夕方になってしまった。しかし今まで寝ていたのでさすがに眠くない。 目の前のご飯を片付け、このまま晩御飯を待とうとした。しかし、そうは問屋がおろさない、 なんてことは別になかった。
ただ待ってるのもHIMAだったので、遠近法で顔が小さくなったままの妹はほっといて 人生について考えをめぐらせてしまった。と思いきや、隣で姉が腰の日本刀に手をかけていて、なんだか 目がいっちゃってたので油断することもできず、あまり深くは考えなかった。
人生必ず終わりが来る。だからこそ人間は限りある生を精一杯生きようとするやらなんやら。 そんな人生の終わり方を考えてみた。まず最初に老化による死が頭に浮かんだ。 その他、「窒息死・溺死・毒死」、さらには「たぶらか死」や「む死」なども考えられる。 そして人間とは寝る生き物である。寝方としては、「昼寝・うたた寝・ごめん寝」などがあったりする。
そういう考えの先に行きついたのが、やっぱりアンパンマンは親父顔だということだ。 誰がなんと言おうとそうに決まっている。はっきり言えばきもい。あんな大量生産のパンでできた やつになんか助けてもらいたくない。おなかが空いてても絶対顔なんて食べたくない。 やつは少しおなかの空いた子供に顔を無理やり食わせときながら、やつの宿敵のバイキンマンに ビビビとやられると顔がないから力が出ないなどと人のせいにする。はっきりいってお前のせいじゃー!! ・・・などなど。
考えもまとまり、さあご飯だと思って食べようとした。がしかし、母親は日本刀装備の 姉との対決に忙しいらしく、何もできてなかった・・・
夜が明けてしまったので、いわゆるひとつの学生の本業とやらをまっとうするために、高校に出向くことにした。せっかくのご飯を食べてる暇もなく、後ろの家族を振り返らずにずんずん進んだ。ちらりと横目で見た限りでは、遠近法により妹の顔が大豆くらいに小さく感じた。そんな今日の運勢は12位だった。きっといいことがあるに違いない、そう信じてポジティブに学校へ向かった。
ふと気付いたら、短パンに学ランを着ていた。こうやって短パンと学ランを着ていると、まるで下に何も着ていないように見える。そんな錯覚に陥りながら、あいつのことを思い出していた。
そいつの名はエミリー。クミと仲良しのエミリー。いかにも主役っぽく登場したのに、あんなにクミと仲良しだったのに、いつのまにかいなくなっていたエミリー。ああ、お前は一体どこに行ったんだ?まったく悲しい限りだ。こうも友情とはもろいものなのか。だがあくまで辺見えみりとは違う。えみりをゴジラとするならエミリーはメカゴジラだ。人生そんなものだ。
などと思いをはせているうちに、学校に着いた。と思ったら実は夢だった。気付いたら夕方で、結局今日も無駄に過ごしたようだ・・・。目の前には冷めたご飯がただひたすら置いてあった・・・
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