監督 北野武 出演 ビートたけし/オマー・エプス/真木蔵人/寺島進
舞浜イクスピアリAMCにて
世間では「ソナチネ」の焼き直しだという意見が多数あるようですが 私は北野のヤクザ映画を観るのは初めてだったから素直に楽しめた。 世の映画評論家はこぞって北野映画批判を毎回してるけど 結構、私はこの人の映画は好きだな。
オマー・エプスは演技する人だからちょっと浮いてう感じもしたけど わざとその辺りを狙ったのだろーか? それに顔がかわいいじゃないか・・・。
北野映画の特徴として「説明的な演出はしない」っていうのがあるけど 加藤雅也と石橋凌に関しては説明省きすぎな気がする。 あの二人の部分に関しては撮影ももっとしたらしいいけど 北野の手によって結果的に削ぎ落とされてしまったらしい。
寺島進が最高だったね。 バスケシーンは笑かしていただいたし ピストル自殺の時の表情もよかった。
タケシの演技者としての存在感も凄い。 何も言わずにカメラに写ってるだけなのになんであんなに怖いんだ?
残酷シーンは確かに痛そうだけど思い返してみると全部笑える。 特に大杉漣の切腹。コントみたいだよ。
監督 ジャン・リュック・ゴダール 出演 アンナ・カリーナ/サミー・フレイ/クロード・ブラッスール
銀座テアトルシネマにて
かのタランティーノも愛する伝説のゴダール映画。
写真や予告のイメージから勝手に"ラブリーでお洒落な恋愛映画"なのだろうと 思ってた。ある意味正解かもしんないけど違った。 タラちゃんが好きなのも頷けるクセの強い映画だった。
他の代表的なゴダール作品に比べて「物語が解りやすい」けど それが返って不気味な感じをかもし出してはいないか? アンナ・カリーナで中和されてるって感じ。 もしオディール役が大竹しのぶだったらと考えると このお話の不気味さがわかるでしょ?
アンナはゴダール作品の中では一番これがかわいい。 オードリーやらBBやらジェーン・バーキンやらの ブームは度々起こるのにアンナ・ムーブメントって何故おこらないのだ? 起こらなくてもいいけど。
それからフランス映画を観てていつも思うのは フランスでは何故不細工な男のほうがモテモテなんでしょうか? アンチ面喰いの私が疑問にするのもなんなんだが。 でも例外的にこの作品では最後はハンサムなサミー・フレイが勝者だね。
ルグランの音楽がとてもよいです。 音楽といえばゴダールの音楽の使い方は大変好きなので いつかサントラを揃えたいと思ってるんだけど あんまり見当たらないのだよ。
ゴダールの作品は一般的に難解って言われてるけど 色使い、音楽、ファッション、カメラワーク、編集なんかに注目すると 楽しめるんだよ。別に物語を解ろうとしたり現実的であろうとしたり する必要なんてないんだよ。 映画の見方はひとつじゃないのです。
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