多忙の中で - 2003年11月28日(金) だいぶ更新をごぶさたしてしまいました。 でもサボってたワケじゃなくって 前にも書いたように、なにしろ忙しいのです。 しかしながらそれもようやくゴールが見えてきました。(バンザーイ!) キーシンの唖然とする、腰をぬかしそうな素晴らしいピアノを聴いた後でも 結構良い演奏会に行きましたよ。 今をときめく野生のカリスマ・ゲルギエフ率いるキーロフ・オペラ。 演目はムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」。 (このオペラ、いまひとつ評価があいまいな気がするが、破天荒な独創と迫真的な深さで あらゆるオペラの中でも屈指の一作だと、私は思う。) 無二の個性を持ったアナトール・ウゴルスキのピアノ・リサイタル。 至福の時をすごしたイングリット・ヘブラーのピアノ・リサイタル。 (チラシの裏に“舞台にはただひたすらモーツァルトやシューベルトの音楽が響き、演奏者がいないようだ”というようなことが書いてあったが、まさにその通り。) そしてこれはCDだが、アンドラーシュ・シフのバッハ「ゴルトベルク変奏曲」の新譜。 聴いているうちに、体は眠っていき、心は陶酔し、頭はどんどん目覚めていき、 アルファー波がどんどんでてくるような(?) 体験だった。 こんな風に忙しい中、きっちり良き音楽体験は続けていたわけです。 今日は夕方からまた札幌に飛びます。 かなり寒いらしいケド…。 それでは、また来週!! ... 悲鳴 - 2003年11月20日(木) あーーーーーーー 忙しいっす。 え?コンサートいっぱい行ってんじゃないかって?? 夜はいいんです。 でも就業時間中に終わらせなければならない、 って仕事ばっかで 毎日ターボふかしてる状態です。 だんだん朝まで疲れが残るようになってきた。 でもあと4息。(4かよ!!) こないだ行ったキーロフ・オペラとゲルギエフとか ウゴルスキのピアノ・リサイタルとか 書きたいことたーーっくさんあるんだどね。 またいずれ。 とにかく仕事、がんばります。。。 ... 万歩計 - 2003年11月16日(日) 母が万歩計をいつも持ち歩いている、 ということをこの間知った。 もちろん、健康のため。 彼女は歩くのが好きで しょっちゅう理由をつけては、どこかへと歩いている。 昔からそうで、日曜になると親父を連れ出して散歩へでる。 普通なら電車で10分とか20分かかるところを 「そのくらいなら歩いていこう!」 と言い出す。 万歩計を買ったのは テレビで「毎日5000歩を歩くのが健康を維持する目安です。」 というのを聞いたかららしい。 昨日、実家に行き晩ゴハンを食べながら話を聞くと 5000歩ってのはかなり結構な距離歩かないとダメですね。 我々サラリーマンは、営業さんならともかく デスクワークが主な私などはとても毎日5000歩など無理だ。 (でも私も親譲りか歩くのは好きなので、休日はいつも歩いて遠出。) で、彼女の目標は1日10000歩! 母は昔からバイタリティのある女性だが このところ、それを維持するのに意地になっている風に見える。 (シャレじゃないっす・・・) で、聞くところによれば 家から出なかった日でも万歩計は 1000歩をさしているらしい。 どんな生活やねん |)゜0゜(| ... 柿の色 - 2003年11月14日(金) 東京も寒くなってきました。 11月に入り、こうしてだんだん寒くなり 「あ〜、冬になってきたなあ。」 と思う頃。 こんな頃になると朝、私の目にとまるのは 柿だ。 通勤で駅まで歩いていると、渋い色の柿の実がたくさん 大きな木にぶらぶらしてる。 あの柿の実の色と、葉の色のとりあわせ。 字で書いちゃえばオレンジとグリーンだが こうして文字にするとニュアンスが全然違う。 渋〜い色同士のコントラスト。 それに抜けるような青空が背景になったりすると最高。 あー、これが日本のワビサビ(?) なんとなく寂しい気持ちにさせられるけど 清々しくもある。 こういう日はゆっくり散歩でもしてたいね。 ... トリビアネタ? - 2003年11月13日(木) これトリビアにだしてみようかな? というネタ。 サザエさんの作画には サザエさん定規が使われている!! 昔ながらのキャラクターの輪郭を変えないため・・・らしい。 若いスタッフも可哀相に(なのか??) ところでようやくBBSが開通しました。 ここのHome Pageのところをプチッ、と押してみて下され。 よろしくお願いしまーーーす。m(__)m ... キーシンのリサイタル - 2003年11月11日(火) の報告っす! いや〜、やっぱりすごい、キーシンは。 今年になってからポリーニ、ツィメルマン、アルゲリッチやフレーレを聴いた耳ですら、そう感じる。 まず音の充実ぶり。 底光りするような、完全に楽器が鳴りきって限りなく美しく、限りなく大きくって感じだ。 それにあの超絶技巧たるや、リストのメフィスト・ワルツやハンガリアン・ラプソディーみたいなゴテゴテの極限技巧で飾られた曲でも 彼にかかったら簡単に弾けちゃう、っていうか余裕がありすぎてえらくスマートに聞こえて物足りないくらいだった。 もっとも前半はシューベルトの生涯最後のピアノソナタで、 これは後半のリストと全く違う種類の精神的で、怖くなるくらい孤独で美しくって静かな曲だけど、これをキーシンは素晴らしく弾いた。 聴くほどに、私はどこかあの世にでも行ってしまうんではなかろうか? などと思ってしまったくらい。 他にこんな演奏をできるのは誰がいるだろう? 私にはあと2人か3人しか…ルプーとかシフ?くらい…思い浮かばないな。。 ただコンサートの満腹感ってことでいったら 前回の「展覧会の絵」の時の方が上だったかも。 それにしてもキーシンはたしか17歳くらいの時から聴いているが、 最初は天才肌の、でもどこか不安定で 曲によって底の知れない凄みのある演奏を聴かせてくれるけど 時には「どこへ行ってしまうんだ!キーシン!」って時もあった。 その頃の彼はチック(?)の症状もあって たけしみたいに肩や首を小刻みによく動かしたりするクセが抜けなかった。 とても神経質になっていた年頃だったのだろう。 「この少年は将来リヒテルのようになるんだろうな…」なんて思っていた。 でもカラヤン/ベルリン・フィルとチャイコフスキーの協奏曲を演奏したのをテレビで見た時に、「随分、大きくなったなー。」と感じ、 その数年後、ニューヨークのカーネギーホールでのオール・ショパンのCDでは 音が素晴らしく鳴りきっているのと、音楽が堂々と覇気に満ち溢れていて、 かつて感じた神経質さなんかは微塵もなく 「今度はルービンシュタインみたいになってきたな!」と驚いた。 そんな感じでキーシンはどんどん成長している。 今や「世界最高の」ピアニストのひとり、と言って誰も反対しないだろう。 私も心からそう思う。 それに見かけも随分オッサンになった… ... 健康な精神は健康な肉体に宿る - 2003年11月07日(金) …というが 本当である。 どうもこのところ、カゼ気味なのか そのせいなのかなんだかわからないが 体調が冴えない。 先月、先々月とハードな日々だったからその反動かもしれない。 どうもここ2〜3日やる気がナイナイ気味だ。 ナイナイと言っても岡村さんと矢部さんではナイ。 (つまんね〜〜〜。 こりゃ末期だな。) 体調万全だとどんな突発的な仕事が来ようが、 アクシデントが起ころうが 雨が降ろうが槍が降ろうが 「まかしとけっ!!!」 だが 体力が落ちてくると 「う〜ん、めんどくさいよ〜。」 くらいならまだいいが、 まじ、頭がまわらなくて、できなくなって パニックになりそうになったりする。 まだパニックには全然なってないけど、ちょい心配… まあ、考えていても仕方ないので 適当にがんばりますデス。 ... いてててて - 2003年11月04日(火) 土曜に久々にストレッチをみっちりやったというのに 昨日、バッティングセンターでバカンバカン打って ピッチングゲームで投げまくったら (なんだか調子がよくてストライク入りまくりだったぜ。いぇ〜〜い♪) 全身筋肉痛(>y<) んでヒザ…じゃなくて腿が笑ってる状態。 つくづく情けない体になったもんだ。 歳はとりたくないもんだ…(悲) ... 素晴らしきかな、老ピアニストの音楽 - 2003年11月01日(土) 昨日は私のちょー尊敬している園田高弘先生の 75歳記念リサイタルがあった。 私は園田先生に2度、お仕事でご一緒したことがあって 色々なことを話したことがある。 というより、学生時代から先生のバッハのCDを聴いて以来 「日本にこんな中身のいっぱいつまった立派なピアニストが存在したのか!」 と驚き、折にふれて先生のコンサートはできる限り出かけるようにしていた。 先生の博識ぶり、長年の経験からくるちょっと余人からは出てこないだろう洞察力、 そしてなによりも若者でもこれほどは…と思えるほどの情熱。 すべてに圧倒されたのを思い出す。 昨日のリサイタルは今まで私が聴いた先生のどのコンサートよりも素晴らしく、 というかまるで別次元のようだった。 素敵で楽しくすらあった。 75歳ですよ!! 外人アーティストなら75でもまだまだ、だと思えるだろうけど (やっぱり西洋人は体が違うから…) 日本人で75で現役、しかも完全な第一線で活躍している人など この国では初めてのことだろう。 しかもブラームスのピアノ協奏曲の第2番をいまだにレパートリーの最前線においている75歳なんているかよ! (若くったって弾けない人の方が圧倒的に多いのに。) で、昨日のリサイタル。 厳粛・壮麗きわまりないバッハ。 先生の十八番、ベートーヴェンの「熱情」の確固たる安定感。 先生はここへきて音色がさらに美しく、幅がでてきた気がする。 そして後半のドビュッシー。前半とは別の人が弾いてるみたいな音色ですっかりうっとりしてしまった。 先生がかつて初演した武満さんの「遮られた休息」と湯浅譲二さんの「内触覚的宇宙」の 孤独な美しさ。 最後のプロコフィエフの「戦争ソナタ」は圧倒的でその攻撃的でモダンな音楽が 難しくなればなるほど先生の音と技がどんどん冴えに冴えていくという感じで 信じられないほど凄かった。 私も鳥肌を立てていたが、最後の音が終わった瞬間、 「ブラボー」ではなくて「おおおっ!!!」とお客からどよめきがおこったくらいだ。 なんだか贔屓の引き倒しみたいな文章になってしまったが あのいつも前へ前へと向かう、永遠の青年みたいな情熱! 私は本当に心底感激したのだ。 私もあんな歳のとりかたがしたい。 先生はアンコールにプーランクの「無窮動」を弾いたのだが、 あの厳格な顔をした先生からこんな自由な境地を聴けるなんて、 なんとも嬉しかった。 園田先生と少しでも関われた人生を、 私は誇りに思っている。 ...
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