とくべつな場所なんていらなかった欲しかったのはきみの隣悲しいことも嬉しいことも楽しいこともきみの笑顔も泣き声もふたりで分け合えるようなきみの隣
新しい性感帯を知るよろこび君の指だと思うとハートがうずく
抜けた記憶を補うようにきみが新しい出来事をプレゼントしてくれるあふれるようには出来てない気づかないだけでほら今だって、大切なことからちっぽけなことまでほんのちいさな何かをなくしてる 落としたものには気づかない忘れた痛みは忘れていくわたしがこのことで泣くときはきみがいなくなってしまったときだ
安い珈琲の香り漂う中思い浮かべるのはきみのその後僕たちにハッピーエンドやバッドエンドは存在しないさよなら言ったってきみに好きだといったってそれがうまくいってたって僕たちは続くだけどこまでいっても続くだけバイバイと手を振って世界をあるいてまたきみに会いに行く世界は続いていくものがたりは終わらない離れ離れになって、想像もつかなくてもきみの世界も続いてる冷たくなった珈琲をひとくち飲んできみのその後を想像してみるお元気ですかと手紙を書くように、呟いて。