舌は曲がったまま。。。。頭も痛いまま。。。。デコに冷えピタ貼ったまま。。。。
そのまま行ったぜ、26年ぶりのアイススケート@武蔵浦和っ!!!
んで。んで。んで。
超〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜楽しいっ!
超〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜楽しいっ!
スケート。。。超〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜楽しいんでやんのっ!!!
ブッハハハハハハハハハ。超〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜楽しいっ!!
あああ。。。人生46年目にして、こんなこんなこんな楽しいことに再会しちゃって、なんてルンルン♪
舌は曲がったままだけど、超ルンルン!
貧乏なままだけど。具合悪くて卑屈なままだけど。意地悪なことばかり考えて、人間性崩壊してるけど。でも超ルンルンッ!!
オイラ、スケート、超〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜大好きっ!!
・・・とは言え。ええ。最初は大変でした。
中野から武蔵浦和まで「ゲっ。450円もする」ということで、いきなりモワ〜〜〜〜〜ン。それだけでまたすごい暗い目になって向かい。
駅に車で友達が向かえに来てくれて、リンクに直行。
そこもまだ暗い目。でもって、駅からすぐの市営のリンクに着くと、なんと、すべり放題で650円。。。安いっ。都内だと2時間で1200円くらいするから、安いっ。
これでだいぶ機嫌が直ったオレ。100円、200円のことで、機嫌がジェットコースターのように上下します。
で。いそいそ行くと、そこは屋外のリンクで、冬休みだから、子供がいっぱい。
夏はプールになるところで、友達(モリサン)が「あたし、高校生のとき、ここのプールでバイトしてたんだよ」「あ、なんかそれ覚えてる」などと、30年前の話をする。
30年たってるのに、30年前とちっとも気持ちは変わらないんだ。こうしていると。
で、まぁ、空には雲1つや2つはあったけど、真っ青に晴れ渡り、風はビュウビュウ吹いて冷たいけど、でも気持ちいい。
いざ、とリンク横のベンチが並ぶ部屋に行き、ベンチに座り、ペタペタと尻パッドをこそこそ尻内部に貼り付け、ベロンとズボンもまくって膝パッドもあて、ひじパッドもあてる。
身体中パッドだらけのパッド人となり、ヘルメットも用意〜〜〜〜。
と、見ると、モリサンは帽子さえかぶってなくて、用意するのは手袋だけ。
「モリサン、大丈夫なの? あっちにヘルメット貸してくれるっておいてあるよ」というが、「ううん、へいき」と平気風。大丈夫なのかな?と思ったが、後でぜんぜん大丈夫と気づくことになる。
そして靴を履く。。。。が、これが大変っ!!
スケート靴って固いんだっ。フンガフンガッと鼻息荒くして履く。そういや、このあいだはスケート屋の兄ちゃんが半ば履かせてくれたようなもので、自分で履くのはこれが初めて。
か、固いね。固いねと連呼すると、「家で履いて慣らすといいらしい」なんてモリサンが言う。それってこのあいだのハイヒールんときと同じだ。。。。やはり。「あと、ビール瓶をぶつこんで、足首んとこをブンブン殴るようにするといいらしい」なんて、おそろしいスケート靴慣らし方法までおしえてくれる。
やってるのかな? 真央ちゃん。。。ブンブンブンッ。ビール瓶、ブンブンブンツ。。。。
で。とにかく履いた。あれ?あれ?と分からなかったエッジカバーもモリサンが付けてくれる。何から何まで申し訳ない。。。
しかし果たして立てるのだろうか? この間はお店で立てなかった。ここで立てるのだろうか?
パッと立ってみた。あ。立てる。
立てるじゃん? あたし、立てるよ!
それだけで自慢げ。
モリサンが「じゃ、リンクの周りを歩こう」というから、えっ?いきなり歩くのは無理かも。。。というと、リンクじゃなくて、リンクの回りにある、ゴムシート敷いた場所だという。
こいうとこ、よく真央ちゃんたちも歩いてるよね〜〜なんていいながら歩きだすと、ウッ。。。。。足首に靴が当たって、3歩目で既に痛い。既に痛い。。。。
ヨタヨタヨタヨタ。。。。。ゴムシートの上歩くだけでもヨタヨタだ。田舎でおばあちゃんが昔、こんな風に歩いていたっけ。。。ヨタヨタヨタ。。。。こ、これで氷の上なんて歩けるのかな?
と、ゴムシート半周を歩いたところで、モリサンが「じゃ、リンクに降りよう!」と高らかに宣言する。
えっ? も、もう? もう????
と。モリサン。ス〜〜とリンクに降りると、そのままス〜〜〜〜と滑る。ええっ? も、モリサン、滑れるの?
「モリサン、すごい。滑れるんだ!」「たいしたことないよ〜」笑顔で言う。そっ、そっか。もう去年からやってるんだもん。しかもモリサン、スケート追っかけ歴30年。「2008年のスウェーデンの世界選手権行ったとき、リトアニアの関係者パスもらってたのよ」なんてあたりまえに言う。「そこで真央ちゃんのお母さんに会った話しったけ?」「ううん、聴いてない」「真央ちゃんのお母さんはすごい感じがよくてさぁ」とか言う。
な、なんか、オレ、すげええ友達がいたのか。すげええ友達がいたのか。。。今さら気づく。
そしていざ。氷の上へっ!!!
がっ。がっ。がっ。ツルツルツル〜〜〜。
ひええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ。
す、す、滑るんですけど。足元が、足元が滑るんですけどぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
滑って、怖いんですけどぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ。
怖いよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜怖いよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
怖くてそこにフリーズ。
一歩も動けない。と、後ろから「すいません」と、これまた滑れない母子が。あ。。。「じゃ」とモリサンに支えられてちょっと移動。
しかしダメだ。ス〜とスケートが滑るのが死ぬほど恐ろしい。
真央ちゃん。。。あんた。。なんて、こんな怖いことしてるんだい?
天を仰ぎたいが、上なんて恐ろしくて見れない。
それからはもうひたすら手すりに必死につかまりながら、ひたすらテクテクテクテク歩いた。滑らないように、テクテクテクテク。。。。
それでも転びそうになり、何度もアアアアッと手すりに抱きつく。
手すりだけが頼り。
テクテクテクテク。。。。変な力が入ってるせいか、もう膝から下、足が全部死ぬほど痛い。
痛すぎて痛すぎて、ときどき手すりに抱きつき、足を休める。ふ〜〜〜〜〜。どうなるんだろう?
あたし、どうなるんだろう?
でも、不思議なものでここで「なんでこんなこと始めたかな?」とは思わなかった。いつか滑れるようになる。。。。そんな信じる力が、アタシにはあったの!!!
そうしてモリサンが「支えてあげるから、こっちきてやろう」と手すりから私を離す。こわごわ支えてもらい「モリサンは今、アタシにとってプルシェンコ並みに思える」とか言いながら、またコツコツ歩く。「ひょうたん描くように滑るんだ」とか言われてやってみるが、ひょうたん半分描けても途中で止まってしまい、そこでまたフリーズ。。。。
相変わらずひたすらにヨタヨタするしかなく、足が硬直し、痛みがひどい。。。。ああああもううううう、うなだれたそのときだった。
強い風に吹かれて音がボヨオオオ〜ンとなっていた場内に流されていたラジオから、すんごいビックリしたことにコーエンの「ハレルヤ」が流れてきたんだっ!!
超〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ビックリ?
オレ、実は気づかないままに倒れて、頭打って、天国に運ばれるとこなんか?
一瞬マジそう思った。
が。違った。マジ本当に「ハレルヤ」が流れ着てきて「こ、この曲、大好きなの。これ歌ってるジイさん見に、2009年に、アタシ、ダブリンまで行ったの!」叫ぶ。
「なら、がんばれって応援してるんだよっ!」モリサンが励ます。
よ、よしっ。シズカ、がんばるっ!!
トコトコから一歩出て、怖いけど、もう少し滑る形にして、右に足をス〜〜伸ばす。うわああああああああああっ。慌ててまた手すりに逃げ込む。怖い。
でもやらなきゃ。でもやらなきゃっ。
ス〜〜ス〜〜。やってみるが進まない。進まなくて、足が痛くて、すぐにトコトコに戻ってしまう。手すりに逃げ込もうとしてしまう。
うううう。スケートって滑るけど、怖い。怖いけど滑ろうとすると滑らない。
一体なんなんだろう? うううううう。
トコトコスースー。トコトコスースー。。。。モリサンは真ん中に行ってしまい、クロスだのバックだのでくるくる滑ってる。上手。ヘルメットなんていらないわけだわ。。。
子供らもしゃあしゃあ滑ってて。トコトコの私は、30年前なら「ヨチヨチ歩きの赤ちゃん」みたいだが、50手前の私は「リハビリで歩く練習をする病人」そのものじゃないかああああああああ。。。。。ああああああ。。。。。舌も曲がってるし。
ぐすん。。。。リハビリ和田。なら尻パッド付きの「介護パンツ」でよかったかも。ぴったりだったかも。
自己卑下した気持ちにまた沈む。
と。後ろにいたオカンが小さな息子にスパルタ特訓を施していて、そうして言った。
「下向いてちゃダメよ。前を向きなさい、前を。そうしたら滑れるからっ!」
ハッ。。。。そうか。前を向くのか!!!
前か!!!
怖くてずっと下を向いていただけど、そうか、前か。
怖いけど、前を向いてみた。
そうしたら重心が変わったからか、出した右足がス〜と滑った。怖くて慌てて出した左足もス〜と滑った。
それからはス〜。ス〜。少しずつ滑れるようになった。
怖いからすぐに両足になっちゃうけど、でもス〜。ス〜。
戻ってきたモリサンが「あ、和田さん、滑ってるじゃん! すごいじゃん! もう滑ってるじゃん!」
でへへ。。。。オレ、滑ってる。滑ってる。滑ってるよ〜〜。
真央ちゃん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
オレ。鐘を。いつか鐘を滑るよっ!!←やたら図々しい。
しかしそうなのだ。下ばかり向いてちゃ滑れない。前を向けば、自然と滑れるのだ。。。。あああっ。。。。、まるで人生みたいじゃないか。下を向いてちゃダメだ。前を向け、だ。
スケートは人生也。。。。
そうして1時間半。
子供らはまだまだ生き生き滑ってるが、アラフィフのオレたちはそこいらで止める。
最初から無理をすると明日、立てなくなる恐れがあるので。
そして「正月明けにまた」と誓い合う。
アラフィフ・スケート・クラブ始動。
「富士急ハイランドでいっしょに滑ったのいつだっけ?」
「たぶん中2か、中3だね」
「最後にいっしょに滑ったのは?」
「高田馬場だね」
「じゃ、あれは20歳か。。。。」
オレたちの、26年ぶりのスケート。富士急ハイランドからは30年ぶりのスケート・クラブ。
12月30日、始動しましたっ!!!!
長っ。。。。
そして鐘ポーズなオレ↓ 巨大なイキモノが固まるの図。
追伸:オレ、なんと1度も転ばず。ブッハハハハハハハ←調子乗ってるから次回は転ぶであろう。
それからモリサンが「自分の人生で今日が一番若いんだから、今日からがんばろう」と言ったので、オレ、奮起したんだった。。。思い出した、夜になって。真央ちゃんを見てw