監督 メアリー・ハロン 出演 クリスチャン・ベール、ウィレム・デフォー、クロエ・セヴィニー
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原作小説を先に読みました。 原作滅茶苦茶面白かった。 で、映画も良かった。 すんごい原作のイメージを上手に再現できていた。 演出上手かった。
原作は上下巻あるからちょっと映画版は短すぎるような気もしたけど あの空虚な80年代の空気感とか登場人物達の白々しさはバッチシイメージ通り。
特に上手いまとめ方だと唸った部分は ベイトマンの殺戮シーン。 原作ではホイットニー・ヒューストンやヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、フィル・コリンズを語るシーンが一つの独立した章として描かれているんだけども 映画版では殺しのシーンに上手く引用されている。 ここんとこ凄くよかった。
小説では惨殺の場面はこと細かく描写されているけれども 映画版ではスッキリと上手い具合に省略されているのも良かった。 全部再現してしまうと単なる残酷サイコホラー映画になりかねない。 でも冒頭のタイトルバックからエンドロールまで完璧に 「アメリカン・サイコ」の80年代アッパーな空気が完璧に美しく映像になっていて素晴らしいです。
ただ、小説を読んでないとつまんない映画なんだろーなぁー。 是非これを観た人、観たい人は原作読んでみて下さい。 まぁアメリカでは原作の小説出版の時点で既に話題になっていた作品なので 原作前提映画って感じなんでしょうね。
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