誰かが 渡るべきはずの横断歩道の上にトラックが一台止まっている渡りたくとも通れず信号が何色を示しているのかさえ分からない乱暴な運転をする乗用車に苛められはしないか偶然通りかかったパトカーに連れていかれはしないかもし、青ならば胸を張って渡ろう黄なら急ぎ足で赤なら待てばいい目を開けると もうトラックはいなかったあまりに小さな横断歩道そこに信号の姿はない私は進む道をなくして その場で途方にくれていた
乗り越えたつもりでいたもう君なんて思い出さないとけれど独りの夜はいつもどこかでちらついて見ていないふりをしていただけだったかもしれないさようなら最初で最後全てをかけて愛した人君はいつでも特別だったきっとこれからもこれ以上に愛する事はなくていいと誓う
沈みかけた夕焼けを背中合わせに歪んだ笑顔できみを見つめてかっこつけて私は言った心の声とは裏腹に整ったきれいなままの最後の言葉「さよなら」なんて嘘だった最後だったんだから全部吐き捨ててしまえばよかったんだ逆光で、顔見えなかっただろうしそれでも好きだぜちくしょうって
弱さを隠さぬ強さそれが君の一番強いところで格好良いところ弱い自分を抱えたまま今見える前を行く強がりを最後までつきとおす私にとって君はひとつの誇り愛した事に悔いはない君は私の弱い部分だけれど弱い自分を抱えたまま今見える前を行く
キスのあとキミより長く目を閉じてあえてわずかな隙を見せた体中で表現してるの、気付いてキミが一番好きなんだって
昔を見てもキリがないどんなに頑張ったって私の記憶からあなたの存在が抜けきる事はなくてどんなに時間がたったって私の中のあなたが変わることなど決してなくてそれなら記憶にとどめたまま前を目指して歩けばいい忘れる事などなくていいもうあなたを恐れない私は未来に背を向けない
自分の心に押しつぶされそうになってどの気持ちが本当なのかわからなくなったけど私の中にあるひとつの感情を信じる事にした「はやく会いたい」もうこの思いが間違いでも構いません。
ごく自然に触れたいと思った起きたとき傍に居て欲しいって思ったずっとひとりぼっちだった私が今は二人なんだってそう思ったそれが間違いだって言うのなら私はどうすればいいんだろうどこにいけばいいんだろう間違いじゃない愛ってなんなんだろう確実に二人だったはずなのに前より心が苦しいよ捨てたいぐらい心が痛い
私があなたの耳元で寝てるとき優しく髪を撫でるのを軽く頬に触れるのをぼんやりとした意識の中で気付いてたただ人の体温に埋まりたかった弱く薄汚い私どうすればいいのかあなたが優しすぎて分からないこのひとつ前の恋がこんなにも私を弱くさせた溺れる事がこわすぎて人を好きになる事の境界線が分からないそれを教えてもあなたは優しい顔のまま?優しく髪を撫でるのを知りながら夢に落ちた何も考えなくていい一番楽な逃げ道へ
目を開けたら君がいるような気がしたその反対に目を開けたら君はいなくなっているような気もしただからずっと閉じたまま夢に意識を閉じる見なければ受け入れずにすむから悲しくない、このままがいい何故だろう君はいるかもしれないのに涙が出た君はいないかもしれないのに涙が出た少しだけ闇が揺れる未だ目は開けられない