あまりにもあなたが欲しくてしょうがなく 自分の唇に右手の人差し指で触れました 潤いの無い唇に 何度も何度も触れました
あまりにもあなたと話したくてしょうがなく あなたの声と似ている人を探しました 少し低く甘めの声を 必死になって探しました
あまりにもあなたが好きでしょうがなく たまらなく好きなその顔を思いっきり殴りました 平手ではなく握り拳で 思いっきり殴りました
憎しみではなく 好きだから といっても誤解を受けそうなほど思いっきり くじけたあなたを 道を外したあたしの拳で
頬と手はひどく痛み 夜は一人で泣きました
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