風の音を聞く

いつの間にかそんな日常を忘れていた
大音量の音楽で何を押さえ込もうとしていたのだろう

鳥の声を聴く

いつの間にかそんな当たり前をなくしていた

どうしても掴めないものを
何故掴みたくなるのだろう

夢、風、水

もしかしたら届くかもしれないと
雲にまで手を伸ばす

そんな可愛い好奇心

言葉とは比較にならないほどの
暖かさと力強さの刀を武器に
向かう所一直線

鞄の底にしまっていた本を取り出して
気分はおとぎの国のアリス
水溜りをよける軽い足取りは
ダンスのステップで
宙を切る傘はステッキ

雨の日のあたしなりの楽しみ方

目覚めれば外は雨
無気力なままパンを含む
まだ夢の中にいるようで
わざと傘を差さなかった

雨は確かに降っていた

目隠しをして森を歩く
わたしの吐息は風になる
鳥の囁きは甘い蜜
木の根っこは鋭い痛み

目隠しをして森を歩く
わたしの吐息は風になる

溢れそうな涙を押し殺して
無理に歌う咽が悲鳴を上げた
マイクを放り投げて無様に泣けたら
どんなに楽だったことか

あたしは裸足で歩くことを拒んでいた

溢れる涙を止められない
あなたの優しいハンカチで
あたしの涙を拭って下さい

このまま眠って、誰もいなくなって
君の存在すら忘れてしまって
笑うことも怒ることも

涙を流すことすら出来なくなったら

どんなに幸せなんでしょう
どんなに不幸せなんでしょう



眠りたい

大分わかってきた君の癖。

大丈夫、寂しくなんてない。

何度も言葉を思い出しては
悲しみを癒して
一人ぼっちで辛くなっても
たった一言で不安は消し飛んで

それでも不安をつれてくるのは
あなたの存在があるから。

わがままでごめんなさい。
大丈夫、寂しくなんてないよ。

目に見えない寂しさを
誰が理解してくれるというんだろう。

目に見えない優しさを
誰がわかってくれるというんだろう。

あたしは理解してあげたいし
あたしはわかってあげたい

もっと傍に行きたい

あなたを、あたしの物にしたい。

壁はまだ存在するのか
壁はもう存在しないのか

あたしは一体誰なのか
あなたは一体誰を見ているのか

嘘って絶対無くならない
嘘はきっと無くならない

声や姿や年じゃない

あたしはあなたに惹かれたんだ

君の元へ届け
もっと強くもっと優しく
あたしの言葉
君の元に届け

あなたが今言った言葉
過去のどんな言葉よりも嬉しかった

その言葉、あたしが予約してもいい？

３回目の質問。

答えはフリダシ。
それでもいいよ。
また最初からはじめよ。

やっと時間は溶けた。

そんな真っ直ぐに思いをぶつけられても
あたしには受け止める両腕がない。
本当の気持ちすら、嘘みたい。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

｢本当はね。｣って言ったら
全部上手くいきそうで
全部壊してしまいそう

あなたを汚してしまいそう

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

寄り道なんかしないで
真っ直ぐ道を歩いていいんだよ
あたしになんて構わずに
いいとこいっぱい持ってるんだから

寄り道なんかしなくていいんだよ。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

久しぶりに声を上げて泣いた
流れた涙はマスカラを溶かして黒かった
あたしの心の汚さがいっしょに溶けたみたいに。

ストレートな愛情表現
あの質問はあたしが昔したものだね
形勢逆転みたい
素直に答える事はできない

打った文字
消してすぐ別の言葉に

素直になんかなれない。

すごく心に響く君の言葉

絶対に伝わらないだろう、歪んでしまったあたしの愛

機械じゃないから
言葉には魂があって
すさんだ時には乱暴な言葉がうまれる

それなら機械じゃないけど
スイッチを切ってしまおうよ

ホラ簡単
これなら誰も傷付かないし


誰も気付かないよ

どうして自分がされて嫌なことを平気でするんだろう。
どれだけ傷をえぐれば気が済む？

あたしは、どうすればいい？

あなたにどんな嘘をつこうかな。
どんな嘘なら笑ってくれるかな。
どんな嘘なら怒ったりしないかな。

嘘、考えてるうちに
あっという間に嘘つく日は終わっていく。

やっぱりこういう日でも
あなたにだけは嘘つきたくないね。