監督/ジュリアン・テンプル 出演/SEX PISTOLS
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今でこそパンク・ロックというのは一つの音楽ジャンルとして定着しているけども 純粋な意味での「PUNK」とはやはりセックス・ピストルズだけなのかもしれない。
勿論、涙ながらにシドを回顧するジョニー・ロットンももはやパンクではない。
それにしても世代を超えて、焼き直しのフィルムの向こう側から尚も 得体のしれない魅力を放ち続ける彼らの存在とは何なんだ!?
ここまでピストルズを伝説化させてしまったシド・ビシャスの圧倒的な存在感が凄い。 そしてそれ以上に不穏な空気感を漂わすナンシー・スパンゲンも凄い。 歴史に残る異様なカップル。
で、シドとマルコム、他のメンバーに振り回される実は一番まっとうな人だったジョン・ライドン。 末期ピストルズでは過労死寸前の中間管理職みたいに哀れ。 最後のステージでの虚ろな目と歌声が痛々しい。
PUNKに未来は無い。 でもSEX PISTOLSは永遠不滅。
2002年01月05日(土) |
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ |
監督/ガイ・リッチー 出演/ニック・モーラン/ジェイソン・フレミング/ジェイソン・ステイサム/デクスター・フレッチャー
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今更ながらやっと拝見。 おもしろーい!これは面白いね。
バラバラのピースが最後にカチっと組み合わさるっていう手法は まぁ小説なんかではよくあるのですが、私はこういった構成が好きだ。 最初はワケわかんないのね。 「登場人物の名前覚えらんねーよ!あぁ?いきなり違う場面じゃねーか!」 とかブツクサいいつつ読んでるんだけど気がつくと物語の本流にすっかり呑まれてるという…。
今までもこういうパターンの作品はあったと思うけど ここまでわかりやすくキッチリとできたものは無かったんじゃないかなぁ。 登場人物多いけど無駄が無い。
で、ガイ・リッチーさん。 いきなり初監督作品でこんなに面白いの作ってしまって大丈夫? 次作の「スナッチ」未見ですが評判イマイチでしたねぇ。 今度、是非チェックしてみますが。 フィンチャーとかもそうだけどミュージックビデオとか撮ってた人達って もう自分のカラーとかスタイルができちゃってるから大変だよね。 やっぱ純粋な映画作家としては辛いんじゃないかなぁと思う。 スタイリッシュだけでは続かないよね。 自分の内面の何が伝えたいのかっていうのが明確にないと。
でもミュージックビデオ出身の監督ってやっぱ映像が面白いし 音楽の使い方も凄く効果的で観てて、とっても面白いよね。うまい。 この作品もサントラで使ってる曲がみんな格好良い! 丁度、年末年始にストゥージズ聴いてたんで 「I WANNA BE YOUR DOG」はジャストな気分だったよ。 あと嬉しかったのはローゼス。久々に聴き返してしまったよ。
ドライでクールな感じで観後感スッキリ。
監督/ジャン=ピエール・ジュネ 出演/オドレイ・トトゥ/マチュー・カソヴィッツ
シネ・ラセット
男の人から見たらきっとアメリは特別な女の子に見えるかもしれない。 でも女の子はきっとアメリに自分を見つけると思う。
悪戯で誰かを困らせてみたり、喜ばせてみたり 偶然や奇跡に胸をときめかしたり 妄想に泣いたり笑ったり
私はアメリと同じだー!
だから『アメリ』のような幸せな結末がきっと私にも訪れるはず!
大切に宝箱にしまっておきたいような物語。
追記 アメリパパの小人が旅するくだりですが TV番組で同じエピソードを見たことがあります。 素敵な世の中ね。
監督/ウディ・アレン 出演/ウディ・アレン/トレーシー・ウルマン/ヒュー・グラント
恵比寿ガーデンシネマ
私が今までに観たことのあるウディ・アレン作品 『アニー・ホール』『世界中がアイラブユー』『セレブリティ』
…あれ??そんだけ?それしか観てなかったのね。
『世界中がアイラブユー』はアレン流ミュージカル 『セレブリティ』は文字通りセレブオンパレードのゴージャスドタバタ劇
今回の『おいしい生活』はパターンとしては 『アニー・ホール』と同類の会話劇ですね。
で、やっぱね会話がメインだと日本人的には完璧に面白さが理解できないんじゃなかろーかね。 勿論ストーリーも面白いし、映画として完成されてるわけだから フツーに観てて面白いし笑えるんだけどもね 多分細かいニュアンスを掴めて笑えてはいないと思うんだよなー。 『アニー・ホール』よりもわかりやすいけども。
なんかね近くの席の人がね爆笑してんのよ。 皆と違う場面で。 おそらくネイティブだかそれに近い人と思われる。くやしいわ。
あと橋田スガコファミリーはアレンの映画に出れるんじゃないかね。 長セリフ得意そうだから。でも演技が一本調子だからダメだな。
人にはそれぞれ相応の生活や幸せがあるってことね。
フレンチーの成金趣味の内装を見てハイソの方々がおっしゃります。 「見た?あの豹柄。下品ね」 ちょっとここの場面をハマアユとかアンナとかにみせてやりたいっす。 成金の人達ってアメリカ人でも「豹柄好き」っていう定説があるんだね。
それにしてもウディ・アレンかわいいなぁ。 特にしょぼくれてる時の感じがすごくかわいいなぁ。 今回は登場人物全員馬鹿ばっかり。 でも皆、憎めないの。 こんな人達だけなら世の中楽しいだろうなぁ。
監督/デヴィット・フィンチャー 出演/エドワード・ノートン/ブラッド・ピット/ヘレナ・ボナム・カーター
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2002年にしてようやく復活のハト映画ニッキです。 昨年後半は失速してしまったのでもう今年はバリバリ更新していきます。 ようやくレンタルビデオ屋の会員にもなったことですし。ええ。
で、本日、1月2日は本当は映画館に行って映画を鑑賞している予定だったんだけども寝坊した。 映画館は明日行きます。ウフ。2本観てきますよ。お楽しみに☆
そんでもって今更『ファイトクラブ』ですよ。 しかも正月一発目から。 でもね最後のノートンのセリフで今年最初に観た映画これで良かったと思えました。良かった、良かった。今年は希望でいっぱいだわよ。
面白かったです。フツーに。凝ってたね。映像。 最後のオチ的な部分では物足りなかったなぁ。 途中でわかっちゃったし。 でも多分、わざとわからせるように作ってたんだろうけどもね。 やっぱ『セブン』の衝撃は超えられてないなっていう感じです。 一生懸命に『セブン』を超えようとして作ってるって感じもしないでもないかなぁ。 まぁアレはケビン・スペイシー効果も大きいけども。 でも『ゲーム』未見なんで今度是非鑑賞して フィンチャーの真価を見極めたいと思うですねぇ。
結構ねぇ、あのディディールに懲りたいのはわかるんだけども 複線の張りすぎで無駄に長いような気もするんですけども。 ちょっと途中眠かったなぁ。 サブリミナルとか映像で面白いことやってたんで 劇場で観たら何倍も面白かったろうなぁ。ちょぴっと残念。 結局、映画は映画館で観た方がいいんだよなぁ。ま、しゃーない。
でもラストシーンのショットは良かったです。素敵だなと思いました。 ほんでエンディングに流れるPIXIESの曲がこの映画のテーマを端的にズバリ物語ってるのが笑えました。
『Where Is My Mind』
あとヘレナの役、もうちっと何か意味を持たせても良かったんじゃなかろか? 玉無しオッパイデブのボブはグーです。
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