中学時代の同級生たちを家に招んだ。 招待というほどのものでもなく、 1歳児を言い訳に散らかった家に上がってもらったが、 やさしく受け入れてくれた。
この友人達とは、高校〜就職などは離れていたため、 ここに書いていた元恋人とのことはほとんど話していなかった。 元恋人も同級のため認識はあるので、 「寺島くんとは何年付き合っていたっけ?」 「中学からだっけ?」 「高校からだよ。3年付き合って、2年くらいずるずるしてたかな?」
2年くらい二股だったよと言ったら、(ざっくりしすぎた) ひとりは憤慨して怒ってくれて、 ひとりは、「寺島のくせにwwwwってwwwww」と笑って、 私も一緒に笑った後、 あぁ、当時そういう序列のようなものがあったかもしれない、と思い出した。 もちろんその序列があったとしたなら、私もかなり下位だったと確信する。
序列の理由を考えても仕方ない。 態度に出さないだけで、誰しも持っているものだと思うし、 現に、私の中にもあったからこそ笑ったのだ。 酷い話だし、だから私には彼の恋人たる資格はなかった。
しかし、下位の彼だから好きになったわけではなかった。 なんならどちらかというと、上位の男に身分違いの恋をするのが好きなのが私だし。 それこそ下位のはずである私にも優しくしてくれた彼が好きだった。 テニスの話をしたり、テニスをやっている彼は間違いなく、私にはかっこよかったし、 後、ここ数年で気づいたが、私は彼の顔が圧倒的に好みであった。 (一般的なイケメンではないので、気づかなかった)
なんだか久しぶりに、自分のなかの「彼を好きだった気持ち」を肯定できて、 すこし気分がよくなった。 それはそれとして、彼の二股(というか浮気ずるずる)とかを、 「寺島のくせにwwwww」と笑い飛ばしてくれた友人のことは、 とても好きだし、めちゃくちゃ笑った。
|