もうずいぶんと時間は過ぎてしまったけれどもう何人も誰かが私を通り過ぎて行ったけれど私は忘れない君のすべてを忘れないそれは私の心の奥底に私はもう愛する人を見つけてしまったけれど君のすべてを、忘れない
君に手紙を書こう君は私の心の深い部分を知っていったいどんな顔をするんだろうそれが困ったような悲しいような笑顔でも君に手紙を書こう私の心のひとかけら誰より知られるのが怖い君に
繋がることに慣れすぎてしまって忘れかけた君のてのひらをふとしたときに、思い出す自分が誰かにとって大切なものだと錯覚したあの時涙がひとしずくほほを滑ってやっと私は気づくもう私は許されていたことに縛られていた過去から、とっくに離れていたことに
痛いほど優しく切ないほど苦しく君はそんな風に私を愛して私はその愛を伝えきれない私は泣きながらこのまま死ねばいいと思う私はこんな風にしか幸せをあらわせない
君へと傾いた私の思いは曲線を描いて日の沈むほうへと落ちていったくっついた鼻を赤く染めて私の思考はピシリと止まる時がたつのも忘れるほど私はこの人を愛すんだろうふとそんなことを思い諦めに似たため息をこぼした背中に回した腕に君の呼吸を感じながら