監督/フランシス・フォード・コッポラ
出演/マーティン・シーン/マーロン・ブランド/ロバート・デュバル/デニス・ホッパー

AMC舞浜イクスピアリにて

こんなにも美しい映画だったのか！
全てのシーンが完璧に"絵"として完成されている。
燃え上がるジャングル、闇の中飛び交う砲弾、倒れる牛。

そしてカーツ大佐！

特に鳥肌が立ったのは
ワルキューレを流しながらの空爆。
CGじゃないリアルな迫力。
綺麗で恐ろしい。

この映画が名"駄"作なんて誰が言ったのだろう？
これはただのベトナム映画ではなく映像詩だと思った。
映像美に圧倒されまくり。

美しさと迫力、狂気もさることながら
完全版ということで以前カットされていた部分の挿入により
よりコッポラのメッセージ性が色濃く打ち出され
登場人物達の狂気性（特にカーツ大佐の）も納得できる内容になっていて
物語的にも解釈しやすくなっている。

しかも、今この時代に観るということで尚一層面白味を増している。
ベトナム戦争から現在に到るまでアメリカという国の思想は変わっっちゃいない。
あな、おそろしや。

何よりも、この作品こそスクリーンで観ないと勿体無い！
ビデオで観たことあるからって人も是非劇場に足を運んで欲しい。
圧倒的な音と映像の美しさを堪能して欲しい。
まじでコッポラは天才だ。
私はこの完全版を観ることができて幸せだと思いましたよ。

ただ残念だったのは通常版で大好きだったラストの神殿炎上シーンがカットされていたこと。
物語的には確かに今回のバージョンで大納得だけど
爆発する神殿はまた凄い映像なので
未見の方は是非ビデオでチェックしていただきたい。
（何故、神殿爆破シーンを撮ったのかはパンフレットに詳しい）


ところで、
ディズニーランドのジャングルクルーズに乗るとこの映画を思い出すんだよね。