇われていた作品でした。大抵の場合"ヒット作の続編はつまらい”というセオリーが当てはまるから。おまけにこの作品についてあまり良い評判を聞いたことが無かったものですから。

ところがどっこい!どうしてこれが駄作だと?
なんとなーくね、これを駄作と決め付ける人の雰囲気はわかるような気がする。
動物映画にしては前作とは正反対の暗い画面が多いし、残酷描写、バカバカしい場面が多いんですね。おそらく、動物愛護の精神から観たらとんでもない映画には違いない。
前作の牧歌的な部分はほとんどありません。まったく別物です。

でもすっごく面白い!私は前作よりも面白かった。クライマックスは声出してゲラゲラ笑い転げました。あの牧場主の奥さんの怪演は凄かった。あの女優さんは一体何者なんだ!?

それから、これは前作も凄く良かった部分なんだけど、美術セットの美しさ、動物たちの動きの捉え方、そして音楽。(動物たちが歌う歌の選曲が素敵!)

シュガーコーティングされた毒々しいお伽話です。



2005年01月01日(土) マイ・フェア・レディ

出演 オードリー・ヘップバーン

NHK衛星第二

年末年始は名作といわれる映画の放映プログラムが沢山あって嬉しいですね。
元旦からオードリーが観れました。ありがたや。
ちなみに我家は地上波以外のBSはNHKだけしか観れません。WOWもスカパも観れません。ケーブルも観れません。なので基本的に映画は映画館で観るのが常となっております。

で、マイ・フェア・レディ。ちょっともうオードリーが歳とっちゃってるんで今まで観る気がなかったのであります。でも実際観てみると、それはそれは美しかったです。正直いって物語は今となってはありきたりで面白くないかなぁ。ミュージカルシーンもちょっと長すぎてだれる。お父さん役の人は舞台の名優らしいんだけども、オッサンの歌と踊りはいくら達者でもあんまり長々とは観たくないや。もっと沢山オードリーの歌い踊るシーンが欲しかったなぁ。吹替だから無理だったの?
時代的な背景もあるんだろうけれども観ててあんまり愉快とはいえないセリフや歌のオンパレードでそういうとこもちょっと嫌。あんまりにも風刺が多すぎて後半の競馬場とか舞踏会のゴージャスで美しい世界に水を注してる。
いくら風刺したところでイギリスを舞台にしたイギリス然とした物語をアメリカのハリウッドが映画化してるってとこで「はぁ?それで?」って感じ。

お金は凄いかかってるらしく衣装やセットは素晴らしい。
乱暴に言ってしまえば、見どころはオードリーと衣装とセットの美しさのみ。

他所のレビューを読んで「一番好きなミュージカル映画だ」とか「このオードリーが一番きれい」とか書いてあって納得いかんかった。どう思うかは人の勝手ですけども。みんな「雨に歌えば」とか「サウンド・オブ・ミュージック」とか「ローマの休日」とか「昼下がりの情事」とか観たことないんですかね?それこそ「パリの恋人」の方がシンデレラストーリーとしては面白いし、素晴らしいミュージカルだし、オードリーも可愛いと思うんですけども。


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