愛されることより愛することのほうがしあわせそう言ったのは誰だっただろう愛されることも愛することもしあわせでざんこくなこと間違いに、気づくことは難しく正しいことに気づくこともできないもう戻れないのだからいまはただ君を愛し愛されて
あぁまわりのあたたかさに緩んだ涙腺がすぐ、情けない滴をこぼそうとする全部隠せるだけの切れ長の目と長い前髪が欲しい前日に前髪を切った私はそんなことを考えながら必死で、笑ったありがとうと言えぬまま
わたしのしてきたことは間違いとは言わないけど正しくなかったかもしれないすれ違う人を見てそんなことを考えるふと彼と目が合って考えを振り払って困ったように笑ったわたしは彼と出会えたんだから間違えたんだけど、正しかったきっとこれからもそんな風に歩くんだろう誰もが判断しづらいこの道を
伝えたいことは何でこんなに歯痒くて言葉にしにくいものなんだろう涙で全てが伝わってしまえばいいのに涙はわたしの喉を、邪魔するだけ
泣いて笑って歌って踊ってあれやこれやと手を出して常に動いていなくちゃ私は私でないような気がして石の上にも三年と忍耐強く誰にも気付かれない力強さを持つ君に私が彼に何を言えるのか苦労がなにさと私はただ見守ってみる愛はいつだって人をでかくする失敗してもいいんじゃないそう言うには、まだ足りないけれど
たっぷりと愛し合ってたっぷりと喧嘩して仲直りにって鼻にちゅう私はいつでも笑顔って訳にはいかないけどちょっと酸っぱい幸せの味を存分に噛みしめててそれはそれは贅沢な日々だと君と繋いだ手を宙に振り回しながらそう思う
私の体はもうすっかり冷たくなっていて鉛のように重かった困って泣いたような彼の顔を見ながらこの人にとってのわたしとはとひたすら、ただひたすらに考えるアルコールで歪んだ思考は驚くほど冷静で吐き出してしまいそうな言葉は喉の奥でゴクリと飲んだ頑張る君のためにもっとがんばってがんばって私はどうなってしまうんだろう頑張って頑張って歪んでしまった彼を見て私は困ったように泣いた