どうしようもなく自分が不安定な存在に思えて真っ白になる寸前に君の肩に噛み付いた残せたかしら不安定ながらにも君の体に、この愛の存在
君がわたしの中に小さな傷を残してわたしが君の肩に爪の跡が残るくらいの傷をつける傷を付けてそれをお互いで治してまた治るころに傷付けあう痛くても苦しくても死にたくなるほど、辛くても悲しいほど君が好き傷をつけるのを、やめないで
見せかけの強さしか持ってなかった私けど、過去の君がそれも奪っていってしまった一歩ずつ近づいていくことが怖くて棘だらけの心で自分を守って君を傷付けて私も傷付いてもう今更、どうやって戦っていけというんだろう見せかけの強ささえなくしてしまった私はあの頃のように一途には戦えない守ろうとして傷付けてばかり涙しか、流せない
外いっぱいに空がありお腹いっぱい愛があり体いっぱい幸せがあるどこにも透き間なく全部閉じ込めたつもりなのに私という容器の中には何も入ってないからっぽなままもっともっと激しく私を抱いていてなぜかそれだけが、私を満たしてくれている私を満たしてくれるのが君ならば私をからっぽにしたのも君だった
君の腕が枕になって君の体温が毛布になるこんなに、幸せな場所があったなんて私は ずっと 自分の居場所を望んでたここは暖かすぎて目の前が滲むけど君がそばにいてくれるんなら化粧ぐらい、とれたっていい
彼の甘い匂いに誘われた私は遊びまわる蝶々幸せの蜜を吸って愛が壊れそうになったら飛び立つ今まで、軽々とそうやって飛び回ってきたはずなのに彼の愛を飲み干してしまいたくない憂鬱と吸い付きたい衝動が私を苦しめるあなた、この羽 むしりとってしまってそしたら何処にも飛び立てない私、この舌に残る蜜だけでもう何もいらないからこの羽むしりとって君の胸の中だけを、居場所にさせて
向こう側が見えるほど薄いキュウリ くらいのきみとの距離溶け合ってしまうほど近づくのは「もしも離れるとき」が怖いから私はいつも これくらいの距離をあけてるきみが 傷つかないように私が 傷つかないようにそう思っていたはずなのに涙で壁を溶かしてしまったもうこのまま、足が腐ってしまってもいいきみと抱き合ったまま眠りたい「もしも」のとき引き裂かれる痛みに殺されてしまってもひとりきりのまま眠るよりは随分いい
もっと壊してほしい体ごと心ごと寂しいと心に大きな穴があく塞ぐんじゃなくてむしろ もう壊してしまってそしたら、もう寂しくないし嬉しくて死んでしまいそう
ガチガチに固めた化粧を落とすこと隠してきた弱さを曝け出すこと恥ずかしげもなくその腕に甘えること目の前で泣くこと君の前ですっぱだかになることは甘い痛みを伴うひとしずくの快感
彼の前で化粧を落として並んで歯を磨くいつかこんな日がくればとか、柄にもないこと考えて最近私は泣いてばかり気付かれたくないから眠たくもないのに柄にもなく、寝たふりなんかしてみたりして