2002年06月28日(金) しるべ
 

誰かが 渡るべきはずの
横断歩道の上に
トラックが一台止まっている


渡りたくとも通れず
信号が何色を示しているのかさえ
分からない


乱暴な運転をする乗用車に
苛められはしないか
偶然通りかかったパトカーに
連れていかれはしないか


もし、青ならば胸を張って渡ろう
黄なら急ぎ足で
赤なら待てばいい


目を開けると もうトラックはいなかった
あまりに小さな横断歩道
そこに信号の姿はない
私は進む道をなくして その場で途方にくれていた





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2002年06月20日(木) 君はいつでも特別だった。
 

乗り越えたつもりでいた
もう君なんて思い出さないと
けれど独りの夜はいつもどこかでちらついて
見ていないふりをしていただけだったかもしれない


さようなら
最初で最後
全てをかけて愛した人


君はいつでも特別だった
きっとこれからも
これ以上に愛する事はなくていいと誓う





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2002年06月16日(日) これが相当後引いて
 

沈みかけた夕焼けを背中合わせに
歪んだ笑顔できみを見つめて
かっこつけて私は言った
心の声とは裏腹に整ったきれいなままの最後の言葉


「さよなら」なんて嘘だった
最後だったんだから
全部吐き捨ててしまえばよかったんだ


逆光で、顔見えなかっただろうし
それでも好きだぜちくしょうって





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2002年06月15日(土) 今見える前を行く
 

弱さを隠さぬ強さ
それが君の一番強いところで格好良いところ
弱い自分を抱えたまま今見える前を行く


強がりを最後までつきとおす私にとって
君はひとつの誇り


愛した事に悔いはない
君は私の弱い部分だけれど
弱い自分を抱えたまま今見える前を行く





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2002年06月14日(金) キミより長く目を閉じて
 

キスのあとキミより長く目を閉じて
あえてわずかな隙を見せた
体中で表現してるの、気付いて
キミが一番好きなんだって





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2002年06月13日(木) 記憶にとどめたまま
 

昔を見てもキリがない
どんなに頑張ったって私の記憶から
あなたの存在が抜けきる事はなくて
どんなに時間がたったって私の中のあなたが
変わることなど決してなくて


それなら記憶にとどめたまま
前を目指して歩けばいい
忘れる事などなくていい


もうあなたを恐れない
私は未来に背を向けない





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2002年06月04日(火) はやく会いたい。
 

自分の心に押しつぶされそうになって
どの気持ちが本当なのかわからなくなったけど
私の中にあるひとつの感情を信じる事にした


「はやく会いたい」


もうこの思いが間違いでも構いません。





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2002年06月03日(月) 「その愛は間違い。」
 

ごく自然に触れたいと思った
起きたとき傍に居て欲しいって思った
ずっとひとりぼっちだった私が
今は二人なんだってそう思った


それが間違いだって言うのなら
私はどうすればいいんだろう
どこにいけばいいんだろう
間違いじゃない愛ってなんなんだろう


確実に二人だったはずなのに
前より心が苦しいよ
捨てたいぐらい心が痛い





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2002年06月02日(日) 答えが出ない
 

私があなたの耳元で寝てるとき
優しく髪を撫でるのを
軽く頬に触れるのを
ぼんやりとした意識の中で気付いてた


ただ人の体温に埋まりたかった
弱く薄汚い私
どうすればいいのか
あなたが優しすぎて分からない


このひとつ前の恋がこんなにも私を弱くさせた
溺れる事がこわすぎて
人を好きになる事の境界線が分からない
それを教えてもあなたは優しい顔のまま?


優しく髪を撫でるのを知りながら夢に落ちた
何も考えなくていい
一番楽な逃げ道へ





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2002年06月01日(土) 闇が揺れる
 

目を開けたら君がいるような気がした
その反対に
目を開けたら君はいなくなっているような気もした


だからずっと閉じたまま
夢に意識を閉じる
見なければ受け入れずにすむから
悲しくない、このままがいい


何故だろう
君はいるかもしれないのに涙が出た
君はいないかもしれないのに涙が出た


少しだけ闇が揺れる
未だ目は開けられない





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