under one umbrella

2003年08月30日(土) そんなもの、いらないの。

人は弱いから、逃げる。
それはあの人自身から、聞いた言葉。
あたしだってそうだし…あの人もそう。
あたしのことが好きで逃げてくるんなら。
いくらだって受け止められた。受け止めてあげたかった。
あたしという人間を求めてくれるんなら。

でも実際あなたが求めたのは。体の欲求の捌け口だったのでしょう?
甘えてくれる存在だったのでしょう?
だってそうじゃなきゃ。
あたしの問いに、そんな辛そうな顔するわけない。
あたしを求めてくれていたあなたなら、笑って、答え出せてたよ?
考えるのめんどくさいなんて、言わなかったよ。
だから、あなたはあたしを求めてるわけじゃないんだって理解る。
以前のあなたは本気でいてくれた。

捌け口にしかすぎないあたしが、愛を求めるから。
めんどくさいし。もう嫌。
そういうことでしょう。
やっぱりあたし達。別れなきゃいけなかった。


あたしが何にも言わずにイイ子でいたら、あなたの欲求に応えるだけだったら、
あなたまた本気になってくれた?
受験が終ったら、ちゃんと見てくれた?
そんなはずないよね?
終ったら終ったで、
自分が本当は何をあたしに求めていたかに、気づいたよね?
そうなったら結局は。別れていたよね。
行き着く先は、同じ。
同じならいっそのこと。今。

あなたは本当は、女に快楽だけを求める人じゃないの。
受験でおかしくなってるだけなの。
できることならそんなあなたをも、受け止めてあげたい。
でもあたしは。
あなたに愛されたかった。
あなたがあたしを愛せないなら。
離れるしかない。あたしはどうしても、それを求めてしまう。
快楽なんかいらない。
そんなもの、いらないの。


原因は気になる人の存在のハズなのに。
未練女は、その存在を信じていません。
いたら、あんなキスするわけがないだとか。会いに来るハズもないだとか。
人に笑われそうな、理由並べ立てて。
それを考えないようにしてる。
考えても、そこまで落ち込まないのは。
あの人最低って思うから。自分を責める必要がないから。
さらに信じてもないから。落ち込まない。
あたしも最低。
だけどさ。
寺島がいないのに、最高のあたしになんかなれないよ。




2003年08月29日(金) でも結局は。


叶わない夢でもいい。
いつかやり直せるって信じて、生きていきたい。
誰かが、何かを信じて生きていきたいって歌っていて。
そういえばあたしも、いつも何かを信じていると気づく。
恋人がいれば、恋人との未来。
別れれば、いつかやり直せる未来。
でも結局は。幸せが欲しいんだな。


「友達、やろうね」
そう手紙に書いたんだけれど。
やり直せること信じてるくせに、気になる人なんていないと思ってるくせに、
イイ子ぶってる自分が見えて、破ってしまった。
もしかしたら、あの人にも見えてしまうかも知れないと思った。


愛しているから、手を離す。
愛しているから、傍にいたい。
どちらも本当だと、個人的に思う。
だけどどちらが本音なのかは、わからない。
現実的にあたしは、手を離すしか方法はなくて。
今は、あの人が戻ってくるのを待つしかなくて。
だからあたしはそれを実行した。
あたしの意思に関係なく、そうするしかないと思った。
今でもそう思う。
だって、もう二人だけで解決出来ることじゃない。
受験のプレッシャーはあたしにはわからないし、ましてや、
恋する気持ちを止めることなんて出来ない。
だから、あたしは…
だから…だから…


そんなことはもうわかりきってる。
何度も頭で繰り返してる。
それでも、「いつか」を捨てれない自分が情けない。泣きたい。
あの人がいないからじゃなくて、
あの人にこんなにも恋してる自分が哀しい。


いろんな理屈をつけて。気になる人の存在を否定しようとする。
本当にそう思うなら、はっきり聞けばいいのに、そこまで強かにはなれない。
あたしもあの人と同じ、逃げてるだけ。
やっぱり…似た者同士だね。



2003年08月28日(木) これは全て、あの人を愛した結果。


後悔はしていない。
嫉妬もない。
愛しているから、引き止めない。


その人が誰なのかとか。知ったら私は狂うから。
そんな自分が怖いから。聞かない。
今は嫉妬してないけど。それは愛しているからだけじゃなくて。
たくさんの感情がうまく組み合わさってくれているから。
そのバランスを失うのが複テい。
決めたことを守れた自分を、たかだか嫉妬や執着心で、台無しにしたくない。


結局あの人は、私に逃げてただけで。
欲しかったのは私じゃなくて、逃げ場所。
やっぱり私は、そういうのは嫌。
気になる人が出来たとか。それも確かに原因だけれど。
私に逃げるあの人を見ることに、私がもう耐えられなかったこと。
逃げてなんかない、って、言って欲しかったこと。
そっちのほうが大きく影響して。
こうなったと思う。


気になる人なんていないんじゃないかとか。言ってくれる人もいる。
でも本当にしろ、嘘にしろ。
今あの人に余裕がないことは事実で。
私には逃げしか求めてないことが明白で。
だからやっぱり。このままでいることは許されない気がする。


その人の存在を聞かされたとき。
一瞬、私の頭はショートしたけれど。
そんな頭でも真っ先に。
別れなければならないと思った。
あの人を理解しなければいけないと思った。
そうして実行できた自分に。自分で拍手。
涙のプレゼント。
その涙で、心を洗う。
洗って、元気になろう。


愛しているから、後悔しない。
じたばたなんて出来ない。
私は身をもって体験した。
まだしばらくは。気になる人なんて嘘だっていう希望でしか生きていけないけれど。
そう言ってもらうのは嬉しいだろうけれど。
そうしてるうちに、きっと本当に元気になれる。

でもそういうこと全て。教えてくれたのはあの人だから。
本当にありがとう。
私は一生、大事にしていく。
それだけ書いた手紙。
最後だから、受け取って。


愛しているから、手を離す。
今はそれしか出来ない。
だけどいつかまた握れること信じて、私は生きていく。


***

矛盾してるとかありますでしょうけれど。
すみません。
混乱だけはしています(苦笑)
でも全部本当の気持ちで、嘘偽りないので。
そこだけ理解っていただけると嬉しいかと。



2003年08月23日(土) キセキ

「わかってんのか 司
人を好きになるってすごいことなんだぜ
そういう相手にめぐり会えたってことは
すげえ キセキみたいなものなんだから
たいせつにしなきゃ」
             (講談社刊 『闇は集う』 作者 松本洋子)



それは結構気づかないことだと、思う。
私にはやっぱり、どこか「恋に恋した」部分があって。
今まで大事だったのは、「好きな人の存在」であり。
「好きになれた人の存在」では、なかった気がする。
「好き」という言葉を、あまりにも簡単に扱いすぎていた気がする。

寺島に恋をして。寺島と恋愛をして。
そうしてやっと、その言葉の意味を知ることが出来たと思う。
どんなに傷ついたって。どんなに泣いたって。
全然影響を受けない、相手への気持ち。自分。
それを自覚して初めて、相手を「好き」って言えるんだなって、
遅ればせながら気がついた。
そうして好きになった相手に、自分を好きになってもらえること。
本当に凄いことだ。まさにキセキだ。
今日もし寺島に逢えたら。
真っ先に、話そう。
今日逢えなくても、今度逢えたら。絶対。


思い返してみれば、たくさん。
ちょっと揺さぶられただけで、あっさり捨ててしまえる恋をしていた。
本当の意味の恋はやっぱり、小田と寺島だけ。
そんな寺島の傍に、今でもいられることは。
心底、幸せだと思う。


寺島への気持ちが前より減ったとか。
寺島の気持ちも減ってるとか。
何度も思ったし、ここにも書いたかも知れない。
だけど、「在る」だけで凄いんだと初めて気がついた。
こんなに惹かれる人に出会うことは凄いんだと。
だから、そのキセキに感謝しよう。
報いるために、精一杯寺島を愛そう。
それだけが、私にできること。



2003年08月21日(木) ただそれだけ。

今日(8/20)は、コンテストの本番だった。
去年の私は、午前3時に起床し、マラソンをした。
本番の体を作るために。
友達が、いつも寝坊する私のためにメールをくれて。
とてもとても、嬉しかったのを覚えている。
夏とはいえ、まだ夜は明けていずに。星がキレイだった。
帰ってすぐ、寺島にそうメールした。

今年の私は。
起きたのは午前10時。
学校にすら、行けなかった。
私は、歌えなかった。

日記に、クラスのことを書いてからだったろうか。
どうにもそのことが気になり、集中出来なくなった。
眠れなくなった。だからって徹夜も出来なかった。
そして朝起きれずに、先生に合わせる顔がない。
そうして諦めた。
私は、わりきる強さを持てなかった。
優先順位を守れなかった。
ただそれだけ。
糸が抜けた人形のような感覚が私を襲い、
もう補習は始まっているのに、駅までの道が果てしなく思えて、
1度も出席出来ていない。
学校の誰にも会いたくない。

だけど行かなきゃ。
行って勉強しなきゃ。
大学に行かなければ。私の居場所が作れない。
学校の人とはどうにも上手くいかない、合わないとはっきり気づいてから、
大学への気持ちが大きくなっていった。
一緒に笑える友達が、欲しかった。
ひたすら勉強を重ねる寺島を思うと、いっそうだった。

今寺島は勉強合宿で、日曜に出発して、土曜に帰ってくる。
帰ってきたって多分逢えやしないのだけど、
なんだか今は、寺島に逢いたくて仕方ない。
距離があるからだろうか。
今まで、そんなことはあまり思わなかった。
だけどそういえば、修学旅行の時も逢いたかったなと思い出して、少し苦笑した。



修学旅行の中国は、勿論中国を楽しみもしたけれど、
帰国の日が金曜日で、帰ったら逢えるというのがずっと頭にあった。
寺島の学校が出発する直前、寺島と喧嘩をした。
寺島の出発の朝に、寺島からメールが来て、それで仲直りの材料は揃った。
でも寺島はいないから、実行には移せずに。
8日間程、うずうずした気持ちを抑えていたのだった。
私が帰国した日。
寺島がやってきて、私はそれを階段で出迎えて。
暗い踊り場で、何も言わずに抱き締め合った。
そんな過去話。



2003年08月16日(土) 過去が迫ってきても。

思わぬ人物から、意外な知らせ。
小田が、東京から長崎に帰ってきた。
最初は、何年ぶりかに会えるって思って嬉しかったのだけど、
小田の無意味なメールにつき合ってるうちに、そんな気持ちは消えた。
やっぱり私は、こんな人にはついていけない。


ついていけないと言えば、市丸に関してもそうだった。
深夜にメールをしてきて、何かと思えば、
たった今補導されそうだったと言う。買い物に出てたとかで。
そのとき、何日か後にあることが計画されていた。
ここでは長くなるので書かないけれど、もし補導されていたらオジャンだった。
市丸のための計画だったから、当人が無駄にしてどうするんだと言ってやった。
勿論悪気はなかったのだけど、もう少し気をつけることは出来ないものかと、
私はため息をついたのだった。
以前ここに書いた、話しやすい男友達というのは市丸だけれど、
どうも私では、市丸の情けなさはカバーしてやれないらしい。
カバーするよりも突き放すタイプだから。

市丸は、いわゆる「母性本能」をくすぐるタイプで、
これまでの恋愛は全部年上が相手。
見てて納得はするけれど、理解は出来ない。
WJの連載漫画『いちご100%』で、
ダメ男な主人公の、モテる理由がわからないように。


明日小田は、私に会いに来るらしいけれど。
寺島のことを考えれば、正直来ては欲しくなかった。
そもそもが会いたくないのに。
いかにも会いに来てやるよって態度で明日の予定を聞かれると、余計に腹が立った。
予定がないのはしょうがないから。
いつもの強引さを武器に、寺島が突然来てくれたらいいのに。
想像したら、少し明るくなれた。
ありえないけれど、ね。


ねぇ、私を縛るのなら。
せめてあなたの顔が見れる距離がいい。
過去が迫ってきても。
あなたが抱き締めてくれる距離がいい。
証明してよ。
私はあなたのものだって。
小田なんかに渡しはしないって。言ってよ。



2003年08月15日(金) 「愛してるから、じたばたしないのよ」

『「愛してるから、じたばたしないのよ」
「愛してるから?」
「じたばたするのが、愛じゃないのよ。
私ね、あなたのこと愛してた。今でも愛してる。
これからも、きっと死ぬまで愛し続ける。」
僕は、隣の女の話を黙って聞いていた。
君も、黙って聞いているのがわかった。
「精一杯愛してるから、別れようって言われてもね、悔いがないの。
もっと愛しておけばよかったって、思わない。
もう、これ以上、あなたのこと愛せないっていうくらい、愛してるから。」』
             (読売新聞社刊 中谷彰宏著『恋愛日記』 <隣の別れ話>)


私は、泣きました。
寺島の名前を呼びながら、泣きました。
初めてこの話を読んだときにはわからなかったことが、
今なら、涙が出るくらいわかります。

私は、この隣の彼女みたいに、寺島を愛してあげることが出来なかった。
寺島の気持ちを理解してやれなかった。
あんなに悪あがきして。寺島を傷つけ続けて。
愛なんて、どこにもなかった。

それなのにどうして私は。寺島の傍にいられるんだろう。
そう思うと、涙が溢れて、止まらなくて、どうしようもなくて。
なんて幸せなんだろうって、思いました。
これからはちゃんと、寺島を愛していくんだって、思いました。
もう2度と。自らひだまりを出たりはしません。




「寺島って、話題性ないよね」
男友達にそう言われて、否定出来なかった。
だけど、寺島を思うだけで私は笑顔になれた。
「そうね。そんなところが好きなの。」
友達は何も言わなかった。
もしかしたら、降り頻る雨の音にかき消されたのかも知れない。


今週はお盆だから、きっと来ない。
メールも勿論ない。
だけど信じられる。
不思議と安心してる。
愛の力かな、なんて一人で笑ったりする。
こんなにも強くなれるって、すごいね。
すごいね、陽ちゃん。
これからも、よろしく。


***

中谷先生の本。
良い本ばかりです。感動します。
私はすっかり、先生の恋愛小説のとりこです。
『恋愛〜』シリーズは短編集なので、是非一度読まれてみてください。



2003年08月13日(水) 絶妙なタイミングと言葉と笑顔


あれは何の話題からそうなったのか、よく覚えていない。
2人で、ベッドに寝転んで話していたときだった。
遊びで付き合うとかなんとか。
それを受けて、あたしが冗談で、
「あたしも遊ばれてるの?じゃ、別れよっか」
と言い、身を起こそうとした。
その瞬間、寺島に腕を掴まれ、抱き寄せられた。
「そんなことあるわけないだろ」
寺島の声が聞こえたような気がした。
実際は、強く抱き締めたまま無言だったのだけど。
寺島の腕のなかで、ふっと、涙が出てきた。
そんな過去話。


あたしが寺島から離れようとすると、いつも寺島は引き止めた。
友達だったときもそうだった。
自分が離れたいときはどんどんいってしまうくせに、あたしのときは、
絶妙なタイミングと言葉と笑顔で止めてしまう。
止まってしまうあたしもあたしだけれど、
心底離れたいわけじゃなくて、寺島のためを思って離れようとするのだから、
引き止められたら嬉しいし、止まらないわけにはいかなくなるのだった。


「どうして引き止めたの?あなたは別れたかったのに」
あたしの質問に、寺島は、
「わからない」
と答えた。
それが本音だと、あたしは今でも信じている。
いろいろありすぎて。
荷物が重くて。
自分を見つめる余裕さえ、彼にはないのだと思う。
だからもう何も聞かないことにした。
全て後回し。
大丈夫。
それぐらいの時間なら、待っていられるよ。



2003年08月12日(火) 彼女の幸せ

昨日の続きを書こうと思っていたのだけど。
昨日見た、スーパーテレビが忘れられない。
西村友美さんの出産ドキュメント。
出産シーンには弱くて、いつも泣いてしまう。

子供の頃、親戚の結婚式に出席したとき、
従姉妹が泣いたりしていたけれど、
その理由はちっともわからなかった。
ただ漠然と、ああ結婚式だからなあって思っていた。
それが今は、生命保険のCMの写真を見るだけで号泣。
変わったなあと思う。


どうしてだろうと思うと、やっぱり寺島との経験しか思い当たらない。
寺島とこうならずに、恋人のいない時間を重ねていたら、
私はまだ、結婚式で泣く人の気持ちが理解っていなかっただろう。
花嫁の笑顔から溢れ出る、彼女の幸せを想ってやれなかったろう。


子供。
寺島と別れて、傷ついて、その望みはすっかり姿を消していた。
どちらかと言えば欲しくなかった。
だけど今は。
寺島を愛しているとはっきり思うから。
また純粋に。寺島の子供が欲しいと思う。
そこまで気持ちが回復してきたことが、とても嬉しいと思う。


**


冒頭でも書きましたとおり昨日の日記は、まだ発展させるつもりでした。
だけど時間が経つうちに、書いたことを後悔して、
そんな嫌なことをここに残したくなくなって、やめました。
私の愚痴も入っているし。
PCになったら、削除します。
昨日の日記で、気分を害された方がいらしたらごめんなさい。
やっぱり私は、寺島のことや恋愛観を書くのが好きみたいです。



2003年08月09日(土) 麻薬?いいえ、媚薬。


今日も寺島は家に来た。
上がるつもりはなかったみたいだけど、父がいないとわかって上がっていった。
いつものような時間が過ぎて往ったのだけど、この間とは全然違ってた。
時間に余裕があったからかな。
この間にはなかったもの。
笑顔があった。


何だか当たり前のようなことだけれど、
寺島が笑ってくれると私も笑える。
その笑顔が私の幸せ。
そんなシンプルな喜びが胸を満たしてくれること、初めて知った。


この間は寺島が、いつものポーカーフェイスのままだったから。
嫌われたんじゃないかって不安になってた。
それが空しさの原因だったと思う。
笑ってくれると、あ、楽しいんだなってわかるから。
仮面を取ってくれたってわかるから。
すごく嬉しい。
私が、あなたの傍にいれてる。


「最初は上がる気なんてなかったんだよ。
たまたま早く終ったから、一緒に帰って話そうって思ってた」
そのセリフが、私の孤独を癒してくれた。
ありがとう。
私の「好きだよ」は、本当の言葉だったよ。
ちゃんと伝わったかな。
あなたが茶化すから、それはわからなかった。
だけど私の、
「陽ちゃんだけだよ」
ってセリフには、嬉しそうに笑ったね。
その笑顔を信じていく。
それももう決めた。


あなたの笑顔だけで、こんなに元気になれる私は変かな。
だけど真実。
それはきっと、寺島に恋し続ける限り変わらないんだと思う。
他のいろいろなものが変わっていっても。


降り出した雨のせいで、帰り道は落ち着かなくて、
言いたかったことは結局言えなかった。
私はまた歩いて帰った。
だけどトボトボとじゃない。
ゆっくり静かに。
寺島の笑顔と、幸せをかみしめながらだった。



抱き寄せられて、久しぶりに吸い込んだ寺島の匂いは、
まるで麻薬みたいに心地良く、私の中に入ってきた。
「愛してる」
次はきっと、言うからね。



2003年08月08日(金) 思いつくままに。

誰だって孤独なんだ。
寺島のほうが、私より孤独を感じてるはず。
頑張らなきゃ。
この夏、いや、今年を乗り越えなきゃ望む未来はない。
それをあの人は随分前から理解ってた。
頑張ってた。
そんなキミを心から応援してるから。
見守ってるから。
傍にいるから。

夢をつかまえて。形にして。
ずっと待ってる。
愛してるから。



なんだかまとまらなかったので。
過去話は取り止め。
台風がひどいのと、歌のソロコンテストが近いのでネタも思いつかない。
寺島に会わなければ、何も目新しいことは考えない。
今は考えられない。
考えたらやっぱり、もっと愛されたいなどと考えてしまうから。
自主規制。
だけど、恋する乙女は失格かなぁ。




2003年08月07日(木) 孤独を埋めるもの

マイエンピツって、ものすごくよい機能だなあ…と、改めて実感。
早くPCに戻りたい。



今、寺島との連絡は一切ない。
寺島の家が、ネットを解約してしまった(この日本語は合ってるのだろうか…)から。
寺島の御両親には私のことは秘密だから、手紙も電話もNG。
寺島が電話を嫌うことから、2人の間に電話の習慣はなかった。
手紙は数ヶ月前に試みたことがあったけれど、やはり怪しまれるということで止めた。
いずれにしろ私達の場合、直に話すのが一番伝わるから、
ないならないでかまわない。


寺島と会うと、別れるのが辛いけれど、
別れてしまいさえすれば、意外にも元気でいられる。
一時が万事、起きて支度をしてしまいさえすれば、
学校へ行くのはそう苦痛じゃないように。
私は遠距離恋愛に向いているのかもしれない。


寺島はいつだったか、遠距離は自分にはできないと言っていた。
遠距離になる道を選んだのは寺島なんだけれど、
だからって別れるわけでもないらしい。
どうなるかわからなくて、正直言うと不安。
寺島の人生だし、寺島の、より上を目指す気持ちを知っているから、
そんなことは言わないけれど。


寺島が県外へ行くことは、本当ずっと前から決まっていた。
場所は度々変わっていて、一番遠かったのは広島。
それが話題に上ったとき、私は一度たりとも引き止めなかった。
自分は進路をまだ決めていない身だったし、引き止めるのは自己中だと思ったから。

だけど寺島は違ったらしく、ちょっと不思議そうに理由を聞いてきた。
さっき書いた通りの答えを返したら、
「それはそうだけどその…ドラマってものが…」
と言うので、可笑しくなって、
「でも引き止められても行くんでしょ?」
と聞くと、否定しない。
「じゃあしたって一緒でしょ」
寺島が頭を抱えたのが、可笑しかった。
そういうのを嫌がるのが寺島だと思っていたのに。
いろんな意味で、嬉しかった。
そんな過去話。
今の寺島はきっと…嫌がるんだろう。


書きながら、もうひとつの過去話を思い出した。
それはまた明日。

過去ばかり振り返るのはいけないと理解っている。
けれど今は、押し寄せる孤独感をそれでしか埋められない。




2003年08月06日(水) 安全地帯の歌う、あの曲。

「愛してる」と言うのは、気恥ずかしい気持ちもあった。
だから、言ったらすぐキスしてね…
それはその場限りのルールだと思っていたら、
次の機会でも有効だったらしく、ちょっと驚いたことがあった。
そんな過去話。



火曜サスペンス劇場のエンディングテーマ。
曲名は知らないけれど、安全地帯の歌う、あの曲。
前々から好きで、今日も聴きながらひたってしまった。
最後の方に、「あなたを愛してる」という歌詞があって、
元々がスローテンポの曲が、さらにスローになってすごく感動する。
自分的に、だけど。


一緒に口ずさみながら、その「愛してる」って箇所で寺島の顔が浮かんで、たまらなくなった。
やっぱり私は、寺島を愛してる。

気恥ずかしいだけじゃなく、口に出せば何故かうすっぺらく聞こえていた。
だけど今は、すらすらと出てゆく。
うすくなんかない、ちゃんと気持ちの入った言葉になって。
そんな自分は、とても好き。


寺島には言えてない。
この間はそれどころじゃなかったから。
でもきっとまだしばらくは、状況は変わらないだろうから、
受験が終るまで言わない方がいいのかなぁ。
重たく思われちゃうかな。



私なんかよりずっと早く、寺島は「愛してる」と言ってくれてた。
私は…圭介の経験から、あまり軽々しくは扱えず、
一時期は、寺島のそのセリフが重たかった。
それはずっと前、まだ1度も別れていなかった頃だけど、
寺島もそう深く考えて言ったわけじゃなかったようだから、お互い様。
1度目の別れを経て戻った後は、寺島もちゃんと考えてくれた。
そんな寺島を知っていたからこそ、寺島から言われる「愛してる」は、
いつも胸に刺さって、涙が出た。
私はまだ自分なりの答えが出せずに、よっぽどでないと言えなかったけれど。


今なら言えるのに。
あの頃の寺島に、「あたしも愛してるよ」と。
けれど別れずにいたら、きっと今でもわからなかった。
人間って不器用だと思う。




2003年08月05日(火) 愛と孤独は双子の兄弟なんだって。



寺島が家に来たっていうのに。
空しさだけが私に残った。
受験だし…しょうがないことなのかな。


プレ入試の帰り、って言ってやってきた。
部屋に入って、なかば強引に私にキスをして、
いつものことを求めてきた。
「それだけのために来たの?」
私はそれだけのために存在してるの?
「そんなことないけど…してほしい気持ちもあった」
そうして終った後はしばらく話をして、時間が来て、
いつものように急いで帰っていった。


求められるのが嫌なんじゃない。
それだけ、というのが嫌だった。
私には?なんてわけじゃない。
私が与えられるのはそれだけ、って感じがして…。


寺島を見送って一人で帰る道は、足が重たくて辛かった。
空しさがため息になって、涙も少し。
前はこんなことなかったのに。当たり前だけど。
気持ちを振り切るために、全速力で走って帰っていたものだった。
部屋にまだ漂っているだろう、あの人の残り香を逃さないように。


昨日はずっとそのことを考えていて、マイナス思考に陥っていた。
時間が経つにつれ、少しずつ冷静になっていったけれど、
別れた方がいいんじゃないかという方向に向かっていった。
書いた日記は暗かった。


それでも…寺島の身になってみれば、
毎日の勉強の息抜きをしたいのは当然だし、
長くいられないのは、今に始まったことじゃない。
受験という特殊な状況のせいなのかもしれない。
それが終ってからしかわからないこと…。
空しさが消えたわけじゃなかったけど、私のワガママなんだと思ったことで、
寺島をこれ以上責めずに済んだから、少しだけ元気になれた。
待っていよう。
寺島をずっと愛していたいから。


受験が終って…寺島の心が私をどう見るかわからないけれど、
もし寺島が別れを選んでも、今度はちゃんと受け入れてあげようと思う。
そう決めた。



5月に、あなたが体験した「空しさ」。
私が感じたものと同じだったかどうかはわからないけど…。
今のあなたが空しくないのならそれでいい。
快感に伴う孤独さを、私が埋めれているのならそれでいい。


「誰かを愛すれば愛するほど…人は孤独になるんだ」
渡辺篤郎のセリフが身にしみる、今の私。




2003年08月04日(月) たったひとつの記念日。



別れてから、もう3ヶ月になろうとしている。
今の状態になってからは、2ヶ月。
それを全て含めて言えば、付き合い出して1年と5ヶ月が経つ。


含めるか含めないかは、個人の考え方で、
私は含まなかった。
今は新しくスタートしたのだと、思っていた。


だけどそれなら、それまでの1年2ヶ月は、なかったのと同じなのか?
全て無意味なものだったと言うのか?
まさか。
あの1年2ヶ月があったからこそ、今でも傍にいるんだ。


記念日なんかに固執していないつもりで、
それこそフリーなつもりでいた。
だけど含まないというのは、逆に、
記念日を意識している結果なのかもしれないと感じた。


だから別れた日とか、やり直した日とか、記憶には残しても、
そこから数えるのはやめようと思った。
それらは全て、私達の足跡。
大切にしなければならないのは、あの日だけ。

2002年3月8日。
初めて、一緒に歩き始めた日。




2003年08月03日(日) 似た者同士


落書きをしていて、ふと、
「別れよう」って言われたときのことを思い出した。
私は、それはあまり思い出さないタイプらしく、今日が初めてだと思う。
でも寺島の口調や、表情はちゃんと思い出せる。
寺島の手を握っても、握り返してはもらえず、
ダメなんだと実感したことも。


前日までの日記と矛盾するようだけど、時々、
今の状態を後悔することがある。
あのときキスしない方がよかったんじゃないか…とか。(6/22「うん」)
タイミングは違っても、お互い本気で別れようと思い、
離れる決意をしたつもりだったのに、
何故か相手には思うように伝わらない。
そうして結局、離れずにいる。
何だかこう書いたら、似た者同士って感じだ。
今初めて思ったことではないけれど。


「別れよう」と言った寺島の気持ちは理解るし、今は、
私の傍にいてくれる寺島の気持ちも理解る。
だから、余計に涙が出る。


今の状態は幸せだけれど、自分のしてきたことを思うとため息が出る。
「別れよう」って最初言われたとき、どうして寺島を理解しようとしなかったんだろう。
自分の気持ちだけ考えてた。
寺島がいなくなることを、受けとめようとしなかった。
それはあまりにもオオゴトのように思えてた。
時間が解決するものだということを、知らなかった。
知らなくてもただ耐えていれば、きっと乗り越えられたのに。
きっと強くなれたのに。


あのままキレイにわかれられていたら、私達はどうなっていたのだろう。
私はきっと。もっとよく変われていたはず。
寺島はきっと。今より勉強に集中できていたはず。
プラスだらけの未来が想像できて。
私の行動は、間違っていたのかもしれないと思う。
今だけでその判断は出来ないけれど、どうも悪い未来ばかり想像する。
私の悪い癖。
寺島に言ったら、きっと「さあね」って言って流すんだろう。
「今は好きなんだから、いいじゃない」って。


悪い未来しか見えないのなら。
今からそれが変わるように、行動していけばいい。
人生は本。未来は白いページ。
綴るのは言うまでもなく、自分自身なのだから。




2003年08月02日(土) 愛されているという実感と同じくらい


今まで私が寺島に、「愛してる」と言えなかったのは、
寺島への気持ちが足りないのではなく、
寺島への理解が足りないからだった。
そういう意味では、私もあの彼女らと変わらない。


「愛する」ということは…相手を理解すること、信じること。
頭でわかっていたのだけど、
寺島の気持ちを理解するということは、私を好き、という気持ちを理解するということ。
自分を嫌いな私には…難しかった。
逃げていた。
もちろんそれだけが寺島なわけはなく、寺島の他の部分も見てきたけど、
この1年で理解してきたつもりで、実は全然できてなかった。


寺島はどれだけ私のこと思ってくれてるんだろうって気づいたとき、
やっと…寺島の私への気持ちも理解できた気がした。
別れて…寺島の他の部分を改めて確認して、
寺島の私への気持ちもそれらと同じ、寺島の一部なんだとわかった。
今は霧が晴れたように、今までの寺島も、
今現在の寺島も理解できる。
信じられる。


愛されているという実感と同じくらい、寺島を愛してるという気持ちでいっぱい。
あんなに悩んでいたのに不思議だけれど、
理解をするということを知らなかったのだから当たり前だ。
やっぱり私は、自分のことしか見ていなかった。


よし。頑張ろう。


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