ひぽこんコラム

2013年10月31日(木) リカたん、新展開

PS:よく見てないのだが、山本太郎が天皇陛下に手紙を渡したの?
 何の手紙か分からないけど、それが皇室の政治利用だってことになってるみたいね。
 ああ。太郎ちゃんさ。どうしてそうやって暴走するかなぁ? 渡したいなら、なんか裏のルートって、絶対にあるだろうに。人づてってやつさ。人づて。。。
 参議院は、面倒くさいヤツを潰しておく、最高の理由をゲトってまった。。。あああ。これでジ・エンドなら、あまりに情けないべ?
 だから、1人で暴走するなってさぁ。。。。ねえ。。。。政治って、そういうものじゃないべ?
 とかツイッターで書くと炎上しそうなので、ここに書きましたww
 ま。あとは、天皇陛下が「私は山本太郎さんのお手紙にたいへん感銘を受けました」とか、公式談話を出してくれる奇跡を祈ることだべ?
 それ、あったら、日本中のタロウ・マニアとか、ま、脱原発の人らは沸くというか。天皇陛下、マジっすか?になるんだろうが。。。ま、ないな。ない。ない。この国にそういう奇跡なんて起こらんのよ。
 ありえるなら。そうだな。明日あたりに大地震起きて、それどころじゃなくなるって方かな。
 この国に起こりえるのは、そういうほうだ。うん。
 太郎ちゃんには、ちゃんとした参謀はおらんのか? 新聞社とかの。そういう人さぁ〜〜。
 いや、そりゃ、太郎ちゃんは高邁な理想を掲げてるだろうが、しかし、政を治めるのは、理想をどう実現化していくことを考えることじゃねえか? 何もしないヒヒジジイどもに比べたら素晴らしい!という意見も分かるのだが、でも今のやり方はベストじゃない。太郎ちゃん、暴走はダメなのだ。焦ってそれは、政治では無理なのだ、と素人のオレでも思うよ。

あ。でも。太郎ちゃんが辞めさせられることで、今回、福島や関東の子どもらの被曝問題やら、福島第一原発での作業員たちの不当な扱いに関して関心が集まるなら、それもいいけど、でも、関心がこれで集まるとは思えないのもまた現実だとしか言いようがない。

 




 友達からご注進を受けたのだが、香山リカたん、実は大学時代にインディーズ・シーンに身をおかれていたそうだ。かなりディープなとこ、生きておられたらしい。

 なので、おそらく。「アタシだけのルー」「アタシはルーを知ってる」「わかってないアンタたちが何をほざくかっ」「ふんっ」

 って方だったんだな。リカたん?

 そうか。リカたん。わかった。わかった。そうだね。そうだね。あなたのルーだね。雑魚どもがホザくの、耐えられなかったんだね。

 よぉ〜〜し。よぉ〜〜し。いい子だ。リカたん。

 でもな。リカたん。何度も言うが。君は精神科医だ。雑魚どもがホザくのを聞くのが仕事だ。

 アタシの友達で精神科医の人は「そうですねぇ、と答えるのがぼくの仕事」って前に言うてたよ。

 だから、リカたんも、「そうですねぇ」と答えればエエんとちゃう?

 雑魚がほざいてる、と思うてもさ。

 リカたんて。。。。突っ込みどころいっぱいで飽きないね。リカたん。飽きない。

 リカたん。。。書いてると、なんだか段々好きになりそうで、怖いわ。。。

2013年10月29日(火) リカ的な。。。

 また、香山リカがやらかしたらしい。。。

 1960年〜70年代に米ロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のリーダーとして活躍したロックの大御所、ルー・リードが10月27日(2013年)、71歳で死去した。
ツイッター上には追悼コメントが溢れているが、精神科医の香山リカは「あくまでも私の場合だけどさ、お悔やみツイートは、こんな人にも関心ある私ってカッケーさしょ?(原文ママ)ってアピりたいだけ、って気がする」と毒づく。でも、「ルー・リードの死はそっと悼もう……って言っちゃ同じことか」と弔意を表した。



 香山リカって精神科医なんだよねぇ?
 私、どんなに調子悪くなっても、この人にはかかりたくないわぁ。

 精神科医なんだからさ、もうちょっと寛容になってよって思う。いいじゃん。自分アピールだってなんだって。したっていいじゃん。そこで自分アピールして、何か悪いのか?

 いや、アタシみたいなキャラの人がよ、こういう↑意地悪言ってもいいと思うけど、精神科医はさ、こういうこと言わないがいいんじゃね?って、思う。

 温かい目で、「みんなこうやって自分をアピールするんだね。いいんだよ、いいんだよ、思い切りやりなよ」って笑顔で見つめるのが精神科医のあるべき姿だべ? いや、そう思ってはないとしても、そういう風に装うのが、精神科医の仕事だべ?

 違う?

 こんな突っ込みは精神科医にはいらね〜〜だろ。

 と。同時に、香山リカ的に、ルー・リード的な存在へのコンプレックスがあるのを感じる。

 リカ、こういうニューヨーク。ロック。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。みたいなもの、よぉ〜分からないだけに卑屈になるんじゃねえか?

 だからこそ、こげな突っ込みでねえか?

 リカ。いいんだよ。いいんだ。別に。関係ねえべ?

 ルー・リードなんて知らなくたって、別にいいべ?

 昨晩行ったロック・バーでは、オジさんたちがルー・リード追悼ムードに浸る中、「メタリカ〜〜〜」とか陽気に笑う太った兄さんが妙に良かったぞ〜〜〜。

 人それぞれだ、リカ。いいんだ。リカ。リカはリカでいい。ありのままのリカでいい。

 って。

 オレのがカウンセリングしてやってるじゃん!

 リカ。

 精神科医として修行しなおせっ! 

 ・・・それにしても調子悪い。オレ、精神科より、とりあえずまた内科へ。。。

 ううううう。。。。ううううううううううううう。。。
 

2013年10月27日(日) 売れまくり

 いや〜〜〜、売れた、売れた、売れたよ〜、パン、馬鹿売れだったよ〜〜〜。

 今日の忙しさたるや!

 開店日と同じぐらいな感じ。レジの前にズラリ行列できちゃってさ。トレイやトングがなくなっちゃうのよぉ〜〜。

 すごかったわ。

 なのに。そんな日にも平気な顔で細長い菓子パンを「これ、3つ4つにカットして」とか言うお客さんいるんだよね。。。その人、前にも同じこと言ったけど、今日はお客さんズラリとレジ前に並んでるから、「今日はちょっとごめんなさい、混雑してるので」って言ったら、アスペちゃんが何を思ったか、「店長に頼めばやってくれますよ」なんていうから、パン焼きを1人でやってて殺気立ってる店長に「す、すみません」とお願いする羽目に。。。

 アスペちゃん。。。あんた。。。

 てか。そういうときにも平気で。105円均一のパンをカットしろ、と言い放つ客って、どういう神経なんだろう?

 この間ツイッターで話題になっていたけど、日本は過剰なサービスを低賃金のバイトやパートにさせていることで、経済が悪化してる、おもてなし精神なんて、犠牲の上になりたってるものだという話、まさにソレだ。ソレ。お客さまは神様論が支配していて、客はどんなことを言ってもいいと思いこんでいる。たとえすごい行列があっても。自分だけよければいい。

 すごいなぁ。オバさん。小さな子ども連れて。菓子パンを10個ぐらい買ってた。呆れる。。。

 しかもその子どもは、大きなクシャミをして、パンにぜんぶかかってたな。。。。ひどい母親。そしてクソな子ども。クソ親子め、と心で思った。でも、そんなことも注意できないんだ、店員はさ。「お手手あててね〜〜」なんて言うもんなら、そういう客はとんでもなく怒り出しかねない。

 日本を悪くしてるのって、過剰な「おもてなし」、ひどい低賃金。

 しかし過剰なおもてなしを要求される低賃金の私らが、いったん客側に廻ると、また同じように過剰なおもてなしを要求したりしてしまう。

 コンビニ店員を「のろい」としかりつけたり。たかだか年齢確認ボタン1個押すのに怒ってみたりとかね。

 あああ。。。

 しかしパンは売れまくったな。みんな殺気だったようにして。我先にと、狭い店内をぐいぐい他の人を押して、トレイに山盛りで菓子パンを載せて買っていた。

 そんなに買ってどないするの?と思う。だいたい、うちの店はふだんだって120円とか、130円とか、150円ぐらいで、そうそう高いパンじゃない。ふだんが250円ぐらいするパンが105円ならいいけど。。。

 そして慌てて、もう、混乱しまくっていたアスペちゃんが、そういう10個、15個のパンを一気に同じ袋に入れてまうから、「分けようね、分けよう」と言うのだが、もう耳に入らない。。。

 お客さん、カレーパンを袋から怒ったように出してたな。。。ま、でも、いいじゃん。安いんだからさ。ちょっとぐらいツブれたってさ。ね。。。とか、また心で思ってた。

 しかし店長は、どうしてこう人の采配ができないのだろうか?

 こう忙しくなることは目に見えているのに、こんな日に私とアスペちゃんだけ。お昼頃、やっと大学生の王子が来たけど。。。女優の卵ちゃんとか、クール女子大生とか、お昼時の忙しいときに来てもらえるよう、頼んでみればいいのに。

 私も13時上がりの予定だったけど、王子とアスペちゃんだけを残して、グチャグチャの店を後にするのはしのびなく、1時間だけ残業した。。。。そして帰る頃には、もう、パンがほとんどなくなってもた。

 とにかく。

 今日は「安い」に群がる人の浅ましさと、図々しさに、ちょっと驚いてもたなぁ〜〜。

 ああ。。。中野ブロードウエイの地下。安い肉惣菜の店が一斉に値下げする午後6時すぎ。。。まさにこんな感じで、中野の貧民たちが群がるが。。。。正直、アタシもそこに群がったりするのだが。。。

 安いに群がるって。店側に立つと、何やらものすごい姿に見えるわ〜〜〜。

 今度から気をつけようっと。。。

 あ。。。。こんな大変な日にも、店にいっしゅんカオ見せただけで、手伝いもせず。さらに夫に弁当さえ作らない店長妻って、あまりにもナゾすぎるなぁ。。。あの人、よほど店長が惚れて「おまえには何も苦労させないからっ」とか約束しちまったのかなぁ??? ナゾすぎる。。。今度主婦パートちゃんといっしょのときがあったら、また話し合おうw。ナゾすぎっからよ〜〜〜。おもしれ〜〜〜よ〜〜〜〜な〜〜〜。人ん家ってさ。 

2013年10月26日(土)

 今日と明日は高円寺祭にともない、パン全品105円。。。ということで店長は超はりきっておったのだが。。。

 台風。。。。

 ごおおおおおおおおおおお。雨どしゃあああああああああああああああああ。

 お客さん、シ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン。

 ふ〜〜〜〜。

 来ないね〜〜〜。

 来ないね〜〜〜〜。

 黙々とサンドイッチを作り。試験用(?)サンドイッチまで作り。

 もう、作るばかりのオレ。

 アスペちゃんはいつも通り細々ぶつくさ言いながら働き。時にはイラつくソレだが、ときどき私が忘れることも言ってくれるから、ああ、アスペちゃん、ありがとう、と思う。細々も役立つ。

 しかし店長はブチ切れて「もう、こんなに雨ばかりで、今度のパン祭も雨だったら、やる気ぜんぶなくすからなっ!!!」と高らかに宣言してた。

 パン祭。。。。って11月に荻窪であるんだ。それに出店することになってんだが。。。それは屋外だからねぇ。。。それまで雨だったらもう、祟られてるとしか。。。ええ。

 でも祟られてるのかもしれん。うちの店。雨漏りとかひどくてさぁ。

 水廻り悪い物件て、良くないていうじゃん。。。

 そのせいもか。。。祟りか。。。

 しかし。アベノミクスとか大馬鹿をほざく奴等よ。お前らには、こんな風に雨に左右される街の小さなパン屋の悲しみなど、ぜったいに分かるまい。「景気は上向きですね」などと朝のニュースで言ってたアナウンサーよ。あなたには絶対に分かるまい。たかだか雨に絶望し、やる気を失う商店主の悲しみなど。

 市井の人の悲しみなどわからない人らがアベノミクスだ再稼動だ秘密保護法だとか決めんだな。これからTPPも。

 日本はザックザックと軍靴の音が響き始めたが、いつまでパンなんて作って売れるのかなぁ。昨日読んでた小説では、どんどん世の中が不況になって、やがて戦争になって、その狭間で商店が潰れて、みたいなエピソード出てきて胸が痛んだ。

 

2013年10月25日(金)

 秘密保護法案が閣議決定されてしまった。。。

 そうとは分かってたが、東京新聞夕刊の見出しを見た瞬間の暗い気持ちったらない。

 ああ。。。こんにちは昭和16年。

 そう。治安維持法が改定された年だ。それから72年たって、よもやまたそれが復活するとは。名前を変えて。しかしさらに酷く。

 あなたは秘密漏えいをあおりましたね、などと言われて誰彼なく逮捕されても文句は言えない。あなたも。私も。そしてもし獄中死しても、それは秘密だと言われたらナゾのままになる。何せ秘密は絶対なのだから。

 もちろん原発のことも国の安全保障上大切なことであり、秘密になる。これはもう閣僚が明言してた。

 汚染水どころか、四号機の再処理核燃料棒取り出しに失敗して、北半球全部がダメになっても、秘密だ。

 漏えいは出来ない。

 したら、逮捕される。最高懲役10年。

 かつてそうであったように拷問も起こるだろう。でも、それも国家の秘密だから、秘密。

 核燃料棒取出しは11月から始まることになってる。それに間に合わせるように、この法律は閣議決定された。

 もちろん特定秘密は政府の一存で決める。情報は国会に提出義務もなく、裁判所も確認できない。政府が秘密だといえば、秘密。

 友達と、これはある意味、原発がもう1度爆発した以上に大きな痛手であり、いよいよ私たちの終りの始まりだね、と話している。こんなにも大きな法律が閣議決定されても、日本は相変わらずの今日が流れてる。そのことに本当に愕然とする。

 秘密保護法案については日弁連のこのページに詳しい

 アムネスティは国際人権基準に違反していて、表現の自由を奪うとして緊急提言をしている。

 たとえば「私、台湾のアーティスト好きぃ」と台湾人と仲良くなってワイワイしてたら、ある日、突然に逮捕されてしまうこともありえる。君が話していた台湾人は日本の情報を探ろうとしていた人だなどとわけのわからないナンクセをつけられ、あなたは日本の情報を台湾に漏らそうとした共謀を働き、教唆、扇動した、などと言われる。そして禁固10年。

 私なんてアッという間だ。デモなんて行ってるだけで、いつ逮捕されるかわからない。

 人格破綻した行政の長が「これは秘密だ」といえば秘密になる。(田中龍作ジャーナル)。

 ああ。ついに日本は2つ目のパンドラの箱を開けてしまった。

 そんな中でどうやって希望を持って生きていけるのだろうか? 田畑を耕そうが。何か努力をしようが。

 何おおげさなことを言ってるの〜〜〜と笑う人は、治安維持法がどんな法律で、どんなことが起こったか、wikiでも見るといい。恐ろしさに震えるほかないから。

 ああ、ヒトラーやら、ファシストたちが地獄の底から蘇えり、高笑いするのが聞こえる。

 日本は簡単にまたその罠に堕ちてしまった。

 そしてもうじき、3つ目のパンドラの箱、TPPが本格的に蓋を開ける。これでもう、本当に破滅するしかなくなる。

 破滅に向かいながら進む国に生きる。昭和19年の日本に住んでるような気持ちがする。

PS:今、友達から聞いたけど、アメリカでは愛国法(これも秘密保護法と同じです)が出来てから、行方不明者がすごく増えたそうだ。もちろんそれはジャーナリストたち。政治を批判していたような人があるとき忽然といなくなるそうだ。堤未果さんがラジオでそう話していたって。 日本でも田中龍作さんとか、大丈夫だろうか?と心配になる。

 
 

2013年10月24日(木) 試食おばさんの技

 昨日は昼間にツイッターで、夜7:30から高円寺駅前で秘密保護法案に反対するためのスピーチやらビラ配りします、というのが拡散されてきたので、高円寺ならいいかな、と思ってチョロッと店でパン買いがてらw行ったのだが。。。

 行ってすぐ、あれれ、この人たち、山本タローの支援者だったのか、と気づき。そうスピーチしてたから。あらら、失敗しちゃったと思った。あたし、タローは別に支援してない。だって、あの人、そりゃ言ってることや、がんばってることは認めるけど、一匹狼暴走タイプで、政治を営めるとはなかなか思えないんだもん。あの人が誰かと手を携えたらいいと思うけど。

 とはいえ、秘密保護法案はイヤだし、もう、きまってまうし。ジカンないし。ここはちょっとビラでも配っておこう、太郎云々はおいておこう決めて、ビラ配り始めると。。。。うまいんだ。これが。オレ。ビラ配り。もはや天才的なレベルに達してるかもしれん。

 やはりこれは、日ごろ、パン試食オバさんとして日夜、店の前に立ってるからであろうか?

 あくまでも腰は低く。しかし意外と強引にビラを手許へと。スウウウ。。。

 まぁ、中野と違って、高円寺の人って意外と政治意識が高いので持ってってくれるのかもしれないが。他の人らがほとんど配れるにおる合間にオレ、バンバン配る。

 で。そろそろ帰ろうか、と思っていたら。

 じゃ〜〜〜ん。ご登場。ごくごく普通のナリのサラリーマン。若い。男子。そして「あんたたち、どこの団体? 普通の市民団体? 代表は? 」「さぁ」とか言うと、「知らないでやってんのかよ! あんた、北朝鮮にあやつられてんじゃないのか! 中国や韓国かもしれないぞ!」 きたきたきたきた! いるんだ、こういう人。本当に。きっとテレビばっか見てんだろうなぁ。んで、根は素直な人なのだろう。まるきり信じる。

 とはいえ、たしかに代表が=タロー親派とは知らずに着たんだから、お兄さん、あんたの言うことも一理あるよ。でも北じゃないけどね。 あんさ、北とかね。いちいち高円寺のビラ配りに人、派遣しないからね。ね。

 お兄さん、安心してよ。いや、安心しないで、秘密保護法案に反対してよ。

 で。その後、もうちょっと撒いて、サクサクといつものように一足先に帰ってきてしまった。。。ふ〜。

 しかし。高円寺駅前でそういうことやる人らは、なんだかヒッピーみたいな、インドみたいな格好してて、ちょっと息がつまる感じ。う〜む。太郎でヒッピーで。って。苦手だ〜〜。

 北が!と叫ぶお兄さんとも中々話し合い、理解し合いは難しそうだが、それ以上に太郎でヒッピーな人たちと理解し合うのは難しい気がするのだ。私はインドでヒッピーが一番、誰よりも苦手すぎる。格好で判断するな、というかもしれないが、確かにスーツ着ててもお兄さんは「北だ!」とか叫ぶわけだし。しかし。しかし。インドでヒッピーは辛い。どうしても辛いの。アタシ。ジョージ・ハリソンがインドでヒッピーはあんまり辛くないんだけど。ほら、TPOってあるじゃない? やっぱりさ。フツーの会社帰りの人たちにビラ配ります、興味持ってください、とお願いするときに、インドでヒッピーな服装って、アタシはふさわしくないと思えてしまうの。人に共感をしてもらいにくい服装だと思うのよね。そりゃカリスマ・オーラがあればいいわよ。ジョージ・ハリソンならいいわよ。でも。フツーの人にお願いする服装には思えないのよね。

 でもインドでヒッピーな人って、絶対的にいつも、インドでひっぴーな服装とか帽子とかバツグとか、崩さないでしょう? そこにゲンナリするのよね。そうよ。ゲンナリよ。ゲンナリ。

 ま。そんなこと、グダグダ言ってる間に秘密保護法案が通ってしまったら、元も子もないから、だまってビラ配ったんだけど。。。。でも、このままだと「無事に通る」のよね。世間が「いいとも!」の終了に夢中になってる合間に、戦前の治安維持法よりもまだ酷い、理由もなく、それは秘密だ! おまえは漏えいした! と誰でも逮捕できちゃう法律が通ってまうのよね。

 お兄さん、怖いのは「北」より、日本すから。あ。お兄さん、信条には関係なく、うちにパン、買いにきてください。ちゃんと笑顔で売りますから! 試食もいいわよ。

2013年10月23日(水) フリーダ・ケリーさん

 この土日は台風なのか、どうなのか? この週末はまた高円寺フェスとかいうのがあって、店では105円均一やる!と、店長はだいぶ前から張り切っておったのだが。。。どうなることやら。

 先週も土日は雨で、パン売れず。

 パン売れずという前に、高円寺の通りには人おらず。どの店も閑古鳥が鳴いていた。中野にチョロッと行くとものすごい人ごみで、たった1駅違うだけなのに、なんて差!と驚くわ。 まぁ、人間はほとんど見かけませんなぁ。。。な、冥界からしたらすごい人出なのだがな。。。

 しかし、そうやって、商売に張り切ろうとしても天候に左右され。。。人間の技など、天気の前には無力で。

 台風でリンゴがぜんぶほとんど落ちてしまった、という農園さんもさっきテレビでやってたが。

 あらゆることは思うがままにならないんだよなぁ。

 自分の人生はちっとも思うがままにならないとジリジリするけど、こうして店などで働くと、どの人の人生も意外と思うがままにならないと知れる。

 店などで働いて、地べたに這いつくばって床なぞ磨いていると、チョロッとやってきて、150円のパン1個買ってくれるお姉さんにも、ありがとうありがとう、と心から感謝できる。

 店などで働くことのよきことは、けっこうあるのだ。

 ところで、今週はその合間に「愛しのフリーダ」という映画の試写会に行ってきた。

 フリーダさんはビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインの秘書で、ファンクラブも運営していた人。

 なんと! わずか17歳でその職に就いた。てか、イギリスの学校制度で、フツーの人は、当時は大学なんて行かないし、高校にも行かないから、16歳から彼女もすでに働いていたんだ。

 でも、ある日の昼休みに仕事仲間に誘われ、近所にあるキャバーンてクラブに行って、そこで演奏してるビートルズってバンドに夢中になり。

 もう昼休みごとに通って。。。。でも彼女はぜんぜん出しゃばりじゃないから、いつも柱の影からコッソリ見てた。

 そのうちでも、バンドとも親しくなって。あるときブライアンが「バンドと契約した、秘書になって!」と頼んでくる。このときまだ、ブライアンも27歳なんだよね。わけ〜〜。

 ブライアンはその若さゆえにビートルズの新しさと面白さに共感できて契約したんだと思うけど、同時にフリーダさんという、信じられないくらいの誠実さとバンドへの忠誠を持つ女性を秘書にしたって、やっぱりすごい人を見抜く目を持った、超頭のキレる男やったんやなぁと思う。当時、イギリスは法律でゲイが禁止されていたらしく、ゲイのブライアンは、人を見抜く目を自分が生きるための術として身に付けていたんだろうけど。。。(それも切ないのぉ)。

 とにかくフリーダさんはすごいんだ。ぜんぶのファンレターにちゃんと返事書いたり。床屋さんでゴムマット敷いてメンバーの髪の毛集めて、要望するファンに送ったりさ。

 ウソついて、面倒だからって自分の妹の毛を入れたアシスタントの女の子はソッコーでクビにしちゃう。もう、バンドを守るため、ファンにウソをつかないためなら、鬼軍曹になるんだっ!

 とにかくでしゃばらない。ウソつかない。ファンは絶対。バンドは死んでも守り抜く。

 その気持ちだけで動いてる!

 すげぇ強くて、考えてて、働く女性としても、当時は誰かえらい人の秘書になることが女性の仕事の頂点だったから、自分は死んでもこの地位を捨てない!と頑張ってて。癇癪持ちのブライアンの横柄さにもクールに立ち向かう。

 でもって。バンドが解散。自分も結婚して辞める。でも辞めた後もオフィスに届いていたファンレターにぜんぶ返事を書き続けて、バンドについて教えてきたりしたんだ。。。何年間も。

 それなのに、その後はフツーの主婦にして、やはりまたフツーの会社の秘書としてフツーに働いてきた。ずっと。何も語らず。黙々と。しゃべれば数億のお金がもらえるときもあったのに、知らん顔。

 でも、孫が生まれて、自分の人生を語っておこうと思って、ドキュメンタリー映画のオファーを引き受けたんだ。

 もう、ほんと、すばらしい。その決意をしてくれて、ありがとうだ。

 この映画はビートルズ関連のドキュメンタリーって以上に、働く女性の、決意と、誠実さをどうあらわすかの映画だと思う。

 世の中にはカッケー女の人がいっぱいいるんだなぁト思った。すげぇ、カッケー人ですわ、フリーダさん!

 あ。最後に、ネタバレだけど、リンゴが出てきてコメントしてくれるんだが。。。泣ける。ジョージの映画でもそうだったけど、リンゴってすげぇコメントが素晴らしすぎるっ。頭エエ人なんやなぁ。。。フリーダさんとリンゴのママのエピソードもすごい素敵やったしなぁ。。。親がいい人やったんやなぁ、リンゴは。。。(というようなことも分かります、はい。ビートルズ好きの人は必見です)。

2013年10月21日(月)

 土曜日かな? 店に「袋」の営業の人が来たんだ。

 店には、アポなしで色んな営業の人が来る。だいたいホットペッパーみたいな食べ物サイトの営業の人で、土曜日に来た人も、最初「お忙しい中、失礼いたします〜〜」と入ってきて、ああ、また、そういう人か、と思ったらちがくて、お店の色々な袋を作る会社のオジさんだった。

 ハゲてて。小柄。年の頃、45歳ぐらいか?

 て、オレより年下じゃないか。ガッデム。。。

 オジさん、ものすごい低姿勢というか。ものすごいへりくだりまくりで。

 ペコペコしまくる風。

 が。が。言うことは全部言う。わが社の袋はですね。。。みたいな感じから。値段がいかに安いか。とにかく見積もりだけ出させてくれ。グロスが少なくてもやれる。お宅は今、どれぐらいの数で発注してるのか。。。

 すごいペコペコしてるのに、次々畳み掛けてくる。

 畳み掛けてんだけど、ガアアアアとした感じがちっともしない。

 ペコペコの威力。

 ちっとも圧力を感じることなく、店長はあっさり「じゃ、これで見積もって。あ、こっちの袋だとどう?」とか、すごいノリキになってた。

 その間、わずか3分もない。

 やり手だった。。。。

 あああ。こういう人が営業のプロなんだな、としみじみ思った。彼に比べたら、ホットペッパーとかぐるなびで来る若い営業マンはペコペコだけで、自分の言いたいこと、自分の言うべきこと、どこが売りかを、力強く押せてない。

 ペコペコしながらも、いかに自分の売りが何か。的確に。素早く。しかしおしつけがましくなく。

 それを伝えるのは難しい。

 営業のプロの仕事を間近に見せてもらい、すがすがしい気持ちがした。

 プロの仕事はいつも気持ちがいいものだ。


 

2013年10月20日(日)

 今日は大失敗。やらかしてもた。。。

 朝、パンを鉄板から売り場の台に並べるのだが。開いた鉄板を鉄板置きに置いたとき、実はそこには別の鉄板がちょっと奥まって置いてあって、そこには焼いたばかりのパンが。。。

 あっ!と気づいたときには、鉄板がパンごとゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンと床に落ちて、パン、ブチまけてもた〜〜。

 アワワワワワワワワ。。。。。。

 ウガアアアアアアアアアアアアア。。。。

 す、すみませえええええええええええんん。。。。
 あやまりまくる。。。。しかし、店長、あまり怒らず。

 前にコンビニで油ぶちまけてもたときも、マダム、あんまり怒らず、いっしょに拭いてくれた。今度もそんな風。あまり怒らない。

 こういう突発的な大失敗て、意外と怒られないもんだ。。。

 それより、ボケランしてたときのが怒られたりするもんな。

 今日は別にボケランしてはなかったのだが。やってもたのだ。。。

 あああ。。。

 アスペちゃんでさえ、そげな失敗はしたことないそうで。。。

 あああうううう。

 オレ、やらかしてもた。。。。

 これがブラック企業なら、大変なことになるよな。うん。

 20代の過労自殺は6倍に増えてるんだって。この6年で。このデータ見ると、震える。

 まだまだのん気だよな、私なんて。こうしてのんびりパン屋で働いてる。でも20代は死ぬほど働かされ、しかし自活できないほど収入は少ない

 こんなデータとか見ると、私ら大人の罪はなんて深いんだと思う。

 ダラダラと何も考えないで暮らし、選挙にもろくに行かず(私は行ってきたけど)、目の前の銭儲けと、自分のことばっかり考えて、未来のことや若者のことなんて、ぜんぜん考えてこなかった。

 今から何が出来るんだろう? 何をしたらいいんだろう?

 もう、自分のことばかり考えていたら、この先はない、と思う。社会全体で何をすべきか考えないと終りだ。

 パン、床に落ちたからって捨ててしまった。反省だ。

PS:それで、さっきからずっと、何か出来ないのか? 何が出来るんだろう? どんなことしたらいいんだろう?と考えてるけど、考えられないバカなオレ。色んな人に会いたい。色んな人に話を聞いて、なんとか出来ることを模索したい。何もしないでいたら、私なんて、子どもも育ててなくて、何ら社会に貢献してないんだから、ダメすぎる。何かしなきゃ、自分も含めて、貧乏人はこれからみんな死んでしまう。

2013年10月19日(土)

 なんかもう、アタシ、パン売り子のオバちゃんじゃなくて、パン作りのオバちゃんに変身だわ。

 今日は朝1はアスペちゃんがいる日だから、1時間遅く9時に行った。

 行ってからずっと、今週から始まったサンドイッチ作りをした。

 卵サンド、野菜サンド、ポテサラサンド。

 それらをチマチマと作り、「こえ、幾らですか?」と聞くと、えっ? そんなに高く売るの?ってちょっとビックリ。すぐ斜め前にセブンイレブンがあんだから、それと値段揃えれば?と言うと、「コンビニといっしょにすなっ」とブチ切れる店長。

 えええええ。。。。。だって。コンビニのサンドけっこううまいぜ。てか。セブンのサンド、コンビニ業界1だぜ。

 ったくよ〜〜。わかってねえのかよ〜〜〜。

 しかし。オレはしがない雇われパートババなので、言われたとおりにやる。

 できたサンドはヒヤヒヤしながら切る。サンドイッチ切るって、けっこうドキドキでしょう? しかも売り物となると、もう、超ドキドキしたけど、なんとか切り。袋に詰め。値札シールを貼って並べた。

 売れるかな?

 売れるかな?

 売れるかな?

 あれれ。。。。。。。

 う、売れない。。。。。ぜんぜん、売れない。。。。ぜんぜん。

 今は「1個買えば、1本スープをプレゼント」なんてやってるのに。ぜんぜん、売れない。。。。。。。涙。

 やっぱり高いんだよ。だってふつうサンドイッチが2つ入って200円ぐらいでしょう? それが1個で150円とかなんだよ。高いよね? 高いよね? 第一、アタシが作ってるようなシロモノなのに。。。 

 サンドイッチはまだまだ改善の余地があるな。うん。

 で、その後は、もろもろの材料を切り、切り、切り、切りきざんだ。

 玉ねぎだの。イチジクだの。。。。色々切り刻んで。袋に詰めたり、箱に詰めたり。パン作りの準備をする。

 ホットサンドも作って、それを窯に入れて焼いたりも。

 バイト始めて4ヶ月弱。パン屋のっとり計画を実現すべく、パン作りを覚えていくオレですっ!!!

 まだまだですがっ!

 来年の今ごろには店長いなくても、オレが好きな音楽かけて→「高円寺のREMパン屋」になるww  パンをこねてみたいっ!

 ブッハ〜〜〜。

 ・・・にしても。そうしてオレが裏方してると、アスペちゃんは食パン切るだけでいっぱいいっぱいになり、お客さんが来ると、もう、それだけでテンパりまくった声を出す。

 店長が「慌ててるから、行ってやって」というから、店へ。

 アスペちゃんはキイイイイイイイイイイイイみたいになってる。。。

 お客さんに何か聞かれると、イライラした声で、くどくどと、あれこれ言ってしまう。。。

 あああああ、アスペちゃん、いいから。。。。いいから。。。。あああううううううう。

 今日は、特に、アスペちゃん、大暴れだったな。。。

2013年10月18日(金) 明るいお兄さん

 昨日は野崎さんがプロモーションで協力してるギターのお兄さんの無料演奏会に行ったのだが、お兄さん、人がいいのか、はりきりすぎたのか、とにかくはしゃぎっぷりが尋常じゃなく。見ていて辛くなる感じ。ジム・キャリーが映画の中で異常ハイテンションで演じてます!みたいな空気までも漂い。お兄さん、なぜそんなにはしゃぐのか?と思ってしまった。ごめんね、野崎さん。和田は引いておりました。

 そうなんだ。ステージ上の人があまりにぐいぐい押して押して押して明るく明るくハ!ハ!ハ!ビューティフルサンデ〜〜〜〜♪すぎると、ステージ下にいるオレのようなオバさんは思い切り引いてしまう。

 押して引いて押して引いて。ステージの上の人はバランスをとってくれないと。。。

 さらにお兄さんは超絶ギターテクが売りらしいのだが、ギターをバンバン叩くタッピングってんですか? あれを出しまくる。正直、それが疲れた。もう少しギターそのものの音色をゆったりと出せばいいのに、と思った。超絶は分かったから、フツーでいいんだよ、お兄さん、と心で話しかけた。

 技も見せすぎるとイヤらしい。技は小出しに。たった4分足らずのフィギュアスケートとか、わずか1分足らずの体操なら、これでもか!と技を繰り出すしかないけど、ステージは1時間ぐらいある。

 その間、ずっと、これでもか!では、いやいやもう、おなかいっぱいですから、となってまう。

 そうでなくても、今、なんか胃が悪いのか、ずっと口の中が気持ち悪いというか、口がまずいので、ああ、もう、いいです、いいです、と思ってしまった。ごめんね、野崎さん。

 しかし。ツイッター見てると、そんなお兄さんへの絶賛の声が並んでる。

 うううむ。オバさんは厳しすぎる審査員みたいになってるのだろうか?

 確かにお兄さんはギターが本当にうまい。ギター1本で色々な音を繰り出せる。1人で、ギター1本で、バンドです! みたいな音が出せちゃうんだ。

 天才ギタリスト。そうだろう。アンコールで出てきた押尾コータローさんにも通じる。

 しかし。。。

 そういえば、この間見たベス・オートンのライヴもまったく声が出てなくて、ジム・オルークがゲストで出てきてくれてなんとか場が保たれ、やはり子育てしてました、という女性シンガーが久々にコンサート活動始めました、というのは何かと準備不足になってまうもんだなぁと思ったのだが、ツイッターでは絶賛の嵐。

 オバさんは世の中の耳とかけ離れてきたのだろうか?

 でも、いいんだ。オバさんはオバさんの耳で、聞くのさ。他の誰が楽しんでいようと、楽しんでいまいと、オバさんは自分の耳で確かめる。

 それがオバさん流。

 それにしてもベス・オートンに原発のことなんて聞いちゃったアタシ。そして悲しいかな、いや、それが現実だよね、何ら関心なかったよぉ。

 子育てで忙しくて、それどころじゃないのかもなぁ。。。てか。もともとあんまり社会に関心はないようなことを言ってた。そうかぁ。。。

 でも、そんな人の歌だから、今の私の心には響かなかったのかもしんない。あんまりにも立ってる場所が違うのかも。

 そんなかもしれんのぉ。

 昨日のお兄さんにも、ステージ上がる前に、福島第一原発の悲惨な状況など重々語ってさしあげればよかった。したら、お兄さん、あのはしゃぎっぷりなど鳴りを潜め、暗く寂しく悲しく、ポロロンと哀愁のギターをうつむき気味に弾いて、意外とすごく良かったかもしれんな。

 お兄さん、哀愁を頼みます。

2013年10月17日(木)

 今年、楽しかったことって何?

 と聞かれて、「ジャーニーのコンサートかな」と答えて、あれ? それ、今年だっけ? と分からなくなってる自分。

 で。それ以外に楽しかったことなんて思いつかない。

 イヤなことはたくさんある。てか、毎日がイヤかもしれない。

 毎日イヤだ、イヤだと思いながら、しかし生きてんだよな。バクバク喰らい。ダラダラ寝たりしながら。

 楽しいことがしたい。。。でも、楽しいことって何だろう?

 それさえ分からない。

 ああ。。。中野に行って、新井薬師公園でボオオとしてることかな。

 んで、近所の肉屋でお弁当買ってきて、そこで食べる。

 いつもいる、流しみたいなギターおじさんがホームレスのおじさんたちにギター聞かせてるのを、横っちょで盗み聞きしてさ。

 アタシの楽しいことって、たぶん、それだ。

 ちょっと日差しがあって。

 ぼんやりしたお昼頃で。

 ベンチに座って。

 ノボオオオオオ。

 誰にも気を遣わず。

 気兼ねせず。

 1人で座ってる。

 だとしたら、本当は人生毎日楽しいのかもしれない。すぐに出来るから、それ。

2013年10月14日(月)

 昨日も一昨日もバイトして、今日は取材に出るから休んじゃった。

 一昨日はアスペちゃんにイラっとし。きのうは店長にイラっとし。

 イラッイラッと働いていた。疲れていたからだ。。。そしてお客さんはまたあんまり来ない。暑かったからね。とたんにパンなんて買わなくなるさ。当然だよね。

 オレが「クソ暑いなぁ」と言っていたら、店長に「クソは余計だ」と言われた。クソとか、言葉遣いが悪いのは嫌いらしい。だから、「クソとか言いたくなる年頃なんですっ」と言っておいた。

 ガッデム!

 ところで、昨日「ビートルズと私」という、ファンの人が実際にビートルズと交流したことを自慢しまくる映画を見てきた。ファンじゃない人もいる。スタッフも。

 でも、みんなとりあえず、いかにビートルズと関わったかを話す。

 その盲目っぷりが面白かった。スターってすごいよね。。。たった一瞬でも、ちょっとしたことでも、相手を興奮させる。

 そしてジョージ・ハリソンと追っかけの女の子たちの話には涙しちゃったなぁ。その女の子がオバさんになった今、出てきて話してくれたんだけど、泣けた〜。

 アップル・スクラッフスという曲をジョージは彼女たちをモデルに書いたんだけどね。。。

 この見知らぬ人のブログに詳細があります

 追っかけ女子たちの話はたいてい面白い。自分の町にポールと妻リンダがレコーディングに来て、スタジオに行ったら、真っ白いオープンカーにカギがかかったままだったのを見つけて、勝手に乗り回しちゃった女の子たち(今はオバさん)の話とかね。

 いいよね〜〜、そういうの。ああ、青春だ〜〜〜って感じ。

 ビートルズも若かった。そして誰も彼も若くて。無鉄砲で。ムダなことばかりして。バカなの。

 そういうのが、すごくいい。

 そうそう。ジョン・レノンが晩年、実はレーガンを支持してたってのも出てきた。アメリカはレーガノミクスで格差社会が広がって今につながる。レーガンこそ悪の根源。それを支持してたんだねぇ。なるほど。。。

 でも、そういうのだって否定しないで受け止めるべきであって。

 人生は色々ある。過ちだって犯すし。

 過ちも含めてすべて愛するのがファンだよね〜〜。ファンて、そういう盲目的なものだと思うぅ〜。アタシもハゲりんのバカさすべて好きよぉ〜〜〜。朝さまも〜〜〜〜。

 

2013年10月11日(金) 今さら「ミルク」を観た

 昨日の夜中、ツタヤで借りてきた映画『ミルク』を観た。

 もう、ずいぶん前に公開された映画。観たいと思ってて、観忘れていたので、ああ、やっと観る〜と思って観た。

 予告トレイラーがyoutubeに残ってるから観て

 もう、もう、夜中に大号泣。めちゃくちゃ感動したっ!!

 ミルクは、ゲイの公民権のため、いや、ゲイだけじゃない。すべてのマイノリティのために立ち上がった人。ゲイで初めて公職に着いた人。

 これは彼が立ち上がり、選挙を闘い、ゲイへの差別と闘い、そして殺されてしまうまでの物語。

 ショーン・ペンがものすごく素晴らしい。考えられないくらいに素晴らしい。ゲイの、意志のある男性を、本当に素晴らしく、意思の強さと弱さと、チャーミングさと、でもって迷いながらも、決して揺るがない1本の芯と、すべて見せて演じた。アカデミー賞主演男優賞受賞。当然でしょう!と思った。

 それで、映画の中でみんなが怒りの拳をあげながらデモする場面がいっぱい出てくる。ミルクが「みんなで怒りをシェアしよう!」という。そうなんだ。デモって怒りのシェアなんだよな。私らだって怒ってんだからデモしてんだ!と思ったり。

 自分らと重ねたりして観た。だから、余計に感動しちゃったんだ。

 しかし映画のトレイラーとか見ると、ミルク=英雄となってるけど、違うと思う。ミルクはリーダーとして立ったけど、英雄じゃない。あくまでみんなの仲間であろうとした人だ。そりゃ市長に「君は独裁者みたいだ」と言われるような場面もあって、「ゲイの票」をチラつかせることもあるけど、でもそれはマイノリティにもパワーがあるんだと気づいた彼の政治的腕力だったと思う。

 いつも暗殺者の影に怯えていた彼。それに備えて声を録音していた、ということで映画は進む。

 ちゃんと私生活も描き、ラヴシーンもいっぱいある。ものすごく愛おしそうにチュ〜〜するショーン・ペンがとてつもない。恋人役のジェームス・フランコがすごく良くて、惚れる。

 しかし、驚いたことに、ミルクが実際に闘ったのはたったの8年間なんだ。それまではごくごくフツーに、カムアウトしてなかったゲイの1男性。

 それが立ち上がり、政治家を目指し、なった。

 そのことにも感動する。それまで彼は政治活動とか一切してなかった。それが立ち上がって、希望を生んだ。大きな偏見や差別と闘った。

 闘いは闘いだけじゃなくて、そこに希望があったんだよな。そこがすごい。

 なのに、ああ、そうか。。。。という最後。そうなのか、と、そうだよな、と思った。

 とにかく。観てよかった。今さらだったけど。しかも、ツタヤ、今、100円で借りられるんだよ、旧作。100円だよ〜〜。ありがたい〜〜〜。

 もちろん中野ツタヤっす! 当然っす!

 

2013年10月10日(木)

 読んだわ、週刊文春。ええ。。。週刊朝日の編集長、セクハラで懲戒解雇の件。。。

 そ、その人とちょっと仕事しました。アタシ。。。でもアタシ、尻ひとつさわられてません←とか、言ってちゃイケないんだよね。はい。すみません。

 しかしエリート人生を棒に振る、その愚か過ぎる行為。同年代男性によると「自分の最後の力をふりしぼりたくなる」とか、「征服したいと勘違いする」などが理由ではないか?と。。。

 にしても。これからどうするんだろう?などと思う。もちろんこれまで高収入だろうから、貯金はあるだろうし、カブとかやってたろうが。。。

 でもお金って働かないと意外と早くなくなる。人生は長い。これまでの生活パターンを変えられないと、たいへんだ。

 こんなこと言うべきじゃないけど、でも、そのうち逆取材してみたい。。。 その愚かなことの代償をどう払っているのか。。。

 でも、私、思うんです。どんなに愚か者でも、どんなにろくでなしでも、それなりに生きていけ、と。生きていける世界であってほしいと。

 でも、それ以上に今、思うのは、告発した勇気ある女性たちが、どうか悪いことになりませんように、ということ。彼女たちの心の傷が早く癒えますように、ということ。それを願う。

 とにかくビックリした。自分が知ってる人が、そんなことしてて、そういうことになるってのが。初めてだ。そんなの。有名人にはいっぱい会って来たけど、悪いことして有名になった人って、私の周りにはいなかったんだよな。。。うん。。。ビックリすぎる。


2013年10月07日(月) ロビン・カズンズ様の偉大な軌跡

 昨日、寝る前に私の永遠のフィギュアスケート王子、ロビン・カズンズの1980年レイクプラシッド・オリンピックで金メダル獲ったときのエキシビション映像をyoutubeで見つけたんだけど。。。

 これです、これ

 なんと!! 昨今、フィギュア界ではバカ流行のマイコー・ジャクソンをすでに滑っている!!

 さらにアンコールに応えてビリー・プレストンまで!

 見てもらえると分かるけど、ジャンプとかシングル・アクセルとかなんだけど、すごい高さと流れで、本当に美しくて、今でもロビン様は私の中のナンバー1フィギュアスケーターです。たとえ大輔や真央ちゃんがいても、ロビン様は永遠なのです。

 で。思ったのだけど、この当時はポップスやロックをフィギュアスケートの競技プログラムで滑るなんてありえなかった。ロビン様は本当に画期的だった。当時の中継では「初めてロックのリズムをフィギュアにとりいれました」と言われていたのを覚えてる。この年のフリーのプログラムにはロックが織り込まれていたんだ。

 そしてこのエキシ。驚くのはマイコーもビリー・プレストンも黒人だってことだ。

 あの頃、黒人のポピュラー音楽を白人のイギリス人がフィギュアスケートで滑るって、しかもオリンピックのエキシビションで滑るって、ものすごい冒険で、ものすごい衝撃で、ものすごいことだったんじゃないか?と今思う。

 ロビン様はやっぱりスゴイ人だ。

 もちろんビリー・プレストンは「5人目のビートルズ」とも呼ばれた人だから、イギリス人のロビン様からしたら英雄みたいなものだったかもしれないけど、でもでも! イギリスのロイヤルバレエ団にも合格したような、お金持ちな、ボンボンのロビン様が黒人の歌う曲に合わせて優雅に滑る。

 この瞬間にフィギュア・スケートの歴史って、ググッと大きく動いたんだと思う。

 伊藤みどりが女子フィギュアスケートをスポーツに変えたこともすごい意義のあることだけど、ロビン様のこの勇気ある滑りも、すごい意義のあることだと思う。

 ちなみにロビン様は今はみんなやる3連続ジャンプを最初にやった人だと思う。プロになってから、確か82年ごろだったと思う。テレビで見て、なんてすごい!!と驚愕したんだ。

 あ! マイコー・プログラムの終盤、このときはまだなかったはずの「スリラー」の振り付けに似た振り付けが出てくる。ロビン様、やっぱり天才としか言いようがない。

 今は若手選手の振り付けなどもされておりまする。はい。

 そして今もフィギュア界にはほとんど黒人選手はいない。今は日本人選手の活躍が目立つけど、基本的にフィギュア・スケートは白人の欧米人による、閉鎖的な競技なんだ。

 

2013年10月06日(日) 火事

 いつも、「ひぽこん」を読んでくださっているみなさまへ。
 昨日、ライターの和田靜香さん(48歳)が亡くなりました。火事のため、煙に巻かれてのことです。

 。。。と、なりかけたんだ、昨日の夜っ!!!!!!!!!!

 昨日の夜、寝ようとしていつものように睡眠薬を飲んだのに、何を思ったか、急に、そうだ、明日の朝のご飯を炊いて、でも、ホットケーキも食べたい気がするから、ホットケーキも焼いておこう!

 なんて思った。急に。

 そしてご飯を炊きながら(土鍋)、ホットケーキを焼いた。

 完成。

 。。。のつもりだった。しめしめ、これで朝、どちらか好きなほうを食べてバイトに行こう!と考えていた。

 寝たのは12時ごろ。ところが3時ごろ、足がしびれて目が覚めた。血のめぐりの悪い私。

 ボオオとした頭で「水での飲むか」と台所に行くと、ピーピー音がして、ガスレンジが光ってる。

 あれ????

 睡眠薬のせいで頭がボオオオとしてる。

 何だろう?

 見ると。。。。

 マジかっ? ウソッ?????

 なんと、ホットケーキの火がつけっ放しだった。。。。

 細い火。

 でも、今のガス台は、一定の時間、温度に達すると自然にガスが消えるようになってる。ガスも漏れない。

 私。。。。。。。睡眠薬でボオオオとした頭でホットケーキ焼いて、焼けたと思って、ガス止めず、そのままだったんだ!!!!

 もし、ガス台が昔のタイプだったら。。。。

 間違いなく死んでいた。

 しかも、火を出して。周囲を巻き込んで。

 なんてこったい!!!

 大変なことになるところだった。

 自分だけ死ぬならいいけど、周囲を巻き込むのはいけないっ。

 事故って、こうして起こるんだ。まったく思いもかけず。予想だにしない場面、時に。

 気をつけなくては。もう二度と、睡眠薬を飲んで何かをしない。本当にいけないっ。絶対に火はつけない。

 大反省っ!!

 人生一寸先は闇。どんなことが起こるかわからない。

 しかし、死にたい死にたい言いながらも、また生き抜いてしまった。まだ生きろということか。

 ぼちぼちやろう。たとえ貧乏でも何でも。

 部屋は今、焦げ臭いです。はい。ホットケーキはカスカスな感じになっていました。しかもそれに気づいたのは、朝です。朝まで、それがカスカスだとわかっていなかったのだから、なんと恐ろしいことでしょう!

2013年10月05日(土) 美談じゃない

 ツイッターにも書いたんだが、あの、おじいちゃんを助けようとして、電車で亡くなった女性の話。人助けは素晴らしいと思うが、それを美談にしてはいけないと思う。

 だって、人助けして自分が死んだら元も子もない。おじいちゃんを助け、自分も無事ならいいけど、それができなかったら、それは美談ではない。それは助けられた方も辛い。助けられたおじいちゃんの残りの人生は苦しい。その家族も肩身が狭い。しかもこっちはジイさんで、亡くなった方は若い女性だ。誰だってジイさんが生きるより、若い女性が生きれば、とついつい思う。そしてその思いがジイさん家族を追い詰める。

 それにジイさんが助かっても、女性の家族は大切な家族を突然失った喪失感に苦しむ。

 もちろん死んだ本人だって、あれっ?だ。

 何一ついいことなんてない。

 自己犠牲なんて、何一ついいことなんてない。美談なんかじゃない。誰かを助けるとか、人のためになる、なんてのは、自分が幸せであって初めて成立することだ。自分が不幸せだったり、自分が死んで、それは成立しない。

 それをさも美談にして。しかも亡くなった女性の家族にあれこれ語らせたりしてるマスコミって、本当に気持ちワルい。さらにそれを表彰しようなどと便乗する安倍なんてクソくらえ!としか言いようがない。

 これを美談にする風潮は、考えすぎかもしれないけど、まるで戦争の時の「お国のために命を賭けます」を連想させる。気持ち悪い。止めてほしい。

 とにかく美談じゃない。今ごろ、ジイさんはどんだけ苦しんでるだろうか? いや、意外と、ホケッとしてたりして? ま、それならそれでいいんだけど。いっそボケてて、な〜〜んも覚えておりまへん、だったら、いいんだけど。

 したら、もう、余計、その女性が浮かばれないけど。。。

 だから、やっぱ、一個もいいことないんだ。

 女性は早く生まれ変わって、今度は自分の命を賭すなんてことをしない穏やかな人生を歩んでほしい。そう願うぐらいしか出来ない。

2013年10月04日(金)

PS:松本ハウスが出る!っていうお笑いライヴに行って来た。おもろかった。。。いや、松本ハウスが、じゃなくて、他の人たちが。。。。爆っ!
 松本ハウスはまだまだ。。。まだまだ本領発揮じゃない。
 他に、TVじゃ見たこともない、おもろい人がいっぱいいた。みんなすごいプロだ。なのに売れないんだな〜〜。不思議。ゲラゲラ笑ったよ〜。どうやらそのライヴ(新宿歌舞伎町でやってるw)毎月やってるらしいので、また観に行こうと思う。だって千円なんだよ〜〜。千円で2時間笑わせてくれるの〜。すごい、すごい。
 みんな、お笑いじゃ食えなくてバイトしてるみたい。1人の人は、甘栗屋の店長ってことをネタにもしてた。
 みんな夢をあきらめないんだよね。だからみんな、すごいパワーだった。圧倒された。

 行って良かった。やっぱり百聞は一見にしかず。書評を書くために松本ハウスの生を見ておこう、と思って行ったんだけど(特に直接それを書くことはないかもしれないけど)、行って、色々得した気がする〜〜。

 そして帰り道。前に中野にいたホームレスのバアちゃんがいたっ!!! びっくり!! でももちろん私のことなんて忘れてるけど。雨降ってきたから、持っていた100円の合羽をあげた。バアちゃんは相変わらず明るくて、「ありがとう、ありがとうね。気をつけて帰ってね」と言ってくれた。バアちゃん、生きてた! しぶといぜ!

 




 今日、主婦パートちゃんが保育園の息子の運動会とかでお休み。ピンチヒッターでチョロッと働いてきたのだが。。。

 なんか。。。店長とアスペちゃんが険悪になってきてる。

 店長がアスペちゃんに疲れてきたのだろうか。。。アスペちゃんがお買い物頼まれて出て、ぜんぜん1時間も帰ってこなくて@近所のスーパーにベーコンとか買いに行っただけなんだが。。。

 ふと気づいて「あれっ? なんで帰ってこないんだ? どこ行っちゃったのかな? 大丈夫かな?」と言ったら

「家帰っちゃったんじゃない? もう帰って来なくてもいいよ」とかいう。

 えっ? うそ。。。前はそんなこと、言わなかったのに。。。

 「『携帯持って出ますから、何かあったら連絡ください』とか言ってたけど、何かあるのはアンタだろ?ってとこだな。アハハハハ」

 なんて言って笑う。

 な、なんかあったのだろうか・・・・・? なんか、またしでかしたのかな?

 アスペちゃん。。。

 でも、アスペちゃんはそんなモワワ〜ンとして空気には気づかず、今度は店長がお使いに出た間に「最近、シフトが時間縮められて、アタシ、困るんです。最初は4時までって約束で働き始めたのに、3時上がりにさせられて。いくら実家だっていっても、困るんです」と、キッとした口調で言う。

 う、うん。そうだね。。。思わず「空いた時間にそこのコンビニでバイトする?」などと言う。斜め前はセブンイレブンww オレもそこと掛け持ちできるな、などと日ごろ思ってるわけですが。ええ。。。。

 しかし。アスペちゃんは「コンビニはイヤですっ」とこれまたキッという。ひぃ〜〜〜。

 アスペちゃん。がんがれっ! ここが頑張りどこだっ。ここで踏ん張らないと、終わっちまう。アスペちゃん。がんがれっ!

 しかし。今日もオレはパンのカットを間違えて、変になってまい、自分で買い取ってきた。。。端っこ。足りなくなってもた。。。ふっ。。。。パンのカットは難しいでする。しかしもう1斤間違えたんだけど、もう、黙って、こっそり置いてきてもた。。。だ、誰か買ってね。。。ごめんね。。。ごめんね。。。パンの厚さがバラバラなんだ。。。。激しく。。。ごめんね。。。。ごめんね。。。。
 
 

2013年10月03日(木) みなさんに謝りたい

私は皆さんに謝らなければならないことがある。

 少し前に、ここに、反原発映画『朝日のあたる家』を応援してる! 反原発映画だからって、上映できる劇場がないなんて、おかしい! みんなで投票して、公開させよう!

 とかって熱くなっていました・・・。

 今日、それ、見に行ってきました。反原発凸凹コンビのシモマンと。。。渋谷アップリンクまで。

 映画はこれです

 ストーリーはこれ↓
 静岡県、湖西市。自然に囲まれた美しい町。その町に住む平田一家。お父さん(並樹史朗)はいちごを栽培。お母さん(斉藤とも子)は主婦。長女(平沢いずみ)は大学生。妹(橋本わかな)は中学生。日本のどこにでもいる平凡な家族。ただ、長女のあかねは、この町が好きではなかった。大きなショッピングセンターや映画館やコンサートホールがない。就職後は都会で一人暮らしを夢見ていた。そんな時、起こった大きな地震。原子力発電所が爆発。避難勧告。1日で帰れると思っていたら、何ヶ月も避難所から帰れない。父は職を失い、母はノイローゼ、妹は病気になる。ようやく許可された一時帰宅も1時間の制限付き。荷物を取ってくることしか許可されない。福島と同じ事態だ。あかねたちの家族もまた、大きな悲しみの渦に巻き込まれて行く・・・・・・。

 が。が。が。

 「いちご栽培農家の一家」というという設定の部分からして???が並ぶ。。。

 原発事故前の朝、いちご栽培農家のこの家の父ちゃんが、摘みたてイチゴを食卓に持って来るのだが、まず洗わない。洗うって。イチゴ農家なら、知ってるだろ? イチゴは農薬だらけだから、洗うって。しかもそれをさもおいしそうに食べる。家族で奪い合うんだ、これが。。。。イチゴ農家なら、もう、そんなもん、飽きてんじゃね? とか思う導入。

 いや、違う。。。。その前の延々続く説明があった。
 映画始まって1分以上。延々と、この家の長女(大学生)による「私の住む街」の説明があんだ。春夏秋冬の街の、これといって何ら特徴のない説明が。それが始まった18秒目ぐらいですでに(な、な、なんか、この映画、ダメかもしれない)の予感が始まった。

 そして、その予感どおりだった。とにかく、この映画、すべて「説明」しまくんだな。ザッツ説明映画!!

 あらゆるせりふが説明くさく。ナレーションは説明しまくりっ。

 しかし映像は語らず。出演者の演技も語らず。しかし多分に情感あふれまくりの臭い臭い音楽がチャララ〜〜〜と流れ、語りまくってくれる。

 さらにさらにっ!
 家族やら近所の人らが繰り広げる日常会話は「売れない劇団」の舞台みたいな空々しさで。。。い、今どき、こんなステレオタイプで、昭和のドラマみたいな、手垢のつきすぎた展開、すんごい久々に観た気がする。
 なにせ、中学生の娘がトイレの扉開けると、お父さんが新聞拡げてウ○コしてて、「お母〜〜〜〜〜さん、お父さんがああああ!」と叫ぶ、みたいなの。。。もう、尻がむずむずするレベル。

 そして田舎の大学生女子の好きな音楽が「ブルース・スプリングスティーンとピンク・フロイドとレッド・ツェッペリン」ときた。。。。

 い、いつの時代だ?

 と、思ったら、2014年という設定だというからビックリ。
 2014年のちょっとトガった気分の田舎の女子大生なら「アーケイド・ファイアーとアークティック・モンキーズとアラバマ・シェイクス」とかじゃね?
 
 んで。2014年。映画の中でも、アフター福島ってことになってんだ。福島の事故はあって、その後で、ってことになってる。
 
 そこへ地震が起こる。震度5。大したことないけど、映画の映し方がまたひどい。。。。ただ画面揺らしてるだけで、画面に出てくるおひな様1個、落ちない。。。

 しかし原発事故が起こる。静岡県だからね。浜岡原発が事故ったってことになる。山岡原発、って言い換えてるけどね。そして政府はまた「ただちに影響はない」っていうんだが、設定はアフター福島だろ?

 だったら、みんな一斉にウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアって叫んで逃げるだろが?

 しない。だ〜〜〜〜れも避難なんてしない。みんな、のんび〜〜〜〜りテレビ見てる。

 「反原発の闘士」っていう役柄のはずの、実際にも反原発のいしだ壱成も、のんきに主役家族の家に来てたりする。

 おいおい、そこは狂ったように「今すぐ避難してくださいっ! 今すぐっ!」と叫び、娘の手をひっぱり、オヤジに「何するんだっ! オマエは娘に何をしやがるっ! 政府は大丈夫って言ってるだろ!」「お父さん、福島のときもそういいましたっ! 今すぐ逃げてください!」

 とか、死闘を繰りひろげなければダメだろうに?

 そんなことまったくなく〜〜〜。の〜〜んびり。体育館でガイガー測られて、すごいオーバーしてて、シャワーを3回も浴びさせられたわ、なんて笑ってる。。。

 ひいいいいい。。。。なぜアフター福島って設定なのか、不思議になるなり〜〜〜〜。


 いしだ壱成だけじゃなく、反原発御用達の山本太郎も出てくんだが、この役どころもなんだか、中途半端。一応、家族のお父さんを「オレといっしょに沖縄に移住しよう」と説得するんだが、説得に失敗して。そのまま沖縄に帰ってまう。おいおい。。。大事な大事な姪っ子がすでに病気で「アタシ、大人になれるかな?」とか泣いてるのに。。。。

 んでもって、壱成も太郎も、当然ながら、とうとうと、とうとうと、「チェルノブイリでは」とか、原発怖い話を語りまくる。説明しまくるっ。とうとうと。

 一般人がそげにしゃべれるかああああああああああああああああああああああああああああああ?

 そんな一般人、いねぇ〜〜っての! いたら、もう、そんな被曝してる場所から、とっくに避難してるっての!

 そしてこの2人が出るなら、逆に「原発推進の村民」とか、「お役所の原発万歳の人」とか、そういう役で出ればいいのに。山本太郎が「ただちに影響はありません」とか言う役なら面白い。いしだ壱成が「原発は安全だっ。ここはオレたちの村だっ。誰が出ていくかっ!」とか、怒る役とか。東京からやって来る、イヤらしい経産省の役人とか。そういうの演じればいいんだ。そうしたら、皮肉が効いて、面白いのに。。。。そのまんまって。。。

 すべてが中途半端で。すべてが説明だけで。すべてが空回り。

 お父さんは酒びたりのはずが、いつのまにかフツーになってて。

 お母さんはもらった保証金の大半をガイガーカウンターにつぎこんだほどダイハードな原発恐怖症になったはずなのに、のんきにお父さんを元の家に送り出したり。娘が病気になっても、まだ近所の仮設住宅にのんびり住んでいたり。

 その陰には「だってここがふるさとだから」という理由があるらしいんだが、そのふるさとにそこまでこだわる「理由」「感情」がてんで描かれてないから、ぜんぜんピンとこない。

 いや、べつに、どこでもエエんでね?

 と、言いたくなる。 

 どうやら映画を作るにあたって、実際に福島を取材したらしいんだけど、監督ってきっといい人なんだね。だから、もう、いろんな人の話を聞いて、あれも、これも、それも、どれもって、いろんな話を織り込もうとして、散漫になっちまったのかもしれない。

 リアリティを追いすぎて、逆にうそっぱちになっちゃう。そういうことって、よくあるよね。。。

 物語は物語なんだよ。

 日常は日常。まったく違う。その全てを物語ろうとしたら、24時間を描くには、24時間が必要になる。

 でも24時間を2時間で描くなら、それだけ圧縮、凝縮、集中しないと。

 なんかもうね。。。。なんかもうね。。。。

 うまく表現できないでいたら、シモマンが最高のことを言ったね。

「これって、再現ドラマみたいだよね」

 って。

 あああああああああああああ! まさに、それ! それだ! 再現ドラマ!

 それなんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜。うん。

 災難に出遭ってしまった家族のあれこれを再現ドラマにしてみました〜ってやつ。物語じゃない。再現ドラマ。

 それを1800円も払って、しかもアップリンクの、狭い、ここは映画館じゃないだろ?という、変な椅子が並べられ、小さなスクリーン吊るしただけの部屋で見させられると、なんかもう、ひたすら「ぼったくり?」という思いしかわいてこなかった。。。。正直。

 反原発なら、なんでもいいってわけじゃない。てか。反原発を描くのだからこそ、もっともっとしっかりと物語として練りこんだものを作ってもらいたい、私はそう願う。脱原発映画を作ろう!という志はすばらしいと思うし、応援したい。でも、肝心の作品がこれだと、その挙げた手はシュルル〜〜と力なく下ろされるのだ。。。

 ああ。みなさん、ごめんなさい。あんなに勝手に盛り上がって。私。大騒ぎしてました。すみません。すみません。でも、盛り上がったから、一体どんななんだろう?と気になって、早めに見に行ってきたんです。こうして早めに報告できて良かったです。はい。

2013年10月02日(水) 統合失調症がやってきた

PS:↓その後、この編集から電話あり。私が書評をやることになりました!! まだ精神科医には依頼をしてはなかったそうです。おおおっ。怒り勝ち?




 昨日の夕方のこと。うちのパン屋でパンを買って、川内ありおさんの実家に遊びに行こうとしてたら、電話が鳴った。出たら、ちょっと前に「この書評をやりませんか?」と営業してた編集の人から。

 本は「統合失調症がやってきた」という、松本ハウス@お笑いコンビの書いたもので、片方のハウス加賀屋が中学生から統合失調症で、ボキャブラとかで人気絶頂の中で再発、闘病し、復活を果たした、その道程を相方の松本キックが書いたやつだ。

 これ、本当に良かった。ものすごい良かった。松本ハウスの、あの切れ芸、ハウス加賀屋が加賀屋でえええええええええええす!とドカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンと画面に出てくるだけで、もう、画面から本当に飛び出してきそうなほどに迫力あって、すんげええ笑ってたんだけど、あの爆発的なパワーの底に統合失調症があったんだ、と思うと、もう、すごい胸がキュンとした。

 彼が発病したのは中学生のとき。幻聴が始まって、何がなにやら分からなくて辛くて辛くて。その前、本当に優等生だった時代があって、彼は自分を抑圧して、抑圧して、それを解放したはずだったのに、発病してしまった。抑圧と解放と発病。それは順番にやってくるんじゃないんだと知った。

 そして芸人として大成功してる中で発病して、もう、一声も出せないほどにひどくなって、閉鎖病棟に入院して、そこは読んでいて涙が出るような本当に閉鎖されている場所。異様に狭くて窓もなくて、ドアには内側にドアノブがない。つまり、自力では脱出不可能。恐ろしい監獄みたいな場所だ。その息苦しい場所で、彼は部屋の中をグルグルする。隣の同じような部屋には叫ぶ人がやってきて、その叫びを聞かされ続ける。
 医者もひどくて、極度の副作用が出ても注射ばかり打たれて、彼は舌が震えて震えて食事も満足に出来なくなって衰弱してしまう。だけど、奇跡的に医者が代わり、それによって少しずつ良くなる。

 そして、復帰する。
 でも、復帰しても、今もテレビにはあまり出ていない。彼らを見るのはバリバラ(障害者の番組)ぐらいで、フツーのお笑い番組でまだ松本ハウスを見てない。トークショーやら「統合失調者」としてTVや雑誌に出演することはあっても、MXとか千葉テレビとかでしか「お笑い」としてはまだ出させてもらってない。

 いじりにくいとか、そういうのがあるんだろう。あの人は病人、統合失調症の人をどういじったらいいのか、どこまでいじったらいいのか分からない。下手したら、視聴者から抗議がくる、危ない。止めておこう、TV制作社側の思いは、そんな感じじゃないかな。
 
 もちろん、お笑いのレベルが下がったとか今のお笑いに合わないとかもあるのかもしれない。正直、ネタはバリバラで1〜2度見たが、それはフツーだった。でもフツーであり、つまらないわけじゃない。それにフツーのレベルのネタなんてザラだ。てか、ネタなんたもう、ほとんどTVではやらなくて、お笑いの人はみんなトークばっかりだし、今は。だから、トークでからみづらい、ということでまだフツーに「ひな壇」には置いてもらえないのだろう。統合失調症患者への扱いのハウツーがテレビにはない。それが、テレビにおける統合失調症患者のお笑い芸人の現実。人気が出る前にも演劇評論家とやらに「障害者を出しちゃダメでしょう」と言われたらしい。

 で。昨日の編集者は「本はすごく良かった。ので、これは精神科の専門の先生に批評してもらうことにしました」というのだ。

 はっ?
 何それ?
 それ、私が出した企画じゃん。私が言うまで、その人はその本のことを知らず、読んで、感動したとか言ってた。企画だけ盗んで、ライターはサヨナラって、仁義に反するだろ? それはやっちゃダメなことじゃん?

 1回は電話を切ったが、どうしても腑に落ちなくて電話した。そして言った。

 どうしてそうやって統合失調症だから専門家って高いところに上げちゃうんですか? そうやってメディア側が統合失調症は難しいこと、下手なこと書いて読者から抗議が着たら困るから、ここは無難に専門家にお願いしておこうって、まるで腫れ物にさわるようにするから、いつまでたっても統合失調症への理解が進まないんです。松本ハウスがこの本を出したのは、そういう偏見を取っ払い、身近なものとして理解して、という願を込めて出したのに、どうしてそんな風に遠ざけるんですか?

 そう言ったら、そうですねそうですね、と言って。でも、じゃ、サヨナラって。。。。

 なんかもう、脱力して、ガックリして。その媒体は特に弱者の味方です、とうたってるとこなんで、何が味方だよ!と怒りも爆発した。

 実はその前にも、別の媒体で、頼まれてた仕事を大御所ライターの一言で奪われて、仕事なくなる事件なるものもあって、私は今、もう、完全にやる気を失ってる。

 昨日、オカンが電話してきて、「沼津の土井製菓が新しい工場造るからって人を募集してるよ」ってうれしそうに言ってた。私がオリンピックがイヤだから沼津に帰ろうかなと言ってたから、探してきたんだ。

 年内にも東京を去る準備をしたほうがいいのかもしれない。そろそろ潮時?

 そうそう、昨日、この話をブチ怒りながら、川内家で話していたら、そこに来てた友達の1人が「統合失調症って何?」と聞いてきた。そうなんだ。そうなんだよね。みんな、それ何?なんだよね。

 もう、何もかもイヤだ。本当に。全員クソくらえ、死ね死ね死ねという感じだあああああああああ!と、昨日は川内家で叫んでいて、そしたら川内ママが最高においしいご飯を作ってくれて、それを食べてる間は幸せだった。でも帰り道、中野にチャリを置いてあったから、ゴキゴキ30分漕いで帰ってくる夜道の間に、また怒りが猛然と湧き起こって、その極地に至った。

 世界中呪ってやる。全員死ね。死ね。死ね。怒りたけって、自転車を猛烈に漕いだ。

 でも家に帰って来て、また「統合失調症がやってきた」を読んだ。

 そこにハウス加賀屋の思いとしてキックさんが記してる文章を再発見した。
 
 本当のことを言うと、僕は「負の力」で仕事をしていた。恥ずかしい話だけれど、僕は自分が売れたことに、こんな思いを持っていた。「ざまあみろ。僕は病気で、薬を飲んでるし、グループホームにまで入ってたんだぞ。それが、テレビにも出て、お金も稼げるようになった。ぼくのことをバカにしたみんな、ぼくをダメなヤツと笑ったみんな、ざまあみろ!」
 人を怨む、世間を呪う「負の力」。
 これは、簡単に恐ろしいパワーを生み出してしまう。
 どうにでもなれというパワーは、人を圧倒し、魅了することすらある。
 だけど、それは必ず自分に跳ね返ってきて、自分を追い込む危険な刃物だ。
 だから今のぼくは「正」の力で物事を考え生きるようにしている。怨まず、呪わず、感謝する。100パーセントできてる自信はないが、心がけるように努めている。

 
 普段、格言みたいこととか、いいお言葉みたいのとか、クソくらえっ!と、大嫌いだけど、加賀屋のこの言葉は沁みた。

 すごい実感があって。ものすごい苦しみの中から沸いたこの言葉は本当に沁みた。

 これは本当にすばらしい本です。あらゆる人に読んでもらいたい。「統合失調症がやってきた」 イーストプレスから、1300円。書いたのは相方の松本キック。加賀屋が療養中も、ひたすら黙って待ち続け、どんなときも加賀屋の味方で、加賀屋を楽しくイジってくれる人。「今のオマエは『今のオマエ』やから、できることをやったらええんよ。できなことは『できません!』それでええんよ』と言ってくれる人です。

 すげぇ、いいコンビだ。
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