勤務先は実は冬になると、なぜか仕事が忙しくなる。 土曜も二回に一回は出勤になる。 どうせ休日は無駄に過ごすので、別にいいのだが。
いいかげん、スロットを何とかしないといけない。 まず何よりも仕事優先だ、それが基本だ。
仕事!
仕事!
仕事に厳しく!
仕事に厳しく!
仕事は厳しく!
仕事は厳しい吉宗もー 八
代 大盤振る舞いじゃー 将
お城を見上げりゃ青い空 軍
明日も晴れるでなー♪
・・・ダメだ、病的だ。
注)×仕事は → ○日頃は
【参考資料】
爺様だってな婆様だってな ボーナス引くなら赤飯炊くでな 上様だってな姫さまだってな 千両箱見りゃ目もくらむでな 日ごろは厳しい吉宗も大盤振舞じゃ お城を見上げりゃ青い空 明日も晴れるでな
仕事の後ファミレスに行く。 一緒に行った先輩がこう注文した。
「・・・あと、シーサーサラダ。」
そうですか、シーサーサラダですか。 新鮮な野菜の上に、沖縄の家の守り神を薄くスライスしたものを パラリとふりかけたあのサラダのことですよね?
目上の先輩に対して、そんなこと言えるはずもないのだが、 その後はシーザーサラダのことで頭がいっぱいだった。
【こんなシーザーサラダはいやだ】
・シザーサラダ ハサミがふんだんに使用されている
・シースーサラダ ハマチ・タイ・トロ・イクラ・アナゴ
・シーソーサラダ トマトとモッツァレラチーズが端でつり合っている
・シースルーサラダ 何かが透きとおっている、何かが
・春雨サラダ 話は変わりますが、春雨っておいしいですよね
昼食をとった後、下で一服する。
今日は天気も良くて、快適な気温だ。 風も無く、青い空に浮かぶ雲はほとんど動いていない。 まるで時間が止まっているようだ。
・・・そしてそれ以上に停滞して、全く進んでいないのが おれの仕事だ。
この前中学時代の友人と会った。 彼はもう長いこと東京で暮らしている。
職を転々としているらしいが、今の職業は「探偵」。 まあ正しくは副業らしいのだが。
中学時代は部活を「病院にいく」といってよく休んだ結果、 先輩にあやしまれて帰りを尾行されていた君が、今や追う立場ですか。
彼の家に泊めてもらった。 本棚には「シャーロックホームズ」をはじめとした、探偵関係の本が ズラーッと並んでいる。彼の分かりやすい性格は相変わらずといった ところで、今でも好感がもてる。 「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」などの漫画本も多いのだが、 それはいいのか?ありなのか?君の探偵像はどっち向きなの?
こんな質問を投げかけてみた。
「探偵として、どんな仕事をしたのか?」
まあ尾行・人探し・素行調査なんかや、最近は盗聴器を見つけ出すような 仕事もあるそうだ。ふーんなんるほど。 ドギツい仕事もあったらしい。ここで全部言うのはマズいので、キーワード だけでも挙げておく。
・作家 ・撮影会 ・会員登録 ・10万円 ・うんこ
まあ、これらをつなげて話を作ってみればいいと思うよ。 それも探偵の仕事なのかー。
部外者のおれですら、全部は明らかにせず包み隠して伝えている というのに、その友人ときたら仕事内容ベラベラ話しすぎ。 しかも、さも愉快そうに話していた。聞いてる分には楽しいのだが、 探偵に対する客として、こいつには依頼できんと心底思った。
今日もまた仕事を早々に切上げ行ってしまった、某所に。 またもやナイスな展開。で軽く勝利をおさめる。
勝ったから今回はまあいいのだが、一体おれは何をやっているのだろうか? いつまでこんなバカげたことを続けるのだろう?
夜空を見上げて、星に願いをこめる
いつまでも続けばいいと・・・!(星はもちろん巨人の星です)
「うらめしいなんて、流行おくれなんじゃー!」
・・・と一言付け加えて、結びの言葉としたい。
仕事が、たまってきた気がする。 面倒なものを後回しにしていた結果だ。
「明日やろう明日」
その結果今の状況。これはまずい。
忙しくなるとスロットの調子は良くなる。昔からそう。 これがまた仕事を進まなくするのだ、悪循環というやつだ。
「マッハ GOGOGO」
何度も深い所まで連れて行かれたのに、最近のお気に入りの機種だ。 あのレトロな演出が良い。巨人の星に似たゲーム性がおれを虜にする。
・・・皮肉なことに、会社からパチンコ屋までマッハGOGOである。
昨日会社の飲み会があった。 こっちきてから、会社での正式な飲み会はこれで二回目。 10月から、おれの直属の上司が転勤となる。新しく来る人もおり 歓送迎会といったところ。 現場の人(の一部)、事務所の人(全員)が参加。社長もいる。 中華料理屋に行く。飲酒運転はまずいので送迎バスつきだ。
・・・そんな中、飲みすぎてつぶれちゃいました。もう最悪。
はっきりいって酒は強くないので、仲間内の飲み会以外では、 つぶれないようにと思っていたのだが。よりによって会社飲み会で やってしまうとは・・・
断片的に覚えているのは、バスから降りて袋にリバースしている部分と ある人に家まで付き添ってもらった部分、あとは覚えてない。
いつも酔っ払ってるような気がするのだが、酒飲んで吐いたのは 今回で三回目だ。酔っ払った時大体は「これ以上はヤバい」と自制するのだが、 今回のように突っ走ってしまうと、このような結果になってしまうのだ。 飲まされたわけではない、むしろ自ら飲んでいたような気が・・・ (おれがつぶれる典型的なパターンである)
今日になって、家まで送ってくれた人に謝罪の電話をしてみた。
おれ「すいません、あんまり覚えてないんですけど、おれバスから降りて 吐いてましたよね?」
Aさん「いや、バスの中でも吐いてましたよー」
・・・ショック。明日どの面さげて会社の人に会えばいいのだろう。 会社いきたくない、休みたい、でも無理。もう開き直るしかない。 朝あったら元気に挨拶すれば、それでいいじゃないか。
朝のあいさつ(案)
「社長や転勤する上司の前で、飲みすぎて吐いて記憶もなくした新入社員の もりです!おはようございます!バスの中で吐きましたが何か?」
もし時間をもどせるならば、もどしてほしい。 あの時のおれにこう助言してあげたい。
「吉宗で四連したらそこで止めとけ!全部飲まれるから!」
飲み会のちょっと前まで時間をもどして欲しいのです。
先週に引き続き、今週末も東京に向かう。 中学の時の友達が来ているのだ。
山手線にのる。
「次はー、駒込ー、駒込ー。」
ピペットー、ピペットー、とつぶやく。
めずらしく残業して、最後に事務所にもどろうと 鍵を開け閉めたりしていたら、手順を間違えてしまった。 この場合、警備会社に通報がいくはず。
しかし警報は鳴らないし、警備会社に連絡してもつながらないし。
もし本当に泥棒が来たらどうするんだ!?
ずさんな管理体系だよ!!
と、嘯いていたら
・・・警備会社の車が来た。
・・・続いてパトカーも来た(二台)。
・・・平謝りだった。
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