ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

仕事納めだ - 2003年12月26日(金)

今日で仕事納め。


今年も色々ありました。
ホント、色々です。


特に9月からは忙しかったー。


…で、突然ながら私のコンサート・ベスト5 in 2003。

○レサール・フロリサンのラモーやパーセルのバロック・オペラ(2月)
○ネルソン・フレイレ ピアノリサイタル(3月)
○ジョージ・ベンジャミンの世界(5月 こんなタイトルだったか?)
○デュトワ最後のN響定期:R.シュトラウス「エレクトラ」(6月)
○PMF ハイティンク指揮の「マーラー:第9交響曲」(7月)
○ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラのベートーヴェン(9月)
○アルゲリッチ&フレイレ デュオ (10月)
○園田高弘75歳記念リサイタル
○広上淳一指揮N響定期の「マーラー:大地の歌」

…すみません。ベスト9になってしまいました…。(←いい加減)
で、クラシック以外のコンサートは今年は少なくて、
スピッツとあややだけ。


この季節各新聞に評論家センセイのこういった回顧記事がでるけど
一昔前は誰もがあげるこの公演、っていうのが1つ2つあったもの。
でも最近はみんなの価値観がどんどん多様化しているのか、
単にあんまりコンサートに通ってないのか
はたまたコンサートが多すぎるからなのか
みんな書くことがバラバラ。

どんな一年だったかわかりゃしない。
ま、いいけど。

私も自分の聴いた範囲内で勝手に書かせてもらいました。
もっと混乱して下さい、って感じ。


私が仕事している会社、
これが音楽を扱っているオフィスの雰囲気なのかよ、
ってことは何度も書いてきましたが
今年は本当にひどかった。

昨日もたまたま社長と話す機会があったのだけど
「君、誰々が言ったとは言わないけど、あんなことしたんだって?
それから他の人も言ってたけど、こんななんだって?」
と寝耳に水、といったような悪口陰口をたたかれていることに
改めて驚く。

なにしろ、その場にいない人間に対して周囲のひどい悪口は大変なもので
よくまあ、いなくなった途端手のひらを返すように色々言えるな、
はっきり本人に言ったらどうだ?
といつも言いたくなるし、
まあ、自分がその場にいない時はすごい事言われているんだろうな、
とは思っているんだけど。


もう何を信じて良いのやら。
だから私はただただ自分のやるべきことをします。
私の目の前にいるのはお客さんとアーティストだけにする。

やってられません。
周囲のことなんかに神経すり減らしてたら。


さあ、とりあえず机の掃除するぞ。
来年はもうちょっと人間らしい職場になりますように。





...

聖夜の過ごし方 - 2003年12月25日(木)

みなさんは昨日のクリスマス・イブ
如何おすごしでしたか?


…なーんてラジオのDJみたいっすけど。


私は毎年、教会の聖歌隊で心ゆくまで歌っています。
賛美歌はもちろん、「メサイヤ」のナンバーや、ゴスペルなんかも。


楽しいです。


よく、昔から周囲には
「え?クリスマスに恋人と過ごしたり、友達とパーティーしたりしないの?
さびしーーーーい。」
なんて言われたりしたが、
私のクリスマスはもう20年来、ずっと教会で歌っていて
ぜーーーんぜん、寂しくない。


でも今年はマイ・ハニーがいるのに
一緒にいれなかったのはちょっと寂しかったけど。
でも遠距離だから仕方がない…

でも来年は一緒にいれるし
それが楽しみ楽しみ。



ウチの聖歌隊も以前はボロボロで
なにせド素人の集まりですから、
私がいくらがんばったところでヒドイものだった。

それに私も発声が若干不安定だったりして、自分のコントロールも大変だった。

でも今年は、
みんな合唱するのに何が大切か、とか
自分の声の整え方、とかやっとわかってきたみたいで
そして私もこの歳になってようやく声が落ち着いて練れてきたみたいで
すべてがうまくいくようになってきた。

まだまだだけど
この地点に来れたら、この先の目標も設定できる。
新しい歌もどんどん歌えるだろう。


継続は力なり。

こういうクリスマスもあるのです。



...

ユデタマゴ - 2003年12月22日(月)

よくある話です。


友達にメールをうっていて
なんの話だったか、「ゆで卵」と打とうとして
「ゆでたまご」を漢字変換しようとしたら

























「ゆでた孫」
























ぶはははは (°▽°=)ノ彡




・・・いや、ある意味怖ぇーー。



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演奏と競馬の関係? - 2003年12月18日(木)

先日、日記に書いたザネッティという若手指揮者のことで
なにか書きそこねたことがある、
聴いてる間に強く思ってたことがあって
それが思い出せなくて気持ち悪かったんだけど
やっとめでたく思い出しました♪


いや、たいしたことじゃないし
単に自分の中で一人で納得してただけで。
ホント、こういうWeb日記だからこそ書いちゃうぞー、って感じです。


で、何かというと、
ザネッティの指揮するN響の演奏、
「自然で」とか「爽やかで」とか書いたけど、
それが彼の持ち味なのはともかくとして、印象的だったのが
オーケストラから自発的にでてくる、生理的に自然な流れをジャマしない、ということ。
もちろんなにもかも任せっきり、というワケじゃないし
時にムチを与えるごとくアクセントを与えたり、ダイナミック・バランスにはことに気を配っていた。

この姿がより「アバドに似ている…」という印象を強めたし、
よく競馬!で言われることを思い出した。
「鞍上人なし鞍下馬なし」ってやつ。(ホントにこんな言い回しだったか?)

走るのは馬であって、人が馬を走らせるのではなくって
馬に走らせよう走らせようと躍起になってムチを振るえば、馬は動かなくなる。
馬が気持ちよ〜く走るように誘導して、ここ一番の時だけムチをふるって煽るのだ。
それが理想的なレース展開につながる(らしい)。

これは実はかのカラヤンも言っていたことで
私はカラヤンのアシスタントをやっていた、指揮者の山下一史さんに
その話を聞いたことがある。



しかし、これは何にでも言えることだな〜とも思った。
人生(大きくでたな)にも流れや時があって、
無理やり躍起になっても良いことはない。

もちろん、「ここだ!」ってタイミングで全力を尽くすのは
大事なんだろうけどね。



...

2つのコンサート - 2003年12月17日(水)

先週末から今週にかけて
2つのとってもいい演奏会と出会った。


1つは先週金曜にあったN響定期公演。
マッシモ・ザネッティという、少なくとも私は全然名をしらない若者の指揮。

その日は色々他に注目のコンサートがあり、
オフィスの連中は色々に出かけて行ったのだが
私はこの知らない若者の名に、理由もなく妙に魅かれるものがあって
(なんでか自分でもよくわからない。)
N響に行った。

少し遅れてしまって、モーツァルトの交響曲第27番の第2楽章から会場に入ったのだが
えらく爽やかで、風のようにそよーっと流れていくモーツァルトを聴き
「まるでアバドそっくり。」なんて思っていたら
ホントにアバドの弟子だそうで、パンフレットに今やアバドとともにオペラの一演目を
振り分けているような有望な俊英なのだ、と書かれていた。
そういえば振っている姿もそっくり。

じゃあ後半のマーラーの第5交響曲なんかは、
さっぱりしてあまり感銘の残らないものになるのかなぁ?
なんて思ってたら、これは全く私の杞憂で
大変な中身の濃い、素晴らしいマーラーになった。
あくまで自然で深い息遣い、マーラー特有の細かい色彩の移り変わりも
感情の動きとともに自然に反映されていく。
ダイナミックでデリケートで。

「颯爽」としたコンサート。
今日になっても、その時の余韻がまだ残っているほどだ。



そしてもうひとつは、一昨日行った読売日本交響楽団の定期公演。
こちらはウィーンのベテラン、テオドール・グシュルバウアーの指揮。

このオーケストラはいつも思うのだが「眠れる獅子」で
凄い力を秘めている、それこそN響をも上回る可能性を秘めている(らしい)のに
たまにしか、そういう演奏をしない。

この日はその「たまに」がでた。
グシュルバウアーという人がまた素晴らしくて、
彼が振るとオーケストラが実に柔らかく、いいようもない厚みのある音がでて
しかも強い思いがひしひしと伝わってくる。
ああ、ウィーンの指揮者だな、と思う。

オール・シューマン・プログラムだったのだが、
メインの「ライン」交響曲の他、ピアノ協奏曲。
ピアノはやはりウィーンの若き名ピアニスト、シュテファン・ヴラダー。

実は私は何を隠そう、ヴラダーの大ファンなのだが
これは良かった。
瑞々しいまろやかな音と、覇気満々のリズム、ほとばしるエネルギー!
フィナーレなんて、この音楽がそもそもそうなんだけど
これこそ「天馬空を行く」という感じの圧倒的な演奏だった。


こちらは全体に「地味」であり「滋味豊か」というのだろうか?
そんなコンサートだったが、こういう日は本当に嬉しい。



...

時代はぁ〜変わるぅ〜♪ - 2003年12月12日(金)

(↑by 中島みゆき?)


かつて自分はPCやケータイなどなくても生きていけるし、
何の不自由があろうか?
と信じて疑わなかったが、
そんなものは砂上の楼閣のようなもんだ。


昨日ケータイを会社に忘れてきた (>.<)

会社に忘れたことはわかっているので
悪用されるとか、特に心配はなかったのだが、
なんとなく落ち着かない。


で、今朝会社に来てみると、
電話着信10件。
メール着信9件。


うーむ、すごい。
それにとてもみんな心配されている。
「どーしたのか?」「何かあったのか?」「死んだのか?(←これはウソ)」


特に彼女からのものはとても心配そうで、
私は胸が痛くなった。
PCからメールは送っていたのだが、それがナゼカ届いていなかったみたいで
あー、電話一本すればよかったんだ。
あ〜。

ごめんよ。


しかしながら「バカの壁」の話ではないが、
人間ってどんどん変わる。

こんな短期間でコミュニケーション・スタイルが
こういう風に激変し、
自分もいつのまにか、それが自然になっちゃうなんて
思いもよらなかった…



...

豪華絢爛!!ヴェルビエ音楽祭 - 2003年12月08日(月)

見た人いるだろうか?
昨日NHK教育テレビでオンエアされた
「ヴェルビエ音楽祭10周年記念コンサート」のライヴ録画を。


いやー、音楽のことではちょっとやそっとじゃ驚かない私も
(え?しょっちゅう驚いてるじゃないかって。)
こりゃーぶっ飛んだ。

ピアニストが中心だったのだがまずはメンバー。
マルタ・アルゲリッチ、エフゲニー・キーシン、エマニュエル・アックス、
ミハイル・プレトニョフ、ラン・ラン、レイフ・オヴェ・アンスネス、
ニコラス・アンゲリッチ、
それに指揮者のジェームズ・レヴァインもピアノで参加。(この人がまた本業顔負けの上手さ。)

こんなコンサートが今年行われていたなんて、
私は不覚にも知らず、いきなりアルゲリッチとキーシンのデュオ!なんてとてつもない
組み合わせから始まったのには度肝を抜かれた。
モーツァルトの連弾曲だったが、顔合わせも夢のようなら
演奏も夢の中で遊んでいるような素晴らしい演奏だった。
アルゲリッチがしょっちゅうキーシンの方を見て「そう、それ最高よ!」
みたいに微笑むのが何ともいえなかった。

その後も色々な組み合わせで2台8手あり、8台(!)のピアノあり、
もう目もくらむばかりの豪華コンサート。


しかもまだまだでっせ。
これに祝祭アンサンブルが加わる。
ヴァイオリン…ギドン・クレーメル(コンマスをやった。)、ドミトリ・シトコヴェツキ、
クリスティアン・テツラフ、サラ・チャン、ルノー・カプソン、ニコライ・ズナイダー。
ヴィオラ…ユーリ・バシュメット、今井信子。
チェロ…ミッシャ・マイスキー、ボリス・ペルガメンシチコフ。

なんじゃ、このメンバー!
どうやって集めたんだ!


まさに空前のコンサート。

番組の司会者が「豪華な顔合わせのコンサートでした。」と締めくくっていたが
そんなどころの騒ぎじゃない。
知らないアーティストなど皆無…どころか、
だってこれ、現代最高の、またその中でも指折りの名人ばっか。



いやいや、堪能した昨日の晩でした。



...

恋文 - 2003年12月04日(木)

気持ちは幸せでも、仕事は相変わらず忙しい。
オフィスにいるとどんどん心がささくれ立ってくる。

周囲の雰囲気の悪さ。
人の失敗をあざ笑い、
いない人間の陰口を言い放題、
あのバカがなんとか、
あのクソ野郎、死ね、
電話をたたきつけたり、
ひどいものだ。

これが音楽を扱う仕事をする人間のいる所かね。


そりゃ忙しいさ。
気持ちに余裕もなくなるさ。

でもどうしてこんなにカンタンに、
ダークサイドに自分を投じてしまうかね?



今、テレビで「恋文」というドラマをやっている。
連城三紀彦の直木賞(だっけ?)作品のドラマ化。
渡部篤郎、和久井映見、水野美紀なんかが演じている。

子供みたいにとっても純粋な男がいて、
彼は大事な奥さんや子供がいるんだけど、
ある日、昔の恋人に会う。
彼女は思い病気であと半年くらいしか生きられない。
それを知った彼は突然奥さんのもとから姿を消し、
病気の彼女のそばで、彼女のために限られた時間を愛そうとする。
彼の奥さんはもちろんワケがわからず大慌てだが、偶然彼を見つける。


…こんなシチュエーションだから、普通ならドロドロのドラマになりがちだ。

でもこの作品は違う。
一人一人、相手がどうしてこんなことをしたんだろう?
彼は、彼女は、どうしてこういう風に考えるのだろう?

ここの人たちはいつも他人を思いやって、理解しようとする。
奥さんは「もう仕方がないなぁ。」と彼を許し、相手の女性に「がんばれ。」
とまで言うのだ。

その優しさは見てて切なくなったりする。
これを見てる友達にも「ありえないよ、こんなの」と言われる。


確かにこんなことは現実にはありそうにないし、
こんなに人と人とが思いやる関係を、幻想だろうか?
などと思ったりもする。


でもそうじゃない。
私は決してそうじゃないと思う。



私はこうありたい。



...

ダンス・ダンス・ダンス - 2003年12月02日(火)

札幌は寒かったっす。
行った日の夜はもう東京の真冬の寒さ。
でも2日めからは雨になったせいか、結構あったかかった。


話は変わるのだけど
今、村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を読んでいる。(まだ途中)

主人公は人生の歩みに行き詰まりを感じていて
そこそこ仕事もプライベートもうまくやっているのだが
何か行き詰っていて、先に進めない。

そんな時、彼の前に羊男が現れる。
羊男は言う。
「踊るんだよ。ただただ踊るんだ。とりあえず立ち止まらずに。
そうすれば繋がってくる。色々なものが。」
(↑私の勝手な意訳もはいってます。)


結構、読んでる私の気持ちのすみっこにひっかかってきた。


私もこの2年くらい、もがきながらも踊ってきたような気がする。
別にガムシャラに頑張ったっというほどでもないけど、
でもあまり深く考えすぎないで、かなりマイペースではあったけれど
波に乗るように踊ってきた。

PCをさわるのが嫌いだったり苦手だったのに
いつのまにかネットでこんな日記を書いていたりもする。



そうしたら、いつのまにかたどり着いた。
なにかが繋がった。





私は来年、結婚することになりました。(o・・o)/~
とても今幸せな気持ちです。



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