2002年11月24日(日) いつもいつも不安定
 

どうしようもなく
自分が不安定な存在に思えて
真っ白になる寸前に
君の肩に噛み付いた


残せたかしら
不安定ながらにも
君の体に、この愛の存在





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2002年11月22日(金)
 

君がわたしの中に小さな傷を残して
わたしが君の肩に爪の跡が残るくらいの傷をつける


傷を付けて
それをお互いで治して
また治るころに傷付けあう


痛くても
苦しくても
死にたくなるほど、辛くても


悲しいほど君が好き
傷をつけるのを、やめないで





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2002年11月18日(月) 強さ
 

見せかけの強さしか持ってなかった私
けど、過去の君がそれも奪っていってしまった


一歩ずつ
近づいていくことが怖くて
棘だらけの心で
自分を守って


君を傷付けて
私も傷付いて


もう今更、どうやって戦っていけというんだろう
見せかけの強ささえなくしてしまった私は
あの頃のように一途には戦えない
守ろうとして傷付けてばかり


涙しか、流せない





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2002年11月15日(金) 私の中身
 

外いっぱいに空があり
お腹いっぱい愛があり
体いっぱい幸せがある


どこにも
透き間なく
全部閉じ込めたつもり


なのに
私という容器の中には
何も入ってない
からっぽなまま


もっともっと
激しく私を抱いていて
なぜかそれだけが、私を満たしてくれている


私を満たしてくれるのが君ならば
私をからっぽにしたのも君だった





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2002年11月11日(月) 君が私の居場所
 

君の腕が枕になって
君の体温が毛布になる


こんなに、幸せな場所があったなんて
私は ずっと 自分の居場所を望んでた
ここは暖かすぎて目の前が滲むけど
君がそばにいてくれるんなら
化粧ぐらい、とれたっていい





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2002年11月06日(水) 蝶の舌
 

彼の甘い匂いに誘われた
私は遊びまわる蝶々
幸せの蜜を吸って
愛が壊れそうになったら飛び立つ


今まで、軽々と
そうやって飛び回ってきたはずなのに


彼の愛を飲み干してしまいたくない憂鬱と
吸い付きたい衝動が私を苦しめる
あなた、この羽 むしりとってしまって
そしたら何処にも飛び立てない


私、この舌に残る蜜だけで
もう何もいらないから
この羽むしりとって
君の胸の中だけを、居場所にさせて





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2002年11月05日(火) イバラ
 

向こう側が見えるほど薄いキュウリ くらいの
きみとの距離


溶け合ってしまうほど近づくのは
「もしも離れるとき」が怖いから
私はいつも これくらいの距離をあけてる


きみが 傷つかないように
私が 傷つかないように


そう思っていたはずなのに
涙で壁を溶かしてしまった
もうこのまま、足が腐ってしまってもいい
きみと抱き合ったまま眠りたい


「もしも」のとき
引き裂かれる痛みに殺されてしまっても
ひとりきりのまま眠るよりは随分いい





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2002年11月04日(月) その腕の中で壊れて
 

もっと壊してほしい
体ごと
心ごと


寂しいと
心に大きな穴があく
塞ぐんじゃなくて
むしろ もう壊してしまって


そしたら、もう寂しくないし
嬉しくて死んでしまいそう





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2002年11月03日(日) 甘い痛み
 

ガチガチに固めた化粧を落とすこと
隠してきた弱さを曝け出すこと
恥ずかしげもなくその腕に甘えること
目の前で泣くこと


君の前ですっぱだかになることは
甘い痛みを伴う
ひとしずくの快感





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2002年11月02日(土) If
 

彼の前で化粧を落として
並んで歯を磨く
いつかこんな日がくれば
とか、柄にもないこと考えて


最近私は泣いてばかり
気付かれたくないから眠たくもないのに
柄にもなく、寝たふりなんかしてみたりして





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